Andres Iniesta Lujan
イニエスタ


忘れられた存在、アンドレ・イニエスタ
(03/11/14)

アラブ首長国連邦で11月27日から12月19日までおこなわれるアンダー20世界大会にイニエスタが招集されている。これは別に新しいニュースでも何でもなく、ずいぶんと前から決まっていたことだ。そして同じようにかなり前から決まっていたのがアントニオ・レージェスとフェルナンド・トーレスの招集。でもこの二人はスペインフットボール協会によって出場を「免除」された。それぞれのクラブチームにとって大事な選手という理由と、ユーロ2004の代表にも選ばれているという理由からだ。

フラン・ライカーはこれまで何回となく、イニエスタのポジションはロナルディーニョと被ってしまうからなかなか出場チャンスが与えられないと言ってきた。イニエスタの成長を長い間見守ってきたバルセロニスタにとって、彼らの多くは今年こそはイニエスタが爆発するシーズンとなるのでは、そう思っていたはずだ。だからアメリカ遠征やイングランドツアーでの彼の活躍は「ふ〜む、予想通りじゃわい」、そういう感じだった、少なくても個人的には。

だがシーズンがオープンしてみると、なぜかフラン・ライカーは彼を蚊帳の外に追いやってしまう。たまたま出場チャンスがやって来て、例えばメキシコ遠征での親善試合や国王杯のグラマネでの試合での活躍がありながら、それらの試合が終われば何事もなかったのごとく再び忘れられた存在となってきている。最近ではベンチに入ることさえ許されず、観客席での観戦選手の一人だ。

そして今、ロナルディーニョはいない。イニエスタの出場チャンスの少なさをフラン・ライカーが本心からロナルディーニョの「せい」と考えているのなら、今こそイニエスタにとってチャンスだ。今のところ、少なくても22日におこなわれるビジャレアル戦への出場は可能な状態となっている。アンダー20代表の招集は翌日の日曜日となっているからだ。

もしフラン・ライカーが正直な人であるならば、つまりこれまで語ってきたことが本当のことであれば、そう、レージェスとかトーレスのように招集を逃れるための要請だってできるはずだ。それをするかどうか、それによってアンタを信じるかどうか、決めることにしよう。

「こちらカピタン」より