3月13

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日

空を見ろ!

プジョーマンだ!

誰しもがカリスマ性を持っているわけではない。難しい状況で“違い”を見せるクラック選手、チームの駒となって固いブロックを形成する選手、闘争心のみを売り物にする選手、それぞれチームに必要なキャラクターだ。だがその中でも断固としてリーダーシップを取り、戦いの魂と血と汗を周りの選手に浸透させていくカリスマ性を持った選手が必要なことは言うまでもない。カピタン・ガッツが負傷中の今、それを満たしてくれる唯一の男、それはもちろんカルラス・プジョー、プジョーマン以外いない。

昨日はプジョーにとって待ちに待った日。2月26日のサン・シーロでの試合で負傷した彼にとって、昨日は試合出場を1日でも早くすることが可能となるあるプレゼントをもらう日だった。プレゼント、それは彼用に特注で作られた仮面。頬骨を保護するプジョー仮面。彼はその仮面をさっそく付けて練習に参加する。
「最初の何分間は変な感じだった。視界が狭くなることもあるし、とにかくじゃまっけな感じがした。でも不思議なもんで時間がたってくると慣れてきてしまった。練習が終わる頃にはもう不自然さは消えていたね。」
だが彼が仮面に感じた不自然さは練習態度にはあらわれなかった。いきなり合同練習に参加し周りの選手と同じメニューをこなすプジョー。彼のリズムは誰に劣るというわけではない。すでに毎日のように練習に参加しているような感じでさえある。

リズム的に問題がないとはいえ、頬骨が少しでも固まるまで彼の試合出場はない。彼が何と主張しようとドクター・プルーナは許可をださない。それは仮面をプレゼントしたときの固い約束でもある。だがいつまでもプジョーを止めておくことは不可能だということも知っているドクター・プルーナ。今週末のアラベス戦は無理として、来週のサンタンデール戦には復帰間違いないプジョーだ。


クルービー、プジョー、売りません!

読者の注目を浴びるニュースがないところからメディアによって作り出されたスキャンダル。クルイベルとプジョーの移籍話。それはもちろんマドリメディアから生まれたものだ。だが実際には、そう誰しもが常識をもって考えれば理解できることではあるけれど、そんな事実は存在しないと語るバルサ臨時会長レイナ。

クルイベル、プジョーの移籍話が突如として出現したのは先週のこと。クラブ理事会が赤字決算を逃れるために選手を売り払らおうとしている、それがメディアが放った二人の移籍話の根拠だった。だがクラブ臨時会長のレイナは断固としてこのくだらない噂を否定する。ガスパーが去り臨時的な会長となってから1か月たった。
「常識で考えればわかることだが、クルイベルにしてもプジョーにしても彼らは我々の財産だ。いかにクラブの財政がうまくいっていないとはいえ、彼らを売って赤字分を埋めるという発想は容易すぎるだろう。我々がいま建設中の“スポーツ都市”の余っている土地の一部を売り払ったという事実も財政問題とはいっさい関係ないこと。あれはあくまでも“スポーツ都市”完成を目指しての建設資金にあてるものに過ぎない。誤解してもらっては困るよ。選手が移籍したり加入してきたりする問題は経済的問題というよりは、あくまでも現場の人々が要請してそれをクラブ理事会が検討する事に過ぎない。今のところアンティックからはいっさいそういう話はでていない。コクー、デ・ボエル、ソリンの来シーズンに関する話は今後おこなわれることになるだろう。すべて現場の意見次第だ。」

クラブの財政問題にも触れるレイナ。先日、元副会長のカステーレスが「クラブは6千万ユーロの赤字を記録することになるであろう」という発言にも反応を見せる。
「確かに年間予算を組んだときの見込みと実際おこっている現状では違いがでてきている。だがそれは昨シーズンも同じこと。シーズン途中では赤字、赤字といわれながらも最終的には若干の黒字経営でシーズンを閉じている。多分、今シーズンも同じような感じになるだろう。」


ゴールを決めろ、クルービー!

バルサの“9番”パトリック・クルイベルはチーム内の得点王だ。これまでリーグ戦では10ゴールを決めている。だが最近5試合ではゴール運から見放され無得点で終わっているが、それ以上に問題とされているのは、これまでリーグ戦25試合を経過してわずか6試合でしかゴールを決めていないということだ。

ここ何試合かのカンプノウでの試合では、ささやかながらもクルイベルに対するブーイングが起こり始めている。25試合のうちの6試合でしかゴールを決めていないバルサの“9番”選手。それではあまりにも効率が悪すぎる。いかにチーム内の得点王とはいえ、寂しすぎる数字である。これまで決して“ゴールの嗅覚”を持ってるとはいえないことは知られていたものの、この数字はバルセロニスタには悲しすぎる。それはもちろん当人であるクルイベルにしても同じだ。
「シュートが入るか入らないか、それは運次第。これまでゴール運に見放されてきているけれど間違いなく運は戻ってくるさ。俺のプレーに批判はあるだろうけれどシュートはしていると思う。ただそれが入らないだけだ。入らないもんはしょうがない。だって入らないんだから。そうだろ?でもいつかは入るようになるさ。」

確かにゴールはゴール運と共にやってくる。だがこれまでシュートミスが多すぎるのも間違いないところだ。いかに“簡単なゴール”は決めないクルービーとバルセロニスタに認識されていても、これほどゴールを決めない“9番”の選手に苛立ちが起きてきても仕方がない。それが最近、カンプノウでの彼に対するブーイングの原因となっている。
「お金を払って見に来ているファンの人たちには彼らの権利があるさ。気に入らなかったらブーイングする権利ももちろんある。でも一人の選手としては監督がどのように考えてくれているか、それの方が大切であり重要なこと。そういう意味ではアンティックに非常に感謝している。いつも自分に対する信頼感を表明してくれているからね。」