10月29

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Champions League
10月29日 20:45
JAN BREYDEL
BRUJAS
vs
FC BARCELONA
 

●召集選手(スタメン候補
エンケ、プジョー、トルトレーロ、ロッケンバック、ナバーロ、ガブリ、ジェラール、ジェオバンニ、イニエスタ、リケルメ、ダニ、ビクトル、オレゲール、ダビ・サンチェス、セルヒオ・ガルシア、ナノ

●負傷中
アンデルソン、モッタ、レイジンゲル、クリスタンバール、オーベルマルス

●非召集
ボナノ、デ・ボエル、チャビ、コクー、メンディエタ、ルイス・エンリケ、サビオラ、クルイベル


ベィビーバルサ・平均年齢21.5歳

昨日の午後にベルギーに向かって旅だったバルサの16人の召集選手たち。名門ブルッハス相手にチャンピオンズリーグの試合が今日おこなわれる。バンガールによって召集された16人の選手のうち、11人はカンテラ育ちの選手。そしてオランダ人選手が一人もいないバルサだ。しかも、27歳のダニを最もベテランとするこのチームの平均年齢は21.5歳となっているベィビーバルサでもある。

バンガールが初めてバルセロナの地を踏んだ時、将来のバルサはいかにあるべきかということを語っていた。
「いつか、11人のカンテラ選手でチャンピオンズの試合を戦い、そして勝利する、それを実現させることが夢だ。」
多くのバルセロニスタにとってクライフの再来と思われたバンガールの監督就任だったが、時間が経過するに連れてクライフフットボールとはまったく関係ないものだということに気がついていくバルセロニスタ。だがバンガールフットボールがどのようなものであれ、彼の「夢」であるカンテラ選手起用による戦いは同時にバルセロニスタの「夢」でもあることも間違いない。

昨日の午後に召集された16人の選手のうち、なんと9人がカタルーニャで生まれている選手。そして彼ら以外にもマシア育ちの選手が2人。合計バルサカンテラ11人という構成になっている。しかも最年長者が27歳のダニであり、ほとんどが20歳をほんの少し越えた選手だ。
ダニ・トルトレーロ(1981年9月6日)21歳
オレゲール・プレッサ(1980年2月2日)22歳
ダビ・サンチェス(1982年7月25日)20歳
アンドレス・イニエスタ(1984年5月11日)18歳
フェルナンド・ナノ(1982年4月20日)20歳
セルヒオ・ガルシア(1983年6月9日)19歳

カンテラ育ちではないものの、20歳のロッケンバックやジェオバンニも召集されている。

■私はバンガール
カンテラ起用はバンガールの「夢」とはいえ、あくまでも試合に勝利することが目的であることには変わりがない。「バンガールが選んだ11人の選手」たち、彼らに休養を与えることが今回の召集メンバーを可能にした。だがそれでもじゅうぶんこのメンバーでやっていけると語るバンガール。
「もちろんグランドの中で示さなければならないが、今日のメンバーと普段のメンバーとにはそれほど違いはないと思っている。いくつかの状況がこのような召集を可能にしたわけだが、それは今の時点で彼らがベストメンバーであるということも言っておこう。もうグループ一位が決まっている段階でベテラン選手にモチベーションを求めるのは酷なことだし、彼らにも疲労があるだろう。したがってこういう試合では、持っているものをすべて出し尽くす、モチベーションあふれる若い選手の起用が勝利への道でもある。私はバンガール、わかるかね!」

■ファンタジーコンビ、ロマン・イニエスタ
昨日の練習を見る限り、バンガールはリケルメを「ロマン」としてプレーさせるようだ。バルサ10番のリケルメではなく、ボカ10番のロマンとして彼本来のポジションにつける可能性が大きい。メディアプンタの真ん中に彼が、そしてその両脇にガブリとロッケンバック。彼らの前にはダニとジェオバンニを配置しゴールを狙う。そしてロマンの下には若大将ジェラールと明日の星イニエスタの二人ピボッテとなる。
イニエスタ、彼にとってこの試合は忘れることのできないものになるだろう。小さい頃から夢見てきたバルサ一部デビューがこの試合で実現する。これまで何回となく一部の試合に召集されながらも出場機会がなかった彼がついに出場チャンスを得たのだ。ロマン・イニエスタ、イニエスタ・ロマンコンビ、ファンタジーとスペクタクルを保証する二人の若き選手。将来のバルサを覗くことができる試合だ。

■若大将ジェラール
彼の「クラブ」バルサに戻ってきて3年目となるジェラール。彼の才能を疑う者はいないだろう。ボールタッチテクニック、ヘディング能力、状況判断の早さ、どれをとってみても一流だ。だが常に不運に見舞われてきたジェラールでもある。負傷から立ち直っては再び負傷に倒れる日々が続いた彼だが、今シーズンはこれまでのシーズンとは違っているようだ。負傷に倒れないだけではなく、出場チャンスも徐々に獲得しているジェラール。
「控え選手として認識したことは一度もない。自分はバルサの選手の一人であり自分の可能性を誰よりも信じている。そしていつもバルサの選手でいられることに感謝している。バルサ選手として生き残ることの難しさはカンテラ育ちの自分には人一倍理解できること。だからブラウグラーナのユニをつけて、そして今日みたいにチャンピオンズの試合に出られるなんてこれほど幸せなことはないと思っている。そして今は与えられたチャンスを最大限活かしていくだけだ。」

■カピタン・プジョーが飛んでくる!
アラベス戦で公式戦では初のカピタンマークをつけたプジョーが、今日は試合開始からカピタンとして登場する。彼はガブリやナバーロと同じようにアラベス戦でスタメン出場した3人の選手の一人。いかなる試合であろうとモチベーションに欠けることのない彼らには休養という日はない。
カルラス・プジョー、彼がバルサのシンボルとなってかなりの時間が経過した。今日の試合に召集された6人のバルサBの選手たちは、常にプジョーを鏡として見続けていかなければならないだろう。彼らにとってデビューのチャンスであると共に、プジョーの横で、見本となる選手の隣で、プレーする可能性を含んだ日がやって来ている。