5月26日 水曜日

■1チャンネル(1.3MB)
チキ親分は勝負にでているようだ。今シーズン後半にはバルサ入団以来の活躍を見せたレイジゲル、そしてシーズンを通して順調な活躍をしたカピタン・コクー、この二人がバルサを去ることを発表した。やはり、サラゴサ戦がバルサ選手として最後の試合となったこの二人。そしてオーベルとパトリックにも移籍クラブを探すように要請したという。ダビッツの将来はいまだに未定、したがって来シーズンのナランハ・バルサは入団がすでに決定しているジオだけとなるかも知れない。それにしてもチキ親分、大胆に勝負とでましたねえ。

■2チャンネル(1.3MB)
「我々が示したオファーを受け入れられないということでコクーは今シーズン限りでバルサを去ることになった。残念なことだがしょうがない。我々のオファーは我々にしてみれば正当なものだったと今でも思っている。パトリックに関してはカンプノウでの度重なるブーイング現象を見るだけでも、彼にとっても彼の同僚にとっても、そしてもちろんクラブにとっても彼はクラブに残らない方が良いというのが我々の結論だ。」

■3チャンネル(1.3MB)
コーニョ・カマッチョ・コホネスのマドリ復帰。

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明日のために、その2

■二人目の新加入選手
ジュリアーノ・ベレッティのバルサ入団はすでに既成事実であり、クラブ間での合意もベレッティ当人との了承もすでに終了している。あとは契約書サインの儀式を待つだけだ。そして火曜日、二人目の新加入選手が決定、その名はジオ。これまでレンタル契約だった彼が正式にバルサ入団、契約期間は3年。年俸は100万ユーロ+出来高ボーナス。アーセナルとのクラブ間の正式な合意にはまだ達していないものの、すでにアーセナル側は何の問題もなしと表明している。
「バルサに残りたいと言うことを何度も言ってきたけれど、それが実現してとても嬉しい。これで何の心配もなくユーロ2004の大会に行けることになった。ああ、良かった良かった。」

■アディオス、コクー、レイジゲル!
ジオと同じ代理人を持つレイジゲルだが、ジオの入団交渉と共にレイジゲル問題も検討。オフィスにはチキ・ベギリスタイン、サンドロ・ルセーの二人が待ち受ける。今シーズンで契約が切れる彼の年俸はこれまで300万ユーロ。バルサがこれまで提示した新たなオファー額は100万ユーロ+出来高ボーナスというものだったが、この日の交渉ではそれさえ提示されなかった。つまりクラブ側としては彼に一切のオファーを提出しないことを意味する。したがってレイジゲルのバルサ残留の可能性はゼロとなった。

コクーの場合はレイジゲルとは異なっていた。彼にはすでにクラブ側が提供できるオファーを示しており、それをコクー側が受け入れるかどうかの問題となっていた。その最終的な話し合いとなったのが火曜日の午後、そしてコクーの返事は「ノー」だった。このコクー側の態度決定により、コクー問題は終わりを見ることになった。彼にとってバルサで現役引退をするのが一つの夢であると同時に、PSVを最後の場所とするのも一つの夢だとかつて語っていたのを思い出す。

■ダビッツ
この冬にバルサにやって来て、最初におこなった彼の記者会見では次のように語っていた。
「俺はビジネスをしにこのクラブにやって来た。プロ選手としてのビジネスをしにだ。もちろんユーロ2004を考慮しての入団であることも確かなことさ。バルサに来れば試合出場するチャンスが多いだろうからな。」
カルッチオで長年プレーしてきた彼にとって、フットボール選手にとって最も重要なことはビジネスという意味合いでのもの。プレーするクラブがどうであれ、住むことになる街がどのようなものであれ、すべてビジネスが優先するというのが彼のモットーだ。そしてバルサにやって来た彼はビジネス面でもスポーツ面でも欲しいものを勝ち取ることに成功している。バルサ反撃の狼煙をあげることを可能とした主役の一人として評価されており、ビジネス面でもスポーツ面でも彼に対する再評価がなされているからだ。その証拠に、噂のインテルが彼の望むような額と契約期間のオファーを提供してきている。イングランドのクラブも彼に興味を示し、高額な年俸のオファーを示してきていると言われている。したがって何も迷うことなくバルサを離れビジネス的に最高のクラブに行けばいいだけとなっているダビッツ。だがその彼がいまのところはっきりとした答えをだしていない。

ミランでもユーベでも受けたことのない地元ファンによる熱い応援を肌に感じてしまったダビッツ。イタリア行きやイングランド行きをいまだに躊躇させているのはそのことによる。プロ選手として最後の契約となる今回の交渉でビジネスとして最高のオファーを優先すべきか、あるいは恵まれた環境の中でプロ生活を終えるか、二つに一つ。それを知ってか知らずか、あるいは計算の中に組み込んでいるのか、メディアにはかなり悲観的な様子で伝えられている月曜日の最初の交渉後もクラブ関係者は楽観的な発言を繰り返している。つまりダビッツがクラブに残る可能性はじゅうぶんと見るチキとサンドロ・ルセーだ。