1月7日



イメージチェンジ・バルサ

イメージチェンジ
クリスマス休暇が気分転換になったのだろうか。昨日のバルサはあらゆる面でこれまでのバルサとは違うイメージを我々に与えた。勝利への意欲、闘争心、気力、そしてスピードとプレッシャー、すべてが去年までのバルサのそれを上まわっていた。イメージの変化はゴールを決めた後の、選手たちが一緒になってそれを祝っているシーンを見れば明らかだ。
サラゴサの状態を考えれば勝利して当然の試合とは言え、それでも去年まではあらゆる試合に苦戦していたバルサを思いおこせば、意味のある勝利を言えるだろう。エスパニョール戦はすでに落ちるところまで落ちたのかも知れない。もしそうだとすれば、サラゴサ戦の勝利により上昇気流にのらなければならないバルサだ。

リバルドの教訓
リバルドにとって昨日の試合は非常に難しいものだった。1か月以上もプレーしていなかったことに加え「ブラジルはカタルーニャ代表と試合すべきではない」発言により、一部のカタラン人から批判の的となってしまったからだ。だが彼の偉大さは、試合に勝利したことはもちろんのこと、予想通りおこったブーイングをいつの間にかリバルドコールに変えたところにあるだろう。リバルドコールを誘うのにゴールさえ必要なかった。彼の気迫と闘争心が時間の経過と共に観客に伝わってきたことによって、いつの間にかブーイングが消えたのだ。

レシャックの賭け
レシャックには強烈なキャラクターがない、これがバルセロニスタの平均的な思いであろう。だがレシャックは昨日の試合で一つの賭けにでていた。イメージチェンジをはかるために、何人かの選手やポジションの変化を見れば明らかだ。ボナノをベンチに置いてレイナをスタメンに出したことは、いかなる選手であろうとも妥協は許されないという証明だ。セルジはオーベルが出場していないことを気づかせなかった。ガブリはロッケンバックに少しも劣った選手ではないことを証明した。そしてもちろんサビオラは常にスタメンで出場すべき選手であることを訴えた。



クライハート、9番

昨日の試合で久しぶりに自分本来のポジションに戻ったクライハート。彼の背に輝く9の数字が、伊達についているのではないということを証明した。彼はもとより、サビオラとリバルドを加えたトリデンテが、リーガ制覇に向けた列車に再び乗車し、バルセロニスタとの信頼関係の復活を可能にした。
試合開始はメディオプンタとしてポジションについたクライハートだが、前半の中頃でリバルドとポジション交換をする。彼本来のポジションへの復帰だ。彼のエネルギッシュなプレーに結果がでるのが前半終了間際、セルジからのセンターリングを9番クライハートがゴールを決める。後半も同じ事が繰り返された。セルジの上がりにより左からの、そして右からのプジョーのセンターリングでチャンスが作られる。

レシャックは試合後、彼特有の「楽観主義」を再び披露した。彼は重要な要素となった3つのことを分析している。
「一つ、サラゴサ戦は多くのプレッシャーの中で戦われ、それに勝利したこと。二つ、それは何人かの重要な選手が負傷から戻ってきたこと。三つ、体力的にすべての選手が合格点となったこと」

そして前半のリーグ戦がこれで終了し、これまでを振り返るレシャック。
「シーズンが始まる当初に期待した通りの「折り返し地点」での結果とは言えないことは明らかだ。反省材料は山のようにある。だが楽観的に将来を見ていけば、これまでのイレギュラーな戦いさえ修整すれば首位との5ポイント差というのは大したものではないだろう。要は、我々が上昇気流にうまく乗っていけるかどうかの問題だと思う」

そしてレイナのスタメン出場に触れる。
「私は毎日、すべての選手の練習風景を見ている。レイナはこれまでスタメンで試合に出場しなかったとは言え、練習では素晴らしい働きをしている。我々は2人の優秀なキーパーを持っているということを忘れてはいけない。それと最近の何試合かでボナノの動きが悪くなってきていることも確かなことではある。もちろんモンジュイクでの失点は彼のせいだけではない。彼には試合前に説明してある。次のセビージャ戦もレイナがスタメンで出場するだろう」

チェチュ・ロッホ(サラゴサ監督)
「前半終了間際で入れられた得点がすべてだった。あれですっかり選手が萎縮してしまった。そして後半が始まってから入れられた2点目で、もう我々はなす術もなくなった感じだ。試合全体を振り返ってみれば、前半の我々はほぼ完璧にプレーしていたと思う。だが、繰り返すが、あの45分のクライハートの得点がすべてだった」