11月13

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Champions League
11月13日 19:15
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
GALATASARAY

●召集選手(スタメン候補
エンケ、レイジンゲル、プジョー、デ・ボエル、ナバーロ、ジェラール、モッタ、メンディエタ、ジェオバンニ、ダニ、サビオラ、ボナノ、チャビ、コクー、リケルメ、クルイベル、トルトレーロ、オレゲール

●負傷中
アンデルソン、クリスタンバール、ルイス・エンリケ、ロッケンバック

●カード制裁
ガブリ


今日は「B定食」で

チャンピオンズ第一次リーグ最終戦となる今日のガラタサライ戦、バンガールバルサは通常の試合ともブルッハス戦でのメンバーとも違う「B定食」チームを用意している。普段のスタメン選手はすべて召集され、バルサBからはトルトレーロとオレゲールだけの召集となった。

今から2週間前、バルサが「お子さまランチ」メンバーを用意してブルッハスに乗り込んだとき、地元にロコモティフを迎えて戦おうとしていたガラタサライはバンガールバルサに対し怒りを表明した。トルコのメディアがこのバルサの控え選手を用意しての戦いを「真面目さに欠ける」と非難したのは記憶に新しい。その「お子さまランチ」バルサがブルッハスを敗り、地元で戦ったガラタサライがロコモティフに負けるという洒落にならない結果についてはトルコメディアはもちろん触れなかった。そして今日、カンプノウを訪れるガラタサライを待っているのは「お子さまランチ」チームではない。このことが再びトルコメディアを怒らせることになるかも知れないが、いずれにしてもバンガールはできる限りの強力なメンバーで戦おうとしている。

トルコメディアがバンガールを怒らせてしまったのだろうか。バルサBから二人の選手しか召集しなかったバンガールは「Aチーム」の控え選手を中心として戦おうとしている。昨日のビクトルの記者会見のあと、バンガールは語っている。
「彼を許すことはできる。これまで通りすべての誤りは許すことはできる。だがその行為を忘れることはできない。」
そう、彼はバンガール、過去の過ちは許すことができても忘れることのできない男、それがバンガールだ。トルコメディアの理由のない批判を許すことはできても忘れることはできなかったバンガール。今日の試合は勝ちに行くバンガールバルサだ。

そういうバンガールの個人的な「怒り」は別として、バルサとしては決して消化試合でないことも確かなことだ。クラブとしての「名誉」と、そして何よりもユーロマネーがかかった試合。しかもこの試合に勝利すれば予備選を含めてユーロリーグ8連勝というこれまでどこのクラブもなしえなかった記録もかかっている。

非常に注目された昨日の召集メンバーだが、ブルッハス戦とは違いバルサBからはトルトレーロとオレゲールの二人しか呼ばれなかった。負傷していないすべての選手が召集され何人かの絶対スタメン選手はベンチで試合観戦ということになるだろうが、それでも可能な限りの必勝メンバーを揃えるバルサだ。チャビ、コクー、リケルメ、クルイベルには休養が与えられるとしても、プジョー、ナバーロ、デ・ボエル、サビオラはスタメン出場が予想される。


●アルゼンチン選手、40時間の移動
今週の金曜日にバルセロナのエル・プラット空港からコルーニャに向かうバルサは翌日の土曜日にデポルティーボ・コルーニャとの試合をおこなう。そして試合終了後にバルセロナに戻ってくるすべての選手の中で、アルゼンチ人選手であるボナノ、リケルメ、そしてサビオラは翌日の日曜日の午前の便でミランに入り、そこから成田空港へと向かうことになる。成田空港に到着するのは月曜日の早朝となり、20日の日本代表との親善試合に備える3人のバルサアルゼンチン選手たち。そして彼らの過密スケジュールはさらに続くことになる。20日の試合が終了すると共に、彼らは成田空港に向かいその日のうちに日本を離れる。フランクフルト空港経由でバルセロナに向かうことになるが、実に19時間の旅となる。そして彼らが無事にバルセロナに到着することになるのは21日の午後。8時間の時差が今度は彼らを早めにヨーロッパに到着させることになる。いずれにしてもコルーニャ戦からスタートし、最終的にバルセロナに戻ってくるまでに何と40時間の移動をおこなうハードスケジュールが彼らを待ち受けている。

●メンディエタ問題
いったいメンディエタはどこのクラブに所属している選手なのだろうか。バレンシアからラッチオへと移籍したものの、ラッチオはいまだに移籍料をバレンシアに支払っていない。もちろんバレンシアは、すでにこの未払いという事実を前にFIFAへの「移籍無効」処置を申請している。だがメンディエタはもうラッチオではプレーしていない。レンタルという形ではあるものの、バルサでプレーしているメンディエタだ。
もしFIFAがバレンシアの訴えを合法とした場合、いったいメンディエタの処遇はどうなるのだろうか。それはもちろんバレンシアに戻ることになる。戻ることにはなるがメンディエタはバルサにレンタルされている選手。ここで当然ながら「完全移籍」の交渉がバレンシアとバルサの間でおこなわれることになる。
メンディエタがラッチオに移籍した時代はまだフットボール界にバブルが存在したため非常に高い移籍料となった。彼を獲得したラッチオがバルサに申し出ている完全移籍料は3200万ユーロ。だがバブルの弾けたいま、バレンシアが要求できる移籍料はこの半額を割るのが常識的なところだろう。したがってもしFIFAがバレンシアの要求を認めることになった場合、一番いい目を見るのはバルサということになる。来シーズンには完全移籍選手としての獲得を要求しているバンガール。彼の望みをかなえるのには当初に予定されていた金額よりもかなり安くなる可能性があるということだ。
バレンシアの会長であるオルティは語る。
「我々はすでにバルサ首脳陣と話し合いをしている。シーズン終了後、バルサはどのクラブと移籍交渉をしなければならないのかということに関してはもう了承済みだ。メンディエタ移籍のことで彼らが話し合わなければならない相手は我々バレンシア。決してラッチオではないということを彼らと確認している。」