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10月22日
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鉄の脳をもつバンガール 最近10年のシーズンの中で最悪のポジション(11位)に位置しようと、最少の獲得ゴール数(9ゴール)を記録しようと、自らのシステムとフィロソフィーに命をかけるバンガールに変更はない。多くのバルセロニスタが4人ディフェンスの有効性を叫ぼうが、リケルメの起用を叫ぼうが彼の耳には届かない。バジャドリ戦を「いい試合」と評価し敗因はひたすら「個人ミス」とする彼にとって、3人ディフェンスシステムは機能していると判断されるし、エストレーモの不在も問題とはならない。つまりバンガールノートにはこれまで一切のミスはなかったと考えるバジャドリ戦翌日のバンガールだ。 練習を始める前の控え室でおこなわれるミーティング。もちろん報道陣はシャットアウトだ。だがその中に入らなくても取材は可能だった。なぜなら、外にいてもバンガールの怒鳴り声が聞こえてきたからだ。ミーティングは30分ほど続いた。外に聞こえてくる内容、それはバジャドリ戦後半の選手たちの「集中力の欠如」と「やる気のなさ」そして「闘争心の欠如」を追及するバンガールの大きな声だった。「集中力の欠如」と「やる気のなさ」、そして「闘争心の欠如」。引き分けや敗戦となった翌日に聞かされるいつものセリフがこの日も繰り返される。 9月28日、バルサはベティスに完璧なまでに敗戦。その翌日、練習前におこなわれたミーティングも30分間。ベティスの3点目を厳しく追及するバンガールはすべての選手に「集中力」と「闘争心」を要求。 これまでバルサと対戦してきたチームの監督が親切にもバルサとの戦い方を分析してくれている。 ■ルイス・アラゴネス(At.マドリ) それではファンの声はどうだろうか。エスポーツ紙のアンケートによれば87%のバルセロニスタがシステムの変更を要求している。特に今の3人ディフェンスの無効性を強く訴え、4人ディフェンスに戻すことを提案している。さらに93%の人々がデ・ボエルの代わりにアンデルソンのスタメン出場を要求している。さらにムンド・デポルティーボ紙によるアンケートで、バジャドリ戦の敗北の原因を「選手か監督か」の質問に対し、実に77%の人々がバンガールの責任と答えている。 だがバンガールノートにもバンガールシステムにも、今のところ変更はないようだ。バジャドリ戦で負傷したルイス・エンリケは明日のロコモティフ戦には欠場が決まっている。だがそれでもリケルメのスタメンは多くの関係者がみるところあり得ない現象だ。それはバジャドリ戦での選手の起用がリケルメのおかれている立場をさらに明らかにしたことによる。 アンチ・クラック、もしそういう言葉があるとすればバンガールはアンチ・クラックだ。監督よりも”主役”となるクラックは彼には必要ないどころか邪魔な存在でもある。それはリバルド問題が証明してる。ロナルド問題が証明している。そしてバルサにいるクラック、それはリケルメだ。彼はすでの12番目の選手でなければ13番でも14番もない。構想外の選手と言っても言い過ぎではないだろう。モッタが負傷し、チャビ、ガブリ、コクー、メンディエタ、ジェラール、ロッケンバック、あるいはイニエスタまでも負傷しない限り彼の出番はない。 「ボカの監督のビアンチはリケルメを中心にしたチーム作りをした。すべての選手がリケルメを探し、すべてのボールが彼のところに集まるようなシステム。したがって11人の選手によるチームブロックというよりは、リケルメ一人がが光るようなチーム作りをした。」 今のところリケルメは耐えに耐えている。バルサに入団できたことをいつも感謝するコメントを忘れないリケルメは、バンガールとの問題を起こす気はないだろう。バンガールが執拗に彼を排除したとしてもリケルメ側から問題を起こすことは今のところ、そう、今のところない。だが物事には常に限度というものがあることも忘れてはならない。 |
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●落ち込むナバーロ ●信じられない成績 |
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