10月6日



重要なテスト

ここ4年間、バルサにとってコルーニャのグランドは、一度も勝利の味を味わえない非常にやりにくい場所となっている。最後に勝ったのはボビー・ロブソンがバルサを率いていた5年前までさかのぼらなければならない。そしてここ10年を振り返って見ると、2勝6敗2分けという悲惨な結果に終わっている。バン・ガールの3年間、そしてセラ・フェレールの1年、バルサは一度も勝利していない。
今日の試合、レシャックバルサBから5人の若者を召集し、計9人のカンテラを引き連れコルーニャ戦に望む。

ナノ(コルーニャ出身)「もう家族とは連絡をとったよ。きっとグランドに来て僕たちの応援をしてくれると思う」

ナバーロ「去年もこのグランドにくるチャンスを与えられたんだ。その時は出場できなかったけれど、今日は一分でもいいから出たいな」

オレゲール「時間の流れがあっという間という感じ。4か月前には、バルサに入ることさえ夢だったのに、今では試合に呼ばれるようになったんだからね」



勝ちに行く!

カルラス・レシャックは言い訳が嫌いなようだ。サビオラが戦力外と決まった昨日、今日の試合に出場不可能な選手は合計11人を数える。だが、それでも残った選手の中からベストメンバーを選出し、今日の試合を勝ちに行くつもりだ。

レシャック「使えない選手が多いことに嘆いていてもしょうがない。どんなメンバーでも、どこのグランドでも我々は勝ちに行く試合を義務づけられている。11人も出場不可能な選手がいるということは異常なことだが、それでも十分にコルーニャ相手に勝利できるメンバーが残っているんだ。サビオラは痛み止めの治療をすれば問題ないんだが、それは当人が決めること。若い選手はそれを嫌がる場合が多いけれど、彼もプレーしない方を選んだ。彼にとっても残念だろうが、しょうがない。」

レシャックは95−96のシーズンにも監督としてコルーニャを訪れている。クライフが退陣となってからの初の試合だった。その試合では13人のカンテラを引き連れ、9人をスタメンで出場させた記録を作っている。今回は事情が違うとはいえ、9人のカンテラを召集している。



ふたつのクラシコ戦

ドラマチックなふたつのクラシコ戦が今晩おこなわれる。ぎりぎりの状態を迎えているレアル・マドリは地元ベルナベウに好調アスレティック・ビルバオを迎える。一方バルサは多くの負傷者を地元に残して、リアソールでのコルーニャ戦へ。

●マドリ
マドリも多くの欠場者を抱えての試合となる。だが言い訳は一切許されない状況。首脳陣の何人かは、今日の試合をきっかけにして「危機」からの脱出を期待している。

ラウル「まだいくらでもチャンピオンになるチャンスは残っている」

デルボスケ「マドリの選手はエリート中のエリートから選ばれた選手だ。こういう難しい時にこそ、逃げ隠れしないで全力をあげて欲しい」

●バルサ
リバルドは自分のHPの中で、ブラジルからバルサへの熱い応援を表明している。

リバルド「バルサには素晴らしい選手がたくさんいる。出られない選手が多い中、是非がんばって欲しい」

レシャック「多くの欠場選手を言い訳にしてもしょうがない」



再び困難な試合

FIFAビールスと多くの負傷者によって、苦しい戦いになるであろう今日のビルバオ戦。だが同時に、危機感からの脱出へ向けてのチャンスでもある。

ジダーンの抜けた穴を埋めるのはグッティとなるだろう。今日の重要な試合のリーダーとならなければならないグッティ。そして前回の試合と同じように、フィーゴの代わりにジェレミが入る。マクマナマンの穴を埋めなければならないのはソラーリ。そしてセラーデスがマケレレの代わりを務める。

●ジダーン
フランス代表に参加しているジダーンは、マドリの迎えている現状について語っている。
「マドリに必要なものは、もっとそれぞれ厳しい態度だと思う。首脳陣から、監督、そして選手に至るまで、厳しさが足りないような感じがする」