2004-2005 シーズン
2004年
2005年
4月

さて、指導者たちの将来は?
(05/04/29

バルサB、バルサCとも期待通りの成績を残していないとはいえ、その下のカテゴリーでは大活躍を見せているバルサインフェリオールカテゴリー。フベニルAチーム、カデッテBチーム、ベンジャミンAチームはすでにリーグ優勝を決めており、フベニルBやカデッテA、そしてインファンティルAやアレビンAチームもリーグ優勝に迫っている。ここ何シーズンかエスパニョールの支配下に置かれていたインフェリオールカテゴリーだが、今シーズンはバルサの天下となりそうな気配だ。この快調さの大きな要因として、インフェリオールカテゴリーの指導者やコーチングスタッフの努力をあげられるだろう。ラポルタ政権となってからインフェリオールカテゴリーの責任者となったジョアン・コロメールは特に高く評価されて良い人物。その彼の契約期間は2年、つまり今シーズンが終了次第契約が切れることになる。そして今のところクラブから延長契約に関する話は来ていないようだ。

ジョアン・コロメールをインフェリオールカテゴリー責任者に推薦したのはサンドロ・ルセーというのはクラブも認めている事実。この二人は昔からの親友でありビジネス的にもソシオとなっている関係だ。そしてルセーが来シーズンもバルサに残るかどうか、それは多くの噂が飛びかっているものの依然として闇の中。唯一確かなことは、すでに有名となったラポルタとの“真夜中の仲直り密会”以来、彼は一度もメディアの前に姿をあらわしていないし、もちろんマイクの前で一回も発言をしていない。マクシの入団契約書には依然として彼のサインはなされていないようだし、クラシコにもクラブ関係者と同行していない。ロナルディーニョの出版記念記者会見にも姿をあらわさなかったし、クライフの誕生日パーティーに呼ばれていない数少ないクラブ関係者でもあるルセーだ。多くの人が想像するに、そして常識的に考えたとしても、ルセーは今シーズン限りでクラブを去る可能性が大きい。そしてもし彼がクラブを去るとなると、バスケ部門の元責任者であったベルトメルなどと共に、コロメールもクラブを去る可能性がでてくる。つまるところ、サンドロ・ルセーの将来は色々なところに波及する可能性があるということになり、バルサインフェリオールカテゴリーもそれから無縁ではいられないということになる。
人間関係、それは単純にして複雑なり。


コパ・デ・カンペオネス
(05/04/28

バルサフベニルAチームが所属するフベニル一部カテゴリーは。全国6グループに分かれてそれぞれ地域リーグ戦を戦う。そして各地域リーグでシーズン優勝を遂げたチームが集まって戦われるのがコパ・デ・カンペオネス。今年はスペインの首都マドリッドで開催されることが決まった。期間は5月2日から8日までで、6つの地域チャンピオンクラブを2つのグループにわけてのグループ総当たり戦となる。Aグループに入ったバルサの対戦相手はAt.マドリとオサスナ。Bグループにはヒホンとセビージャ、そしてラス・パルマスが入っている。もちろんマドリッド地域での優勝を遂げていないレアル・マドリは参加できない。残念ながら参加できない。そして、それぞれのグループ首位のチームが5月8日17時に決勝戦をおこなうことになっている。
スエルテ!バモス!バルサ!


バルサインフェリオールカテゴリー先週末試合結果
(05/04/27)

フベニルカテゴリー
バルサA−バレンシアA     0−2
バルサB−ジュピテルA     5−2

カデッテカテゴリー
レイダA−バルサA       0−
バルサB
−ジュピテルA     6−1

インファンティルカテゴリ
バルサA−メルカンティルA   8−1
ジローナB−バルサB      4−

アレビンカテゴリー
トロンチョニA−バルサA    0−
バルサB−サンタ・エウラリアA −0

ベンジャミンカテゴリー
バルサA−ジュピテルA     −0
バルサB−サン・ジョアンA   −1

アレビンAとフベニルAが先週に優勝を決めたが、今度はカデッテBがリーグ戦3試合を残した段階で優勝を達成。27試合を経過したところで数字的に優勝が決まったと同時に、これまで獲得した123ゴールというのはこのカテゴリーではすでにシーズン最高ゴール数となっている。ボージャンが2度の負傷に倒れながらもそれでもリーグ最高ゴール選手となりそうだ。

またすでに優勝が決まっていたベンジャミンAチームは先週末におこなわれた最終戦も勝利し26試合全勝でシーズンを終了。そしてシーズンゴール数324というのもこのカテゴリーでは最高ゴール数記録となっている。ちなみに失点数はたったの14。


第33節 開き直って開き直られて・・・引き分け
(05/04/26

バルサB−フィゲーラス
−2

もうほとんど4位以内に入れる可能性がなくなったバルサBはまるで開き直ったかのように攻撃する。前半45分のバルサBは今シーズン最高の、少なくともミニエスタディで見た試合の中では最高の出来だった。ペーニャとメッシーがそれぞれゴラッソを決めて2−0で前半が終了。こりゃうまくいけば5−0の展開ではないかい?と思いながら迎えた後半、今度はフィゲーラスが開き直ってしまった。高い攻撃に弱いバルサBの弱点をつくようなブッコミ攻撃でアッという間に同点。バルサBの方は前半で勝てそうな試合となったためか開き直りが消えてしまった後半は普段のバルサBに逆戻り。これでは今までの成績が示しているように、ダメバルサBです。

メキシコ出身のサンティアゴがスタメンで出場したのを見たのは初めてであり、これほど長い時間プレーしているのを見たのも初めての経験。この試合に限って言えば、ちっとも役に立ちそうな選手じゃない。とにかくデランテロ不足のバルサBだがクリスティアンやリエラが彼らなりに頑張ってみても、やはりこのクラスにおいてはセルヒオ・ガルシアの存在がいかに大きかったかを再認識。もし来シーズンも9番の補強ができないのであれば、そしてマクシも一部チームの方で出番がなくレンタルもしなかったとしたら、是非ともバルサBにお貸し願えませんでしょうか。

■FC BARCELONA
Ruben/ D.Fernandez/ Rodri/ Mora/ Pen~a/ Fragozo/ Arnau(Ludovic 73')/ Verdu/ Paco/ Messi/ Santiago(Exposito 78')

■二部Bグループ3・順位表(33節終了)
1.アリカンテ・・・・65
2.エルクレス・・・・56
3.レバンテB・・・・51
4.サラゴサB・・・・51
・・・・・・・・・・・・・
9.バルサB・・・・・45
(4位までが昇格プレーオフ参加資格あり)


2+2、3+3、そして4+4
(05/04/24

UEFAの意向はこういうことだ。例えば、チェルシーとかインテルとかCSKAモスクーのように、チームを構成する選手がほぼ外国人籍であることを避けること、チームカラーを誰よりも持っているであろうカンテラ選手の起用を義務づけることにより失われつつあるクラブのアイデンティティーを取り戻すこと。この二つの目的を達成するために、2006−07シーズンから“1部チーム登録25人選手”の内容を変更することをすでに決定している。

まず最初のシーズン、つまり2006−07シーズンからは自クラブのカンテラ育ち選手を最低2人登録しなければならないこと。そしてもう一つは、同じ国にある他のクラブでカンテラとして育った選手も最低2人登録しければならないこと。つまり合計最低4人のカンテラ選手を25人選手登録の中に入れなければいけないことだ。カンテラ育ちとして認められる条件は15歳から21歳までの間に最低3年間にわたってカンテラ生活した選手をいう。そしてその選手は外国人籍選手であろうがあるまいが関係ない。これが最初のシーズンの変化、つまり2+2=4方式と呼ばれるものだ。もちろん4人とも自クラブのカンテラ選手でもかまわない。そして翌シーズン、つまり2007−08シーズンにはこの数字が3+3となり、2008−09シーズンには4+4という数字に増え、いちおうこのシステムが完了する。なお、21歳以下であり2年以上カンテラ組織に所属した選手はこれまで通り“1部チーム登録25人選手”に登録されていなくても、自由に一部チームでプレーできることは変わっていない。

UEFAの意向は、基本的にはリーグが所属する国出身の選手起用を優先することにあるのは想像できる。だが“ヨーロッパは一つ”をうたい文句としEU圏内の労働者権利にうるさいEU議会が存在するから、当然ながら自国の選手だけではなくEU圏内他国籍選手であっても3年以上のカンテラ経験者であればOKということになったのだろう。したがって2+2=4方式が誕生する最初の年のこの4人のカンテラ選手というのがすべて外国人籍である可能性もあるわけだ。そこで将来問題となるのは、というか今でも問題となっていることだが、他のクラブからの超若手選手の引き抜き行為だろう。例えば、昨年の秋、エリック・ラメーラという12歳アルゼンチン人坊やがバルサに来る来ないで話題になったことがあったが、このときもアルゼンチンメディアが大騒ぎしていた。

個人的に、超若手選手の引き抜き行為が悪いとはチットも思っていない。超若手ではないが、セスクにしてもピケにしても17歳でピレネー山脈ふもとからドーバー海峡をわたったことは非常に正解だったと思っている。もし彼らがまだバルサに残っていたなら、せいぜいバルサC、あるいはバルサBあたりでの出場機会が与えられていただけだろう。そして超若手選手でも年齢にあった教育機関を用意し家族共々納得できる生活がおくれるのならば問題ないはずだ。もしそれでも問題あるとするなら、マシア寮などは悪の根元となってしまう。


ダミア、2009年まで
(05/04/23

このコーナーで前にも触れたように2、3週間前からダミアのプロ契約交渉がおこなわれていたが、どうやら最終的にクラブと選手の間で同意に達したらしい。これまでのクラブとの契約はバルサB選手扱いで2006年まで。これに3年間の延長を加え2009年までの契約が成立したことになる。今シーズンは一部リーグで8試合(451分)に出場、国王杯にも1試合出場しているのでこれまで計9試合出場している。そしてやはり前にも触れたように、彼のプロ契約成立というメデタイ事実が残念ながら来シーズンもバルサ一部チームでのプレー保証とはならないのも確かなことだ。これまでの多くのカンテラ選手がそうであったように、他の一部チームへのレンタルという可能性もじゅうぶんあるわけだし、彼にとってもバルサでプレー時間が与えられないのならその道も考えた方が良い。

レンタルと言えば、ただいまアルバセテへレンタル中のダビ・サンチェスが二部のアラベスへと急遽レンタル・レンタルされることになった。今シーズンは負傷というマイナスな出来事もあったためアルバセテでの出番がほとんどなかったダビ・サンチェスだが、どうやらアラベスではほぼスタメンが約束されているようだ。何と言ってもあのピーテルマンがそういうのだから間違いないだろう。二部Aカテゴリーはリーグが終了するまでまだ9試合も残ってるから思わぬ活躍をしてしまうかも知れない。
スエルテ!ダビ・サンチェス!


♪カンペオ〜ン♪カンペオ〜ン♪オ〜レオレオ〜レ♪
(05/04/22

先週末にはベンジャミンAがリーグ優勝を決めたが、今週の水曜日にはフベニルAチームが彼らに続いてリーグ優勝を決めた。実はこの試合は先週末におこなわれる予定となっていたが、両チームともスペインアンダー19に招集されている選手がいたため、今週の水曜日まで延期されていた。そしてフベニルAチームは2位のエスパニョールとの直接対決で勝利し、リーグ戦1試合を残したところでリーグ優勝を決めることができた。これまで3年間にわたってこのカテゴリーの主導権はエスパニョールが握っていたが、今シーズン4年ぶりにやっと優勝カップがバルサに戻ってきたことになる。

リーグ戦2試合を残したところで1位バルサ、2位エスパニョール、そしてその差3ポイントという状況で迎えたエスパニョール・バルサ戦。もしこのアウエーの試合でバルサが勝利すればリーグ優勝決定、引き分けあるいは敗戦となると最終試合まで混戦状態となる状況。エスパニョールにしてみれば4年連続優勝をかけた試合であり、バルサにしてみれば4年ぶりの優勝をかけた試合。この試合でどうしても優勝を決めたいバルサは、年齢的にはまだフベニルカテゴリーながらすでにバルサBでプレーしているパコやリエラなども投入して必勝態勢。そしてお見事、0−2でエスパニョールを破ることになる。そして将来、それも近い将来、この優勝チームを構成している何人かの選手が、バルサBへ加入してくることになる。何となく将来は明るい。

■フベニル一部リーグ・グループ3(第29節終了)
1.バルサ・・・・・・75(24勝2敗3分け)
2.エスパニョール・・69(22勝4敗3分け)
3.バレンシア・・・・57(16勝4敗9分け)
4.ビジャレアル・・・49(16勝12敗1分け)


バルサインフェリオールカテゴリー先週末試合結果
(05/04/20)

フベニルカテゴリー
コルネヤA−バルサB       2−

カデッテカテゴリー
バルサA−サン・ガブリエルA   3−3
マンレッサA−バルサB      0−

インファンティルカテゴリ
コルネヤA−バルサA       2−
バルサB−コルブランA      −2

アレビンカテゴリー
バルサA−エウロッパA      −0
マルトレルA−バルサB      2−

ベンジャミンカテゴリー
サン・クガA−バルサA      0−13
ブラウグラーナA−バルサB    1−

ベンジャミンAはサン・クガとの試合に勝利したことにより、まだリーグ戦数試合残っていながら圧倒的な差でリーグ優勝を決定。ここまで23試合負け知らず、そして昨シーズンまでのリーグ記録であった最高ゴール数304を突破して311ゴールを記録している。


第32節 降参!
(05/04/19

サバデル−バルサB
−0

バルサBは来シーズンも二部Bカテゴリーで戦うことになりそうだ。数字的にプレーオフ参加が不可能とはなっていないながら、それはレアル・マドリがリーグ優勝できないのと同じように明らかなこととなってしまった。三部へのカテゴリー落ちから必死に逃れようとしているサバデル相手の敗戦は4位以内に入れることの可能性を失っただけではなく、これまでの試合内容の悪さを引きずっている状況そのものを深く点検しなければならない痛い敗戦と言える。

ペレ・グラタコス監督にとっては多くの言い訳が可能となる。デフェンサの重要な駒であるロドリやダミア、そして攻撃の要となるメッシーを一部チームに招集され、そして多くの怪我人がいる状況だ。クリスティアンやハビート、そしてペーニャやベルドゥも期待された通りの成長を見せていない。モラやティアゴはまったくの期待はずれと言っていい。来シーズンもこのカテゴリーで戦うことになるだろうバルサBだが、それでも将来的な楽しみがまったくないと言うわけではない。バルサCからはジョルディ・ゴメスも上がって来るだろうし、今シーズン予想に反してバルサBに昇進してきたパコも経験を積んだ選手として成長を見せている。そしてバルサCだけではなくフベニルカテゴリーやカデッテカテゴリーには将来が楽しみが選手が多くいるバルサだ。バルサBが二部Aカテゴリーで再びプレーすることになるにはもう少し時間が必要という感じとなった。

■FC BARCELONA
Ruben/ D.Fernandez(Exposito 87')/ Thiago/ Mora/ Pen~a/ Fragozo/ Arnau/ Verdu(Ludovic 76')/ Paco/ Javito(Cristian 67')/ Santiago

■二部Bグループ3・順位表(32節終了)
1.アリカンテ・・・・62
2.エルクレス・・・・55
3.サラゴサB・・・・51
4.カステジョン・・・50
・・・・・・・・・・・・・
9.バルサB・・・・・44
(4位までが昇格プレーオフ参加資格あり)


バルサインフェリオールカテゴリー先週末試合結果
(05/04/13)

フベニルカテゴリー
コルネヤA−バルサA      0−
バルサB−エスパニョールB   2−2

カデッテカテゴリー
オソーナA−バルサA      0−
バルサB
−ジローナB      1−2

インファンティルカテゴリ
バルサA−グラノジェールスA  3−0
ラ・グランハA−バルサB    0−

アレビンカテゴリー
テラッサA−バルサA      1−
バルサB−サンツスA      −0

ベンジャミンカテゴリー
バルサA−ビラノバA     12−1
バルサB−マンレッサA     −2


第31節 いいぞ!いいぞ!
(05/04/12

バルサB−ペラルタ
−1

ロドリがクラシコに招集されるというハプニングがあったためペレ・グラタコス監督は彼の代わりにティアゴをセントラルの1人として起用、そしてクラシコ招集の可能性が強かったメッシーが居残りとなったため久々にミニエスタディに登場してきた。ベルドゥがいないのは先々週の試合で相手選手にほんのチョットだけ蹴りを入れたのを審判に見られてしまい、最終的に2試合出場停止となり、この試合がちょうど2試合目となるため。悪いことがあれば良いこともあるようで、リエラがここのところ調子が戻ってきてバルサCからバルサBに戻り、デランテロとしてスタメンで使われるようになった。それでもこの試合でゴールを決めたのはメッシーやリエラなどのデランテロではなく、ペーニャとモラというデフェンサの選手がそれぞれ1点ずつ、そしておまけに相手の得点もフラゴッソがオウンゴールで獲得。2−1という試合結果ながらゴールを入れたのはすべてバルサB選手というメデタイ試合となった。

この試合の勝利により、7試合連続負け知らずという地味ながらもひっそりとした記録を作っている。それでも4位まで相変わらず6ポイント差、プレーオフ参加はまだ厳しい。

■FC BARCELONA
Ruben/ D.Fernandez/ Thiago/ Mora/ Pen~a/ Fragozo/ Arnau/ Messi/ Paco/ Cristian(Exposito 90')/ Riera(Santiago 80')

■二部Bグループ3・順位表(30節終了)
1.アリカンテ・・・・61
2.エルクレス・・・・52
3.サラゴサB・・・・50
4.カステジョン・・・50
・・・・・・・・・・・・・
8.バルサB・・・・・44
(4位までが昇格プレーオフ参加資格あり)


バルサインフェリオールカテゴリー先週末試合結果
(05/04/06)

フベニルカテゴリー
バルサA−ジローナA       −0
バルサB−レイダA        −2

カデッテカテゴリー
バルサA−エスパニョール     0−1
エウロッパA−バルサB      1−

インファンティルカテゴリ
バダロナA−バルサA       0−
バルサB−タレガA        −0

アレビンカテゴリー
バルサA−ダムA         −1
バダロナB−バルサB       2−

ベンジャミンカテゴリー
エスパニョールA−バルサA    0−
カン・ジョフレッサA−バルサB  0−


第30節 1ポイントゲット
(05/04/05

バダロナ−バルサB
1
−1

カンプノウで同時刻におこなわれた試合と同じように、この試合も1ポイントゲットということで満足しなければいけない試合だったようだ。前半20分に相手チームに先制点を奪われ、5分後にハビートのタルヘッタ・ロハ一発退場というアクシデントがあっただけにどうにかこうにか同点に追いついたということでメデタシメデタシ試合となった。

これまで何試合か続けてバルサCに派遣選手となっていたリエラが最近戻ってきている。昨年の終わり頃からの彼の不調は決して一部チーム招集という出来事と無関係ではないと思っている。彼の一部チーム招集は明らかに早すぎた感があり、彼自身も自分の置かれている場所を見失ってしまったのだろう。これまでもいくつかのケースに見られたように、精神的にまだしっかりしていない若い選手によくあることで、一部チーム招集というのは嬉しいニュースでありながら限りなく毒を含んだことでもある。でも最近の彼を見ているとどうやら迷いの壁をぶち破ったようで、バルサCでの活躍で再び彼に自信と自分の場所を取り戻してきたようだ。

それにしてもフラン・ライカーさん、最初から起用する気もないメッシーやロドリ、そしてダミアなんか招集せんでくれませんでしょうか?

■FC BARCELONA
Ruben/ D.Fernandez/ Fran/ Mora/ Pen~a/ Fragozo/ Exposito(Santiago 60')/ Ludovic(Thiago 72')/ Paco/ Javito/ Riera(Alonso 84')

■二部Bグループ3・順位表(30節終了)
1.アリカンテ・・・・58
2.エルクレス・・・・49
3.カステジョン・・・47
4.ビラホヨッサ・・・47
・・・・・・・・・・・・・
9.バルサB・・・・・41
(4位までが昇格プレーオフ参加資格あり)


ダミア契約更改に近づく
(05/04/01

バルサBの補強要員として今シーズンやって来たダミアだが、度重なる偶然と多くの幸運から一部チームへの招集を何度となく経験してきている。かなり前から一部チームメンバーと一緒に練習をしてきている彼だが、収入的にも一部選手のそれに見合うものとするために新たな契約をクラブと結ぶことになりそうだ。移籍料1万8千ユーロでバルサにやって来たダミアの契約期間は2年間、つまり2006年の6月を持って終了となっており、しかも待遇はバルサB選手のものとなっているから早急に新契約の話し合いがおこなわれる可能性がある。

だがこの契約更新が来シーズンからのバルサ一部選手登録というものにつながるかと言えば100%そうとは言い切れない。来シーズンになれば“何でも屋ガブリ”が戻ってくる。これまで右ラテラルはベレッティ、オラゲール、そしてダミアという順番になっていたが、ガブリの復帰により右ラテラルのポジションは激しい競争率となってしまう。まだまだ一部選手としての経験が必要な彼にとっては、当然試合への出場回数が多いことが望まれるが、バルサ一部チームではなかなかそれが実現しないだろう。まただからといってそれが可能となるバルサBへの復帰ということもあり得ない。したがって今シーズンの最初にレンタルされたオスカー・ロペスだとかラモン・ロスのように彼が試合出場できるような一部チームへのレンタルという可能性も大いにある。