11月30日 日曜日

■1チャンネル(1.4MB)
クライフやロマリオにブラジル人以上のテクニシャンと賞賛されたエウセビオ。彼はバジャドリ出身、バジャドリカンテラ育ち、そしてクライフの入団と共にバルサにやって来たドリームチームの中心選手だ。

■2チャンネル(1.3MB)
遅刻常習犯のエウセビオと親友のバケーロ。彼もまたエウセビオと同じ時期にバルサにやって来ている。フットボール選手生活で三つの忘れられない出来事、一つはバルサに入団してきたこと、二つめはウエンブリーでの勝利、そして三つ目は引退試合となったバジャドリ戦でのゴールだそうだ。

■3チャンネル(1.0MB)
この人ですか、今のバジャドリの監督は。ボーと立っていると元高校教師らしさが伝わってくるけれど、その騒ぎかたがねえ・・・なかなかいい。

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ガッツに何が起きたのか?

そう問いだだすカタルーニャメディア。“ガッツに何が起きたのか”、それはここ40日間にわたって記者会見場にあらわれることを拒否している彼に対する問いかけであり、パニオニオス戦での理解に苦しむ行為をおこなった彼に対する問いかけでもある。

そしてその問いかけは、同時に彼に対する批判ともなって表現されている。
「チームのカピタンである彼がなにゆえジャーナリストの要請を拒否して記者会見場にあらわれないのか?」
この問いかけの裏には「カピタンとして無責任ではないか」、そういう意味合いがあることは間違いない。
「パニオニオス戦での不可思議な行為はいったい何だったのか?」
もちろんこの疑問の本来の形は次のような批判となっていることも間違いないことだ。「せっかくの出場チャンスをもらいながら、自ら進んで退場するような行為をして恥ずかしくないのか?」

マドリッドメディアとカタルーニャメディアの性格の違いを如実に示しているルイス・エンリケ問題。かつてフェルナンド・イエロが不振に落ち込んでいたときに、果たしてマルカやアスなどのマドリッドメディアにこのようは批判があらわれたことがあっただろうか。一度もない。なぜならマドリッドメディアでは考えられない批判だからだ。クラブに長年にわたって貢献してきた選手に対しては特に甘くなるマドリッドメディアでは考えられない批判なのだ。だがカタルーニャでは違う。これまでどのようにクラブに貢献してきた選手であろうと、例え一時的な不振に落ち込んでいるだけにしても、それこそ容赦のない批判が飛び交う。良い意味でも悪い意味でも“報道の自由”を歌うカタルーニャメディア。

いずれにしても“難しい時期”を迎えていることにはかわりがない我らがカピタンだ。今シーズンに入りバルサの選手として8シーズン目を迎える。これまでの7シーズン、常にスタメン選手として活躍してきた彼にとって、今の状況はこれまで経験したことのないものだ。しかもこの7シーズンは一人の同じ監督がベンチに座っていたわけではない。ボビー・ロブソンに始まり、バンガール、セラ・フェレール、レシャック、出戻りバンガール、そしてアンティック。これらのすべての監督のもとにスタメン選手の栄光を勝ち取ってきたルイス・エンリケ。それがバルサの変革を歌うジョアン・ラポルタ政権のもとに生まれたフラン・ライカー監督になってから新たな状況を迎えることになった。ベンチでの果てしなく続く控え選手として。

レアル・マドリを自由契約となりバルサにやって来てから常にスター選手として認識されていた彼にとって、この状況は初めてのものだ。そして、あるメディアは主張する。
「今シーズン、モッタに始まりガブリ、ルイス・エンリケがタルヘッタ・ロハで退場させらた。そして最初の二人は翌日記者会見場にあらわれてソシオに対して謝罪を表明した。クラブに迷惑をかけたことによる謝罪だ。だがルイス・エンリケはこれまでと同じように沈黙を守りソシオに対して謝罪していない。これはおかしいのではないか。」
だが、そんな謝罪は必要ない。彼が謝罪しなければならないのは同僚の選手と監督に対してだけだ。ソシオに謝罪する必要性はない。そして彼はそのしなければならない謝罪を同僚選手たちと監督に対して直におこなっている。

記者会見場に呼ばれるのは現在の主役となる選手だけでいいと考えるルイス・エンリケ。そしてその心情を理解しているプジョー。彼らはグランド外でも常に行動を一緒にする親友でもある。
「パニオニオス戦でルイスがやったことを肯定することはできないが、理解できるのも確かなこと。自分は相手デランテロをマークすることが多いから反対の立場としてよく理解できる。自分もこれまで何回もパンチを喰らってきたけれど、一度も相手選手が退場するような場面に遭遇したことはないけれどね。いずれにしても彼はミスを犯し、その代償として難しい状況を迎えたことになる。それでも我々は彼を支持するし、チームにとって大事な、それも特別に大事な選手だということにはかわりがない。すべての選手が彼を支持していると思う。」

今シーズン終了と共にバルサとの契約が切れることになる我らがカピタン。これまで多くの噂が流れ、今シーズン限りでバルサを離れることになる可能性をコメントしてきたメディアだが、ラポルタチームは近いうちに彼の延長契約の交渉をおこなう用意があるようだ。彼の長年にわたるクラブへの貢献と、そして何よりもチームリーダーとしての彼の存在を重要視するフラン・ライカーとクラブ首脳陣。もちろん年俸はガクンと下がることも必至だろうが。

バモス、ガッツ!元気をだそうじゃないか!