今日は何の話題?

ルイス・エンリケのインタビューをほとんど知識のない九州弁ぽくやろうと思ったのだけれど、途中で挫折してしまいました。普段なら1分しかかからないのに、あそこまで10分近くかかってしまったことや、あまり言葉を正確に表現できないのに無理してはいかんということからやめました。

もし日本に住み続けていたり、あるいはスペインでもマドリッドあたりに住んでいれば言葉の問題にはそれほど神経質にならなかったと思っています。でもカタルーニャは言語に関して非常に神経質な国です。それは知らないうちにテレビや新聞やラジオ、あるいは友人たちから伝わって来てしまいます。やはり自国の独自の言語を禁止されたことのある人々が住んでいるところは、言語に関して神経質になってしまうのでしょう。自国の言葉を大事にするということは同時に他の国の言葉も大事にしなければいけないという発想につながります。冗談で書いているうちに、ひょっとして九州各地の言葉をネイティブとする人たちがこれを読んだら不愉快になってしまうのではなどとマジに思うほどマジな人間ではないのですが、あまり長い文章によるしつっこい冗談はやめておいた方が良いというのが江戸っ子の考えです。

カタルーニャでは「スペイン語」を意味するエスパニョールという単語を使いません。ここでは「スペイン語」はカステジャーノと言います。カスティージョ地方の言葉ということでしょうか。彼らにとってスペインの言葉など存在せず、スペイン各地にあるそれぞれの言語ということになります。だからよその地方からやって来た人を呼ぶのにも、あるいはフットボールのテレビ中継で選手を呼ぶときにも(これは全国的な傾向ですが)、カタラン選手だのアンダルシア選手だのバスク選手だのという表現が多く見られます。

こういう国でワールドカップが「愛国心」という形で盛り上がるかどうか。個人個人の意識によって違うだろうから結論は出しませんが、少なくても「多くの」バルセロニスタにとってはプジョーがどれくらい活躍するかどうかという興味じゃないでしょうか。
(02/04/30)


モッタもやはりブラジル人選手

モッタという選手はまだ19才だし、下から上がってきたばかりだし、チョットはかわいい顔をしているし、それだからやることもお上品かというと、そんなことはとんでもない選手だ。ここ最近の試合でも結構きついことをしているように、ヤツはナカナカやるのだ。

半年ぐらい前の試合だったか、ミニ・エスタディでおこなわれたバルサBとどこかのチームの試合。これは直接見に行かなかったけれどテレビで観戦した試合だった。モッタもスタメンで出場、バルサは確か2点差ぐらいで勝ってる楽な試合だったような記憶。ところがきついマークに頭にきていたのかモッタ少年、ボールも何にもないところでいきなり強烈なヒジテツを相手選手の横っ面にバシッ! それを偶然テレビカメラが捕らえてしまった。審判もなぜか見てしまった。100m走者のようなスピードでモッタのところに駆け込んできた審判の右手に高々と掲げられていたものはもちろん赤紙。4試合出場停止処分をくらっていた。

若いモッタはヒジテツナンデモイエロみたいにプレー中にうまいこと相手をノックアウトするような器用なことはまだできない。ボールのないところでやっちゃあいかんよ。と、いちおう大人はそう言っておく。

それで思い出したのがモッタと同じようなヒジテツでありながら、さらにスペクタクルなヒジテツをぶちかましたロマリオ。相手はAt.マドリ。そしてロマリオの直接相手はシメオーネ。まあブラジル人とアルゼンチン人同士の対決だから何が起きても不思議じゃないといえばそのとおり。

試合中に何回かシメオーネの蹴り挑発を受けていたロマリオ。だが彼はやられながらも何の抗議もしなければ、シメオーネの方にも向かない。う〜ん、さすが冷めた選手。でもそれは誤解だった。お返しのチャンスを待っていただけだった。ヤツもボールなぞないところで、いきなり後ろを振り向いたかと思ったらシメオーネの正面からヒジテツを顔面にバチーン! 不意を突かれた犠牲者は鼻から血を吹き出して倒れておりました。これで6試合出場停止。こういうのいいねえ男らしくて。と、バルセロニスタは心の底から言っておく。
(02/04/29)


怪しい、怪しい、怪しいぞよ

昨日のエスポーツの一面は、バンガールの復帰の可能性をデカデカと写真入りで紹介していた。突然のように現れたデカイ顔とウワサ。それにしても少し露骨過ぎる感じ。

このエスポーツ紙の編集長であるホセ・マリア・カサノバという人は、スペイン唯一のフットボール雑誌「ドン・バロン」の初代の編集長を務めた人。そしてバルサ内の一部の首脳陣と密接な関係をもっていることでも有名な人。サビオラがバルサに移籍することになったのは、彼がエスポーツ紙でおこなったキャンペーンの成果と見る人たちもいるくらいで、この新聞は注意して読まないと結構キャンペーンに振り回されるところがある。

そして昨日は「バンガールキャンペーン」の登場。明らかにソシオやバルセロニスタの反応を見るために仕組んだニュースという感じ。これがクラブ側の策略なのか、新聞社の単なるオフサイドなのかわからないけれど、常識的に考えればクラブ側からのファン反応調査ということでしょう。

そしてまことしやかに伝えられる三行記事では、バンガールがバルサのオファーを受けてヌニェスと連絡をとり相談をしたということ。ヌニェスはすでにバルサとは関係を絶っているので好きにすれば良いと言ったとか言わなかったとか。

これまでには考えられなかったバンガールの復帰なんてのがニュースになる今日。昨日は黒だったものが一夜明けると白になっている世界だから、彼の復帰というのもまんざらあり得ないことでもないかも知れない。この前のユーロクラシコじゃあないけれど、世の中なにが起きるかわからないもんだ。

このニュースを考えた人が目的とした、ソシオやファンの反応はどうであったか。復帰賛成が60%、反対が40%。世の中本当に明日はどうなるかわからないってことだな。どんなに辛いめにあっても生き続けることが大事。それは中国の政治家を見れば一目瞭然だ。やはり生き残らなければ・・・。
(02/04/26)


♪若く明るい歌声が〜♪

はてしない無力感と悔しさと苛立ち感、そういうものがゴチャゴチャになって家に帰ってきて、夜の12時にビデオを見ながらメシを喰う。体内に流れる血の色までがアスールグラーナになっているピカピカのバルセロニスタは、負けた試合のあとは夕飯を喰わないというがオレは喰うのだ。それじゃないとハラ減っちゃうから。

あのような十何年ぶりに起きた不幸な出来事の翌日はどういう日であるかというと、それはいつものことながら、そう、あのアテネでの決勝戦の翌日がそうであったように、ごく普通の日でありました。空はどこまでも高く雲一つない真っ青の昨日と同じ空であり、相変わらず街は旅行者であふれかえっている。もう完全に諦めて心が軽くなったか、それでも諦めきれず少しだけ心を重くしているか、あるいは来週の奇跡の日を待ちこがれて気分をハイにしているか、そういう違いはあっても皆さん仕事に会社に向かっているいつもの水曜日。当たり前だけど現実を生きている人々には過去から学ぶものはあっても、懐かしがったり悲しんでいる暇はありません。

やはり「今日の現実」と「明日の将来」を楽しまなくちゃいけない。「今日の現実」はまだ可能性が残っているということ、「明日の未来」は奇跡が起こるかも知れないということ。そう思えなきゃバルサのファンなんかやっていられない。逆に言えば、そう思うことに苦労しない人にはバルサは非常にグーなクラブでもある。

100年の歴史を越えたバルサというクラブには、これまでたくさんの悲観にくれることや、メチャメチャ思いっ切り楽しめることなどが山のようにあったのだろう。クラブの歴史のなかにそういうものが刻み込まれて時が過ぎていく。そしてさらに100年後にはいくつかの輝かしいメレンゲど粉砕の記録も書かれていくに違いない。

その記録書の中に黄金のインクで書かれることになるであろう来週の水曜日。それが薄い鉛筆で書かれるものとなろうが、シーズン最後まで4位以内に入ろうという楽しみはまだ残っている。結局、今シーズンも文句をタラタラ言いながら、最後の最後まで期待を持たせていただけました。レシャックには感謝の気持ちを言う気にはならないけれど。はてさて、これは誰に感謝すればいいのか。
(02/04/25)


確かに納得いかん!

さすがユーロクラシコともなるとバルセロニスタの意気込みが違う。普段は試合開始前5分に着席するんだけれども、今日は知り合いも一緒なので少し早めに1時間前ぐらいにカンプノウへ。ギョエー、すげええ人だ。試合前のカンプノウを包む空気まで違う。メレンゲが3千人ぐらい応援に来てくれたおかげで、ヤツらをからかっているうちにあっという間に試合時間がやって来る。マドリの登場には当然のように怒濤のようなブーイング。フィーゴがいようがいまいがそんなことは少しも関係ない。

それにしても、今シーズン見たバルサの試合の中では最高にワクワクする前半。いつ点がとれてもおかしくなかった。それがなぜか、というか今シーズンのバルサらしくというか、点が入らない。入りそうで入らない。それでも楽観ムード。

ロッケンバックが足を痛そうに抱えて白い線の外へ。どのくらい外に出ていたのだろうか。よく覚えていないけれど、彼が影のようにくっついていたジダーンが独りぼっちになってしまっていた。そしてゴール。そんなバカな。

再三のゴールチャンスに点がとれないのも、一人少ないときにゴールをとられちゃうのも、あるいはガブリの生涯最大のミスがロスタイムにでちゃうのも、ついてないといやあついてない。まったくついていない。でも今さらそんなことを言ってもしょうがないか。そう負けちゃったものはしょうがない。これで初めてカンプノウでのマドリ戦で負けるバルサを見ることもできた。人生ナニゴトも経験。記録が破られるためにあるならば、新たにできるのも記録。1週間後のベルナベウで新たな記録の誕生が登場するかも知れない。普段の10倍は長く感じられた帰路のバスの中で、悔しい悔しい思いはもちろんあったものの、でも同時に前半が否定的に終わっただけという感じもしていた。後半マドリで2点や3点をとれないなどと誰が言えるか。オレは言っちゃうよ、それは間違いなく可能だってね。

バルサが負けた相手は、5人もディフェンスのいる「惑星からやってきたマドリ」か。フン、フン、フン、バッカにすんなよ、よくわかんないけれど!
(02/04/24)


サビオラ本

これまで何回も触れてきたように4月23日はサン・ジョルディの日。そしてその日は男性が女性に花を贈り、女性が男性に本を贈る日。例年この時期となると各新聞社からその手の本が発行される。そして今年はエスポーツ紙が「サビオラ」、ムンドが「ガソール」に関する本を出版した。ちなみにガソールとは、去年までバルサのバスケット選手をしていて今シーズンからNBAにドラフトで移籍し大成功をおさめている選手。またついでに言っちゃうと、彼もマシア育ちのバルサのカンテラ出身だ。

スペイン人はほとんど本を読まない。何年か前のアンケートによれば「1年に何冊の本を読みますか」という質問に、1冊以上と答えた人が10%という国だ。最高発行部数を誇る新聞が、スポーツ新聞のマルカでダントツで1位という状態が毎年続いていることから見ても一般紙さえ読まない人も多いのだろう。言ってみれば文化の違い。

したがって普段は本を買わないスペイン人だけれども、この時期には年間最高の販売記録をつくる。多分、サビオラの本などは月刊ベストセラーという感じになるのだろう。

今朝キオスコにおやじに勧められてサビオラ本を購入。パラパラ見てみたらカタラン語とカステジャーノが半分ずつの変わった趣向の本だ。サビオラがバルセロナに来るまでのことが日記風にカステジャーノで書かれていて、彼を知る友達やクラブ関係者のコメントがカタラン語。

「自分が今の自分でいられるのは、すべてあなたのおかげです。心の底からありがとうと言います、お父さん」

なかなか泣かせる献詞です。そのうち暇があったら「漢字・ひらがな」変換してみようと思います。
(02/04/20)


タヌキ同士の挨拶

長いあいだテレビや新聞を通して見てきたガスパー。彼はナカナカ憎めない人間という感じがしている。それでも彼の言うことはまったく信じてはいない。そしてクライフはフットボールに関しては神様であったとしても、それ以外のことに関してはやはり信用できない人物。先日その二人が公の場で再会し、握手なんぞをしていた。笑っちゃうよ、この古ダヌキたち。

そのシーンをマスコミが先を争って紹介。一般紙までが写真入りで紹介していた。まあ確かにニュースとしては面白い。だがね、チキートのHPではそんなことは間違っても載せない。タヌキ同士の滑稽なタヌキ芝居に興味がないかんね。

試合のときに、今にも胃痙攣を起こしそうに苦しんでいるシーンがガスパーの本領発揮。あれが本来のガスパーのあるべき姿だと思う。どこまでもバルセロニスタであり、誰よりもバルサを愛している人物の姿。だがしゃべらせるとウソ八百なのもガスパー。会長としてはお粗末、彼は副会長としての言いたい放題ガスパーが一番似合っている。

クライフがカンテラは大事だと言い、バルサBの試合があるごとにミニエスタディオに来ていたのには、ほほう、さすがだと思っていた。ところがジョルディが一部に上がってからというもの、ミニエスタディオで見なくなった。あれ以来、信用できなくなった。こういうチョットした言動と行動の違いから人は信じられなくなる。美味しいことばかり言う人間には気をつけた方がいいと死んだおじいちゃんが言っていたが、それは確かでござりまする。

というわけでガスパーの言う「我々はクラブ財産を売ることは決してしない」「来シーズンの監督はレシャック」「レシャックが辞任したときの替えの監督は用意している」「カペーロは契約が残っているから我々は手をつけなかった」「リケルメ獲得は興味がない」こんなもんすべて信用できないのであります。
(02/04/18)


サン・ジョルディ、それは花の日

カンプノウでのバルサ・マドリ戦は4月23日。

4月23日、それはサン・ジョルディの日。

サン・ジョルディの日、それはカタルーニャのパトロンを祝う日。

男性が女性に花を贈り、女性が男性に本を贈る、それが昔から慣習となっているサン・ジョルディの日。だから別名「花の日」とも呼ばれている。街のいたるところに花屋の屋台が朝から並び、何万本というバラの花が売られる。

レシャックはこのサン・ジョルディの日には2本の花を買う。1本は奥さんにあげるため、そしてもう1本は自分用に。

4月23日。この日はレシャックにとって特別な日だ。去年のこの日、彼がセラ・フェレールに代わってバルサのベンチに座ることが決まった日でもある。その日、彼はいつものように花を2本買い、一つは奥さんに、一つは自分用にした。そしてその花が、聖リバルドの奇跡的なゴールを生んだ。

今年の4月23日。レシャックは午前中に花を買いに行くだろう。午後からは試合に備えなければならない。奥さんに花をあげたあと、彼は自分のケツの穴にはさまった去年の花と入れ替える。これで「花のあるレシャック」の効き目は万全だ。そして今年のこの花はグラスゴーで満開となる。

う〜ん、我ながらシュールな作り話しだ。三連勝と気分がいいと文章まで品がでてきたりして。
(02/04/16)


ガッツ・エンリケ

トップの選手として使うと持ち味がなくなり、ゴールを決めるチャンスもめっきり少なくなるガッツ。中盤の選手として使うとやたらボールをとられまくりながらも、それでもあまりあるゴールとガッツでチームに貢献する不思議な選手。ルイス・エンリケを初めて見たのはヒホンにいるときだった。当時はヒホンも一部にいたからテレビ中継で初めて彼を見て気に入ったのを覚えている。両方のほっぺたが赤く染まった青年が、デランテーロとしてプレーしていた。ゴールも結構決めていたような気がする。細い細い選手だった。

そのガッツが昨日の試合後のフットボール番組に参加していた。ここ何試合か決定的なゴールを決め、チームの原動力になっているガッツに「これで復調ですね」と質問するアナウンサー、それに答えるガッツ。

「復調?俺はいままでどこも悪くなかったよ。ただここのところチョット運がいいだけさ。でもいまだにラス・パルマス戦のことは忘れられないでいる。なぜ、あのシュートが入らなかったのか、それがいまだに頭の中をグルグルと回っているんだ」

そんなもんなんでしょうか。こちとらなんぞは、とっくの昔に忘れてしまったラス・パルマス戦。ゴールチャンスが山のようにありながらもナカナカ入らなかった試合。見てる方としてはそれだけの印象の試合なのに、プレーしていた当人はいまだにあの試合のシーンが頭の中に「映像」として残っているんだな。

これが当人と第三者の違い。そういえば、かなり昔、そう、もう20年前ぐらい昔、かなり高いレートの麻雀をしたことがあった。そこでスーアンコをテンパッタ当人、流れの速いゲームなので考える時間はあまりない。まだ1枚も場に出ていないスーピンを単騎にするか、あるいは場に1枚出ているリャンピンを単騎にするか。当人は思い切ってスーピンを切った。その牌は見事にトイメンのピンフのみに持っていかれました。あれはいまだに忘れられない。
(02/04/15)


禁止事項満載のワールドカップ

ユーロクラシコで盛り上がっているメディアの片隅に、非常に気分を盛り下げる「ワールドカップ開催中の禁止事項」という記事を発見。題して「究極の安全性」、副題が「スポーツ祭典の規則というよりは、軍事キャンプの規則みたいなもの」としている。そしてその規則のいくつかを紹介していた。

1.試合観戦中に席を立つことを禁止する。また酔っぱらいや、ドラッグを使用していいる人の入場を禁止する。喫煙も禁止。

2.トイレットペーパーや物を投げ込まないこと。笛やプラスティック容器、折りたたみ可能以外の傘は持ち込まないこと。

3.選手や審判、警備員や観衆に対して侮辱や暴言にに当たるような発言をしないこと。

これ以外にも「試合開始の3時間前にはスタディアムにつくよう」とか、「警備員の命令は絶対」だとか、「ジャーナリストは試合後の選手にインタビューをするのにも、前もっての申請が必要」とか、まあ日本的な規則がいくつか紹介。

それにしても、と思うのは、この規則を作った人々はフットボールを知らない。したがってもちろん好きでも嫌いでもないのだろう。彼らの目的は歴史に残るような素晴らしい大会にすることではなく、何事もなく無事に終わってくれればいいということのみ。フットボール=パッションという図式が見えない人たちだから、フットボール観戦がオペラ観戦をすることとはチョットばかし違うということもわからない。

タバコをプーカプカとふかし、怒鳴りすぎて喉が渇いたので隣のヤツのビールを一口もらい、紙つぶてを作って投げマクリ、90分1回も座ることなく「ペセテーロ!」「イホ・デ・プータ!」「マリコーン!」「トライドール!」「フッダ!」と、カンプノウで元バルサの選手に叫んでいたワタシ。日本にいたら、猿ぐつわをされたうえに電気椅子に座らされ、ファドでも強制的に聞かせれる刑にあっていたかも知れない。
(02/04/13)


お待ちしておりました

レシャックに対し、腰抜けだのカメレオンだの臆病ものだの悪口ばかし言ってきたものの、この時期に、この段階で、さらにクラシコを見させてくれるなんて、それも見たこともないユーロクラシコを見るチャンスをくれるなんて、ある意味で感謝をしないといかんな。こんな試合って一生に1回か2回見られるかどうか、そういう規模の試合だ。

パナシナイコス戦で疲れ果てて昨日はほぼ一日中ダウン。こんなことではいけない。23日に備えて体力をつけておかなければ。またまたレシャックバルサに悪口言うわけじゃないけれど、何が起こっても不思議ではないんだから精神的にも鍛えておかなければ。サディズム蔓延のバルサを応援するには強い精神と、何が起きても死ぬ気になどならないノーテンキさが必要だ。

ユーロクラシコ、いったいどんな感じなんだろう。最後のそれが40年前だというのだから、例えばその試合を見に行った20才の若きバルセロニスタがいたとすれば今ではもう60才のベテランバルセロニスタだ。歴史、歴史、歴史を感じるな〜。

それにしても、それにしても、いやーそれにしても、ルイス・フィーゴは本当にバルセロナに来るのが嫌なんだな。彼の決意は固いと見た。愛する人に嘘をつかれた憎しみ、アイドルに裏切られたと思ったことによる人間不信感、それらの恨みつらみ魂がブーイングとなり紙つぶてとなり、怒濤のような罵声の嵐の中でプレーしたカンプノウでの試合は彼の人生を決定づけたんだ。どんなことをしようが二度とカンプノウには行くまい。この決意、それはそれなりに立派。ひたすら逃げまくる人生に足を突っ込むことに決意したその勇気に乾いた拍手。もう来シーズンはマドリにはいないんではないだろうか。

そんなどうでもいい人になってしまった選手のことは忘れて、さて、靴は何を履いていくか、服はどんな感じにしていくか、どの白いハンカチを持っていくか、うん、そういうことはそのうち考えよう。まだまだフィエスタまでには時間がある。とりあえずシエスタだ。
(02/04/11)


疲労困憊 気分最高

「今日の一面」は義務感で書きまくり。でもそれ以外のことは今日はやる気ナシ。昨日のような試合を見たあとで、文字を書くなんて気にもならない。

それにしても必要以上に苦しんだ昨日の試合でありました。なんで〜、とは思うものの、これがバルサです。あ〜、たまんねえ試合だったなぁ。ニヤニヤして昼寝だ!
(02/04/10)


雨さえ降らなければ

今から1週間前、アテネでのパナシナイコス戦のスタメンを知って、掲示板での中継はバカバカしくてやる気がなくなった。そして試合後には、カンプノウでのパナシナイコス戦も行く気もまったくなくなった。チャンピオンズの準々決勝とはいえ、こんな弱いチーム相手の淋しいバルサの試合を見るのに心がときめかない。ぜ〜んぜん、ときめかない。

ビルバオ戦はバルサの貧しさよりも、なぜかビルバオのひどさにビックリ。サンマメスでのビルバオーバルサ戦というのは、それまでのクラブの調子に関わらずいつも熱いものになるはずなのに、限りなく貧しい試合。バルサよりひどいチームもあるんだ。

我がバルサの1年目監督、ミスター・カメレオン氏はまだ勉強中の監督だ。フットボールに関する知識やアイデアは人一倍豊富にあるものの、チョット弱気なオジサン。今日の試合だって攻撃にいくなんておっしゃっているけれど、始まってみないと信用はできない。気持ちだけは攻めようとしてるのに、肝心のケツが引けちゃっている試合というのをこれまで何試合見てきたことか。だから今日の試合も信用できないのはしょうがない。

というわけで今日の試合なんぞには決して行かないはずではあったのに、当日ともなるとやっぱし試合にはいかねばならんぞよとジワジワと空からの声が。アメーリカからはストイチコフ先生のお言葉も。しかもいまのところ久しぶりの好天気。

そうそう、だんだんと気持ちが煮つまってくるのでありました。昨日まではとても行こうなどと酔狂なことはこれっぽっちも思っていなかったのに、この心変わりの早さ、我ながら感心。さあー、行くぞ!パナシナイコスを木っ端微塵に粉砕するところを目撃にいかねば!

「ストイチコフ様のお言葉」は心の言葉。一度斜め読みすれば「ひらがな・漢字」変換が可能。心の言葉から「ひらがな・漢字」にして書き終わるまで約8分。みんなこうなら楽なのにな。
(02/04/09)


基本的な違い

レシャックが最近気に入っている個人マーク戦法。考えてみればクライフがバルサにいるときもよくやっていた戦法だ。代表的なのはデビューしたばかりのグアルディオーラをブートラゲーニョに影のようにくっつかせたカンプノウでのクラシコ。その試合だったか、違う試合だったか覚えていないけれど、マンツーマン戦法について聞かれたクライフ。
「相手チームの一番危険な選手にマンツーマンを付けて無効にする。そうすると、試合は10人の我々の最高の選手と相手のそんなによくない10人の選手との戦いになる」
別にこの発想はクライフ偉人の独占特許ではないようだ。ミケルスがオランダ代表にいたころにも、バルサで監督していたころにもやっていたと聞く。したがってオランダ式発想と言った方が良い。

レシャックはバジャドリ戦でトッテに、パナシナイコス戦でナントカと言う選手にそれぞれココを徹底的にくっつかせていた。それほど危険とはいえない選手にマークを付けていたとはいえ、まあそれは良しとしよう。

問題なのは、これで10人の素晴らしい選手が残っているはずのバルサが全然といっていいぐらい機能しなかったことだ。つまり基本的なアイデアは同じだとしても戦う姿勢が違う。残りの10人で攻撃していくのか、中途半端に守備っちゃうかの大きな違い。似ていそうで全然ちがう戦いの姿勢。これが偉人と凡人の違い。

明日の試合に我がカメレオン監督がどのような姿勢で戦いにいくのか。今日の練習後のレシャックのコメント。
「もし負けるようなことがあったらそれは我々の失敗を意味する。だがパナシナイコスをなめてはいけない。彼らはチャンピオンズの準々決勝まで来ているクラブだ」

はっきり言おう。これほど弱いチームは他にいない。これほどメチャクチャにやっつけられるチームは他にいない。普通に、ごく普通に攻撃していけば、そう、ケツを引かないで攻撃していけば、間違いなく勝てる相手だよ、カメレオンさん。
(02/04/08)


カメレオン臆病バルサ

チャンピオンズの準々決勝を今バルサは戦っております。準々決勝ということは、ヨーロッパクラブの中で8つの強豪クラブが残って次のラウンドを争っているということ。そこに何でパナシナイコスなんていうチームがいるのか、これはチャンピオンズの歴史の中での七不思議とまでは言わないまでも、今シーズンの七不思議ではないでしょうか。

それはまるでビジャレアールやマラガがこのチャンピオンズの準々決勝に参加しているようなもんで、そう考えるとますます信じられない現象です。しかしこういう風にスペインリーグのチームを例にとって考えてみると、一昨日のバルサの果てしなくだらしない戦い方も何故か納得しちゃったりしている今日であります。これまでのリーグでの弱小チームに対するアウエーでの戦い方を思い出せば、フムフムです。

この準々決勝がいかにそれらしくないか、ということは今日のカンプノウでの「チケット窓口」を見れば一目瞭然です。チャンピオンズのリーグ戦では閉まっていた「チケット窓口」が、今回は空いていて一般販売されている。ソシオが来ないことをじゅうぶん予想しての一般販売でしょう。それでもこの試合がハンディー戦になったおかげで期待以上に入ることになるかも知れない。チェルシー戦での2−0人文字がまた作られるかも知れない。しかしこの試合、ソシオが来ようが来まいがバルサは圧勝しなくてはならない。それが彼らの義務です。レシャックを無視して戦えば、もちろん何の問題もないとするのが自然。

人文字で楽しみなのは、次のマドリ戦。カンプノウ歴史史上最高のものをすでに用意しているとウワサされています。でも残念ながら、というか予想通りというか、マドリじゃなくてバイエルンの可能性のほうが圧倒的に多い。本来のカウンター作戦で戦えるバイエルンが圧倒的優位。

相手の実力に合わせて戦うカメレオン臆病バルサ。リーグ戦では強敵相手にじぇんじぇん勝てないチームではあるものの、チャンピオンズはまた別の世界。次は強敵バイエルン色に変えて戦うわけだから、少しは勝負にネチッコイ戦いができるバルサが見られる、かな?
(02/04/05)


がっかりしたぞぉー!

監督のケツの穴の小ささがこれほど選手に、試合に、そして試合結果に影響を与えちゃうものか。リバルドがスタメンにでないと知ったときから「気にくわない」と思っていたけれど、チャビまででてないとわかってからなお「気にくわなく」なった。

ケツの穴が小さくスケールも小さいからか、あるいは恐がりで臆病者だからああいう戦い方になっちゃうんだなぁ。計算がお上手すぎるというのもあるかも知れない。いずれにしても昨日の試合ではっきりした。この監督にとってバルサは大きすぎるクラブなんだ、間違いなく。レシャックは相手に合わせた試合しかできない。そして昨日の相手はスペインリーグの中で1部リーグに入れるかどうかも怪しいチーム。フィゲーラスのレベルに合わせた戦いをして負けたことの総括ができてない。

弱小チームがよくやるように、臆病レシャックは相手選手に対しマンツーマンシステム。だからプジョーやコクー、ココなどが非常におかしなポジションに。普通に、ごく普通に戦っていれば楽勝の試合だった。

飛び道具をベンチにおいてファイトだけが頼りの竹やり部隊を配置したけれど、肝心の指揮者もベンチに。飛び道具より、指揮者より、守備的に強い選手を優先したレシャック。保守的で臆病で調子がよくおまけに嘘つきレシャック。試合前に「攻撃的に戦う」と言ったのは嘘だったのか。

がっかりしているのは負けたからではないのだ。このチーム相手だったら昨日2、3点入れられて負けてもカンプノウでは大丈夫。だから1点の負けだからセミファイナルへの進出はほぼ間違いない。さすがにカンプノウでは臆病レシャックとはいえ、昨日の試合のようなことはしないだろう。問題はバルサが与えたイメージだよ。監督の小ささのせいで、選手もクラブも、そしてバルセロニスタも小さく思われることだ。

計算高いレシャックは、まさか昨日のような試合結果を期待して、そして火曜日のカンプノウでの試合を満員にしようと企んだんではあるまいな?まさか。
(02/04/04)


ラス・パルマス戦
カピタン式・落ち座布団拾い

一枚。
本来の中盤の仕事では、相変わらずゴチャゴチャとしまりのないプレーをしていたルイス・エンリケ。それでもゴールに絡む嗅覚はさすがで先制点をあげ、そのあとも絶好のゴールチャンスがあった。だがこれはゴールポストに。翌日の深夜、あるラジオ番組を聴いていたらガッツが生インタビューされていた。もちろん意地の悪いインタビュアーは例のゴールチャンスのことを聞いてくる。それに、ムッと(かどうかはラジオではわからない)答えたガッツ。
「昨夜、俺は一睡もしないであのシーンを朝まで振り返っていた。何百回とだ。うん?それで、アンタは俺に何が聞きたいの?」
ちなみにそのラジオを聴いていた文句ばかり言っているバルサファンの一人は、試合後もぐっすり眠りました。当事者と野次馬の違い。

二枚。
バルサが3人の選手交代をすませたあとで、筋肉痛か何かで足を痛め、渋い表情をして交代を申し出たオーベル坊ちゃん。だがもう交代できないとわかると何もなかったかのように走りまくっていた。こいつは本当はガッツ男かと思わせるほど、大怪我になる可能性も吹っ飛ばしてプレーを続けているようだった。でも今日の試合には出られるようだ。じゃあ、いったい、あの交代要求はナンだったんだ?こういう性格している坊ちゃんは、小学校のクラスの中に必ず一人はいたような記憶がある。

三枚。
サビオラが良い意味でも悪い意味でもガムシャラにプレーしていた印象。一人で相手をかたづけてやる、という感じのプレー態度。余程これまで2試合続けて出番がなかったことや、代表に呼ばれてもベンチだったことが悔しかったのだろう。その心意気はよし。それと対照的だったのが、ジェオ。シーズン開始直後のジェオ君はどこに。若い選手は難しいという見本だ。

おし枚。
若い選手で思い出したけれど、例のクライフの本にやはり若い選手のことが書いてあった。こういう本をかってに「ひらがな・漢字」にしていいのかどうか知らないけれど、もう一発だしてみるか。
(02/04/03)


くだらん言い訳は許さん

ガスパー「我々は100年の歴史において16回しかリーグ優勝していない。チャンピオンズは1回だけだ」

バルサの会長が偉そうに言うほどのことではない。確かにバルサは70年の歴史を持つスペインのリーグ戦で16回しか優勝してない。前世紀最高との称号を持つクラブは30回近く優勝している。チャンピオンズはバルサ1回、あちら8回。この差は歴然。でもこれはクラブの歴史であり、100年生きている人の歴史。これ以外にもそれぞれの歴史というものがある。

個人的な歴史。こちらのリーグ優勝7回、あちらも8回、チャンピオンズはこちら1回、あちら2回と大して変わらない。しかも今は亡きカップ・ウイナーズ・カップまで入れちゃうと、こちら2回優勝しているのに対して、あちらは0回。そしてさらに国王杯まで入れるならこちら4回にあちら2回なのだ。つまりこちらの方がここ15、16年を見る限り少しばかりあちらを上まわっていると言ってもいい。ついでに、7回というリーグ優勝の半分以上に当たる4回の優勝をプレゼントしてくれたあの方に、ひたすら感謝、感謝。

カンプノウに足を運ぶ人々の中にも、同じような「略歴」を持っている人も多いだろう。だからクラブの会長がそういう情けないことで予防線を張ってはいかんと思う。今シーズン優勝できないことの予防線を張ってはいかん。バルサは「近代史」における優秀なクラブなんだ。もちろん、何かのタイトルをとるということは非常に難しいこと。奇跡の9回裏逆転代打サヨナラ満塁ホームランというののは、そうしょっちゅう起きたら「奇跡」にならないから今年も期待はできない。そうだとしても、クラブの総歴史を出して言い訳することではない。

ただいまチャンピオンズ制覇作戦を実行中のバルサ。リーグでの起きそうもない奇跡も期待中のバルサ。それでももし今年ダメなら来年狙えばいい。一シーズンが長いのと同じように、タイトル獲得へ向けた勝負も長いんだから。
(02/04/02)


さあ、パナシなんとかとだ!

トントンと〜んまの天狗さんもビックリの間の抜けた試合でありやした。15回だか20回だか知らないけれど、それほどのゴールチャンスがありながらほとんどがキーパーの正面に行くというのは一体どういうことなのか。キーパーもいないのに、なにゆえゴールポストに当てないといかんのか。必要に迫られていたということもあるだろうけれど、攻めに攻めまくって引き分けたこの試合、はい、かなり難しい状況が、とてつもなくかなり非常に不可能に近い難しい状況になったということであります。

さて、チャンピオンズ、チャンピオンズ。パナシナイコス、パナシナイコス。この試合が、もう明後日に迫ってきているのがラッキーなところ。大事な試合が続けば前の嫌な試合のことを引きずってはいられない。希望を失うのは最後の最後でいいのだから、最後にまで来ていない今は希望を失うこともないだろう。

それにしても正直言ってパナシナイコスというチーム相手に応援する側としてはそれほどリキが入らんのも事実。良く知らないチームだけれど、どうもチャンピオンズの準々決勝の相手としては「華」が感じられない。チェルシーだとかアーセナルとか、それぞれそんなに強いチームではないけれど、パナシナイコスと違って「華」を感じる。面白そうな試合が見られそうという予感がおきないパナシナイコス。もっとも今のバルサにはちょうど良い相手かも知れんが。向こうも多分そう思っているだろう。そして良い結果だけを持ち帰ってきてくれればいい。

リーグタイトルに遠のいたとはいえ、面白い試合が残っている。アウエーでのビルバオ戦やセルタ戦は土俵際の戦いだし、チャンピオンズ準決勝で当たるであろうバイエルンとの戦いも久しぶりにカンプノウで見られる。

リーグでは最低でも4位以内に入ることが再び昨シーズンのように一つの目標となったバルサ。できるならば、最終戦のデポールとマドリの試合でマドリを応援しなければならないハメになることだけは勘弁して欲しい。それだけはまずい。ヒジョーにまずい。まずすぎる。
(02/04/01)