11月7

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飛べ、プジョー、
  永遠に飛ぶんだ!

バルサカンテラ育ちの偉大な選手であり、スペインを代表するディフェンス選手に成長したスーパープジョー。彼はブラウグラーナのシンボルとして2007年まで、今のところ少なくても2007年まで、カンプノウの上空を飛び続けることになった。我らがスーパープジョー、おめでとう!

もうそろそろバルサにも明るいニュースがあってもいい頃だ。連勝街道を突っ走るわけでもなく、もちろんまだタイトル獲得などということは先の話し。そんなバルサにすべてのバルセロニスタが心待ちにし ていた明るいニュース、それはスーパープジョーの契約更新が決定したことだ。これまで長い間にわたっておこなわれてきた延長契約交渉が昨日ついに両者が納得する形で現実化を見ることになった。

税金問題でクラブ側とプジョー側での話し合いを持つことが決められたのが今から2週間前。会合は昨日(11月6日)の午後に両者が集まっておこなわれることになっていた。会合場所はクラブ会長ガスパーのオフィス。プジョー側からは彼の代理人であるラモン・ソストラスと税金問題の専門家であるエリベルト・パドロル。バルサ側からはガスパー個人が出席。午後の遅い昼食をとりながら交渉は進められ、話し合いは3時間程度で終了。この日の話し合いテーマである税金問題はすべて解決した。だが解決したのは税金問題だけではなかった。当初からこの日をプジョーの延長契約更新日と決めていたガスパー、プジョーの契約更新問題すべてを解決することになる。

突然のように発表されたプジョーの契約更新の内容で明からなことは、彼のクラブとの契約が2007年まで延長されたということ。そしてスペインリーグに所属するクラブでは前例をみない「違約金の未設定」ということだ。すでに知られているように、スペインは他のヨーロッパ諸国のクラブと違い、各選手に移籍の際の違約金が決められている。違約金制度をとっていない他のヨーロッパ諸国のクラブでは選手の移籍に関しては興味を示してきたクラブとその都度の話し合いを持って違約金が決められるのに対し、スペインの各クラブでは違約金が各選手に決められているため、その金額さえ支払えばクラブとの折衝は必要ないことを意味する。したがってスペインの「慣習」に従えば、プジョーの違約金が設定されていないということは、もしプジョーが望みさえすれば、彼は無料で他のクラブへ移籍することも可能となる。

この違約金未設定という両者の決断は何を意味するのか。それはクラブ側にとっても、もちろん一生バルセロニスタのプジョーにとっても、両者の納得いく年俸と契約期間が定められた以上、少なくても契約期間中はバルサを離れることはないというお互いの意思表示でもある。スペインフットボール協会がこの「違約金未設定」を認めるかどうか、それは今後の展開を待たないとならない。もし協会が「違約金未設定」選手を認めることになると、プジョーはスペインリーグで違約金がない最初の選手となる。そして、そういう例は認めないという結論を出した場合、プジョーの違約金は1億8千万ユーロとなる。この金額もすでに両者によって準備されていることはいるのだ。

■プジョーの推定年俸
エスポーツ紙 税込み500万ユーロ(基本年俸+歩合)
ムンド紙   手取り270万ユーロ(基本年俸+歩合)

これまでクラブ側が何回も提出してきた延長契約交渉の条件に首を縦に振らなかったプジョー。クラブ側の条件があまりにも非現実的な内容だったからだ。それでも1回としてバルサを離れる可能性について触れなかったプジョー。彼の希望はもちろんバルサに長い期間残ることだったからだ。したがって昨日の契約更新の発表を知って一番幸せに感じたのは当人のプジョーだろう。少なくてもあと5年はバルサの選手として活躍できることが決まったカルラス・プジョー。
「幸せの一言。これっきゃない。これまで何回も自分の希望はバルサに残ることと言ってきたし、その可能性を疑ったこともなかった。でも自分の持っている希望と現実は別なものだということもわかっていた。バルサには常に優秀な選手が入団してくるし、その中で長い期間にわたってバルサの選手として残れるかどうかは別の問題。それが今、ついに現実となったんだ。少なくともあと5年自分はバルサの選手としてプレーできることになった。そしてこれからすること、それもはっきりしている。人一倍の練習をしてその週の試合に出場できるように監督に選ばれること。これっきゃない。」


●またですか、オーベルちゃん
オーベルマルスが再び倒れた。今回の原因は幸いなことに手術をする必要のない理由によるものだ。胃腸炎、これが彼が倒れた原因。
昨日の練習に参加してこなかったオーベルマルスはドクター・プルーナに連絡をとっていた。
「ドクター、ボクね、吐き気が一晩中続いてしかも熱まででちゃって起きれないんだ。だからベッドの中から電話しているの。今日の練習にはいけないな。」
ドクター・プルーナは彼の自宅に診察に行った後でオーベルマルスの状態をバンガールに説明。薬を与えることで吐き気と熱がおさまれば翌日の練習にはどうにか参加できるのではないか。もし様態が変わらないようだったら入院することも考えないといけない。今のところ土曜日のビジャレアル戦の出場は微妙なところ。

●アルゼンチン組、マドリ戦に備える
日本との親善試合に呼ばれたものの、クラシコの戦いには絶対出場したいと語る3人のアルゼンチン選手たち。日本からの長い空の旅を終えてバルセロナに到着するのはクラシコがおこなわれる48時間前となる彼らだが、どんなに疲れが残っていようと全力でクラシコを戦いたいと語る。
サビオラ「代表に呼ばれたことは非常に名誉なこと。親善試合とはいえ我々には大事な試合だ。そしてもちろんクラシコも我々にとって大事な試合。長旅の疲れは当然ながら残っているだろうけれど、そんなことは理由にならない。どちらの試合も一生懸命やるだけ。」

リケルメ「代表に呼ばれるたびに幸せに感じる。できることならすべての代表の試合でプレーしたいと思う。もちろんクラシコは大事な試合だと思っている。バルセロナという美しい街に来れたこと、人々が暖かく迎えてくれていること、そして素晴らしいクラブに入団できたことをいつも感謝している。このお礼をクラシコで勝利することでほんのチョットでもお返しできれば幸せに思う。」

ボナノ「ここのところ信じられないことばかり続いている感じ。これまで3番目のキーパーだったのに突然スタメンキーパーになれたし、そうかと思ったら期待もしていなかった代表にも呼ばれてしまった。代表の試合もクラシコも自分にとっては非常に大事な試合。もし日本戦が富士山の頂上でおこなわれたとしても、クラシコに出場できるように戻ってくるつもりだ。」