9月22日 月曜日

■1チャンネル(1.5MB)
“これっきり、これっきり、これっきり〜ですか〜”、そう、これっきりです。90分見る必要はありません。それにしてもロナルディーニョのディフェンスにボールを当てる技術は天才的だ。

■2チャンネル(0.9MB)
「この試合は勝たなければならなかった試合。カンプノウでおこなうすべての試合は勝たなければならない」
少なくても満足していないところが救いであります。

■3チャンネル(1.1MB)
「試合の展開を考えれば引き分けになって良しとしなければ」
そうじゃないんだよ、坊や。カンプノウでの引き分けは2ポイントの失点ですよ!
「トリデンテがどうのこうの言うより、チームそのものの出来が良くなかった。クルイベルに対するブーイング?あれはチームに対するブーイングだよ」
さすが年の功、話をごまかすのがうまいチキ。でもあれは明らかにクルービーに対するものでしたね。日本行きご苦労さんでした。

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糞詰まり状態のバルサ

右インテリオールにサビオラ、左インテリオールにルイス・エンリケを擁する“トリデンテスタイル”か、あるいは右エストレーモにクアレスマ、左エストレーモにオーベルマルスを配置した“エストレーモスタイル”か、それが各メディアにおける論争テーマとなっている。これまでカンプノウでの公式戦3試合(ボカ・セビージャ・オサスナ)で、バルサはすべての試合で先制点を許しハンディー戦となる試合展開となり、最終的には1点を返して同点で試合終了するということを繰り返している。今シーズンのバルサに象徴されるもの、それは得点力の不足、それも圧倒的な得点力の不足だ。

“トリデンテスタイル”か、あるいは“エストレーモスタイル”がという論争はメディアに任すとして、いずれにしてもバルサの問題はシュートしないデランテロを持っていることだ。オサスナ戦で我らが9番パトリック・クルイベルが何本シュートしたか、オフサイドシュートをのぞいて1本もなかった。ほとんどがゴールから離れたところでプレーを要求されているサビオラには何本かのチャンスがあったが、どれもフリーな状態とはとても言えない苦しい体勢でのシュート。シーズン開幕して以来、彼本来のガッツが見られないルイス・エンリケにもゴールチャンスはやって来ない。つまりオサスナ戦ではゴールチャンスそのものがやって来なかったのだ。

クアレスマが右エストレーモに入り、バルサの状態は少し攻撃的になったと言える。左に入ったオーベルマルスはプレステージの段階からすでに“存在”していないエストレーモだから期待すること自体が間違い。彼が試合途中から出場してきても、クアレスマがチームに与えるような“リズム変化”は望めない。観客席から彼の存在を見つけること自体難しいことだ。したがってルイス・ガルシアが、彼はもともとエストレーモ選手ではないとしても、彼の復帰で左サイドを埋めることが可能となる。

毎試合、毎試合、バルデスやレイジゲルが最優秀選手となるような試合が続く。ロナルディーニョが唯一のゴールを決めたといっても、メディアプンタとしての仕事が素晴らしかったわけでもない。ジェラールがかつてのジェラールの戻ったという期待はあるものの、攻撃に参加するジェラールというよりは、相手の高いコーナーキックをヘディングで防ぐ守備的なジェラールが目立つことになる。チャビは、これまた毎シーズンの論争となるけれど、バルサの“4番”はペップが現役であった時のプレーを見ればわかるように、サイド攻撃なしのシステムでは役にたたない。新加入した選手の中でロナルディーニョと共に絶対スタメン選手となっているジオにいたっては、これまでの試合を見る限り本当に彼が必要な選手かどうかさえ怪しくなっている。

もし会長席にガスパーが座り、ベンチにセラ・フェレールやカルラス・レシャック、そしてもちろんバンガールが座っていれば昨日の試合中に、あるいは試合後に、多くの白いハンカチが振られたとしても不思議ではなかった。だが今シーズンはバルサの“変革”の旗を常に掲げているジョアン・ラポルタが会長席に陣取り、そしてベンチにはまだ何が何だか実体がわからないフラン・ライカーが座っている。しかもシーズンは始まったばかりであり、グランドには子供たちのアイドルであるロナルディーニョもいる。だから、まだ、いまのところバルセロニスタは大きなリアクションを起こしていない。起こしてはいないが、これも永遠のことではないだろう。次にカンプノウにやって来るのがバレンシア、そしてその次がコルーニャ、リアクションするチャンスはまだまだある。