9月20日

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日

LIGA 第3節
9月21日 21:00
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
ESPANYOL


ガッツ「クルービーは最高」

バルサのカピタンであり現在のところ得点王でもあるルイス・エンリケが、同僚のクルイベルを「世界最高のデランテロ」と褒め称え、彼がゴールを獲得するのは時間の問題としている。

水曜日におこなわれたブルッハス戦はパトリック・クルイベルにとって今シーズン最初のゴールを決めるのに絶好のチャンスだった。これまで相性のよかったブルッハスとの試合。だがこの日もゴールからは見放されたクルイベル。シーズン開始前からすでに9番の補強の必要性に関する意見がメディア間をにぎわしていたバルサだが、今のところこの論議に終止符が打たれたとは言えない。

だがバルサのカピタンであるルイス・エンリケにとって、そのような論議は不毛のものであるようだ。なぜなら彼の同僚であるパトリック・クルイベルは世界最高の9番であり、彼を越える選手を見つけるのは不可能だと信じているからだ。
「クルービーのプレーに対して疑問符をつけることはナンセンスだぜ。なぜなら彼は世界最高のデランテロの一人なんだからな。例えば誰かを補強選手としてバルサが獲得したとしても、所詮クルービーの控えになることは間違いないよ。」

4試合で4得点をあげているルイス・エンリケは、バルサのカピタンとして、いやそれ以上にパトリックの同僚として彼のことを心配している一人だ。9番の選手にとってゴールが獲得できないことの苦しみを人一倍理解しているガッツでもある。スポルティング・ヒホンのカンテラ育ちで常に9番の選手として活躍し、ヒホンの一部でデビューしたときもデランテロとしての登場だった。だから彼にとってはパトリックの心境が手に取るようにわかるのだろう。
「明日のエスパニョール戦が、今シーズン初のパトリックゴールが生まれる試合となる感じがする。だからバルセロニスタに頼みたいことがあるんだ。明日の試合にはヤツのユニフォームを着てきて欲しい。そしてヤツがゴールを決めたら9万人のパトリックが立ち上がってゴールを祝うんだ。そうすればヤツはもうだいじょうぶ。」

ブルッハス戦でも相変わらずゴールを決め、絶好調を維持しているルイス・エンリケだ。だが試合後に注目されたことは、彼の先制点ではなくサビオラのゴラッソの話題ばかりだった。それも当然と冷静に受け止める我らがカピタン。
「サビオラは1年目の昨シーズンにもすでに信じられないようなプレーをしていた。彼はゴールの嗅覚を持って生まれた子なんだ。それは試合ごとに証明されていると思う。確か19才か20才ぐらいだと思うけれど、肉体的な成長は望めないとしても、フットボール選手としての成長はさらにさらに望める子だな。しかもあの子は性格も非常に良い。いつも控えめに振る舞っているし、努力という信条を持っている若者だな。あの子は伸びるよ、間違いなく。」

さて明日はカンプノウでのエスパニョール戦となる。リーグ戦では地元での初の3ポイント獲得をかけた戦いだ。バルサの優位は明らかだ。この20年間にわたってカンプノウでのエスパニョール戦では負けなしのバルサ。だが慎重に戦わないといけないと語るガッツ。
「エスパニョールは好きなチーム。彼らの戦い方はなぜか好感がもてる。今シーズンには何人かの良い選手を獲得しているし、なによりもダービー戦だから難しい試合となるのはしょうがない。だがもちろん勝ちに行くぜ。」


●オーベル、再び負傷!
約1週間前から他の選手に混ざって合同練習に参加していたオーベル。だが先日のブルッハス戦の試合に召集されなかった選手同士でおこなわれた試合当日の練習のさい、手術した右足の裏に痛みを覚えて途中で練習を中止していた。そして昨日の精密検査の結果、全治10日間の負傷と診察された。
診察にあたったドクター・プルーナによれば「それほど深刻な負傷ではない」としながらも、手術した箇所に近い負傷のため「大事になおしていかなければならない」という。4か月前に手術をし、最近やっと復活の可能性を見たオーベルだが、完全にトンネルを抜け出すのはまだまだ先のことになりそうだ。
一方、アンデルソンの方は順調に回復してきているという。彼もまた1週間前から合同練習に参加するほど良くなってきているが、このまま順調にいけば来週の水曜日にはドクターOKが出るとのこと。

●怒られるリケルメ、ロッケンバック
ブルッハス戦の翌日に選手控え室でおこなわれたミーティングの席で、バンガールはリケルメとロッケンバックの二人に対し「もっと真面目にやらんかい!」と怒鳴り散らした。
後半の半ばに登場したリケルメとロッケンバックの二人が、試合終了間際のあたふたしてしまったバルサのすべての原因だとバンガールは言う。11人の選手が駒となり、監督の要求通りの動きをして初めて機能するバルサ器械。それを壊したのはこの二人だと声を高めて追及するバンガール。25分間続いたこのミーティングの大半をこの二人に対する追及に使ったバンガールだ。リケルメは左の耳から右の耳に抜けていくものの、ロッケンバックは怒りの表情を隠そうともしなかったという。
一方、日増しに評価が上がっているのがジェオバンニ。水曜日の試合には出番がなかったものの、バンガールが気に入っているところは練習態度のようだ。100%の力を出し切り練習に汗をかくジェオバンニ。彼のことをほとんど知らなかったといっていいバンガールにとって、彼は日増しに評価が高くなってきている。

●デラペーニャの復活
カンプノウにデラペーニャが戻ってくる。しかもリーグ戦初登場だ。だがもちろんバルサのユニを着てではなく、今回はエスパニョールの選手としてカンプノウに登場する。エスパニョールの監督ホアンデ・ラモスも認めているように90分間のプレーはまだ不可能な状態。だがそれでも前半か後半だけの45分は体力的に十分にいけると見られている。
バンガール第一次政権での1年目にはバンガールの指揮のもとにバルサでプレーしていたイバン。昨日のインタビューでイバンのことを聞かれたバンガールは一言。
「私だったら彼をとらない」