12月14日

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LIGA 第14節
12月15日 20:30
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
SEVILLA

 

●召集選手
ボナノ、エンケ、デ・ボエル、クリスタンバール、プジョー、ナバーロ、ガブリ、チャビ、モッタ、メンディエタ、サビオラ、リケルメ、ロッケンバック、クルイベル、ジェラール、ダニ、ジェオバンニ、オーベルマルス

●負傷中
アンデルソン、ルイス・エンリケ、レイジゲル、コクー


サビオラ、再びベンチ?

ニューキャッスル戦での勝利はバルサファミリーに大きな喜びをもたらしたが、サビオラのチーム内の状況はさらに厳しくなってきている。多くの関係者が予想するところによれば明日のセビージャ戦もベンチスタートとなる可能性が大だ。ニューキャッスル戦とほぼ同じメンバーを起用するであろうバンガールバルサにサビオラの名前はない。

レイジゲルとコクーの負傷は、明日のセビージャ戦での彼らの出場を不可能にしている。レイジゲルの代わりにはクリスタンバール、コクーの代わりにナバーロが入ることになるだろう。そして負傷具合が心配されたデ・ボエルはどうやら出場が可能となりそうだ。したがってディフェンス陣はプジョー、クリスタンバール、デ・ボエル、そしてナバーロによって構成されることになるだろう。変わらないのはサビオラのベンチスタート。クルイベル、オーベルマルス、ダニによる“トリデンテ”の信頼感を持つバンガールは彼らを再び起用する可能性が大だ。サビオラにとっては今シーズン3度目のベンチスタート。昨シーズンよりもゴールも出場チャンスも少なくなっているサビオラは苦しい時期をむかえている。そんなサビオラが“Fox Sports Americas”の独占インタビューに胸の内を語っている。

バンガールシステムは非常に複雑と言われているけれど、もう慣れてきたでしょうか?

一人一人の選手に対して非常に要求の多い監督だ。それは練習中でも変わらないし、これまで言われたことのないような細かいことまで要求されることが多い。個人的には非常にやりにくいと言えばやりにくい感じだけれど、監督の要求することをグランドの中で実行していくのが我々選手の役目だということもわかっている。今までとまったく違うことはゴールを狙うだけではなく、相手ディフェンスもマークしていかなければいけないこと。つまり自分をマークしているディフェンス選手が攻撃に出ようとする時に備えて常に神経を研ぎすましておかないといけない。

あなたにはたぶん初めての経験でしょう。

うん、非常に難しい仕事だし戸惑っていることも確か。自分のキャラクターに合っていないことは自分でわかっている。これまでやってきたことは相手のマーカーをいかに振り切るかということだったのに、今シーズンからそのマーカーをマークしなければいけない。非常に難しい仕事だし自分にとっては初めてのこと。だから毎日の練習や各試合ごとに、学んでいったり慣れていったりしている状態。自分ではっきりしていることは、この仕事は自分のキャラクターには合っていないこと。でもそんなことは言っていられないから、できる限り監督の要求に応えようと毎日努力している。

それにしてもあなたがマーカーをするなんて誰も考えもしなかったことですね。

一人一人の監督がそれぞれの違うアイデアを持っているのはしょうがないことだと思う。そう意味で言えば、レシャックが今シーズンも監督をしていれば自分はまったく違った状況になっていただろう。昨シーズンと同じようにひたすらゴールを狙うだけでいいプレーができただろうね。自分のキャラクターに合った、これまでと同じプレーをしていればよかったように。でも今はレシャックではなくて他の監督。その監督が要求することを満足いくようにやっていかなければならない。ゴールを狙うことと、相手ディフェンスをマークする二つの仕事は、自分が気がつかないうちに相当のエネルギーを浪費しているみたいだ。

クルイベルとのコンビはボカ時代のパブロ・アンヘルと同じよないい感じになってきましたか?

二人とも偉大な選手であることは間違いないけれど、それぞれタイプはまったく違う選手。彼らに共通しているところはディフェンスの裏をとるのがうまくて、ヘディングに強いところかな。いずれにしてもこの二人の偉大な選手と一緒にプレーできた幸運に感謝したいと思う。

クラシコでのフィーゴに対するバルセロニスタの反応に驚きましたか?

バルサの選手だったフィーゴがマドリに行ったことでバルセロニスタが怒りを覚えているということはもう理解していた。でもその結果、2試合のグランド閉鎖という状態を生んでしまったのは残念だね。彼らの気持ちはもちろんわかるけれど、二度と繰り返していけないことだと思う。

クラブがあなたに賭け、バルセロニスタもあなたに賭けている。それでもマドリからの良いオファーがあったら行きますか?

いいや、そんなことは考えたこともない。僕はバルサやバルセロの街を気に入っているし。特にバルセロニスタと呼ばれる人たちの僕に対する気持ちに非常に感謝している。本当によくしてもらっているんだ。そういう状況を考えれば、1日1日バルサを離れることは難しくなるだろうね。自分としても離れようとは思わないし。だいいち、マドリからのオファーなんか来るわけないよ。

ロマンが最近になってやっとバルサの雰囲気に慣れてきたように見えますが。

彼はスペクタクルな選手だからバルセロニスタにも愛されているよね。でも外国から来た選手がいきなりヨーロッパのフットボールに慣れるのは不可能なことだと思う。去年のパブロ(アイマール)もそうだったし自分もそうだった。多くの人に愛されていた国を去って外国で働く。最初は戸惑うよね。環境や食べ物やすべての物が違うんだから。でも自分の経験で言えば、時間だけがそれを解決してくれるものだと思う。ロマンもバルサに来てからしばらく時間がたったからそるそろ慣れてきたんだと思うよ。ただグランドを離れれば個人的なつき合いはないからロマンがどういう人間かと聞かれても答えようがない。グランドの中の彼は素晴らしい選手で素晴らしい人だよ。


ソシオはあなた方が嫌い

ニューキャッスル戦後にソシオを対象としておこなわれたムンド・デポルティーボ紙のアンケートによれば、今の状況をむかえた最大の原因はガスパー、そしてバンガールという結果となっている。ガスパーは今すぐ辞任すべきかという質問に半数以上の人が辞任すべきと答え、バンガールの代わりには誰がよいかという質問にビアンチを一番としている。

■ガスパーは辞任すべきか
今すぐ辞任・・・・・・・・53.2%
シーズン終了後・・・・・・28.4%
いいえ・・・・・・・・・・18.4%

■バンガールを辞めさせるべきか
はい・・・・・・・・・・・55.8%
いいえ・・・・・・・・・・37.6%
わからない・・・・・・・・・6.6%

■バンガールの代わりは誰がいいか
ビアンチ・・・・・・・・・26.16%
アンティック・・・・・・・12.54%
レシャック・・・・・・・・10.39%
クーペル・・・・・・・・・・9.31%
クライフ・・・・・・・・・・6.09%
クーマン・・・・・・・・・・3.58%


●プジョー、契約書にサイン
クラブとプジョーの間ではすでに合意にたっしていた延長契約問題だが、それが書類サインという“儀式”がおこなわれたことによって正式なものとなった。もう1か月前に合意に達していたプジョーの新契約条項、それはこれまでの2004年に切れる契約が2007年まで延長され、年俸は手取り500万ユーロというもの。移籍の際に必要となる“違約金”は当初、両者間の合意によりスペイン人選手としては初めての“違約金なし”というものだったが、やはりスペインフットボール協会が定める規約に反するということで1億8千万ユーロと定められた。この“違約金なし”というのはプジョーにしてみれば契約期間中にはバルサを離れることはないという意思を表明するものとして希望していたものだが、それは不可能なこととなった。だがその金額を見る限り、非常に象徴的な数字にすぎないことは明らかだ。すでにガブリとナバーロとの延長契約も済まされており、カンテラ三人組の延長契約がこれで終了したことになる。

●嘘か誠か、加入選手ニュース
エスポーツ紙が伝えるところによれば、先日までバルセロナを訪れていたダレサンドロとバルサ側とで移籍に関する“基本的合意”に達したという。”カベソン”とか“ネネ”、あるいは“プリンシピート”といくつかのニックネームを持つダレサンドロ。彼の獲得を狙っているヨーロッパクラブは多い。すでにイタリアパスポートを所有する彼は外国人枠とは無関係の選手ということもあるし、将来性ある21歳のニュースターということで評価されている。
バルサ側が交渉した人物は彼の代理人であるマルセロ・シモニアン。彼もダレサンドロと一緒にバルセロナ滞在をしていた。今のところ彼がこの冬に移籍してくる可能性は非常に少ないといっていいだろう。クラブ側との交渉はまだされていないものの、予想される移籍料は1600万ユーロと見られている。また昨日ムンド・デポルティーボ紙が流したシセーの加入はエスポーツ紙は全面的にその可能性を否定している。