10月3

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LIGA 第5節
10月6日 19:00
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
OSASUNA


ニュー・トリデンテ

ニュー・トリデンテが機能し始めている。これまでリーガ、チャンピオンズリーグを7試合消化したところで彼らから生まれたゴール数が13。しかもほとんどの試合で彼らの誰かが得点を決めている。

セットプレーやペナルティー以外のすべてのゴールがメディアプンタを含めたデランテロによって決められているバルサ。クルイベル、ルイス・エンリケ、サビオラによって構成されるニュー・トリデンテはバンガールにとってゴールの合い言葉となっている。もちろんバンガールは彼らの活躍に満足しているに違いない。シーズン開始と共にルイス・エンリケがゴールを決めまくり、そして彼にゴール運がない日にはクルイベルやサビオラがきちんとゴールを奪っている。

バンガールにとってクルイベルとサビオラのゴールはシーズン前から計算されていたものだ。だが彼を驚かせたのは予想以上のルイス・エンリケの活躍だったに違いない。リーグ戦、チャンピオンズリーグを含め、彼の決めた6ゴールはチーム内での最高ゴール数となっている。そしてサビオラの4ゴール、クルイベルの3ゴールを合計すると、昨年のトリデンテ(クルイベル、サビオラ、そしてリバルド)がこの時期に決めている7ゴール数を大きく上まわっている。

昨年に続きトリデンテの主役の一人となっているクルイベル。彼は常にゴールは運の問題としてきた。そして彼にも少々遅れたとはいえ、ついにその運がまわってきたようだ。
「俺たち3人はゴールに一番近いところにいる選手なんだから、ゴール数が多いのは当然の話さ。このゴール運が3人に続くことを祈っているよ。もっともゴールなんて誰が決めようがかまわないとも思っている。要はそのゴールがチームの勝利に役立てばいいだけのことだから。」


バモス、サビオラ!

バルサの選手として2年目となったサビオラは日増しに成長している。フットボール選手としての成長だけではなく、人間的にも大きな変化が生まれている。

昨シーズンが彼にとって「幸せな年」だとすれば、今シーズンは「もっともっと幸せ」な年となっている。昨シーズンはカンプノウではスタメンとして出場し続けるものの、アウエーの試合でほとんどが控え選手の一人となっていた。ヨーロッパフットボールに慣れるために必要な1年間だったのかも知れない。そしていま2年目を迎え、監督もレシャックからバンガールへと代わっている。2年目となったサビオラにはいくつかの状況変化が訪れている。これまでの10試合の公式試合で、彼は9試合スタメン出場を果たしている。昨年とは大きく状況が変わってきている。

フットボール選手としての変化だけではなく、個人としてのサビオラにも変化が起きてきている。バルサというクラブに、そして彼が住むカタルーニャという土地に、これまで以上の一層の理解を深めているサビオラ。彼が入団してきた当時から親しくつき合っているチャビの影響は彼にとって非常に大きいものとなっている。祭日がくればその祭日の歴史的意味を説明し、食事となればカタルーニャの特徴的なものについて説明をチャビから受けるサビオラだ。

現在バルサに所属している外国人選手で、カタラン語を使って記者会見でコメントするのはサビオラが一番となるだろう。その日がいつかは我々にはわからない。だがその日は必ずやって来る。サビオラが我々の言語を使用して語りかけてくるいつかその日を楽しみに待とう。


ハッピー・リケルメ

ほんのわずかな時間であったとはいえ、家族との対面が実現したリケルメ。バルセロナに戻ってきた彼の表情はこれまでとまったく違うほど明るいものとなっていた。

ホアン・ロマン・リケルメ、家族との久しぶりの再会を果たして昨日バルセロナに帰ってきた。バルサに入団するときにエル・プラット・バルセロナ空港に現れた時の緊張した表情はいっさいなく、笑みを満面に浮かべての登場となった。エスパニョール戦での負傷からも完治し、彼にとって2番目の子供となるアグスティンとの対面が何よりも彼の表情を明るくしている。昨日の練習は何の問題もなくおこない、そのあとに記者会見場にあらわれた彼はまるで別人のような雰囲気を持っていた。
「これで100%フットボールに専念できる感じ。娘が生まれた時や今回みたいに息子が生まれた時みたいに、すべてがうまく順調にいけばいいと思う。」

これまでバンガールの信頼を100%は勝ち得ていないリケルメ。だが彼は決して控え選手という自覚はないと言い切る。
「自分はいつでもスタメンで出場できる選手だと思っている。アルゼンチンでは何で自分がベンチに座っているのか理解できない人が多いみたいだ。いずれにしても問題はいっさいない。個人的にはこれまで通り練習に励んで監督の信頼を勝ち取っていくだけだと思っている。その日はいつかやって来るだろう。そしてその日が来たら、これまでのわずかな試合出場の時に見せたような良いプレーができれば幸せだ。」

マドリッドメディアが意識的に伝えるバンガールとの不仲説。だがそんなことは全然ないとキッパリ否定するリケルメ。
「バンガールと問題なんかあるわけがない。自分は一人の選手にすぎないし、しかもバルサに入団したばかりの選手。多くのバルセロニスタから暖かい声援を受けて、ここに来て本当によかったし幸せに思っている。特にバリセロニスタの人々には感謝の言葉もないほどよくしてもらっている。時々、必要以上の親切を受けているような気もしてくる。本当に、彼らには感謝してもしつくせない感じだ。」


代表試合の間も止まらないバルサ

来週は各国代表チームによる試合が組まれていてリーグ戦はお休み。7日の月曜日になれば各国代表選手はそれぞれ自国へと旅立ち、遅い選手になると17日までバルセロナに戻ってこない。その間、バルサは残った選手でいくつかの練習試合をおこなおうとしている。

代表選手が不在の間バルセロナに残ることになる選手たち。それは代表に呼ばれなかった選手はもとより、バルサBの選手であったり負傷上がりの選手たちとなる。彼らをミックスして一つのチームを作り練習試合をおこなう予定だ。普段試合に出る機会の少ない選手にはより慣れるように、そして負傷上がりの選手には少しでもリズムを回復できるようにするためだ。

ジェラール、ロッケンバック、ガブリなどにとってはバンガールを説得するのに良いチャンスとなる。またオーベルマルスやアンデルソンにとっては負傷から完全に立ち直ったことを証明する場となる。したがって来週から再来週の水曜日あたりまで、バンガールはいくつかのチームとの練習試合を予定し、彼らにプレーするチャンスを与えようとしている。

また、国王杯戦での早すぎる敗北が、ある意味ではバルサに役立ってきている。試合をしなくてすむ日がバルサに訪れることになるからだ。国王杯の試合で埋まっていた7回の水曜日がバルサには空白の日となった。この期間を利用して親善試合も組もうと計画も進められている。