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2月17日
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人生っちゃあ、わかんねえもんだ
ラドミール・アンティックにとって決して忘れられない出来事がある。それは今から6年前の1997年、当時At.マドリの監督として就任していたアンティックはチャンピオンズの戦いを快調に進めていた。そしてタイトル獲得への道のりの途中、バンガール率いるアヤックスと対戦するアンティック・At.マドリ。ビセンテ・カルデロンでの悔しさを通り越した一生忘れることのできない敗戦を喫することになる。彼の脳裏には対戦相手のアヤックスのメンバーがいまだに昨日のことのように焼きついている。その中には、そう、オーベルマルス、デ・ボエル、そしてクルイベルの名前がある。そして彼にとってアヤックスに敗戦して以来の、つまり6年ぶりのチャンピオンズの試合が明日やって来る。もちろん彼の脳裏に焼きつく選手たちを起用しての戦いとなるだろう。 バルサの監督に就任してから初めてのチャンピオンズの試合となる明日のインテル戦。アンティックの想いは6年前のアヤックス戦へと自然に行ってしまう。 彼が監督に就任して2週間がたとうとしている。そして多くのことがあったこの2週間。わずか7回という合同練習ながら、親善試合を含め3試合を消化、そして彼を契約したガスパー会長の姿は見えず新たな会長が就任。変わらないのは冬のマーケットで獲得したソリンは別として、バンガール時代と同じような選手がスタメン起用となっていることぐらいだろう。 これまで笑顔を絶やすことなく練習に、そしてインタビューに応えてきたアンティック。穏やかな対応でしかも楽観的な姿勢が今のバルサには必要なのかも知れない。だが彼は個性的で強烈なキャラクターを持っているセルビア人だ。その穏やかな容姿に隠れた強烈なキャラクターが時々見え隠れする。マドリとバルサに共通していいることは口には出さないものの、両クラブともに“正面入り口”ではなく裏口から入ってきたことでそれを強く認識している。自尊心の強い彼には傷つけられることであるが、同時に自分の実力を示すためには絶好のチャンスだとも思う。 わずか2週間という期間しか経過していないとは思えないほど、彼はカンプノウのことを、そしてバルサのことを知り尽くしているようだ。例えばオーベルマルスという選手一人ととっても見ても、彼はこれまでのこの選手の経過を知り尽くしている。決して3試合続けてはすべての力を出し切ることはできない選手。誰よりも調子の波があり負傷にも弱い選手。だからこの選手は大事に大事に使っていかなければと思う。彼にとってリケルメは“問題”の選手だ。それはヨーロッパフットボールに慣れるのに時間がかかる選手という意味において“問題”の選手として理解される。だが彼は今後のヨーロッパフットボールを背負っていく選手の一人であるとも理解している。彼の可能性を100%疑わないアンティック。そしてエスパニョール戦にプレーする可能性のないルイス・エンリケを召集したことからもわかるように、彼は「バルサの魂」として認識する。 この2週間でバルサの雰囲気が変わったとはいえ、それは表面的なものにすぎないと考える現実的な監督でもある。これまで彼は監督としてより、精神科医といとしての仕事が多かったことを認めている。だが彼は精神科医ではなくてプロの監督だ。監督としての仕事はこれから始まると考える。 |
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チャンピオンズが戻ってくる
12月11日カンプノウでのニューキャッスル戦を最後に休憩に入っていたチャンピオンズの試合が明日戻ってくる。2003年最初の試合はカンプノウ、しかもスペクタクルな対戦相手の試合となる。ここ10年以上もスクデットを獲得していないし、最後のチャンピオンズのタイトルを獲得したのもはるか昔のインテルとはいえ、あのクーペル率いるインテルがカンプノウにやって来る。 そのインテルを迎え撃つのはチャンピオンズの試合に10連勝という歴史的な快進撃をみせているバルサだ。もし明日の試合に勝利するようなことがあれば、1992−93シーズンにミランが達成した10連勝という記録を破ることになる。そして記録達成よりも遙かに大事なこと、それは勝利の3ポイントが決勝リーグへの参加をほぼ可能とすることだ。 ■ガブリとアンデルソン ■生き返ったサビオラ ■脱臼の常習犯、チャビ |
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