8月12日

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Previa Champions League
8月14日 21:30
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
LEGIA VARSOVIA

驚異の”ワンペアー”

クルイベル・サビオラ、あるいはサビオラ・クルイベル、昨シーズン初めてコンビを組んだ彼らは2年目の今シーズン、さらに完璧な理解を示している。これまでのテストマッチで明らかになったように、彼らはゴールを保証してくれる驚異の”ワンペアー”となっている。今シーズンもっとも大事な試合まで残り48時間。この二人に大きな期待がかかる。

バンガール率いる今シーズンのバルサは、パトリック・クルイベルとハビエル・サビオラというこの二人の攻撃力を最大限に生かさなければならない。二人の間で生まれるフィーリングは昨シーズンのそれより格段によくなっている。それはこれまでのテストマッチでチームが獲得した三分の一のゴール数を二人で上げていることからも明らかだ。だがゴール数よりももっと大事なもの、それはお互いの理解度がさらに高くなっての連係プレーがおこなわれていることだろう。そしてトリデンテの完成は左メディアプンタにルイス・エンリケが入るかあるいはリケルメが入るか、それはバンガールの読み次第となる。

バンガールの監督就任によって生まれたクルイベルとサビオラのポジションの変化。クルイベルはより相手ゴールに近いポジションでのものとなり、サビオラにいたっては右サイドを支配しなければならないポジションとなっている。だが彼らの新しいポジションへの慣れは予想よりも早かったと言っていいのではないだろうか。特にサビオラにしてみれば生まれて初めてのポジションである。プレステージが始まって早々の頃は驚きを隠さなかったサビオラだが、時間の経過と共に新たなポジションの理解度が非常に高くなってきている。

最後のテストマッチとなったニューキャッスル戦の前の試合、つまりクーマン率いるアヤックスとの試合を見てみよう。この試合、バルサは3点を獲得している。サビオラが2点、クルイベルが1点。サビオラの2点のアシストは両方ともクルイベルだった。そしてクルイベルの得点のアシストはサビオラとなっている。

昨シーズンでもこのようなシーンがなかったわけではない。だがカルラス・レシャックはシーズン終了間際までサビオラのアウエーでの起用を渋った。それでもカンプノウでは必ずといっていいほど見られた二人の連係プレーだ。昨シーズンが始まって間もなくしてクルイベルは次のように語っていた。
「サビオラがいると、実際は難しいことであるにも関わらず簡単なプレーに見えることが多くある。それは彼の才能から来ているんだ。まだ若い選手だけれど、お互いが理解するのに時間が必要ない選手。」
それを受けてサビオラも語っていた。
「いつもビックリさせてくれる選手さ、クルイベルは。ボールの魔術師だね。」

そして今シーズン、リバルドの抜けた穴を二人で補っていかなければならない。しかも彼らにとって新しいポジションでのものとなる。サビオラはいまだに新ポジションに関して勉強中とは言いながらも、1か月前とは比べものにならないほどの自信をつけてきているようだ。
「昨シーズンは相手ディフェンスの間にできるスペースを見つけ、そこにくい込んでいくのが自分の仕事だった。でも今回は違うんだ。もっと下がったポジションでボールを受け取り、そのボールをどのようにクルイベルにわたすか、それがいまのところ自分の仕事さ。なかなか楽しいよ。このポジションは昨シーズンと違って相手選手のマークがついていないから、自由にボールを触れる。」


●イアン・ハルテ、獲得候補者に
リーズ・ユナイテッドの左ラテラル選手にして、アイルランド代表選手でもあるイアン・ハルテ。彼がバンガールの要求する左サイドの理想的な選手として急上昇してきている。プラセンテ、ソリンの獲得は現実的に非常に難しくなっている今、バンガールは第一候補としてイアンを考えているという。右サイドはメンディエタを中心に、サブとしてロッケンバックやガブリがいるのに比べ、左サイドはモッタ以外にいないのが現状だ。オーベルマルスが負傷から戻ってきたとしても、彼がこのポジションをこなせるかどうかは別の問題。左サイドの選手がどうしても欲しいバルサだ。

●ババンジーダ、トラショーラス、練習に合流
バルサBの練習に今日ババンジーダとトラショーラスが合流してくる。プレステージ開始直後にはバンガールに呼ばれ一部の選手に混じって練習していた彼らだが、最終的に構想外としてバンガールに言いわたされた。ババンジーダ、トラショーラスともバルサとの契約はまだ残っているものの、彼らは「一つのサイクル」が終わったと考え新たな仕事場を探していた。だが今のところ理想的なチームが見つからず、とりあえずバルサBの練習に戻ってきたというところ。いずれにしても彼らはこれからも移籍先を探し続けることになる。

●ジョアン・ガンペル杯
今年で37回目を迎えるジョアン・ガンペル杯。今回は8月23日、エストレージャ・ロハを迎えてのものとなる。今回のガンペル杯の特徴は例年に比べて前宣伝が派手なことだろう。先週末からバルセロナの通りのいたるところに「ガンペル杯にようこそ」の垂れ幕が掲げられている。

●相変わらずのロナルド問題
インテルの監督エクトル・クーペルのアイデアは単純にして明快。
「やる気のないヤツはいらない」
それはもちろんロナルドを指している。調整遅れとして合同練習に参加させず、トレーナーとの個人練習が続いているロナルドの将来は限りなくインテルから離れている。インテリスタとの分裂はもちろん、監督との衝突までおきている選手に将来はないだろう。クラブ会長のモラッティがどこまで政治的に事を運んでいくか、それによって彼の将来は決まる。今のところ、インテル残留の可能性よりは遙かにマドリ移籍の可能性が強いブラジル人クラック。