4月12日

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LIGA 第29
4月12日 21:30
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
DEPORTIVO

 

●招集選手(スタメン予想選手
ボナノ、レイジゲル、ガブリ、プジョー、デ・ボエル、モッタ、メンディエタ、リケルメ、オーベルマルス、サビオラ、クルイベル、エンケ、アンデルソン、クリスタンバール、ジェラール、チャビ、ロッケンバック、ガッツ・エンリケ

●負傷中
ナバーロ、コクー、ダニ、イニエスタ

●カード制裁
ソリン


いざ、真剣勝負!

苦しい位置にいるリーグ戦でのバルサだが、今日のデポルティーボ・デ・コルーニャとの戦いを皮切りとして、19日にはベルナベウでレアル・マドリ、26日にはカンプノウでのレアル・ソシエダとの厳しい戦いに入る。そしてそれらの戦いの間にユーロバルサは22日にユベントスをカンプノウに迎えて戦い抜かなければならない。わずか2週間という期間の中でおこなわれる4連続真剣勝負。将来のバルサの行方がくっきりと浮かび上がることになる月末までの厳しい戦い。ユベントスとの試合ではもちろん、リーグ戦の試合でも“チャンピオンズ・ソング”を試合前に流して、とりあえず4連勝を目指してみよう!

デレ・アルピでの試合で1−1の引き分けに持ち込んだことにより、ユーロバルサが準決勝に進めることは決して夢ではなくなったきた。それをじゅうぶん承知しているバルセロニスタに希望が戻ってきていることは間違いないだろう。だが今日の試合はユーロバルサの試合ではない。厳しい現実が待っている国内バルサがコルーニャ相手に戦うリーグ戦での戦いだ。首位を争っているのはバルサではなく、今日カンプノウに訪れるコルーニャの方という寂しい現実。しかもコルーニャに勝利するようなことがあれば、宿敵レアル・マドリの側面援助をしてしまう結果にもなる。だがすべてを忘れて、そう、リーグ戦での不振やマドリのことはすべて忘れて、コルーニャに勝利するために全力をあげなければならない。ユーロバルサの試合を通じて希望が少しでも残っているバルセロニスタに、リーグ戦での試合を通じても希望を与えなければならない。なぜなら今日の試合をスタートとしてバルサには厳しい4連戦がまっているのだから。

我々の長い人生の中でもよくあるように、“最後の踏ん張り”が必要な局面が必ず訪れるスポーツの世界。まさにバルサが迎えている局面はそのようなものだろう。今日から始まる真剣勝負を前にして、これまでのオサスナ戦やバジャドリ戦、そしてビジャレアル戦のような試合展開を繰り返すことは許されない。クラブの伝統と誇りをかけて、そして何よりも現実的に必要な3ポイントをかけてバルサは勝利、勝利、勝利だけを目指してコルーニャ相手に戦い抜かなければならない。

リーグ戦での試合とはいえ、しかも相手はコルーニャとはいえ、バルセロニスタに明るい材料がないわけではない。デレ・アルピでの“偉大なる引き分け”という結果により、チーム内の雰囲気は確実に良くなってきている。そして今日の試合に勝利すればそのモラルはさらに高いものとなるだろう。これからの厳しい戦いに備えて今日の試合は重要な意味を持っていることになる。さらなる上昇気流に乗ることが可能となるか、あるいは再び“一歩前進二歩後退”のバルサとなるか、すべては今日の試合にかかっている。

スタメン予想図>


●トレセゲの復帰
明日の日曜日にはボローニアとの試合が控えているユベントス。そして来週末にはローマとの戦いが待っている。バルサ戦スタメン出場がほぼ確実となっているトレセゲだが、カンプノウでの試合でいきなりの復帰本番試合とするよりは、少しでもその前にプレー時間を与えたいと考えるリッピー。バルサ戦の前、それはリーグ戦でのローマとの戦いになる。このローマ戦でのトレセゲの出場の可能性を聞かれた彼は次のように答えている。
「我々はかなりの確率でトレセゲをローマ戦で起用できると考えている。今のところ彼の回復具合は順調に来ているので、少なくてもバルサ戦には問題ないだろう。」
トレセゲという力強いデランテロが復帰可能となったリッピーは、カンプノウでのバルサ戦に関して楽観的な見方をしている。
「我々は間違いなく準決勝に進めると思っている。カンプノウに10万のファンが集まろうが、それが我々に恐怖やプレッシャーを与える結果とはならないさ。いや、逆に選手たちのモラルが普段以上に高くなることを保証しておこう。だいじょうぶ、我々はバルサを敗る自信がある。」

●ロマンにもっと時間を!
そう語るのは我らがカルラス・レシャック。ユベントス戦で期待通りの活躍を見せられなかったばかりか、交代後にベンチの戻らず直接シャワー室に消えていった行動まで批判の対象となっている。だがレシャックはロマンにはもっと時間を与えるべきだと考える一人だ。
「アンダー18の世界大会やアルゼンチンリーグでも何回も見ているが、今の彼は50%の力しか出し切っていない。あのジダーンでさえ、すでにカルッチオでプレーしたジダンでさえ、マドリに来てから何試合もとけ込めなかったし、アイマールにしても1年かかった。ロマンのことを今の段階で批判するのはバカげたことだよ。彼にはもっともっと時間が必要だし、近い将来バルサを背負ってたつ選手になるのは確実だと思う。」
そう語るレシャックは6月30日をもってバルサから離れる身となる。だがクラブからの離脱は決して“永遠”を意味することにはならないというレシャック。
「これまでも契約書を交わさないでクラブのために働いてきた期間もあったし、年俸ゼロでクラブのために動きまわっていた期間もあった。確かに6月をもってクラブを離れることになるけれども、それは一時的なことだと思う。また自分を必要とする時期が来れば、いつでも戻ってくる用意があるからね。」