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2月8日
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ガスパー式辞任の仕方 1時間20分にわたっておこなわれた昨日のガスパーの記者会見は会長としての最後のものではなかった。なぜなら3月1日におこなわれるクラブ特別委員会をもって“辞任”を発表することになるからだ。ソシオ代表が集まっておこなわれるこの委員会で、彼は彼の決断をソシオを前にして語ることになる。したがって昨日の記者会見では“辞任”という言葉は1回もでてこない“ガスパー式”辞任記者会見となった。 記者会見場にあらわれたガスパーは普段より穏やかな表情だった。試合観戦中の苦虫を噛みつぶしたような表情ではないし、普段の記者会見でジャーナリストたちに鋭い質問をされたときに見せる鉄のような表情もこの日はない。そしてこの1時間20分前後続くことになる記者会見で彼は“辞任”発表をしたのではなく、3月1日のソシオ代表が集まっておこなわれるクラブ特別委員会で、すでに自ら下した“決断”を語るということだった。 したがってガスパーの“辞任”問題はいわゆる“暗黙の了解事項”として認識され進められていく記者会見。辞任する側が一度も“辞任”という言葉を発しない辞任記者会見となる。 バルサのために、すべてはバルサのために良かれとと信じ“決断”を下したガスパーにとって、この“暗黙の了解事項”をきっかけにクラブを取り囲む環境、とりわけチームが良い方向に向かってくれることを期待するのは当然だ。 1時間をとうに過ぎた記者会見がようやく終わろうとしている。ここまで苦々しい表情一つ見せることなく淡々と語るガスパー2月まで会長。最後に心の底からの言葉が飛び出す。 3月1日のクラブ特別委員会でガスパーは辞任を表明する。そして委員会に参加するソシオの審議をはかることになる。彼らがガスパーの辞任を投票にかけて可決するか否決することになるか、いずれの結果になってもガスパーの辞任は間違いない。シーズン終了次第おこなわれることになる新会長選挙までの間、臨時会長として第三副会長のエンリク・レイナが務めることになる。第一副会長のシスタ・カンブラはガスパーに近すぎる立場として臨時会長を務めることを拒否、また第二副会長のクロッサはガスパーの従兄弟であるため当然ながらガスパーと一緒に辞任することになる。 |
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そして明日は大事な試合 バルサに厳しい現実が戻ってくる。二部降格ラインまで3ポイントと迫っているバルサは、カンプノウに好調ビルバオをむかえての試合だ。ベンチには初の公式試合デビューとなるアンティック、そしてグランドには彼の信頼を得た11人の選手たちが必死の戦いを繰り広げなければならない。 ガスパーの辞任でクラブ理事会そのものの危機は去ろうとしている。だがクラブにとって最も重要なものである一部チームの危機、その危機から去るにはこれからの試合に勝利し続けること以外に方法はない。監督就任が決定してから多くのメディアに登場し、バルセロニスタに大きな希望を与えようと楽観的なコメントを残しているラドミール・アンティック。ビルバオ戦を前にしてもそれは例外とはならない。 二部降格ラインまで3ポイントという状態でありながら、残りのシーズンに関してバルサはまだまだ多くの可能性を秘めていると語るアンティック。 |
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