11月16日

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LIGA 第10節
11月16日 21:30
RIAZOR
DEPORTIVO
vs
FC BARCELONA

●召集選手(スタメン候補
ボナノ、レイジゲル、プジョー、デ・ボエル、ナバーロ、チャビ、コクー、モッタ、メンディエタ、サビオラ、クルイベル、エンケ、ジェラール、ジェオバンニ、リケルメ、ロッケンバック、ダニ

●負傷中
アンデルソン、クリスタンバール、
おなじみオーベルマルス、ルイス・エンリケ

●カード制裁
再びガブリ


いよいよ真剣勝負の始まり

統計の大家バンガールにとって嫌なステージとなっているリアソールでの戦いが今日おこなわれる。これまでアヤックスの監督としても、そしてバルサの監督としても一度として勝利の味を噛みしめたことのないリアソールでの試合だ。だがこれまでの記録はあくまでも記録にしか過ぎない。バルサを待ち受けているこれからの真剣勝負の数々の試合、今日のリアソールでの勝利で好スタートを切ることが要求されている。

■1991年8月16日 デポルティーボ、1−アヤックス、0
ベンハッケル監督下のコーチとしてリアソールにやって来たバンガール。プレステージの試合でデポルティーボと対戦し敗れている。デ・ボエルもこの試合には出場している。

■1996年8月10日 デポルティーボ、2−アヤックス、0
それから5年後にはアヤックスの監督としてリアソールに。この試合もやはりプレステージの試合となっている。2−0と敗北したアヤックスにはデ・ボエル兄弟の他にクルイベルも加入している。

■1998年1月25日 デポルティーボ、3−バルサ、1
バルサの監督として初めてリアソールでの試合。しかも今度はリーグ戦での対戦となっていた。フランのゴールが試合開始3分に決まりデポルティーボの完勝。

■1998年12月5日 デポルティーボ、2−バルサ、1
1−0とリードされたバルサがリバルドのゴールで同点。だが92分にフランのゴールが決まり引き分けにもできなかった試合。

■1999年10月10日 デポルティーボ、2−バルサ、1
マカーイに開始1分と15分にそれぞれゴールを決められ、とても勝ち目のない試合となった。後半に入りリバルドのゴールで1点あげるもののそれまで。勝利できないバンガール・イン・リアソール物語は続いた。

そして今日はバンガールとしては6回目の挑戦となる試合であり、今シーズン、バルサが初めて当たる強敵チームとの戦いになる。しかもこれから始まるマドリ、レバクーゼン、ソシエダーとの天王山試合に向かう最初の試合でもある。したがってバンガールバルサの本当の実力がこの試合で試されることにもなる。もしリアソールでの悪運を幸運に変える勝利を得ることができるならば、これからの試合を迎えるにあたって大きな自信となることは間違いない大事な試合でもある。

だがもちろんバルサにとって簡単な試合ではない。バンガールはこの難しい試合を前にしていくつかの変更を用意している。ビジャレアル戦とは違った形での戦い、それはディフェンス面を固めるためにレイジゲルの投入が考えられると共にサビオラのスタメン復帰、そしてリケルメのベンチスタート。3人ディフェンスシステムで戦いレイジゲルが右セントラルに入るのか、あるいは4人ディフェンスにしてレイジゲルが右ラテラルに入るのか、それはいまだに疑問。だがサビオラのポジションは明らかとなっている。これまでの右メディアプンタではなく、クルイベルの代わりにプンタとして相手ゴールに一番近いポジションに立つことになるだろう。そしてクルイベルはサビオラのポジションへと移行することになる。

いずれにしてもバルサにとっては非常に難しい試合である。これまでアウエーで勝利したのはシーズン開始当初のビルバオ戦だけだ。今シーズン最初の真剣勝負の試合となる今日のデポルティーボ戦に勝利して、カンプノウにマドリを迎えることができるかどうかの大事な試合だ。そしてその大事な試合のお笛を担当するのは、そう、ご存知、スペインの輝く星、あのロペス・ニエットだ。

■バンガール「嫌なスタディアムだ!」
これまで一度として良い思い出がないリアソール、バンガールにとってはもちろん嫌いなスタディアムとなっている。だがそれはバンガールだけではなく、セラ・フェレールやレシャックにしても同じ経験をしている。ここ数年、リアソールでは一度たりとも勝利したことのないバルサだからだ。だがいつかはその悪運をうち破らなければならない。
「今シーズンはここのスタディアムでミランやラーシングが勝利していると聞く。つまりこのスタディアムを訪れたチームでも勝利することが可能ということだ。なぜ我々には不可能だということができるだろうか。そう、我々にも勝利するチャンスはあると思う。もちろん難しい試合とはなるだろうがね。
デポルティーボに勝利することはただの3ポイント獲得以上の意味を持つというバンガール。これからバルサを待ち受けているいくつかの難しい試合、それらの試合で大きな自信を持って戦えることができると考えるバンガール。
「いろいろな意味で重要な試合だ。カンプノウで失ったポイントを補う意味もあるし、これからの難しい試合を前に大きな自信となる意味もある。我々が目的とするのはあくまでも勝利の3ポイント。だがもし引き分けたとしてもそれはそれで良しとしなければならないだろう。」

■ナバーロ「好きなスタディアムだ!」
カンテラ出身のフェルナンド・ナバーロにとっては幸運をもたらしたリアソール。去年の10月6日、彼がバルサ一部チームの選手としてデビューを飾ることができたリアソールだ。後半の4分にレイジゲルと交代して初めて一部選手としてプレーした思い出は彼には決して忘れられないものとなっている。彼はまるで昨日の出来事のようにあの試合を語る。
「あの日のことは決して忘れることはできないだろうと思う。子供の時からの夢がついに実現した日だからね。」
しかもベンチには彼と同じように多くのカンテラ育ち選手がいた日だった。レイナやトラッショーラス、そしてナノ。レシャックは多くのカンテラを使って戦おうとした試合だった。
「監督やベテラン選手たちが暖かく声をかけてくれたのを覚えている。監督は『神経質にならないで、楽しんでプレーしてこい』と言ってくれた。そしてハーフタイムにはチャビがやって来て「いいかフェルナンド、バルサBでやってきたことと同じことをすれば良いんだ』と話しかけてくれた。本当に昨日のことのように覚えているよ。」
今やナバーロはバンガールにとっては貴重な選手の一人となっている。そしてこれからバルサBの選手が上がってくるたびに、ナバーロはチャビと同じように彼らを落ち着かせる言葉を投げかける役目の選手となるだろう。