9月26

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LIGA 第4節
9月28日 21:30
NUEVO COLOMBINO
BETIS
vs
FC BARCELONA


ベティス戦は4人ディフェンスで

相手がいわゆるツートップであるなら3人ディフェンスで、ワントップで戦いを挑んでくるなら4人ディフェンスで、それがバンガールのアイデアだ。土曜日に対戦するベティスは、4−2−3−1というシステムを採用している。したがってウエルバで登場するバルサは4人のディフェンスを用意して戦うことになる。

ビクトール・フェルナンデス、彼は昨シーズンまでセルタを指揮し魅力的でありしかも実用的な戦いを展開してきた。そして今シーズン、ベティスに移籍し、彼はクラシックな戦法であると同時にスペインリーグでも多く採用されている4−2−3−1というシステムを起用している。一人だけのプンタ、これがセルタ時代と同じようにベティスでもうまく機能しているようだ。

この一人だけのプンタに対するバンガールの戦法は明らかだ。4人のディフェンスで守備を固め、3人の中盤選手と3人のデランテロ、つまり4−3−3−システムで戦おうとしている。4人のディフェンス、それはこれまでのような「3人セントラル・ラテラルなし」というものとは違い、2人のセントラルと左右のラテラルを採用する。そして中盤にはチャビ、コクー、モッタを配置し、その前にサビオラ、ルイス・エンリケ、クルイベルをデランテロとして攻撃の要とするもの。

イスタンブールでのバルサはこれまでのように3人セントラルという戦いをし、それが成功している。事前にガラタサライは二人のプンタ(クリスチアン、アリフ)を起用することがわかっていたのでバンガールは3人のセントラルを用意した。彼のアイデアは常にデランテロより一人多いセントラルを準備すること。したがってあの試合は3人のセントラルとなった。だがベティスはガラタサライとは違う戦法を起用してくることは誰の目から見ても明らかだ。アルフォンソをプンタとし、3人のメディアプンタス(右にホアキン、真ん中にカピ、そして左にデニルソン)を配置してくるベティス。したがってバルサは2人のセントラル(プジョー、デ・ボエル)でアルフォンソを抑え、左ラテラルのナバーロがホアキンを、右ラテラルのメンディエタがデニルソンをマークすることになる。

そしてバルサの3人の中盤選手の誰かがメディアプンタのカピをマークすることになる。コクーあるいはモッタというのが順調なところ。At.マドリ戦を思い出してみるがいい。あの試合でも4−2−3−1というシステムを起用してきたAt.マドリに対し、バンガールは2人セントラール、2人ラテラルという4人ディフェンスで戦っている。そして中盤に入ったガブリがメディアプンタのダニを見事にマークすることに成功した。あのダニをカピと置き換えるとベティス戦となる。

だがこのシステムは非常に流動的でもあることを忘れてはならない。バルサがボールを支配した瞬間に4−3−3システムは3−4−3というものに変わるからだ。中盤を一人多くする役目、それはメンディエタとなるのが自然。バルサがボールをもった瞬間、メンディエタは中盤の選手となって上へ下へと走りまわらなければならない。


アンデルソン、復帰実現!

去年の2月、具体的には2002年2月19日、アンデルソンはバルサに来てから初の左足手術をしている。それまで何回か負傷という悪運に見舞われていた彼だが手術までにはいたらなかった。そしてそれから2か月半後の2002年5月7日、テラッサ戦で90分のプレーをして復帰を飾っていた。それからも軽い負傷でありながらも何回かチームを離脱。だがどうにかこうにかワールドカップには間に合いそうな体調となっていた。だがそこでも再び悪運が彼を待っていた。

ワールドカップ準備中に負傷したアンデルソン。代表ドクターの診断違いにより長いリハビリをするハメとなる。3か月という長いリハビリだ。だがその彼の真っ暗な長いトンネルにようやく明るい光りが見え始めることになる。

昨日の午後におこなわれた合同練習。アンデルソンは練習場となっているマシアのグランドにあらわれた。すでに集まっていた多くの選手からの大きな拍手が彼を迎える。それは実に暖かい拍手だった。なぜなら彼の同僚はついにアンデルソンにドクター許可がでたことを知っていたからだ。アンデルソンは照れながらも彼らの暖かい歓迎風景に入っていた。

この瞬間が訪れるためにアンデルソンがおこなってきたことは想像もできないことだったようだ。1日8時間近くにもわたっておこなってきたあらゆる種類のリハビリ。彼は1日も休むことなくすべてのメニューを消化してきた。その思いは、すべてこの日のため、そして再び一人の選手としてグランドでプレーする瞬間のためなのだから。彼にとってリバビリが終了しドクター許可がでる第一の段階は通過した。だが第二段階が待っている。それはこれまでの欠場で失われている「リズム」を取り戻す仕事だ。彼が最後にプレーしたのは、何と5か月近くも前のカタルーニャカップでのテラッサ戦なのだから。

プルーナドクターからプレー許可がでたのはアンデルソンだけではない。これまで同僚と離れて一人走り込みをしていたクリスタンバールも完全な状態に戻っている。彼もまた「リズム」を取り戻すだけとなった。一方、リケルメはいまだに負傷中選手となっている。軽いケガではあるものの、合同練習に参加するほど回復はしていない。ビクトルもガラタサライ戦で肩を痛め練習に参加していないが、ベティス戦の出場はほぼ可能と見られている。今日の練習はこの「軽い負傷組」と「復帰組」のみとなる。後の選手には久しぶりの完全休暇。今日の練習にバンガールに呼ばれた選手は、アンデルソン、クリスタンバール、リケルメ、ダニ、オーベルマルス、エンケ、そしてビクトル。