10月19日

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LIGA 第6節
10月20日 20:30
NUEVO ZORRILLA
VALLADORID
vs
FC BARCELONA
 

●召集選手(スタメン候補
ビクトル、プジョー、デ・ボエル、ナバーロ、チャビ、コクー、メンディエタ、ガブリ、サビオラ、ルイス・エンリケ、クルイベル、ボナノ、レイジンゲル、リケルメ、ジェラール、ロッケンバック、ジェオバンニ、アンデルソン

●非召集選手
エンケ、クリスタンバール、オーベルマルス、ダニ


バンガールのジレンマ

ガブリかリケルメか、リケルメかガブリか、それが問題だ。明日のバジャドリ戦にはモッタが負傷のため欠場となったバルサ。これまで起用されてきた”Aチーム”の駒が一つ欠けてしまった。そのモッタの代わりに起用すべき選手はガブリか、はたまたリケルメか、バンガールノートに二人の名前が書かれては消され、消されては書かれている。

すでにバンガールノートには二人のうち一人の名前が消されているかも知れない。それがガブリかあるいはリケルメか、バンガールのみが知ることだ。だが結論から言ってしまうと、多くの関係者はガブリがスタメン出場としている。

ヌエボ・ソリージャでのバジャドリ戦。この試合を主導権をとっての戦いとして目指すならばリケルメの登場だ。だが相手の戦いに応じての自らのチームの戦いを練ろうとするならばガブリの登場となる。そしてこれまでのバンガールバルサの戦い方を見る限り、少なくてもアウエーでの戦いぶりを見る限り、相手チームの作戦に対応した戦法を起用してきている。そうであるとするならば、多くの関係者がガブリのスタメンを予想したとしても何の不思議もないだろう。

アンデルソンの復帰に伴って4人ディフェンスで戦うのではないかと予想する評論家もいる。だが現実的にはバンガールはシステムの変更をする柔軟さは持ち合わせていないないだろう。したがってアンデルソンの復帰もモッタの欠場もシステムの変更とは結びつかないと考えるのが一般的だ。したがってこれまでのシステムを維持し、モッタの抜けた穴だけを他の選手で埋めていくことになる。もしリケルメが登場するのであれば、ルイス・エンリケがモッタのポジションにつくことになる。もしガブリがスタメン出場するのであれば、他のポジションをいっさい動かさずそのままモッタの位置につくことになる。

バンガールにジレンマがあるとすれば、誰がモッタの代わりに出場するかということと共に、ポジショニングの変化をすることを良しとするかどうかということも含まれる。そしてやはり彼は安全性をとる意味で、ガブリを選ぶことになるだろう。


縁起のいいスタディアム

バジャドリの本拠地ヌエボ・ソリージャ。ここはバルサには縁起の良いスタディアムとなっている。最近ここでおこなわれた11試合のうち、なんと9試合に勝利しているバルサだ。

バジャドリにとって地元での試合とはいえ、バルサはやりにくい相手だ。十年一昔というが、ここ11年でのバルサとの試合で1回勝利し、1回引き分けに持ち込んだ以外、すべての試合に敗北をしている。そして18年という期間で見てみれば、わずか2勝しかしていないバジャドリでもある。

1985年3月24日におこなわれたバルサ戦以来、2回しか勝利の味をかみしめていないバジャドリファン。この日におこなわれた試合はテリー・ベナブレスの最初の年の試合だ。バルサキーパーのウルッティがバジャドリが獲得したペナルティーを止めることにより、バルサの優勝を決めた試合でもあった。

バンガールにとっても忘れることのできない試合を経験している。1998年の12月、危機を迎えていたバンガール第一次政権バルサがこのスタディアムを訪れる。この試合まで4連敗をしていたバルサ。もし負けるようなことがあったらバンガール辞任という噂まで飛びかっていた重要な試合だった。チャビのヘディングによりかろうじて勝利をおさめたバルサは、この試合をきかっけにリーグ制覇に向けての大進撃を開始する。


クルイベルの夢

パトリック・クルイベル、まだ26歳の「ベテラン」若手選手。彼の夢はバルサというクラブでの歴史的人物として、またオランダ代表チームの中でもその歴史に書かれる選手として、その名を残すことにある。バルサの選手として100ゴール(現在95ゴール)を記録すること、代表で史上最高得点(現在ベルカンプが37ゴールで最高得点、クルイベルは35ゴール)を記録すること、そしてチャンピオンズリーグとユーロコパに優勝すること、彼の夢は大きい。

2週間のリーグ戦の休みがあって、これから11日間で4試合を戦うという厳しいスケジュールになっていますね。

そう、試合が短い期間で続いておこなわれるようだ。いずれにしても目の前の試合から考えていかないとね。まずバジャドリ戦、これが最も大事な試合。快調なスタートを切りたい。

もしこの11日間で5ゴールを決めると一つの目標が達成されます。

そう、俺はもうバルサの選手として95ゴール決めているからね。凄いだろ。記録はいつか達成されるもの、そう誰かが言っていた。だからそのうち100ゴールもやってくるだろう。

シーズン開始当初はゴール不足の9番として批判の声もありましたが。

個人的にも2試合ぐらい続けてゴール運から見放されちゃうと、ウンザリしちゃう。でも外からのプレッシャーは気にならない。自分自身に嫌気がさして、それが良い意味で自分へのプレッシャーになるんだ。

代表チームでも大きな記録がかかっています。

それもいつかやってくる。そして俺はオランダの歴史書の中に名前を残す偉大な選手なるんだ。と言ってもね、そこはそれ、やはりチームの勝利の方が大事。ゴールを決めるのなんて誰でもいいんだ。オランダがユーロコパにノミネートされること、これ以上に大事なことはない。

ところでバルサはここ3年間、何のタイトルもとっていませんが。

バルセロニスタがタイトルを望むように、俺もタイトルを望んでいる。誰よりもタイトルの獲得を望んでいるのは俺なんだ。どんな試合でもバルセロニスタがカンプノウをいっぱいにする。オレ達は彼らが楽しんでくれるようなスペクタクルな試合をして勝利する。彼らは満足し、そしてオレ達も満足。こういう状態が続けばタイトルは自ずとやって来る。そうじゃない?

でもこれまで15ポイント獲得可能であったのに、まだ8ポイントしかとっていないのがバルサの現実ですが。

そういうなよ、始まったばかりじゃないか。まだ5試合だよ、5試合。これからさ。