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10月30日
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トッポジージョとカンテラの夜 この日の試合に登場した11人のバルサ選手。彼らの平均年齢は今シーズンもっとも低い22.6歳というものだった。27歳のダニを最年長選手とし、25歳のエンケ、24歳のリケルメとプジョー、そして最年少選手はイニエスタの18歳だ。外国から来たクラック選手とカンテラが一体となったこの夜は、グループ最終戦となる11月13日のカンプノウでのガラタサライ戦で再び繰り返される可能性がある。またこの日の勝利により、バルサはチャンピオンズ予備選を含めて7連勝という記録を達成した。 ヨーロッパチャンピオンを競う権威ある戦いに、しかも莫大なユーロマネーがかかっているこの試合に、バンガールが用意した11人のバルサ選手たちは1人の若きドイツ人キーパー、2人のブラジル人選手、6人のカンテラ育ち選手、カタラン人のダニ、そして1匹のトッポジージョだった。平均年齢22.6歳という、チャンピオンズリーグでの試合ではどこのクラブでも不可能であるような若い選手たちを起用してのこの戦い。そして相手はベルギーリーグの首位を走るブルッハス。 結果は、そう、若きバルサがベテラン選手を擁するブルッハスを敗り勝利を飾った。チャンピオンズリーグ本戦5連勝、予備選を含めると何と7連勝という信じられない爆勝街道を走り続けるバルサ。そしてこの試合では少なくてもバンガールの勇気あるチーム作りを誉めるべきであろう。「11人の選ばれた選手たち」を休める必要性があったとはいえ、この若いチームで戦った試合が勝利したことは大きい。 二人のバルサBの選手、トルトレーロとイニエスタがスタメン出場となる。トルトレーロはデ・ボエルの代わりに、イニエスタはチャビの代わりにポジションにつく。試合が始まってからの15分間、トルトレーロにとっては厳しい時間となる。初の一部での試合ということで固くなったのか、はっきりとしたミスが何回か見られるプレーぶりが続く。だがトルトレーロの右隣にはカンテラの鏡となるスーパープジョーがいたことが彼にとっては幸いだった。何回となくトルトレーロを励ましに行くプジョー。そのかいあってか、トルトレーロは次第に落ち着いて彼本来のリーダーシップをとるプレーが戻ってくる。何と言っても彼はバルサBでのカピタンなのだ。足が地に着きさえすれば問題はない。 試合展開といえば、どちらも勝ちたくないような試合内容といえばよいか。つまり、中盤での激しいつぶしあいに明け暮れる試合展開となっている。バルサ側ではジェラール、ロッケンバック、リケルメ、そしてイニエスタなどによるボール回しがおこなわれるが、前線にいるダニやジェオバンニに届くまでには至らない。どちろも守備固めに走るわけでもなく、かといって怒濤のような攻撃を展開するわけでもない。バルサはともかく、ぜったい勝利が必要なブルッハスとしては納得がいかない試合展開だ。 後半が始まり、落ち着きを完全に取り戻したバルサ守備陣をバックに、中盤の選手たちがさらなる戦いを開始する。時間の経過と共に(バルサの中盤の構成が若い選手でなされていようと)テクニックの違いがはっきりとプレーに表れてくる。それに対してブルッハスの選手は激しいファールで対抗。まずナバーロがロッケンバックがそれぞれ厳しいタックルやヒジテツを受ける。それでも試合は完全にバルサペースとなっている。そしてそれまで消えていた一人の選手が突然現れる。それもここというときに、そういう瞬間にあらわれる。それはトッポジージョだった。中盤左でボールを受け取り、ジワジワとゴール正面に近づいていくトッポジージョ。彼の狙いは明らかだった。ゴールスペースを見つけようとしている。そしてディフェンスの隙間を見つけた彼からは強烈なシュートが相手ゴールに飛んでいく。その瞬間から2秒後、ベルギーの空の下に、それまで隠れていたトッポジージョが姿を表した。 ■クラック選手 ■カピタン・プジョー ■衝撃的なデビュー、イニエスタ ■さらに飛躍、トルトレーロ ■テスト合格エンケ |
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