2月5日 木曜日

■1チャンネル(1.0MB)
フロレンティーノが会長となってから、以前からあった“政府癒着”傾向はさらに強烈なものとなる。シウダー・デポルティーボの土地売買スキャンダルからして、すでに大きな政治問題の一つだ。スペイン政府は“仲間”であり“当事者”であるからして、当然ながら問題としないものの、EU議会では全く違う見方をしている。その証拠に今から約1か月前に、EU議会の審査会が“民間組織と政府の癒着問題”としてこの土地売買問題を取り上げ、真面目な調査に入っている。

■2チャンネル(1.0MB)
2週間前のベティス戦。マドリディフェンスがペナルティーエリア内で足を引っかけようが、体当たりを喰らわせようが、PKとなならない不思議。

■3チャンネル(1.0MB)
ジダーンやボダフォーンがモッタのようなヒジテツを喰わせようが退場にならないように、彼らはペナルティーエリア内で反則をしようがPKとはならない。だがバジャドリの選手が胸か手か判断に苦しむようなボール処理をしようもんなら、すぐにマドリ有利のPKが吹かれる。

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おかしいんじゃないですかあ?

おかしいに決まっている。これほど味方有利に審判の笛が吹かれるチームもなければ、それにも関わらず首位戦線が混沌としていること自体おかしい。しかもあれだけの“惑星選手”を揃えておきながら、そしてこれだけ審判に助けてもらいながら、ダントツで1位ではなく混沌とした首位争いをしていることがおかしい。おかしいよ、このクラブ。

去年の10月にサンティアゴ・ベルナベウでおこなわれた試合をエスパニョールファンはいまだに覚えている。マドリエリア内であったファールを、したがってエスパニョール有利のPKとなるファールをとられなかったことや、ロナルドの明らかなオフサイドゴールや、そしてエスパニョールエリア内で吹かれたスキャンダラスなPKのことを。コルーニャファンも決してマドリ戦のことを忘れはしない。ルーケの先制ゴールを無効にされたことや、ベッカムの暴力行為を審判が見逃しカードさえ示さなかったことを。勝利したとはいえ、しつっこいベティコはいまだに記憶に残しているかも知れない。ロベルト・カルロスの犯した明らかなファールや、ブラーボの犯したファールを審判が見逃したことを。そしてもちろんバジャドリファンは、いまだに怒り心頭だ。なぜならつい4日前の試合のことだから。ロナルドの最初のゴールはファールを犯した後でありながら、そのファールをとらなかった審判。ジダーンのペナルティーエリア内での明らかなファールをジダーンだからという理由でPKにしなかった審判。そしてバジャドリのペーニャがハンドをしたとして同点につながるPKの笛を吹いた審判。おまけにペーニャを退場にまでさせた審判。

惑星チームと対戦した多くの監督が不満をぶちまける。特にベルナベウでの対戦ではビジターチームにとって12人のチームとの対戦となっている。ただでさえ強い惑星チームになにゆえこれほどの援助が必要なのか。そう、多くの惑星人を集めた“旬のチーム”であることは認めよう。だがそれでも審判の“誤解”がなければ首位にさえいないチームだ。バジャドリの監督であるフェルナンド・バスケスが語る。
「これは異常な事態と言っていいだろう。我々に対するペナルティーエリア内でのファールはすべての観衆が見たというのに、3人もいる審判の誰一人として見なかったっていうんだから。しかも我々のエリア内のファールは誰も見なかったのに、線審一人が見たっていうんだからな。もう話しにならない。これが我々との試合だけというのなら、単にその日が審判にとって良い日じゃなかったとして済まされるが、今シーズンの多くのトラブルを見ると、やはりなんかおかしいよね、う〜ん、おかしいよ」
はい、おかしいですよ、確かに。でも、これは今に始まったことじゃないし、ここ何年かのクラシコを見るだけでじゅうぶんだ。


みんな、気をつけよう!

またこの審判。日曜日のオサスナ・バルサ戦に笛を吹く審判、それはエスパニョール・バルサ戦に笛を吹き、ロペス・ニエット二世と呼ばれるのが似合う例の審判。そう、ピノ・サモラーノ、6人もの選手を真っ赤っかにしたあの審判だ。マドリッド出身のこの審判は、あの試合で一つの輝かしい歴史を作ることに成功する。長いスペインリーグを通じて、これまでどの審判も果たせなかった一試合6人の選手退場。彼は、モンジュイクの丘で夕日を背に受けながら、この見事なまでの歴史的記録を樹立した審判となったのであった。

ダビッツ、この審判だけは気をつけよう。モッタ、この審判も気をつけよう。みんな、この審判には本当に気をつけよう!