9月10

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日

国王杯 1/32
9月11日 19:30
LA MAGDALENA
NOVELDA
vs
FC BARCELONA


●召集選手(スタメン候補
エンケ、レイジンゲル、デ・ボエル、ナバーロ、ジェラール、チャビ、ガブリ、メンディエタ、サビオラ、リケルメ、ジェオバンニ、ボナノ、クリスタンバル、ロッケンバック、モッタ、ダニ

●負傷中
オーベルマルス、アンデルソン

●休養中
ルイス・エンリケ、プジョー、クルイベル、コクー、ビクトル


ジェオバンニ、お前の出番だ!

先日のオランダ代表選で90分フル出場したクルイベル。彼を土曜日のビルバオ戦に温存したいバンガールが選んだ”9番”、それはジェオバンニだ。明日の国王杯戦はジェオバンニがクルイベルの代わりとなってゴールを狙う。

モリエンテスもいなければハッセルバインもいないバルサ。そのようなバルサにとって、クルイベルが不在の場合はそのポジションを埋めるのはダニかルイス・エンリケが自然なところ。だがバルサカピタンはリハビリ中でビルバオ戦出場が優先事項となっているため明日の試合には起用できない。したがってダニの登場、とはならないのがバンガールバルサ。

バンガール監督就任が決まって彼が下した決断の一つにダニの放出があった。だが「バルサでの成功」を夢見るダニはクラブから出る意思はないという。そしてプレステージが始まり練習試合に起用されたダニだが、やはり良いところなく終わっている。これまでの公式試合にベンチ入りはしているものの出場はしてないダニの現実は厳しい。メディアの中では彼の出場はこれから一試合もないと言い切るジャーナリストさえいる。それを証明するかのように、明日の試合ではクルイベルが休みに入る可能性が強いという状況であるにも関わらず、ダニの名前は上がってこない。バンガールが考える”9番”、それはジェオバンニだ。

ジェオバンニをデランテロとしてその後ろにリケルメ、サビオラの二人のメディアプンタ。これがバンガールが考える攻撃スタッフ。別にこれは初めての試みではない。プレステージでのニューキャッスル戦でも途中からジェオバンニはデランテロとしてプレーしているし、エストレージャ・ロハとのガンペル杯でも同じようにプレーしている。

ジェオバンニは、なぜかバンガールには珍しく「特別扱い」をされている選手だ。ジェオバンニの性格が内向型だからか、あるいはなんでも要求を素直に受け入れる選手だからかも知れない。それは練習風景を一度でも見れば明らかなことだ。彼に対してはあまり怒鳴ったりしないし、ミスがあれば彼を呼んで細かく説明をしている。バンガールによって期待されているといってもいいジェオバンニ、彼の出番がやって来る。


アルゼンチンからの批判

「リケルメはクラックでもスター選手でもない」
バンガールのおこなったこの発言に対し、アルゼンチンメディアは驚きと怒りを表明している。次代のアルゼンチン代表を背負う男、それがリケルメと認識している彼らにとって、バンガールの発言は納得がいかない。

ここ何日か、アルゼンチンメディアはフットボールよりバスケットのことで揺れ動いている。だがそれでもリケルメに関しては大きなスペースを割いて、彼の日々の動きを追って紹介している。これまでバンガールのおこなってきたリケルメに関する発言を毎日のように話題にしているメディアだが、さすがに「リケルメはクラックでもスター選手でもない」という発言には驚きを隠さない。彼らのバンガールに対する批判は「彼はリケルメに対して特別厳しい態度をとっている」という言葉で表される。

バンガールがリケルメに特別厳しくしているかどうか、それは感情と解釈の問題だろう。バンガールがリケルメに関して語る時、それはほとんどが明確な理由に基づいてのものだ。
「リケルメはバルサのシステムに合わせてプレーしなければならない。決してバルサが彼に合わせるということではない」
確かにバンガールの言うとおりだ。チームが彼に合わせる必要はない。新しい国で、新しいチームで、新しいシステムに慣れなければならないのはリケルメ個人であることは間違いない。

それを認めた上でバンガールにも忠告することがある。バンガールもいろいろなことに慣れなければならない。バルサというチームに、バルサを包む現実に、そして多くのバルセロニスタが期待するリケルメのプレーに。そう、開幕戦で見られたように、多くのバルセロニスタはリケルメに異常なまでの期待感を持っている、それが現実だ。

リケルメの素晴らしいところは、こういうややっこしい問題に一切口を挟まないことだろう。バンガールが何を言おうと、アルゼンチンメディアが何をコメントしようと、彼は常に離れた場所にいようと務めている。不必要なプレッシャーをかけるのはもうやめた方がいい。バンガールもこれ以上リケルメに関して発言すべきではないし、アルゼンチンメディアもバルサにプレッシャーをかけるべきではない。


●クリスタンバール
フランス代表選手としてチプレと対戦し、90分間にわたってプレーしたクリスタンバール。この試合後に多くのフランスメディアからの批判が起きている。ローラン・ブランの後継者として期待されるクリスタンバールだが、ファンやメディアからの批判の声は強い。またこの批判を受ける形でフランス代表監督は「もしクリスタンバールがバルサで出場のチャンスがなかったら、将来的には代表でもチャンスがなくなるだろう」と語っている。
クリスタンバールはバルセロナに帰ってきて、次のようなコメントをしている。
「今年の自分にとっての優先事項はあくまでも代表であって、バルサではない。これまで長い期間にわたってフランス代表は同じメンバーでディフェンスを形成してきた。でも今それが崩れかけてきており、自分にとっては最高のチャンスだと思っている。バルサでのスタメン出場は難しい。今シーズンは3人ディフェンスだし、そうなるとデ・ボエルが大きく優位にたっている感じ。もしこのままスタメンで出場できないのであれば、冬のマーケットでは移籍の可能性も検討しなくてはならない。そうじゃないと代表に選ばれなくなってしまう。」
オーボア クリスタンバール!

●明日はエンケのデビュー戦
ロベルト・エンケ、明日の試合がバルサの選手としてのデビューになることは間違いない。これまでまったくシステムの違うチームでプレーしてきた彼にとって、新しい環境に慣れるのに予想以上の時間がかかってしまった。それでもバンガールはじゅうぶんにデビューできる準備ができていると見ているようだ。
二部B所属のノベルダ戦で一つだけエンケにとって有利なことがある。それは二部のクラブの中でも最も狭いグランドでの試合となることだ。3人ディフェンスとはいえ、普通のグランドのように大きなスペースは生まれない。彼のデビューにはうってつけのステージとなるだろう。

●プジョー、ビルバオ戦は大丈夫
開幕戦となったAt.マドリ戦で負傷したプジョー。一時は深刻な負傷も予想されたが、幸いなことに先週の土曜日からすでに走り込みに入っている。明日の試合の出場も「医学的」には問題ないとするドクター・プルーナだが、バンガールは万一のことを考えてルイス・エンリケと共に休養させることにした。彼のポジションにはレイジンゲルが入る見込み。
土曜日から始められた走り込みだが、痛みはもうとれているいうプジョー。これから週末までの本格的な練習で思わぬアクシデントがない限り、土曜日のビルバオ戦の出場は間違いないとされている。またモッタに関しても楽観的な状態だ。今日の最終的な練習で問題がなければ、明日の試合の出場も可能と見られている。

●バルサオフィシャルページ
9月に開始と公表されていたバルサのオフィシャルページがついにスタートする。具体的には来週の月曜日16日からスタートできる見込みだ。今のところの予定では16日に新しいウエッブページが登場し、時間の経過と共に内容が増えていき10月にはほぼ完成されるという。