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2月4日
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白い風船が破裂した日
コルーニャも、バルサも、そして昨日マドリも、スペインリーグを背おって立つ3つのビッグチームはモンジュイクでの勝利を得ることができなかった。歴史は繰り返された。土曜日の試合結果を知ってから望んだ昨日のエスパニョール対マドリ戦。マドリとしてはどうしても勝利しなければならない試合だった。だが90分の戦いが終わり、情けない試合結果に怒りをむき出しにしたマドリ選手はモンジュイクを後にした。 首位の座から落とされたマドリの選手。自分たちの情けないプレーに対する怒りと落胆ぶりがはっきりと表れていた。精神的に落ち込んでいることが誰の目から見ても明らかだ。マドリは確実に下降線をたどっている。肉体的に限界のところに来ている彼らは、今やビッグゲームでしか底力を出すことができない。 試合開始早々あげた1点だが、時間の経過と共に彼らのスピードは衰えエスパニョールペースとなってくる。ラウールの早すぎるゴールに、エスパニョールの選手は反撃する。ディフェンスの選手が一瞬たりとも集中力を失わなかったし、中盤の戦いは徐々にエスパニョールペースとなっていく。ペースに乗れないマドリ選手に強いプレッシャーをかけ、ボールを支配し、相手ゴールに向かっていくエスパニョール。 マドリの監督であるデル・ボスケが試合後に認めるように、昨日のマドリに余力が残っていなかったというのは事実であろう。3つのタイトルをかけて戦っているマドリは、これまで常に同じメンバーでの戦いとなっている。デル・ボスケに選手を休ませる余裕はないのだ。スタメン選手と控え選手の実力の違いがはっきりとあるマドリにとって、この3つのタイトル獲得は重荷になってきている。ジダーンが抜けるとそれまでのマドリではないし、フィーゴは最悪のシーズンを送っている。つまるところラウールのインスピレーションだけがたよりとなっているマドリだ。 昨日のエスパニョールの勝利は、チームブロックが個人技に勝利したものであった。 |
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オサスナ戦とテネリフェ戦の違い
一昨日のバルサはこれまでとは違うバルサだった。1週間前にカンプノウでオサスナ戦を目撃したバルセロニスタは、いったい何が変わったのかと自問するだろう。相手はほぼ同じように2部落ちに片足を突っ込んでいるチームだった。だがカンプノウでのバルサとエリオドロのバルサでは明らかに違いがあった。 ■17本のシュート ■プジョーとクライハート ■集中力の違い ■最後までゴールを追求 ■中盤の厚さ |
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カンテラの登場
レシャックが昨年の夏、監督に就任したときの言葉を覚えているだろうか。彼は次のように語っている。 スタメン初出場となったイタロ・ブラジレーニョ(注・イタリアとブラジルのパスポートを所持)のモッタは、レイナと同じようにまだ19才だ。レシャックは監督就任時から彼のことに注目している。だがモッタは自分のスタメン出場は、コクーが出られなかったことによる「状況的」なものであることも理解している。したがって次の試合ではバルサBに戻ることになるだろうと彼は予想する。 モッタは19才の青年にしては非常に控えめである。だがテネリフェ戦での話になると楽しそうにしゃべり始める。リバルドが試合後に彼のプレーを誉めてくれたことが非常に嬉しい。 セルジ、チャビ、ガブリ、プジョー、レイナに続き、今再びカンテラから将来が楽しみな選手が登場した。 |
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