10月26日

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LIGA 第7節
10月26日 21:00
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
ALAVES
 

●召集選手(スタメン候補
ボナノ、プジョー、デ・ボエル、ナバーロ、チャビ、ガブリ、コクー、メンディエタ、ルイス・エンリケ、サビオラ、クルイベル、ビクトル、トルトレーロ、ロッケンバック、ジェラール、ジェオバンニ、リケルメ、ダニ

●負傷中
アンデルソン、モッタ、レイジンゲル、クリスタンバール、オーベルマルス

●非召集選手
エンケ


”クラック”への最初の通告

バンガールのシステムに誤りはない。ロコモティフ戦でチームが機能しなかった原因、それは3人のクラック選手(サビオラ、クルイベル、リケルメ)がバンガールシステムの特徴の一つであるエストレーモをうまく利用しなかったからだという。メンディエタとナバーロの二人のエストレーモがいながら、彼らをうまく機能させなかったクラック選手へ、最初の通告が与えられた。

チャンピオンズリーグからリーグ戦へ。選手たちは休む暇もない。今日はカンプノウにアラベスを迎えてのリーグ戦の試合となる。バンガールが考えるアラベスというチーム。
「チャンピオンズリーグでのブルッハスやロコモティフよりかなり難しいチームと対戦することになる。」
そしてそのような難しいチームとの対戦にあたって、ロコモティフ戦での誤りを繰り返してはならないと語るバンガール。
「まず最初に我々が心がけなければいけないことは、ボールを持って走りすぎないようにすることだ。ロコモティフ戦を正しく総括すればそのような結論になる。あの試合でクルイベル、サビオラ、そしてリケルメたちはサイドにエストレーモが広がっているのに彼らを利用しなかった。何回もメンディエタやナバーロが上がりながらも彼らにボールを分配することなく、個人プレーで得点をあげようとしていた。アラベス戦ではそれを決して繰り返してはならない。」

■ルイス・エンリケの復帰
このバンガールの3人のクラック選手に対する批判。今日の試合で、少なくてもその批判から逃れることになる選手はリケルメだろう。なぜならルイス・エンリケの復帰はリケルメのベンチスタートを意味するからだ。ロコモティフ戦前にバンガールがリケルメスタメンを予告した時、その理由となったのはルイス・エンリケの不在と「客寄せ」であるとはっきりコメントしている。
「リケルメ+10人の選手がスタメン出場」
だがこれは今日の試合には当てはまらない。ロコモティフ戦で唯一違いを見せようとした選手であるリケルメに対する外からの評価がいかに高かろうが、バンガールにとっては関係のないことだ。彼には絶対の信頼関係を持っている「Aチーム」がすでに用意されているのだから。
「プジョー+10人の選手がスタメン出場」
これが昨日発表したバンガールの予告スタメンだった。

■ビクトル株の下降
正確に言えば「プジョー+ボナノ+9人」これが正しい。なぜならここ何年か繰り返されているシーズン中の正キーパーの変更が今シーズンも再びおこなわれるからだ。
「ビクトルのスタートは素晴らしいものだった。だがここに来て少し落ち込んできている。それに比べボナノはスタートこそ悪かったものの、調子が上がり気味となっている。彼のベテランの強みを利用したい。」
理由がどのようなものであれ、いずれにしてもビクトルの冒険はこれで終了と理解していいだろう。わずか2か月という短い冒険。だが彼の将来は、少なくても今シーズンに限って言えば、第二キーパーとしてベンチを温めるか、あるいはバルサBに戻り正キーパーとしてプレーするかどちらかとなる。どちらにしてもビクトルの才能に関しては疑いを持たないと語るバンガール。
「彼は多分、ボナノやエンケよりも才能にあふれている選手だと思っている。だがビクトルはまだ若い。この2か月で人生最大のプレッシャーを受けていたことは間違いないだろう。精神的にも疲労のピークに来ているのだと思う。」

■そして今日の試合
話題はやっと今日の対戦相手となるアラベスへと向かう。アベラルドやドゥトゥエル、そしてジョルディなどの元バルサ選手がいるアラベス。彼らにとっては普通の試合以上にモチベーションが高い試合となる可能性がある。だがそんなことは恐れないバンガール。
「それはエスパニョール戦でも同じことがいえた。あのチームにも元バルサの選手が何人かいたが我々は勝利することができた。だがもちろん彼らのモチベーションが高いことも確かだろう。」
相手チームのことよりバルサそのものを心配するバンガール。特にロコモティフ戦で勝利しながら、しかもチャンピオンズリーグでの試合で4連勝を決めた試合であるにも関わらず、バルセロニスタやメディアからの大きな批判を浴びたことが理解できないバンガールだ。
「あの日の試合後の記者会見場の何と暗かったことか。試合に勝利しグループ首位を決めた試合なのに、なぜガッカリしている人々が多いのか私には理解できない。理解できないことはそれだけではない。デ・ボエルに対する理由のないブーイングもその一つだ。彼はよくやっている。精神的に強い選手だし心配はしていない。だがそれでもブーイングはよくない。アラベス戦では、頼むからああいうことをやめて欲しい。この試合にかけつけてくれるソシオに頼みたい。ブーイングはやめてくれ。」


そして、いつものオーベルマルスに

オーベルマルスの再負傷が確認された。長いリハビリ期間をバルサ医師団のせいとし、やっと地獄から戻ってきた彼は練習中に再び負傷した。それもシュート練習をしている最中に筋肉を痛めた、というものだ。

バルサクラブ史上最高額の移籍料(4000万ユーロ)で獲得したオーベルマルス。バルサに久しぶりの本格的エストレーモ、というふれ込みで多くのバルセロニスタに期待を抱かせたオーベルマルス。だが、誰もが知っているように、いまだに「本格的なフットボール選手」としてさえ姿を現さない彼だ。いったい彼に何が起きているのだろうか。

ドクター・プルーナが語るオーベルマルスの負傷具合。
「木曜日におこなわれた定例練習でオーベルマルスは負傷した。シュート練習の最中におこった負傷で、右足でシュートした際に痛みを覚え、精密検査の結果右足筋肉の軽い裂傷。少なくても2試合は出場不可能と予想される。」
木曜日といえば、ロコモティフ戦の翌日におこなわれた練習だ。ロコモティフ戦では久しぶりの召集を受け、これでオーベルマルス復帰と期待されたにも関わらず、その甘い期待は1日ともたなかった。彼の復帰は可能なのかどうかさえ怪しい感じだ。ドクター・プルーナの予想は別として、彼のこれまでの軌跡を見てみる限り多くのことは期待できない。

10月8日(火)
オランダでの手術を受けてから5か月ぶりにドクター許可を得る。
10月9日(水)
「前シーズンは負傷しながらのプレーが多かったので本来の自分のプレーはできなかった」と発言。
10月10日(木)
「ここまで来るのにこんなに時間がかかってしまったのはすべてバルサ医師団の責任。彼らの負傷箇所の発見が遅れたことが原因だ。だがもう大丈夫。本来のオーベルマルスに戻れば、これまで以上の活躍ができるし、試合を一人で決めることも可能だ。」
10月16日(水)
ミニエスタディでおこなわれたテストマッチに出場。45分だけプレー。
「20分ぐらいならじゅうぶんプレーできる。一刻も早く試合に召集されたい。」
10月18日(金)
バジャドリ戦の召集に漏れるオーベルマルス。リズムと体力に欠けるというバンガールの理由だった。
10月22日(火)
ロコモティフ戦を翌日に控えて、ついにオーベルマルスの召集が発表。
10月23日(水)
ベンチに90分間。試合中での身体を暖める運動もナシ。
10月24日(木)
シュート練習で右足筋肉を負傷。シュートした右足が負傷・・・。
10月25日(金)
ドクター・プルーナによって負傷具合が発表される。そしていつものオーベルマルスに戻った日でもある。