2月26日 土曜日

■1チャンネル(2.1MB)

フラン・ライカー、イメージいい人

チェルシー戦の二日前、チキートHPではよく話題になったホセ・マリア・ミンゲージャさんが対談番組に出席。そこでフラン・ライカーをよく知る彼に一つの質問が飛ぶ。
「サラゴサ戦、そしてマジョルカ戦、バルサはリードしながらの試合展開だったのだからマクシを途中からでも起用するべきではなかったのか。そもそも冬のマーケットでマクシを獲得したのは、エトーを代表とするデランテロを少しでも休ませるためではなかったのか。マクシ獲得のキーポイントを握っていたのはフラン・ライカーだったにも関わらず、どうもマクシの起用方法が納得いかない。」
誰しもが考えそうなこの質問に対し、ミンゲージャは次のように答えていた。
「それはこういうことだと思う。リードしている楽な試合展開の時にマクシが登場してきたとしよう。もし彼がゴールを決めなかったらどういう結論が出されるだろうか。やはり彼はデランテロを休養させるだけの選手ではないか、そういう結論に達する可能性は大だ。さらに、幸運にも彼がゴールを決めたとしてもリードしている楽な試合展開なのだからバルセロニスタに対するインパクトは大したことはないだろう。スタメンデランテロもゴールを決めているわけだから」
そしてリードされている状況でマクシが起用されたAt.マドリ戦に関して触れるミンゲージャ。
「それらの試合の前に彼が途中出場してきたのを覚えているか?そう、1点差で負けていたAt.マドリ戦でマクシは起用されている。彼がああいう状況で起用されたのは、デランテロを休ませるために獲得した選手ではなく、一人の若きゴレアドールとして期待されているからバルサに来たのだという証拠と見ていい。彼に対するリスクも少ない場面だった。スタメンデランテロがゴールを決めていない状況だったからね。いずれにしてもマクシはシーズン途中からの入団であるし、初めてのヨーロッパフットボールであるし、そして入団してきたクラブはバルサであるし、しかもまだ20歳の選手だからして、大事に大事に育てていかなければならないというのがフラン・ライカーの考えだろう。メッシーと同じようにマクシの起用方法に関しては人一倍気をつかっているのだろうと思う。さて、チェルシー戦がどのような展開となって、どのようなマクシ起用法がとられるか、じっくりと見てみようじゃないか。」

同じ日の午後、同じくテレビでモウリーニョの記者会見を拝見。彼にアス紙のジャーナリストからいやらしい質問が飛ぶ。
「9年前にあなたはロブソンの通訳をしていたわけだが、その時に今のような活躍を予想できたか?」
もともと笑わうことを知らないモウリーニョだからして、苦笑いして答えをサッと交わすようなことはしないし、それは彼のスタイルではない。
「自分はこの9年間で監督として成長してきたと自負しているが、あなたはこの9年間で何にも変わっていないようだな。」
モウリーニョは言い意味でも悪い意味でもこういう人のようだ。いい人か悪い人かは別として、何よりもイメージが悪い。

マクシの獲得を誰よりも主張したのはフラン・ライカーだと言われている。だが彼がマクシのプレーを生で見たことがあるとは信じられない。したがってビデオかなんかで彼のプレーを見て気に入ったのだろう。そして嫌らしいメディアはマクシのマネージャーの一人としてフラン・ライカーの兄が働いていることをバラしている。しかもマクシがバルサに入団決定する2週間前に、アヤックスに「買わないか?」と声をかけたもののクーマンによって拒否されていることも発表している。もし、これが受けの良いフラン・ライカーではなく、モウリーニョやバンガールに関する話だったとすれば、スキャンダルな話題となっていただろう。でもフラン・ライカーに関してはそうはならない。これまで何十回と見てきた記者会見で一度も興奮した表情を見せたことがないし、どんな嫌らしい質問にも笑顔をチラッと見せてサラッとかわしてくるインテリジェンスあふれるフラン・ライカーさん。イメージはトコトンいい人です。
「ヌマンシアとの試合は難しいものになることはもう誰もが知っているし、それでも我々は勝利しばければならないのだから、結果についての言い訳はいっさい許されない。もし状況が許されるのなら、ローテーションも試してみたいと思っている。とにかくすべての選手がマクシモ(最高)な力を発揮して欲しい。マクシ?マクシモ?マクシ?」

■いい人が決めたヌマンシア雪合戦招集選手
バルデス、ジョルケラ、ジオ、シルビーニョ、プジョー、オラゲール、ナバーロ、ベレッティ、マルケス、アルベルティーニ、ジェラール、チャビ、デコ、イニエスタ、メッシー、ロナルディーニョ、ジュリー、エトー、マクシ
の19人オーバーブッキング。

(映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから)