Andres Iniesta Lujan
イニエスタ


デビューしました
(02/10/30)

イニエスタというチョットばかし注目されている少年がいると、このHPで紹介したのが今から1年半以上前のこと。そして実際に自分の目で確かめてみようと思い、二部Bでデビューした彼を見に行ったついでに、彼に関する記事をいくつかまとめて「明後日の星」として La Masia にだしたのがやはり1年半前ぐらい。う?ん、あれからもう1年と半年。

小さい時から注目されている選手が一部チームに上がってくることは結構珍しいことだけれど、そのイニエスタがついにデビュっちゃいましたね。嬉しい限りです。これまでいろんな選手がバルサBから上がってきたけれど、イニエスタの場合は注目度ということで言えばだいぶ彼らとは違う。セルジやプジョー、彼らの場合はほとんど注目されることなく一部に上がってきた選手だったし、しかも彼らをバルサBの試合で見ていても、何でこんな選手がいるんかいな?、と思っていたほどの魅力のない選手だった。セルジはちょっとスピードがあり、プジョーはやる気だけけの選手として、自分みたいなシロウトの目にはそううつった。だから一部に上がってきたときも、それほど長くは続かないだろうと思っていたのが正直なところ。

イニエスタの注目のされ方はデラ・ペーニャ以来のもの。もちろんデラ・ペーニャほどではないけれど、彼以来の注目選手。今シーズンは負傷という悪運に見舞われていないからバルサBでは全試合出場しているし、そのほとんどの試合を見ることもできた。だから昨日の試合の出来は不思議でも何でもない感じ。

以前、チャビに似すぎてきてしまっていると少し不満だったけれど、それは今でも変わらない。ただ、チャビにしてもナバーロにしても、もちろんプジョーにしても、一部チームで試合を続けることにより下のカテゴリーでは考えられないほどの成長をする場合がある。チャビはそういう意味で言うと「急成長」組みに入るから、イニエスタが彼に似てきても相変わらず「差」はある。ただ彼にあってチャビにないところは、前へ前へでるプレー傾向。そこが伸びれば素晴らしい選手になる、と思う。

少しでも才能を感じる選手はできるだけ早く一部でデビューさせるべきだ。それで戸惑ってしまう選手、例えばルフェッテとかジョフレとかナノだとか、数え上げればきりがないほどの選手がいるけれどそれは運命というもの。そういう否定的な部分より肯定的なところを考えた方が良い。プジョーがこんな選手になるなんて誰もが予想できなかったことだし、ナバーロにしても左セントラルという不慣れなポジションでも成長してきたし、左ラテラルとしては急成長だ。

さてさて、第一歩を踏み出したイニエスタ。戸惑う選手となるか急成長組となるか。

「こちらカピタン」より