12月15日

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LIGA 第14節
12月15日 20:30
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
SEVILLA

 

●召集選手(スタメン予想選手
ボナノ、プジョー、デ・ボエル、クリスタンバール、ナバーロ、チャビ
、モッタ、オーベルマルス、リケルメ、ダニ、クルイベル、エンケ、ガブリ、ロッケンバック、ジェラール、ジェオバンニ、サビオラ、メンディエタ

●負傷中
アンデルソン、ルイス・エンリケ、レイジゲル、コクー


勝利、勝利、そして勝利あるのみ

年内最後のカンプノウでの試合となる今日のセビージャ戦。カンプノウに駆けつけるバルセロニスタに、チャンピオンズだけではなくリーグ戦でも“幸せな90分”をプレゼントするために勝利が必要なバルサ。あるいは、世界中のバルセロニスタに“幸せなクリスマス”をプレゼントするために勝利が必要なバルサ。そしてなによりも、ガスパーを筆頭とするクラブ首脳陣やバンガール監督にとっても“落ち着けるひととき”をむかえるためにも勝利が必要なバルサ。勝利、勝利、そして勝利を目指す今日のバルサだ。

現在のバルサが抱える多くの問題、つまりクラブ経営における経済的問題とか会長の進退問題、会長席を狙う多くの野党グループの存在、カンプノウの閉鎖問題、等、等。だがフットボールクラブとしてのバルサが抱える最大の問題はリーグ戦でのかつてないほどの惨めな成績だろう。リーグ制覇を狙うために、いや、もう少し謙虚に言うならばリーグ順位上位を狙うために、大反撃が必要なバルサは今日のセビージャ戦から再スタートをしなければならない。
「私バンガールと選手たちが、今の悪い状況を抱えている最大の責任者だという認識を持っている。クラブ理事会とか会長などが持っている責任を越えたところに我々の責任があると思っている。なぜなら我々がグランドで戦うのであり、この状況を変えられるのは我々をのぞいて他には存在しない。」
試合中にバルセロニスタから送られる会長や監督に対するブーイングは問題ないと語るバンガール。選手たちさえ応援してくれれば良いという。

したがって今日のセビージャ戦は単なる3ポイントを争う以上の大事な試合となる。もし首位のソシエダが勝利しバルサが敗北するようなことがあればその差16ポイントという気の遠くなるようなポイント差となってしまう。
「我々は何としても今日の試合に勝利しなければならない。そして私バンガールはこのような極限状態を切り抜けるスペシャリストであることをこれまでの歴史が証明している。そして私バンガールは個人的にも今の状態を乗り切る絶対の自信がある。」

もう3週間前からプレス記事を読まなくなったというバンガールは、彼の第一次政権時と今の状況を比較して皮肉っぽく語る。
「私バンガールは悪い監督だと認めよう。すべての責任は私バンガールにあることを認めよう。私バンガールがバルサの監督を初めて務めた1年目、我々はリーグ優勝を果たし国王杯にも勝利した。そしてマドリがチャンピオンズに優勝するやいなや、そのカップはリーグ優勝や国王杯のそれより重要なものだとメディアは語っていた。そして今、我々はヨーロッパの試合では群を抜いて1位につけている。負けを知らないでここまで来ている。そういう状況でメディアが語っていることは何か。それはリーグ戦や国王杯の方が大事だというニュアンスだ。これがカタルーニャメディアの歴史的に否定的な部分だと思う。そう、カタルーニャメディアが語るように私バンガールは悪い監督だとしよう。だがそれでも誰よりもバルサのことを知り、選手のことを知っているのは私バンガールをのぞいて存在しない。したがってこの状態を乗り切るには私バンガールが最適の監督である。」
彼が最適、最高の監督であることはグランドで示さなければならない。決して記者会見場でではない。これまでのリーグ戦での悪い成績を一時的に忘れよう。そして今日のセビージャ戦を再スタートの試合としてチャンスをあげよう。だがいずれにしてもバンガールはグランドで彼の言葉を証明しなければならない。

ニューキャッスル戦での試合内容の良さは、バルサ側のボールのスピードにあったとしたバンガール。素速くボールを回したことにより、相手選手のプレッシャーが意味をなさなかったと総括する。だがチャビは少し違う見方をしている。それもかなり現実的であるし、他の言葉を使えば弱気な感じさえ臭わせる。
「ニューキャッスルは我々にボールを持たせる誤りを犯したと思う。我々にボールを与えボール支配を許し、時を見てのカウンターアタックを狙う方針だった。だから我々はかなり自由にプレーすることができた。だが今日の試合ではまったく違う内容になるだろうね。セビージャはすべてのバルサの選手にプレッシャーをかけてくるだろう。特に自分に対して2人ぐらいのマークをつけて思うように動けなくしてくるのがリーガでの相手。きっと今日もそうなるだろう。」

レイジゲルとコクーは負傷してすでにオランダに帰国している。そして彼らの穴を埋めるためにガブリとナバーロが戻ってくる。試合出場のチャンスが少なければ冬のマーケットでの移籍も考えると語るクリスタンバールもスタメン出場のチャンスがやって来ている。だがサビオラはニューキャッスル戦に続いてベンチスタートとなる可能性が大きい。