Lionel Andres Messi
メッシー


お帰り!レオ・メッシー!
(05/02/16)

月曜日の14日午前、レオ・メッシーがついにバルセロナに戻ってきた。アンダー20コロンビア大会での優勝は実現しなかったものの、当初の目的であるアンダー20オランダ世界大会への出場権をガッチリと獲得することができた大会でもあった。その目的を達成できた喜びもさることながら、個人的なことでも大いなる喜びを得たと語るレオ・メッシー。

「個人的には何ものにも代え難い貴重な体験をすることができた。17歳という年齢でアンダー20の大会に出場できたことや、5ゴールという大会二番目にあたるゴレアドールになれたことも嬉しい。すべての試合でワクワクするような経験ができたけれど、特にブラジルやコロンビアを相手の試合では最高だったね。プレッシャーなんかまるでなかったけれど、この二試合は特別楽しい試合となった。この経験をバルサで活かすことを目指したい。」

そう空港で語ったレオ・メッシーは午後からの練習にさっそく参加してきている。
これまでバルサ一部チームの試合に招集されることが多かった彼だが、これからはバルサB専属選手となる可能性が大だ。アルベルティーニとマキシ・ロペスという二人の選手が加入してきたことにより、人数的にはすでに足りているバルサ一部チームという事情がある。

「自分の置かれている状況は認識しているつもり。自分はあくまでもバルサBに所属する一人の選手に過ぎないし、今シーズンの目標は二部Bから二部Aへのカテゴリー昇進を目指すこと。それでももちろん一部チームでの出場をあきらめたわけではない。これまでどおり練習に励んでいろんなことを学んでいき、そしてできるだけ早く一部チームの選手になるんだ。」

今週末はミニエスタディでのサラゴサBとの試合が控えている。今年に入ってからまだ1勝もしていないが、メッシーの加入によって勝利が期待されるバルサBだ。

「カンテラ 明日のキラキラ星」より


メッシー、コロンビア入り
(05/01/12)

南米アンダー20の大会にアルゼンチン代表選手として招集されているレオ・メッシーがいよいよコロンビアに乗り込んでいる。バルサの要望により冬休みをできるだけとれるようにアルゼンチン代表合宿入りを遅らせてもらっていたメッシーだが、彼がアルゼンチン入りしてから1週間たち、すでにコロンビアに入国している他の選手たちと合流することがやっとできたのが9日の日曜日となった。
アンダー20アルゼンチン代表監督のウゴ・トカーリはメッシーを大事に起用していきたいと語っている。

「他の選手との合流に遅れてきた選手だし、しかも最年少の選手でもあるから大事に起用していきたいと思っている。」

ウゴ・トカーリが説明するこの理由以外にもメッシーを大事に育てていかなければならないという理由が彼にはある。それはアルゼンチンメディアのメッシーにかける期待が非常に大きいことだ。アンダー20のチームに触れるアルゼンチンメディアは、これまでのところメッシーを“最も期待される選手”として扱っており、ウゴ・トカーリはメディアからの多大なプレッシャーをメッシーに感じさせたくないという思いがあるようだ。だがそこはメッシー、アルゼンチンメディアのプレッシャーなんか気にならないと語る。

「13歳の時からバルサというビッグクラブのカンテラとしてプレーしてきているんだから、いまさらプレッシャーなんか気にならない。そんなことより、これまでバルサで学んできたことをこの大会で思いっきりだすことができれば最高さ。」

「カンテラ 明日のキラキラ星」より


スエルテ!レオ・メッシー
(05/01/05)

  − 前略 ー

メッシーはバルセロナをあとにしてすでにアルゼンチンにいるメッシーは1月13日からコロンビアで催されるアンダー20の大会にアルゼンチン代表の1人として参加している。
オランダでおこなわれるアンダー20世界大会への参加をかけた南米予選がコロンビアでおこなわれる。期間は1月13日〜2月6日までで、アルゼンチン代表は1月8日にはコロンビア入りし13日のベネスエラ戦に備える。もしアルゼンチン代表が決勝戦まで進むとすると、バルセロナに戻ってくるのは2月中旬近くとなる。

「カンテラ 明日のキラキラ星」より


メッシー、一部デビュー
(04/10/18)

13歳という年齢でアルゼンチンからバルセロナにやっ来たレオ・メッシー、すでに17歳となっている彼に大きな夢の一つが実現する日が訪れた。2004年10月16日23時37分、この瞬間、レオ・メッシーは一部デビューを果たすことになる。100年以上の歴史を持つバルサというクラブで歴代2番目に若い選手の一部デビュー実現の瞬間だ。フィリピン人の血を引く今は亡きパウリーノ・アルカンターラ、クラブ歴史に残る彼は15歳という若さで1912年2月に一部チームデビューを飾っている。今から約90年前のことであり、近代でメッシーのように17歳でデビューを飾ったのはナノしかいない。そのナノは17歳4か月5日、そしてメッシーは17歳3か月22日でのデビューだ。

後半37分にデコと交代してグランドに登場してきたメッシーは試合後次のように感想を語っている。
「この10分弱のことは自分の人生の中で最も忘れられないこととして残ると思う。これからどんなことがあろうとも一生忘れることはないだろうね。とっても幸せ、そう、このデビューはこの一言で集約されると思う。」
同じような若さでデビューしたナノと大きく違うところ、それはレオ・メッシーにとってこの日はバルサ選手としての彼の出発点に過ぎないということだろう。これから少なくても10年はバルサの将来を担っていく重要な選手なのだから。

ちなみにこの試合の翌日におこなわれたバルサBの試合にメッシーは招集されていない。エスパニョール戦に招集された5人のカンテラ選手の中でルーベンと彼だけが招集されていない。ダミア、クリスティアン、ペーニャたちはスタメンでバルサBの試合に出場している。メッシーにしてもわずか8分だけのプレーだっただけに“疲労”を考慮にいれての非招集ではないだろう。つまりミラン戦に彼は招集される可能性がグ〜ンで出てきたということだ。
フェリシダーデス!レオ・メッシー!

「カンテラ 明日のキラキラ星」より


メッシーの爆発
(04/09/23)

先週末ミニエスタディで戦われたバルサB対エスパニョールBとのダービー戦でついにメッシーが爆発した。昨シーズンの末からバルサBカテゴリーで何回かプレーしていたメッシーだが、明日のキラキラ星らしい活躍はそれほど見せていなかった。今シーズンからバルサBの中心選手として期待される彼だが、その期待通り素晴らしい活躍を見せたのがダービー戦だった。

先制点のきっかけとなったラストパスを出し、そしてだめ押しと言っていい2点目を個人技で獲得したレオ・メッシー。もし、あの試合がミニエスタディではなく、道路を隔てたカンプノウでおこなわれたのなら、メッシーの度重なるキレの良いプレーは多くのメディアを騒がしていただろうと思う。カデッテ時代にはメッシーのコーチも務めたことがある現エスパニョールB監督のアンジェル・ペドラッサが試合後に次のように語っている。
「もし両チームがバランスのとれた試合展開となりどちらも試合を有利に進めることができなくなったときには一人のクラックが試合そのものを決めてしまうことがフットボールにはある。したがって前半が0−0で終了した時、すべての選手にメッシーを良く見張るように言い渡していた。それでもメッシーはメッシーだった。彼の一瞬のプレーで、それまでバランスがとれていた試合がもろくも崩れてしまった。彼はまだ17歳だが、普通の選手がフットボール人生で行き着けるかどうかというところにすでに到達してしまっている。まだまだこれから伸びる選手だと思うし、一人の指導者として今後の彼にはさらに注目しなければならないと思う。」

「カンテラ 明日のキラキラ星」より