11月18日



安定しないバルサ

良い日があるかと思えば、それほどでもない日が訪れ、まったく話しにならに時もあるバルサ。いまだにバルサの調子はコインを空中に投げ、表がでるか裏がでるかわからない状態だ。
昨日のバルサは決して悪かったわけではない。このグランドでマドリが4−2で負けたことを考えれば、まあまあの出来だとも言える。だが満足できるものでなかったことも確かなことだろう。選手が一生懸命プレーしているのが伝わってはくるものの、何かが欠けているバルサ。そう、相手をノックアウトさせる決定的なパンチが不足している。ディフェンスが安定しているとはいえ、決定力に欠けるデランテーロに左右に開かないウイングたち。コルーニャが勝ち、マドリが勝った今週はバルサにとって明るいものではなかった。

チャビ「もちろん満足できる結果ではなかったけれど、1ポイントを獲得したというところで納得するしかないな」

エンリケ「引き分けになったけれど、これが一歩後退だとは思わない。彼らが過去、このグランドで勝ち取ってきたポイントを考えればわかることだ」

コクー「チャンスがあまり作れなかった試合になってしまった。前半はサビオラとオーベル、後半はジェオバンニとそれぞれ2人のデランテーロを前においたのに、チャンスはあまり生まれなかったね」

デブー「2回の決定的なチャンスがあったにも関わらず、それをものに出来なかったのが痛い。どちらかを決めていれば我々の勝利だったのに」

●イエローカード
ルイス・エンリケとコクーにカードがでたため、来週の土曜日のビルバオ戦には2人とも出場が不可能になった。それぞれ負傷が治り、久々の試合であったが2人ともすでに4枚のイエローカードが貯まっていたのだ。

●クライフ、シッチェスでプレー
ベテラン・ワールドカップが開催されているシッチェス。呼びかけ人の一人であるクライフが、シッチェスチーム一員として昨日プレーした。またバルサはエスパニョールに負け、決勝進出はならなかった。バルサはチキ、サリーナス、ゴイコエチェア、アーチバルド、アンゴイなどが出場。



ゴールなしのボールコントロール

リバプール戦に向けてのリハーサルは、レシャックが望んだようなものにはならなかった。地元での試合にこれまで抜群の安定性を見せているラス・パルマスに相手に、ボールコントロールは優っていたものの、肝心のゴールが奪えない「パンチ不足」のバルサの一面を露呈した。若きアルゼンチンのプレーヤー、サビオラは常にゴールを狙うものの、決定的なチャンスをものにすることができなかった。

レシャック「もし8回や9回のゴールチャンスが作れればゴールに結ぶつくことも可能だろうが、それほどのチャンスが作れなかった。試合内容にはもちろん満足していないが、最後の最後まで点を取ろうとしたその姿勢には納得がいっている。特に、後半は圧倒的に我々が状況を支配していた。彼らは後ろに下がりカウンターアタックを狙う体勢にはいっていたけれど、中盤の選手のつぶしでそれも回避できた。ルイス・エンリケに疲れがでてきたので、中盤を厚くするためにガブリとロッケンバックを入れ、ジェオバンニのスピードに期待したんだが結果はでなかった」

●バラック、バルサのオファーを認める
2週間前にレバクーゼンの選手バラックのマネージャーであるベッカーがもらしたバルサからのオファー。それを昨日、バラック当人が認めた。だが彼に来ているオファーはバルサだけではなく、ミューヘンからも来ているという。ドイツメディアの予想としては、いずれにしてもバラックの移籍先は、ミューヘンとなる可能性が大だろうといことだ。なぜならバルサのオファーは2003年からの加入ということと、リケルメと同じポジションを務めるからという理由。

●バルダーノ、ネスタとの接触を否定
レアル・マドリのスポーツ・ディレクターであるバルダーノは、最近ウワサになっているネスタの獲得を否定している。
「もし3、4か月前だったら、我々にも信じられるウワサであることは間違いない。ただ状況は変わってきている。パボンの活躍が、我々にディフェンスの補強の必要性をなくしてくれた。今のところディフェンスに関しては何の問題もないと思っている」

シリーズ● アンフィールドまで2日
スーパー・オーエンが戻ってきた。昨日のブラックバーンの試合で負傷から戻ってきたオーエンは、今シーズン17試合で17ゴールを決めバロン・デ・オロ獲得へむけ再び一歩前進した。またこの引き分けにより、リバプールは8試合連続負け知らずとなりプレミアリーグの首位にたった。またリバプールの監督であるフィル・トンプソンが試合前に予告していたように、バルサ戦の前に特別な選手温存はなくベストメンバーでのブラックバーン戦となった。
またこの試合には、バルサのコーチであるデ・ラ・クルスがスパイに来ていた。彼は試合後、多くののコメントは避けているものの「7か月前にUEFAカップで戦ったときとほぼ同じ感じ。オーエンにはもちろん注意しないといけないだろう。ほんの少しの油断をついて、ゴールを決めてくる危険な存在だ。もし彼にディフェンスの後ろを獲られて走られたら一巻の終わり。今日もたった一回のチャンスしかなかったのにそれをものにしたのはたいしたもんだ」