9月28日

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日

LIGA 第4節
9月28日 21:30
NUEVO COLOMBINO
BETIS
vs
FC BARCELONA


●召集選手(スタメン候補
ビクトル、プジョー、デ・ボエル、ナバーロ、チャビ、コクー、メンディエタ、モッタ、サビオラ、ルイス・エンリケ、クルイベル、エンケ、レイジンゲル、ガブリ、ジェラール、ロッケンバック、ジェオバンニ、クリスタンバール

●負傷中
オーベルマルス、ダニ

●非召集
ボナノ、アンデルソン

●出産立ち会い中
リケルメ


ベンチでの戦い

ルイス・バンガール対ビクトル・フェルナンデス。現在のスペインリーグにおいてもっとも攻撃的なスタイルを好む二人の監督。イギリス方式(ホームでの勝利、アウエーでの引き分け)で優勝間違いなしと考えるバンガールは、今日の試合は引き分けでも良しとしている。一方フェルナンデスは何がなんでも勝利の3ポイントを狙いにいく。

■ルイス・バンガール
バンガールにとってウエルバのスタディアムを訪れるのはこれが初めてとなる。だがウエルバ戦は来年の5月の話し。今日対戦する相手はベティスだ。いずれにしてもアウエーの試合には変わりはない。バンガールはアウエーでの試合は引き分けでも良いと言う。もちろん勝利することに越したことはない。だが引き分けでもじゅうぶん優勝を狙うことができると考えている。ホームでの勝利、アウエーでの引き分け、これをメディア・イングレッサ(イギリス方式)という。彼はこのイギリス方式でいけば、2位に10ポイント差で優勝できるとさえ計算している。
「カンプノウで3ポイントを獲得し、外の試合で1ポイントを獲得し続けていけば我々は間違いなく優勝できると思う。それも2位のクラブに10ポイント差をぃつけての優勝が可能だ。したがってもしベティス戦に引き分けることができたら、それは決して悪い結果ではないだろう。」

ベティスは両ウイングを起用しての非常に攻撃的なチームだと言われている。しかもそのウイングは右にホアキン、左にデニルソンという素晴らしい選手たち。だがバルサも決して彼らには負けてはいないと信じるバンガール。
「確かに彼らはホアキンとデニルソンという素晴らしいウイングの選手を揃えているが、我々には彼らを抑えることができる選手たちが揃っている。どちらが勝利することになるか、それはこれからのお楽しみだ。だが総合的に考えれば、彼らはこの1週間を使って我々との対戦を準備できたのに比べ、我々は何回も飛行機に乗ったり試合をしなければならなかったので準備期間がほとんどなかった。そういう意味では彼らが有利な試合となっている。」

今日の試合にもバンガールによって選ばれた「11の選手」がスタメン出場することになる。そのことに関してはいっさいの疑問を持たないバンガールだ。だが唯一の疑問、それはベティスがどのような布陣をしいて戦いを挑んでくるか、その1点が彼にはまだ明らかになったいない。
「彼らが統制のとれた戦いをしてくることは間違いないだろう。だが4−3−3というシステムを起用して上の方でプレッシャーをかけてくるのか、あるいは4−5−1という普段のシステムを使ってカウンターアタックを狙ってくるか、この1点がまだ予測がつかない。」

■ビクトル・フェルナンデス
快進撃を続けるベティスの監督フェルナンデスにとって、バルサは恐れる相手ではない。恐れる相手ではないが、もちろん尊敬に値するチームだと考えている。バルサもまたここまで快調に来ているチームであり、何よりも歴史的にも一目置くクラブではある。だが同時にこの時期に当たるのは勝利するチャンスでもある。これまで敗北という結果を知らないベティスだから。

それでも不安材料がまったくないわけではない。リーバスの負傷によりディフェンス体系の再構築を図らなければならない。アルスが普段プレーしているポジションより下がり気味にディフェンスの穴を埋めていくことになるだろう。中盤の選手としてこれまで良いプレーをしてきたアルスだが今日はディフェンスの一人となる。
「アルスはどういう選手か、それはマドリのエルゲーラを考えればいい。彼と似たタイプの選手だけれど唯一の違いはエルゲーラみたいなゴール能力がないことだ。」

地元セビージャでの試合を不可能とされたベティス。昨シーズンのダービー戦で衝突騒ぎがあったために、2試合のスタディアム閉鎖を命じられている。したがって今日のバルサ戦はウエルバのコロンビーノでの試合となる。
「地元で大勢のベティスファンに囲まれての試合ができないのは残念。このスタディアムは2万人ぐらいしか入らないからね。それでも我々はマドリ戦のように、相手がどんなにビッグチームであろうと正面切って戦いを挑むつもりだ。我々はどこが相手でも勝つという自信があるし、今日の目的ももちろん3ポイント獲得。そのためにはいつも以上の集中力、90分にわたる集中力が必要だ。何といっても相手はバルサなんだから。」

勝利に対する疑いはないものの、勝負を決めるのは「運」が左右することもある。しかも11人対11人の戦い。何がおきても不思議ではない。
「もしバルサの選手の中で、誰かを出場させないことができる権利が自分にあるとしたらその誰かは明らかだね。絶好調でしかもチームを引っ張っていくカリスマ性のある選手、つまりルイス・エンリケを出場させないな。そうすれば我々の勝利するパーセンテージがさらに高くなる。」


●リケルメ、アルゼンチンに到着
昨日の早朝にリケルメはすでにブエノス・アイレスに到着した。一切のコメントを拒否するリケルメを待ち受けていたのは何人かの友人と娘のフロッピー。彼は報道陣を避けるようにして奥さんが入院している病院へかけつけた。この帰国によりリケルメは今日のベティス戦はもちろん、来週の試合(ロコモティフ戦、オサスナ戦)も出場できない可能性が大となっている。
一方、帰国許可を出したバンガール。彼はリケルメが負傷中であることも「幸い」となっての帰国許可をだしたが、もし負傷していなくても許可を与えただろうと語っている。
「それはなぜか、それはリケルメにとって今の段階で一番大事なことだからだ。彼がバルサに入団した時にはすでに奥さんが妊娠していて飛行機には乗れない健康状態となっていた。したがって彼は家族から長い期間にわたって離れての生活を余儀なくされてきた。そして出産というこの機会を利用して家族と再会することができる。たった4日間か5日間という期間は彼の長い人生、あるいは長いバルサの選手としての期間に比べれば何てことのない時間だ。家族との再開で精神的に落ち着いて戻ってきてくれればいい。」

●アルフォンソ
レアル・マドリは今日バジャドリと戦う。そしてバジャドリには二人のマドリ在籍選手がいる。アガンソとソウサ選手だ。彼らはレンタルという形でバジャドリに送られている。そしてそのレンタル移籍の際、マドリは彼らとバジャドリ首脳陣に対し、マドリ戦には彼らは出場させないというサインをさせている。したがって今日のマドリ戦には彼らは出場できない変な状況を迎えている。

バルサが今日対戦するベティスにも同じような選手がいる。レンタル移籍されているアルフォンソがそうだ。だがバルサはベティスに対しても、アルフォンソに対してもそのような条件を出していない、したがって今日のバルサ戦に出場できるアルフォンソ。
「去年バジャドリにレンタルされていて今年マドリに戻ってきたトッテが怒っているらしいね。なんでアガンソとソウサが出場できないんだって。まあ、マドリのことはよくわからないけれど、自分はレンタルの身分でありながら幸運にも今日の試合には出場できる。もちろんバルサに対する復讐なんてこれっぽっちも考えていないさ。いま自分がプレーしているクラブのために最善を尽くす、それだけのこと。もちろんゴールを決めることができたら普段と同じように喜ぶだろう。いずれにしてもバルサ戦は色々な意味で特別な試合。ぜひ勝ちたいと思っている。」