9月16日 火曜日

■1チャンネル(1.3MB)
我らがバンバステンは果たして約束通りシーズン25ゴール獲得なるのでありましょうか。いやあ、ジョ〜ダンですよね、きっと。

■2チャンネル(0.9MB)
スペクタクルなプレーの数々、アルバセテ・バルサ戦。フラン・ライカーもゴラッソ!ああ、これ、もちろんジョ〜ダン。

■3チャンネル(1.5MB)
フラン・ライカー監督、得点力不足の解決のためにチキ・ベギリスタインを現役に戻すことを決意。ああ、これ、もちろんジョ〜ダン、ジョ〜ダン。ジョ〜ダンでも言っていなきゃあ、やってられないアルバセテ戦。

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ツキさえあれば

どうやらバルサディフェンスは見かけほど悪くないようだ。これまでアウエーでの2試合、つまりビルバオ、アルバセテ相手に1失点、そして地元カンプノウでセビージャ相手に1失点しか許していない。いまだにフラン・ライカー監督はどのようなバルサを構築したいのか、それは疑問のままだが結果だけはついてきている。3試合して2勝1分け、そしてそのすべての試合にツキが大きな役割を果たしていることも間違いない。

果たして新星バルサは“結果主義”を掲げるチームとなったのか、それもいまだにわからない。だがこのフラン・ライカー監督はオランダ人でありながらも、やはりミランというカルッチオのクラブでほぼフットボール選手としての最高の時期を過ごした選手であるということを忘れてはいけないだろう。監督となった今でも、選手時代に学んだことを活用しようとしていることは明らかなようだ。ここ3試合、あるいはプレステージでのすべての試合を含めても、バルサのおこなってきた試合展開が一つの方向性を示していると言える。自陣の守備を固めてまず相手のゴールを防いだところで、デランテロたちの才能を持ってして先制点を確保すること。先制点をとったらひたすら守りきること。そのためには守備陣の充実さを優先すること。

コクー、レイジンゲルという急造ディフェンスでありながら、これまでのところ何事もなく機能している。ディフェンスの固さは、ジェラールが下がることにより高いボールへの強さを増強することによってさらに強固なものとなりつつある。だがどうも機能しないのは前の方の選手だ。これまで2失点という結果におさえているものの、獲得ゴール数が4というのはバルサにしては寂しすぎる。クルイベルは初試合といえまだ0ゴール、サビオラも0ゴール、ロナルディーニョとルイス・エンリケがそれぞれ1ゴールという現象に見られるように、ゴールを決めるべき選手たちがいまだに無発進状態だ。

プレステージでも見られたように、そもそもフラン・ライカーシステムにエストレーモは存在しない。クアレスマもオーベルマルスもそしてルイス・ガルシアもルイス・エンリケも、すべて“サイド選手”と呼んだ方が正解だろう。しかもクアレスマをのぞいて、すべての“サイド選手”が真ん中に入ってくる傾向がある。アルバセテ戦でも、メディアプンタの位置で何人かの選手が交叉し、ぶつかりそうなシーンが再三見られた。もちろんフラン・ライカーの意図はサイド選手はサイドに開けということだ。だがいまのところ、少なくてもアルバセテ戦で起用されたトリデンテがそれぞれを理解しあって、一人が右に、一人が左に、そして最後の一人が真ん中にという役割を演じるまでには至っていない。

それでも今のところバルサは結果がでている。ロナルディーニョやコクーのようなゴラッソゴールがあったり、ビクトル・バルデスの活躍などがあることもさることながら、誰もが否定できないこと、それはとてつもなくツキがあることだ。それは勝負に勝つには重要な要素でもある。苦しみ抜いての試合を勝利することにより、自信を取り戻した選手たちがそれぞれの才能をじゅうぶんに発揮していくまで、そう、彼らの素晴らしいプレーが展開される日が来るまで、ツキに期待しよう。いつまでもあると思うな親とツキ、だからツキが枯れてくるまえに、強いバルサに変身することを期待しよう。