11月10日



目覚めろ、バルサ!

数字は嘘をつかない。最近5試合のバルサの成績を見てみよう。15ポイント獲得可能な5試合で、得たのは5ポイントのみ。これはオサスナ、ベティス、ビジャレアルについでの悪い成績ベストフォーに入る。

確かにリーグ戦は長い。その長い戦いの経過において、調子がいいときもあれば悪いときもある。だが同時にリーグ戦は、常に安定性を持ったチームに有利になることも明らかだろう。フィゲーラス戦での惨めな敗戦を踏み台として、バルサはそろそろ目覚めなければならない。我々はいかに小さいクラブにであろうと尊敬の念を失うことはない。だが、そのことをふまえた上で、我がバルサの選手はもう一度、胸についているエンブレムを見て欲しい。それはバルサの歴史あるエンブレムである。バルセロニスタはそのエンブレムをつけているすべての選手に、誇りと、権威と、プロ精神を要求するだろう。我々は明日のバジャドリ戦で、選手のリアクションが観れるものと期待している。

●パレイラ、フットボール協会を批判
スポーツ・ディレクターのパレイラはバルサの名の下に、フットボール協会に、明日の試合でのチャビ、ガブリ、レイナの出場を要求していた。だが協会の答えはノー。アンダー21の合宿が優先ということで、この3人をバルセロナに戻すことはできないという返事だった。パレイラはこの否定的な回答に対し、協会とアンダー21のコーチ陣に対し強く批判している。

●ガスパー、再び火消し役
フィゲーラス戦の敗北によって生まれた一部のバルサ首脳陣、監督、選手間における議論に対し、会長のガスパーがいつもの通り火消し役となって問題を解決しようと務めている。
「結局、みんなが言っていることは同じことなんだ。我々理事会を筆頭として、コーチ陣、選手たち、すべてに責任があるということだ。だが我々は常に先を見なければならない。日曜日のバジャドリ戦が、今我々にとって一番大事なことであるということを忘れてはいけない」

●再び議論の的となる、ロベルト・カルロス
セレソンに合流しながら治療に専念しているロベルト・カルロス。彼が水曜日のセレソンの試合に出場するという発言に対し、マドリ医師団は怒り狂っている。
「我々の考えは変わっていない。彼がもし試合に出場するようなことがあったら、非常に危険な状態であると判断している」



揺れるサビオラ問題

バルセロナから200km 離れ、スペインとフランス国境に挟まれたアンドラ国。サビオラはフィゲーラス戦の試合前に、母親とマネージャーと共にそのアンドラへ買い物に行っていたことを認めた。
昨日の午前中におこなわれた練習のミーティングの際、レシャック監督はサビオラにこのアンドラ行きのウワサは本当のことなのかどうかということを、練習に参加していたすべての選手を前にして質問。なぜならレシャックがこのウワサを聞いたのは前日の夜中だったからだ。そしてサビオラはこの質問に対して、その通りという返事をした。

フィゲーラスはバルセロナから近いため、レシャックはあえて前日からのホテル合宿は見合わせていた。試合当日17時集合ということで、選手の自覚にまかせていたのだ。だが残念なことに、サビオラはプロ選手として大きな誤りを犯してしまった。普通では考えられない過ち。試合前にトータル400Hのドライブをしていたのだ。クラブ内の法規によれば、この事実は莫大な罰金の対象となる。

一方、昨日の練習に参加したわずかな数の選手たちは、フィゲーラス戦でのことを忘れて日曜日のバジャドリ戦に全力をあげるつもりだと表明。

プジョー「我々はひどい試合をした。それは認めなければならない。もちろんその責任は我々選手が引き受けなければならないことも確かなことだ。だが、もう過去のことをいつまで言ってもはじまらない。今一番大事なことはバジャドリ戦に勝利することだ」

モッタ「一度犯したエラーから何を学ぶかが大事なことだと思う。そのエラーを再びバジャドリ戦で繰り返さなければいいんだ」

●バジャドリ戦メンバーに注目
レシャックは日曜日の試合に、若干のチェンジを試みようとしている。フィゲーラス戦での選手の戦いぶりが、彼にスタメン選手の変更を余儀なくさせている。すでにカンテラからモッタ、トラッショーラス、アルナウを連れていくことを決意しているレシャックは、一部選手の何人かを呼ばない可能性もでてきた。負傷したアルフォンソはもちろん、ダニ、サビオラを召集しないこともあり得る。

●ルイス・エンリケ順調に回復
昨日の練習に初めて合流してきたルイス・エンリケ。早ければ1週間後のラス・パルマス戦には出場可能。遅くともリバプール戦には間に合うようだ。久しぶりの明るいニュース。