10月14日



頂上決戦

今日のバレンシア戦の勝利は、バルサのライバルチームに大きな影響を与えることになるだろう。セルタ・ベティス戦の結果(セルタの勝利、あるいは引き分け)次第でバルサは再びリーグのトップに躍り出る大事なバレンシア戦。もしこの試合に勝利すれば、レアル・マドリに8ポイントの差をつけての首位となる。

レシャック「ソシオはリバルドに要求し過ぎているのは仕方のないことだが、毎試合2ゴールも3ゴールも決めるのは不可能だということを理解しなければ。彼は機械でもなければロボットでもないんだからね」

●惨めなフエラでのマドリ
レアル・マドリは再びその惨めな姿を浮き彫りにした。昨日のアラベス戦での超保守的な戦い方は、栄光あるビッグチームとしてのマドリをかなぐり捨てての、引き分け狙いの惨めな試合展開で終始し、その結果狙い通りの1ポイントを持ち帰ることができた。だが、多くのマドリディスタは不満の表情を隠さない。



どん欲クルービー

パトリック・クライハートは4年目のシーズンを迎えている。バルセロニスタにとって彼のプレーは、デランテロ・セントロとしてもメディア・プンタとしてもすでに見慣れたものとなってきている。バン・ガール時代にデビューし、セラフェレール、レシャックの元でも常に確固とした地位を築いてきたクライハート。スタメンから彼の姿が見られないことは、今となっては想像もできないことだ。そして今日のバレンシア戦は、リーグ戦出場100試合と、記念すべきものとなる。「選ばれたもの」が可能となるこの数字と共に、52ゴールを決めている事実も強調しておかなければならない。ペナルティーやフリーキックを含まないことや、アシストの多さからも考えれば「誉められて」いいゴール数と言えるだろう。

クルービー「少なくてもあと100試合はバルサでプレーしたい。契約期間は5年も残っているし、すべてうまくいけばその数字を達成できると思っている。そして100ゴールを決めることと、アシストの数を100にすること、これが目標さ。」



出来損ない

卑怯な戦い方をしたマドリは、もちろん勝つことを忘れていた。負けることの恐怖感からか、マドリはすっかり勝つことを捨てた試合展開をしてしまった。それはイエロの大活躍という事実を見るまでもなく、恐ろしいほどに守備的な、まるで攻撃することを拒否したようなマドリ。試合が終わって気がついたことは、この試合は勝たなければならなかったということだろう。

デルボスケ「両チームのディフェンスがそれぞれの攻撃陣に勝ったという試合だった。ゴールチャンスもほとんどなく、地味な試合だと言われてもしょうがない。我々は1ポイントしかとれなかったけれど、まだ8試合を消化したばかりの段階で優勝から遠のいたというのは少し大げさな表現だろう。もちろん今日の結果に満足しているわけではない。だが勝てる試合展開をしたかどうかと聞かれれば、ノーだ」



負けることへの恐怖

昨日のレアル・マドリは、終了の笛を今か今かと待つような試合展開のアラベス戦といって間違いないだろう。80分にわたっての「だるい」試合展開は、最後の10分間のアラベスの猛攻撃をデザートとして終わりを見る。明日への希望につながる引き分け試合というよりは、絶望感に近い感じといった方が的を得ている。ジダーン、ロベルト・カルロス不在にも関わらず、チームの主導権をとろうとしなかったフィーゴに我々は納得がいかない。恐怖感、それがすべてを説明してくれる昨日の試合だった。