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11月17日
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引き分け狙いの結末
バルサにとって縁起の悪いスタディアムであることは確かだったし、バンガールが一度も勝利したことのないリアソールでの試合ではあった。それを差し引いて考えたとしても、引き分け狙いにいくバルサの結末は誰もが知っていることだ。その結末は、そう、敗北というリアソールでの試合では珍しくも何ともない結果。そして試合後、バンガールは語る。 バルサにとっては今シーズンに入ってから初の強敵を前にしての試合。しかも1週間後にクラシコを控えているバルサにとってはどうしても好調の波を維持し続けていきたいところでの試合だった。だが試合そのものは非常に退屈なものとなる。一つは、地元の試合でありながらデポルティーボはミラン戦の疲れが残っているのか動きが非常に悪かったこと。もともと守備的なチームがさらに守備面を固めての作戦となっていた。一方バルサといえば特に後半は試合の主導権を握るものの、攻撃面に冴えが見られない試合となった。危険を犯してまで攻めようという雰囲気はいっさい伝わってこない「試合コントロール」目的の戦いとなる。それは明らかに、誰もが思うように引き分け狙いという感じの試合運びだ。 試合後のバンガールの意見を聞くのは非常に興味深いことでもある。まして昨日のような試合のあとはなおさらだ。そして期待通りこの記者会見は、それこそ試合そのものよりもスペクタクルなものとなった。30人集まったジャーナリストのほとんどが引き分け狙いの試合と判断、少なくとも引き分けでもいいというプランニングのもとに戦われた試合と理解していたのに対し、それは違うと反論するバンガール。 相手チームによってシステムを変える傾向が見られるが、と質問されたバンガールは再び驚きの表情と共にジャーナリストを睨みつけて答え始める。 11人のスタメン選びにも途中選手交代にも、そして戦術面にもいっさいの誤りはなかったと強調するバンガール。それではなぜ勝利することができなかったのだろうか。 バンガールが必死になって己のアイデアの正しさを主張しようと、リアソールで起きたことがここ何年かのバルサには不思議でも何でもないことだったように、彼の語ることもまた不思議でも何でもないいつもの内容だった。 この試合のことはバンガールがどのように「分析」しようが、もう過去のことにしなければならない。今週はクラシコの戦いが待っている。バルサはまだ何も勝っていないことは確かなことだが、何も失っていないことも確かなことだ。しかもクラシコは、お互いのチームの調子とは別の世界の話しとなる勝負。19年間カンプノウで敗北を喫していないバルサにとって、再び好調の波に乗る絶好のチャンスの試合でもある。これまでのすべての悪しきことを忘れてクラシコを戦い抜かなければならない。 |
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