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12月11日
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カンプノウ、 カンプノウでの試合が集中豪雨で中止となったのは今から15年も前のことだ。リーグ戦でのAt.マドリとの試合がやはり大雨で中止となったのを最後にこれまでなかったこと。それが昨日のニューキャッスル戦で起きてしまった。朝から止むことなしに降り続いていた雨が豪雨となったのが夕方。両クラブの責任者と審判たちがグランドに集まり試合が可能かどうかを検討。最終的に審判が試合延期を決定した。今日同じ時間に試合が開催されることになった。これまで多くの批判を浴びているガスパーだが、この試合中止ばかりは彼のせいではないようだ。 また、この日に注目されていた競技委員会の出した結論、それは2試合のカンプノウ閉鎖措置、そして4000ユーロの罰金というものだった。これは、すでに2日前からマドリメディアによって既成事実として発表されていた制裁内容とまったく同じものだ。明らかに“政治的”で、マドリメディアのプレッシャーに屈した判決。これまでの他のスタディアムでおこった“事件”に対する制裁と照らし合わせてみると、まるで冗談のようなこの制裁内容をどのように理解すればいいのか。 観客席ではもちろん、グランド内でも暴力行為なぞ存在せず負傷者もでなかったクラシコ。もちろんファンのグランド内への侵入という事実もなかった。スタディアム閉鎖措置というラジカルな処置に触れるような内容はいっさいなかった試合だ。過去において、観客席から投げられた物が選手に当たったり、ファンの暴力行為がありながら閉鎖措置など受けなかった多くの例を考えてみれば、これはとてつもなく異常な判決となっている。そしてさらに異常なことはすでに競技委員会の正式な発表がある2日前から一部のマドリメディアによってこの制裁処置が既成の事実として発表されていたことだ。アス紙系のラジオ局カデナ・セルの深夜の名物番組“ラルゲーロ”のディレクターであるホセ・ラモン・デ・モレーナは、すでに一昨日の番組で競技委員会が下すであろう判決を発表している。マルカ紙系のラジオ・マルカもほぼ同様に2試合閉鎖措置ということを前もって公表している。 競技委員会が記者会見を開いたのは昨日(10日)の深夜00:15分。元マドリソシオとして知られているアルヒミロ・バスケス、フェルナンド・セケリア、ホセ・ソルノッサの3人で構成される競技委員会が60人のジャーナリストを前に“既成事実”を公式発表することになる。 この措置が発表されてから5分とたたず、バルサも記者会見を召集している。つまり夜中の12時過ぎに記者会見がカンプノウのプレスセンターでおこなわれている。クラブスポークスマンのジョセップ・マリア・コローナスがクラブとしての正式発言としてジャーナリストを相手にした。 競技委員会によって要請されたバルサの「申し出書類」がほとんど検討されていないことも重要なことである。バルサ側が提出した書類には過去における凡例や、スタディアムを閉鎖する場合の基本的な最低必要条件まで確認されている。いかなる条件からもスタディアム閉鎖措置には結びつかないと考える今回のクラシコ事件。その主張はまたくといっていいほど無視された形となった。ベルナベウでのクラシコで起きた一人の観客によるレイナに対する“暴力事件”や、先日のバジェッカスでのプジョーに対するジュース投げ事件はいっさいの処罰が加えられていないばかりか、審査の対象にもなっていない。 バルサ首脳陣はクラブか抱える何人かの弁護士を中心にして訴訟をおこなうための準備に入っている。中央メディアと政治家たちによる大きなプレッシャーに負けた競技委員会の判決に対して、バルサはいかなる手段を駆使してもこの不合理な判決に対して戦っていくしかない。これまで1回たりとも閉鎖されたことのないカンプノウを守らなければならない。 |
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