11月13日 木曜日

■1チャンネル(1.6MB)
今日はメレンゲ特集だ!
それー、ワン、ツー、ワン、ツー、ワン・ツー・スリー・フォー、ワン・ツー・スリー・フォー、あ〜らまあ、気がつけば4失点。まあ、別に珍しいことじゃないけどな。

■2チャンネル(1.0MB)
バモス、ルーベン、こんなチームには見切りをつけて早いとこ出ていった方がいいぜ。アニモ!チャバル!

■3チャンネル(1.1MB)
3点目のゴールが入った後、グティがカシージャスに向かって指を刺し、まるでこの失点がポルテロの責任かのように責め立てた。それに応えるカシージャス。一歩一歩グティに向かって歩いて行きながら叫ぶカシージャス。内容を知りたい方はスペイン語辞書片手にどうぞ。

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メレンゲ赤字は5億2750万ユーロ

もちろんフロレンティーノ・ペレス会長の発表ではない。メレンゲソシオによって構成され“マドリソシオの権利を守る協会”として知られるADS(会員1200人)の発表だ。約半年前にキオスコで売り出された“エウロ・エコノミー”の調べとほぼ同じ数字となっているのが興味深いところだ。

ADS会長のエドゥアルド・ペーニャ・アビサンダ氏が2日前にメディアを集めて公表したところによれば、ここ3年間、つまりフロレンティーノ・ペレスが会長となってから赤字は解消するどころか年ごとにその額は増え続けているという。
「ソシオ審議会でフロレンティーノ・ペレス会長が発表した“赤字解消”発言はごまかし以外のなにものでもないことは明らかだ。選手の練習場であったシウダ・デポルティーバを政府に買ってもらったことにより一時的に赤字は少なくなったものの、それ以降の経済政策の失敗により毎年1億ユーロの赤字を抱えることになったきている。だが、それでも、ありがたいことに我々のクラブは倒産状態とはならない。バルサが多くの財産を有していたことや多くの収入源を持っていたことにより経済的な危機に至っても持ちこたえたように、我々にも同じようにこの危機を救う道があるからだ。」

倒産状態にはまだ至っていないレアル・マドリ。だがもしこのような状態が少しでも続くようなら本格的な危機が到来することは間違いないと語るアビサンダ。
「毎年1億ユーロの赤字が続くようなら、我々に残された道は二つしかない。一つはサンティアゴ・ベルナベウを売り払うこと。その場合はもちろん政府と協議して“土地の変更申請”をおこない住宅ビルを建てられるカテゴリーにしてもらうこと。そして最後の手段、それは多くのクラブがおこなっているように“株式会社”になることだろう。大金持ちに来てもらって私財を流用してもらうしかない。」

セビージャでの大敗北からまだ3日しかたっていないが、クラブの財政問題とは別にチームを取り巻く環境も決して良いものではないメレンゲ。中央メディアであるマルカやアスは決して触れようとしないが、それでも中央各メディアのウエッブページでは、これまで問題にならなかったことが突如として“問題”となりつつあるようだ。選手たちと監督の関係がうまくいっていないということはこれまで何回か話題となってきていたものの、試合の好結果がそれらをすべて後回しの問題として扱ってきた。だが結果がでなかったセビージャ戦以降は事情が少し変わってきている。

例えば、どのように両者の関係がうまくいっていないのか。多くの選手たちはケイロス監督のことをトニー・グランデと呼んでいるという。トニー・グランデ、彼はデル・ボスケ時代のコーチをしていた人物だ。つまり監督という逸材というよりは単なるコーチに過ぎない人物と評価していることを証明している。では彼らにとって誰がデル・ボスケであり監督なのか、それはホルヘ・バルダーノということになる。つまりケイロスはバルダーノの思いのままに動くあやつり人形に過ぎないということだろう。

ほんの一時的な危機を迎えたメレンゲ。これらのエピソードをより端的に示している風景が昨日のスペイン代表合宿の練習だった。グランドで汗を流した約2時間、カシージャスとグティは一言も口をきかず、目を見合わせることも一度もなかった。