11月9日

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LIGA 第9節
11月9日 21:15
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
VILLARREAL

●召集選手(スタメン候補
ボナノ、プジョー、デ・ボエル、ナバーロ、ガブリ、チャビ、コクー、モッタ、メンディエタ、リケルメ、クルイベル、エンケ、レイジンゲル、ジェラール、ロッケンバック、ジェオバンニ、ダニ、オーベルマルス、サビオラ

●負傷中
アンデルソン、クリスタンバール、ルイス・エンリケ


コネッホ、ベンチでお休み

今日のビジャレアル戦(21時15分)にはサビオラはスタメンでは出場しない。この驚くべきバンガールの決断は別に深い意味はない。これまで常にスタメンで出場してきたサビオラに疲れが見え始めているというコーチングスタッフの判断から、少しばかり休ませようという趣旨によるものだ。

国王杯でのノベルダ戦、チャンピオンズリーグでのブルッハス戦を除きこれまでのすべての試合に絶対スタメンの一人となっていたサビオラが今日はベンチスタート。ここ5試合でわずか1得点(バジャドリ戦)しか決めてないサビオラだが、たまりにたまった疲労感がその原因の一つと判断するコーチングスタッフ。すべての試合に出場していたという以上に、彼のポジションは体力の消耗が激しいこともあり、大事な試合となるコルーニャ戦やマドリ戦を控えて少しでも休ませようという配慮だ。彼の代わりにスタメン11人の中に入るのは、ドクター許可がおりたばかりのモッタとなる。そしてキーパーの控えにはエンケが入り、ビクトルは明日のバルサBの試合に備えることになる。

ゴールから見放されているサビオラをバンガールは心配はしていない。彼にとっては新しいポジションであり、しかもひたすら体力の消耗を要求されるポジション。そこでの慣れとさらなる進歩を期待するバンガールだ。
「ゴールを決めていないということはそれほど心配することではない。パトリックだってシーズン開始当初なかなかゴールが決まらなくてゴチャゴチャ言われたものだが、その後ゴールを決めるようになった。ゴールは幸運の女神と一緒にやってくるもの。シーズンが終わってみれば20ゴールは決めているだろう。だからゴールのことは別に心配していない。そうは言っても、もちろん彼は毎日努力して進歩することを忘れてはならない。そのためには万全の体調でなければならない。彼には疲労が襲ってきているようだ。」

先週おこなわれたラーシング戦では後半にオーベルマルスと交代しているサビオラ。バンガールがサビオラのプレー自体には満足しているというものの、効率性という観点からみると決して楽観的に見ているわけではない。
「選手の交代はその状況によって違うが、普通は三つぐらいの理由からおこなわれる。一つは戦術的なもの、より高い効率性を求める場合、そしてより体力的に100%にの選手を入れることによりチームにパワーを注入すること。サビオラとオーベルマルスの交代理由に関しては、みなさんの想像にまかせよう。」

ムンド紙が予想するように3人ディフェンスで中盤に5人、そしてクルイベルのプンタとなるか、エスポーツ紙が予想するように4−2−3−1システムとなるのか、それは試合が始まってみなければわからない。だが予想が共通していることはメディアプンタに3人(右にメンディエタ、真ん中にリケルメ、そして左にモッタ)というスタイルだ。そしてプンタはもちろんクルイベル。

■リケルメ・パレルモ
「昨日は友達、今日は敵同士」それがフットボール選手の宿命とするならば、今日のバルサ・ビジャレアル戦には二人の宿命を背負った選手が登場する。マルティン・パレルモとロマン・リケルメ、1997年から2000年までの間、カルロス・ビアンチ指揮のもとにボカの黄金時代を築いた神話となっている二人の選手たちだ。
ボカ時代は彼らは独自のグループに分かれて行動していたことから見られるように、親友といえるほどの関係でもない。だが彼らの関係は幼なじみのそれに似ていると言っていいだろう。何かあれば必ず連絡し合う仲でもある。その二人がそれぞれアルゼンチを離れてから初めての対戦、それぞれ異なるユニフォームに身体を包んでの対戦となる今日の試合。したがって彼らには特別な試合であることはもちろんだが、奇妙な感じを受ける試合でもあるだろう。パレルモは語る。
「ロマンを相手にして試合するなんて変な感じだろうな。そう、変な感じになるのは間違いないよ。これまで彼とはいつも同じチームでやってきたんだから。俺はヤツのことをよく知っている。間違いなくバルサで成功する選手だよ。それには彼にチャンスをやらなくては。何試合か続けてヤツが試合に出れば、そりゃヤツの凄さがわかるってもんさ。今日、同じグランドで戦えることは本当に楽しみだね。」

ロマンも今日の試合を非常に楽しみにしている。
「マルティンは偉大な選手。これまでのフットボール人生で宝となっているものがあるとすれば、それはマルティンと同じチームで一緒にプレーできたこと。彼と一緒にプレーしたことは一生忘れないことさ。今日、もしゴールを決める幸運が自分にやってきたら、ボカ時代みたいに彼に抱きつくなんてことをしないように注意しないと。」

■レイナ・ビクトル
バルサキーパー論議は尽きない。スビサレッタが去ってからというもの、キーパーポジションの論議が収まったことがないバルサ。そして今日、カンテラ上がりのレイナが戻ってくる。セラ・フェレールバルサでデビューし、レシャク体制でもプレーする機会を与えられたレイナは今回はビジャレアルの選手としてカンプノウにやって来る。
「モチベーションに欠けるわけがない試合さ。復讐なんて気持ちはもちろんない。なんていっても自分を育ててくれたクラブだからね。気持ちはアベラルドやセルジなんかと同じもの、自分を応援してくれたファンの前で良いプレーをすることだけさ。暖かい拍手で迎えられたら最高!」
一方、彼とバルサBで一緒にプレーしたビクトルはこの試合から再び古巣のバルサBに戻ることになる。8月7日、ニューキャッスル戦でデビューし、3番目のキーパーからいきなり正キーパーのポジションをもぎ取ったビクトルの冒険は一時的に終了した。一部チームでの7試合の経験をいかし、さらに大きくなって一部に戻ってくることが期待される。
「ベンチに座って出番を待つより、バルサBとはいえ試合に出る方が自分のためには大事。これまでの経験をいかしてバルサBで頑張る。なに、そのうち一部に戻ってくるさ。」

■ガブリ延長契約達成
ガブリにとって今日の試合は個人的に特別なものとなっている。ガスパーが会長の座についてから、実に2年間にわたっておこなわれてきたクラブとの延長契約交渉がついに現実のものとなったからだ。そして新たな契約のもとに最初の試合となる今日のビジャレアル戦。
彼の契約期間は今シーズンを含めて4年、つまり2006年6月31日まで延ばされた。これまで2400万ユーロだった移籍の際に必要な違約金も3000万ユーロと高くなっている。推定手取り年俸は210万ユーロ。
「ずいぶんと長い間待たされたけれど、ついに契約更新ができたことが嬉しい。今まで交渉がうまく運ばないということでプレーに支障がでたことなんかないけれど、やはり気持ち的にはずいぶんと違うよね。今日の試合に勝利して個人的なことと一緒に祝いたいと思う。」
バンガールにとっては12番目の絶対外せない選手。最近6試合ではスタメンも勝ち取っているガブリだ。この延長契約を当人以外で一番喜んでいるのはバンガールであることは間違いない。