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10月27日
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「夏時間」最後のフィエスタ
どんなシーズンでも1年に1回は訪れるカンプノウでのフィエスタ試合。大量得点と圧倒的なゲーム支配による楽しい試合、それが昨日のアラベス戦だ。ノート(システム)を変更したからか、あるいは試合前日にクラック選手に最初の「通告」をしたからか、あるいはルイス・エンリケの復帰がチームにガッツを入れることになったからか、はたまたデ・ボエルに対するブーイングをやめたからか、いずれにしても結果的にバルサは久しぶりの圧勝を飾った。試合が終了してから4時間後に「冬時間」となったスペイン。「夏時間」最後のフィエスタとなった昨日の試合だ。 ベティス、オサスナ、そしてバジャドリ戦で不甲斐ない内容と結果を残したバルサにとって、このアラベス戦での圧勝はとてつもなく大きい。バンガール個人にとっても非常に大きい。なぜなら彼のノートに多くの疑問の声が日増しにあがり、システムの変更や冬のマーケットでの再補強までささやかれていたのだから。だがクルイベルのハットトリック、久しぶりのルイス・エンリケのゴール、ガブリ、サビオラ、チャビ、リケルメの活躍などにより勝ち取ったこの勝利によって、バルサに久しぶりの静けさが戻ってきた。 ある意味で言えば「元バルサキーパー」の日でもあった。カンプノウでの試合が始まる少し前、早くから観客席に陣取ったバルセロニスタはラジオを通してベルナベウでのレイナのナイスセーブを確認していた。ロベルト・カルロスの強烈なシュートをファインプレーで弾いたレイナ。そしてカンプノウでの試合が始まると、相手ゴール前にはドゥトゥエルがいる。かつてバルサに所属しながらも、成功と言う名から遠ざかっていたドゥトゥエルだ。そしてこの試合、彼がかつてカンプノウで示したように相変わらず成功を収められないドゥトゥエルを確認することになる。 試合開始の笛が吹かれ、最初の15分間のバルサはいつものバルサだった。ボールを支配することもなく淡々と時間が過ぎていく。ボールを持ったかと思えば3回以上のパスが続かないバルサ。だがそれもクルイベルの先制点が一挙に状況を変えることになる。ドゥトゥエルの「協力」もあったことも付け加えておこう。そしてこの最初のゴールから約10分後、コーナーからのボールをクルイベルが頭で合わせて2点目。非常に難しいゴールであったとはいえ、ここでもドゥトゥエルの「協力」に感謝しなければならない。 2得点をあげたクルイベルのモチベーションは、天にも届くほど高いものとなっている。バルサ3点目もかれが絡むことになる。クルイベルからのパスを受けたルイス・エンリケがゴール前に怒濤のごとく突進。カバーに入ったアベラルドがペナルティーエリア内でファール。このペナルティーをメンディエタが決め3点目。だが前半のフィエスタはまだ終わらない。サビオラだってフィエスタに参加したい。彼からの絶妙なパスを受けて今度はルイス・エンリケがゴールを決める。前半で4−0と試合を決定づけたバルサ。 ハーフタイムに練習を始めたリケルメに大きな拍手が起こる。そのリケルメは後半開始と共にルイス・エンリケと交代して登場。彼の一挙一動に拍手が起こる後半が開始。だが前半の開始と同じようにバルサのペースはゆったりとしたものとなった。デ・ボエルの弾いたボールをアラベスが決めて「名誉の1点」を獲得。だがバルサは再び攻撃を開始する。サビオラからチャビにわたったボールをキッチリ決めるメディアプンタ「6番」のチャビ。そして最後は何回にもわたってスペクタクルなラストパスを出していたリケルメからのボールをクルイベルが決め6点目。もうカンプノウの観客席は波打っている。後半途中からどこからともなく起こったウエーブは誰にも止められない。もういい加減、バルセロニスタが試合そのものを楽しむ瞬間がやって来てもいい頃だった。 ■システムの変更 ■クルイベルの「完璧な夜」 |
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■ボナノ(6) ほとんど仕事のなかったボナノ。アラベス唯一の得点もキーパーとして特別することもなかったゴール。豊富な経験からかチームに冷静さを与えている。 ■プジョー(7) ■デ・ボエル(6) ■ナバーロ(7) ■メンディエタ(7) ■チャビ(8) ■コクー(6) ■ガブリ(8) ■サビオラ(8) ■ルイス・エンリケ(9) ■クルイベル(9) ■リケルメ(8) |
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