1月15日


    

クラック+カンテラ=11人

「新しい年と共に、新しい人生が始まる」
この格言を地でいくニューバルサの登場だ。どのクラブより長かったクリスマス休暇がまるでバルサ選手たちにとって「反省期間」としてあったかのように、休み明けにはスッキリバルサとなって戻ってきた。

2002年の好調バルサの分析は、色々な角度からなされるべきであろう。だが一つだけ大きなものをあげれと言われれば次の理由ではないだろうか。
「地元出身選手と外国人選手の完璧な融合」
レシャックが4か月かかってついに発見した理想的な11人の選手。サラゴサ戦で試され、セビージャ戦で再確認された11人のスタメン選手だ。後ろと中盤をレイナ、プジョー、セルジ、チャビ、ガブリのカンテラでがっちりと固め、前の方にクラック選手を配置したニューバルサの登場。そして左右のウイング不足問題で悩まされてきたレシャックがとった一つの解決策が、セルジとプジョーのサイドバック選手による攻撃参加だ。
これまで多くの負傷選手を抱えてきたレシャックバルサが、ついにその悪運からもサヨウナラできそうな2002年。なぜなら今、アンデルソンとルイス・エンリケが戻ってくる。

ホアキン・リフェ(バルサカンテラ責任者)
「スペインリーグの将来は、今も昔もそれぞれのクラブが抱えるカンテラ選手の成長が大きな要素を占めている。バルサは70年前からカンテラを育ててきて、いつの時代にも少なくともチームの三分の一はカンテラ選手がいるんだ。あのオランダ人選手が多くいたバンガール時代だってそうだった。そう、先週の試合では5人のカンテラ出身選手がスタメンで登場し、試合が終わった時点ではそれが6人になっていた。こういう現象は我々みたいにカンテラ育ちで、幸運にも現在カンテラを育てる立場にいる人間には非常に励ましになる。」


大きなリバルドの完全復帰

リバルドが帰ってきた。それもかつての偉大なリバルドが帰ってきた。それはサラゴサ戦、セビージャ戦と2試合続けて見せた彼のプレーが証明している。リバルドの完全復帰に疑問符をうち、リバルドは終わったと予想してきた人々はその過ちを認めなければならないだろう。ビジャレアル戦とエスパニョール戦を自ら退き、「完全復帰」のために着々と準備を進めてきたリバルド。折り返し点に入ったばかりのリーグ戦での、バルサにおける最高の「新加入選手」となるのは間違いない。

レシャック「ビジャレアル戦とエスパニョール戦での彼と我々が出した結論は正しかったと思う。あの試合に出ていたら、いつまでも60%の状態を引きずったままのリバルドとなっていただろうからね。今でもまだ100%のリバルドではないけれど、完全な状態になるのはほんの少しの時間の問題だ。彼の登場は、ゴールを生む選手の復帰という意味もあるけれど、それ以上に相手に与える恐怖という意味で大きい」


ラージョ戦は最も重要な試合

去年の「イノセンテ」の日に30歳の誕生日を迎えたセルジ・バルジュアン。2002年に入り、2試合続けて最高のプレーぶりを見せている。400試合近くを戦い、今バルサのキャプテンとして頂点にたつセルジ。サラゴサ戦、セビージャ戦より、次のラージョ戦が最も大事な試合だと言い切る。
「オレ達は確実に良くなってきている。サラゴサ戦とセビージャ戦でそれは証明されているだろう。そしてもう一つ確かなことは、オレ達はまだ何もたいしたことはしていないということだ。地元で続いた2試合を勝ったというだけで、まだイレギュラー性が消えたかどうかは証明されていない。だから今度のアウエーの試合で、さらに上昇気流に乗れるかどうかがオレ達の将来のキーポイントになるだろう。マドリ?マドリなんかどうでもいいよ。惑星から来た素晴らしいチームらしいが、俺を怯えさせることができるのは怒った時の女房だけさ」


マドリとイエロに対し、怒りの声

ベルナベウでおこなわれたマドリ対バレンシア戦での、審判の援助によって勝利をかざったマドリに対し、多くのスペインフットボールファンが怒りを覚えている。さらにあの試合を観戦した人々には信じられないことに、最後までイエロがプレーし続けた事実にも怒りが爆発している。

バルセロニスタにとっては、ベルナベウでおこった光景はそれほど目新しいものでも何でもないだろう。残念ながらこれまでによくあったことの一つに過ぎない。そう、わずか10か月前のマドリーバルサ戦を思い返すだけでじゅうぶん理解できることだ。
主審を務めたペレス・ペレスへの批判は、もちろんバレンシアのゴールを無効にしたことがメインになっているものの、それだけではない。イエロが試合中におこなったミスタやビセンテに対する暴力プレーを放置したことにも強い批判がなされている。ここ何年か、特にベルナベウでおこなわれる試合ではイエロの肘を使っての相手選手へのファールはほとんどが見逃されてきているという事実を多くのファンが知っている。今シーズン、初めて一部リーグでの笛を吹けるようになったペレス・ペレスには、ベルナベウでの試合は荷が重すぎたことは明らかであろう。このような新米審判をこの試合に選んだ協会も、もちろん批判の声を逃れることはできない。


●レイジンハー、レンタル準備はOK
バルサとは2004年までの契約が残っているレイジンハーだが、レシャックのプランには入っていないようだ。アヤックス、ミラン、そしてバルサと超エリートコースを歩んできたレイジンハーは、いつでもマンチェスターに行く用意はできているという。

●カタルーニャ対ブラジル、5月18日
カタルーニャフットボール協会がブラジルとの親善試合の「理想的な日」を探している今、スペインフットボール協会はシーズン終了後の5月18日を提案している。今日会合が開かれることになっているカタルーニャフットボール協会、ブラジル側との交渉次第ではその日の試合に決定されるだろう。

●PSG、アルテッタの完全移籍交渉を希望
今シーズンで2年目となるレンタル移籍中のアルテッタだが、PSG側としては今すぐにでも完全移籍という形でアルテッタを買い取りたい意向だ。昨日、アルテッタの代理人であるサントス氏とパレーラ氏により交渉に入っているが、バルサ側としてはアルテッタの移籍料はあくまでも15億だとし、この額を譲れないとしている。

●イバンに3万ユーロの罰金
先週の金曜日の練習でサブコーチと小競り合いになり、練習から追放されたデラペーニャに3万ユーロの罰金が科せられた。今年の6月で契約切れなるデラペーニャを、それまでに何としても移籍させたいラッチオ側だが、彼は最後まで契約期間を守ろうとしている。