2月15日 火曜日

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監督さんと審判さん

サラゴサの監督であるビクトル・ムニョスはバルサのカピタンまで務めた選手であり、今なお多くのバルセロニスタに親しまれている人物。かつて、テリー・ベナブレス監督時代に大いに活躍した選手だが、その当時の彼を知らない人は今で言えばダビッツみたいなプレースタイルを想像すればいい。とにかくファイトをむき出しにして90分間走り回るカピタンだった。いつかはバルサに戻ってきて欲しいと思う。そのビクトル監督率いるサラゴサ地元では1勝もしていないたフラン・ライカーはこれまでの試合以上に気合いが入っている感じだった。ベンチでの激しい動きや記者会見場でのこの落ち着きのなさは過去見られなかったもの。この試合のことより審判に関するテーマが主役となってしまった試合前の1週間であったため、ビジターチームとなったバルサには嫌な雰囲気で始まる試合となったことも関係あるのだろう。しかもバルサにとってはどうしても勝たなければならない試合。少々ナーバスになっても不思議ではないかも知れない。

「審判の判定に関する問題には触れたくない。これまで決して我々に有利な笛が吹かれたわけではないし、だからといって彼らに悪意があるわけでもないことは明らかだ。審判の仕事というのは非常に難しいのだから、本来ならみんなが彼の仕事を助けていかなければならないと思う。」
ベティス戦、そしてビジャレアル戦、バルサはそれぞれオフサイドゴールを決められている。だがそれでもバルサに不利の判定の笛が吹かれ続けられてきたわけでもない。この試合でもバルデスの子供じみたファールを審判は見逃している。ちなみに、この試合の笛を吹いたカラモナ・メンデスさん、試合翌日にはメディアを通して今シーズン限りで引退することを発表している。
「何でこんなに批判されなければいけないのか?」
もう審判業が嫌になったのだろう。それにしてもどちらか一方からは必ず批判される立場となる審判業だからして、まあ良い職業とは言えない。

「すべての選手が期待通りの活躍をしてくれたと感謝しているが、特別一人だけ褒めろと言われればロナルディーニョの名をあげたいと思う。」
そう語るフラン・ライカーだが、昨シーズンのロナルディーニョが120%の出来だとすれば、今の彼はせいぜい70%程度のものだろう。彼をもう何年にもわたって見続けているあるジャーナリストに言わせれば、今シーズンのロナルディーニョの出来はかつて在籍していたPSGでのものと同じぐらいだと評価する。いずれにしても昨シーズンの彼とは大きな違いがあるにも関わらず、70%ロナルディーニョでも超貴重な選手であることには変わりがない。

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