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第10節 地元での敗戦 バルサBーエスパニョールB これまで良い結果はでていないものの、チーム事情や試合内容は決してボロクソに悪いものでもないバルサB。このエスパニョールBとのデルビー戦でしっかりと勝利し、気分転換が可能となれば何連勝もしそうだわい、と試合前の楽観的な期待。だが、世の中そうは甘くなかった。引き分け王バルサBが得意技をだすこともなく思わぬ敗戦。ガッカリ。 負傷中だったマーク・クロッサスが、リハビリを終えていきなりスタメン出場。まだリズム的には本来の彼ではないもののそれほど捨てたもんでもない。やはり負傷から戻ってきたばかりのジョルディ・ゴメスも、イマイチながら時々彼らしさが登場。1か月半のリハビリを終了し、すでに再登場してきてから3試合目となるジョバニ。シーズン開始当初のように相変わらずスキッとしていないが、ゴール前に突っ込む時の迫力はさすがという感じ。オルランディは一生懸命やっているのはわかるが、左エストレーモとしては限界が見えてきている選手。個人的には左ラテラルの方がむいている感じがする。その左ラテラルには絶対スタメンとしてフランが毎試合出場しているが、これだけは納得できない。毎試合と言っていいほどこの選手のミスから、バルサゴール前を襲うシーンが登場する。現在もなければもちろん将来もない選手をなにゆえ起用し続けるのか、まったく理解できない。 順位表を見ると腰を抜かしそうな場所にいるバルサBだが、それでも開幕戦を見たときの印象と変わっていない。つまり、そんなに悪いチームではないのだ。何かの間違いで3連勝しちまえば順位表の真ん中あたりに、そしてさらに3連勝してしまったらもう首位を争っている可能性だってあるかも知れない。バモス、バルサB! ■FC BARCELONA 第10節 2連勝! バルサCーペララダ これまで地元での試合ではミニエスタディを使用していたのに、この試合からシウダー・デポルティーボに引っ越し。だが、こんな遠いところに、いかに暇をもてあましているオヤジ連中でも足を運ぶことは少ない。ミニエスタディでは少なくても500人は観客がいたというのに、この日の試合では観客数90人。選手たちの両親や兄弟、親戚、お隣さん、そして彼女たちを合わせての90人というところか。どんな試合内容か全然知らないものの、これで2連勝したバルサC。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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カデッテカテゴリー ■カデッテA(第4節)■ 今シーズンのカデッテAチームを構成する選手は、かつてここで紹介した“黄金のインファンティルチーム”を構成していた選手だ。他の多くのカテゴリーで外部から選手を獲得してチームを構成しているのが、今シーズンのバルサインフェリオールカテゴリーの特徴だが、このカデッテAチームには新加入選手はほとんどいない。そして昨シーズンのカデッテBチームと同じように、ほぼ2チームを作れるほどの実力がある選手が揃っている。その中の一人であるガイ・アシュリンが約半年ぶりに負傷から戻ってきて試合に出場している。 今年の夏に起きた“イスラエル・レバノン紛争”の際、夏休みで帰国していたガイの消息が一時不明となったことがあった。彼の故郷はイスラエルの北に位置する町、つまりレバノン国境に近いところに位置する。イスラエルによるレバノン攻撃で彼の住んでいる町も電話が不通となり、クラブ関係者が何回も連絡を徒労としたが、音信不通状態となっていた。だが、幸いにも休みが終わり元気な姿をマシアにあらわしたガイ。他の選手と同じようにプレステージをおこなうことができた。 クラブが彼の音信不通を気にしていたのは、もちろん第一にガイが戦争犠牲者となっていないかどうかということだったが、実はもう一つの事情があったようだ。というのは彼に対していくつかのクラブからオファーが来ていることを知っていたからだ。そのオファーの中にアーセナルとリバプールからのものがあった。だが、最終的にガイはバルサに残ることを決めた。 まだシーズンが始まってから4試合しか消化していないが、バルサはエスパニョールと共に全勝で首位にたっている。そしてシーズンの進行と共に、このチームを構成する何人かの選手がフベニルカテゴリーに上がることになりそうだ。昨シーズンのボージャンやヤゴなどと同じように、年齢的に合わないカテゴリーながら、彼らの活躍を必要とする時に助っ人としてカテゴリー替えをしていくだろう。 ■カデッテB(第4節)■ *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニルカテゴリー ■フベニルA(第8節)■ クラシコが戦われる日曜日の午前、まずクラシコ前の前菜という感じで、フベニルAカテゴリーのダービー戦を観戦。敵地での試合観戦は久しぶりだが、相変わらずオヤジ達の厳しくも汚らしいヤジがバルサの少年たちに飛びまくっている。それは大人たちのダービー戦とまったく同じ景色というか、ある意味ではそれ以上の(つまりペリーコたちにとっては勝つことも可能なダービー戦となっているから)元気さで相手チームをヤジりまくることとなる。こういう雰囲気を経験してカンテラ選手たちはライバル意識を誰よりも高めていくのであった。 スタメンは前回の試合とまったく同じ11人。ボージャンも前回と同じように左エストレーモとして起用されている。マンテカというデランテロがエストレーモをやるよりは彼の方が圧倒的に優れているということもあるが、やはりこのポジションからゴールを大量生産するのは難しいようで、この日もゴールなしという結果になってしまった。だが、右エストレーモのコトと共に最も活躍したのがボージャン。そのうちポジションに慣れてくれば再びゴールも訪れてくるだろう。悔しいことに後半に入ってエスパニョールがゴールを決め、このダービー戦はバルサ敗北の巻きとなってしまった。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第5節)■ 昨シーズンはフベニルA在籍となり今シーズンも同じカテゴリーを繰り返すことになったウゴ・ロペスが、フベニルBにまで下がってプレーしている。昨シーズンは負傷続きで今シーズンも負傷上がりだから、とりあえずこのカテゴリーでリズムを取り戻せということかも知れない。そのウゴがやはりカテゴリーの違いを見せて活躍した試合となった。 ほとんどの選手がカデッテAから上がってきた選手だが、同じカテゴリーを繰り返している何人かの選手もいる。ブラスコ、アンドレウ、ルベンなどがそれらの選手だが、今シーズンから加入してきた選手が一人だけスタメン出場、ロドリというデランテロだ。前回の試合では後半から出場してきてハットトリックを決めた選手だが、この試合でも貴重なゴールを決めている。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第9節 バルサBは引き分けの王様だ! オサスナBーバルサB リハビリを終えて前の試合で途中から出場してきたジョバニはこの試合ではスタメンに抜擢されている、いまだに負傷中なのはフリオ・デ・ディオスとマーク・クロッサスだけとなった。もっともクロッサスの方は来週あたりには復帰できる見込みだという。 そのジョバニが後半に入ってからゴールを決め、バルサB初めてアウエーでの勝利かと思われた試合。だが、そうはならず後半中盤で相手チームのゴールを許しまたまた引き分けという結果で試合終了。これで9試合6つの引き分け、1勝2敗という成績。一昔前のように勝ち点が2ポイント制度であれば引き分けの王様もそれなりに評価されて良いだろうが、今のように勝ち点3ポイント制度ではまったく評価の対象とはならない。そろそろ5連勝ぐらいしてみましょう。 ■FC BARCELONA 第9節 アウエー初勝利 バレゲルーバルサC どのような試合内容なのかまったくわからないながら、試合結果は2−3となっておりバルサCアウエーでの初勝利を飾ったことになる。これまで9試合を消化してきて3勝3敗3分け、なんとバランスのとれたチームだろう! ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニル・カデッテカテゴリー 10月16日月曜日、毎年恒例となっているバルサインフェリオールカテゴリー全員集合の写真撮影会がおこなわれている。これまでと違うのは、場所がミニエスタディではなくシウダー・デポルティーボとなっているところ。バルサB,バルサC、フベニルA・B、カデッテA・B、インファンティルA・B、アレビンA・B、ベンジャミンA・B、そして女子フットボールA・B・C・F7の合計16チームが集合。それぞれのカテゴリー別写真がオフィシャルページに掲載されている。 ■フベニルA(第7節)■ 3試合続けてボージャンがスタメン出場。だがこれまでと違うのは、9番ではなく11番をつけて出場していること。つまりデランテロ・セントロというポジションではなく、左エストレーモ選手として出場している。インファンティル時代やカデッテ時代に、試合の流れに応じてエストレーモをやっているのを見ているが、試合開始からこの位置というのは初めて。 なかなか捨てたもんじゃないボージャンの左エストレーモ。スピードをいかして左斜めからゴール前に走り込むシーンは、それなりに絵になっている。デランテロ・セントロだけではなく、状況に応じてライン際でのプレーもうまくなるようにとの監督の采配だろう。とにかく彼は将来を約束された選手の一人。来シーズンのはじめにはバルサBでプレーしていることは間違いない。 この試合でゴールを決めたのはデランテロたちではなく、セントロカンピスタやデフェンサの選手たち。右エストレーモのコトや左にいるボージャンからのセンターリングに、ブスケやボティアが頭を合わせてゴールを決めている。負傷中らしいヤゴはこの試合にも姿をあらわしていない。次の試合はエスパニョールとのダービー戦だ! ■FC BARCELONA ■フベニルB(第5節)■ 第5節にして早くもエスパニョールとのダービー戦。しかもアウエーだから、厳しい試合となることは誰もが予想することで、事実そうなったようだ。後半25分まで2−1というスコアで負けていたバルサBが、後半途中から入ってきた選手の大活躍で逆転してしまうという劇的な試合展開。しかもその選手はロドリという、今シーズンから加入してきた選手で、その彼がわずか15分でハットトリックを決めてしまうというとんでもないことをしている。今度お顔を拝見させて頂きましょう。 ■カデッテA(第3節)■ ■カデッテB(第3節)■ *順位表は「試合日程・順位」から |
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第8節 内弁慶 サバデルーバルサC 未だにアウエーでの試合に勝利していないバルサCだから、この試合に勝てなくても別に驚きはしない。驚くのはロホ監督の9番エステファンに対する信頼感。どこがいったいロホ監督のお気に入りなのか、そこら辺がまったく理解できない。謎のデランテロ・エステファン、いつになったら仮面を取り本来の姿をあらわすのか、あるいはこのままゴールを決められないデランテロとしてプレーし続けるのか・・・。 今シーズンのバルサCというチームは、ほとんどが外部から補強した選手によって構成されている。このカテゴリーで外部から補強するという意味は、補強された選手が少なくともバルサBに上がる可能性を持っていると理解するのが自然だろう。なぜなら、この三部カテゴリーというのは“カテゴリー維持”のための補強など意味のないことだからだ。バルサというクラブにとって、このカテゴリーでプレーする選手は将来性を持った選手でなければならず、カテゴリー維持のためのベテラン選手の補強など意味があるわけがない。 まだシーズンが開始されたばかりとはいえ、このチームに加入してきた選手で将来に期待を抱かせてくれる選手はほとんど見つからない。下のカテゴリーから上がってきたパウとビクトルは別として、負傷してしまい今シーズンが終了してしまったウルバーノ、出戻りデフェンサのジョスエ、守備的ピボッテのコルネヤ、もしこの3人の加入選手にほんの少しの幸運がやって来れば、かろうじてバルサBでプレーできるかも知れないが、他の加入選手の将来はなあ〜・・・厳しいぞ。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第8節 ジョバニの復活 エルデンセーバルサB アウエーでの試合で1ポイントを稼いだ結果を良しとするかどうかは別として、この試合で最高の成果はジョバニが復帰してきたことだろう。第二節サン・アンドレウの試合で負傷して以来、約6週間ぶりの復帰。 「今回は自分にとって初めての負傷経験。リハビリ生活というのは辛かったし、できる限り早くプレーすることばかり考えていた。チーム状態は良いのに結果がついてこないということもあり、観客席から試合を見ることしかできない自分が情けなかった。まだ90分間プレーすることはできないだろうが、ようやくチームを助けられることができるようになったのが嬉しい。これからはリズムを取り戻すために、徐々に試合出場できればいいと思う。」 この試合そのものはバルサBが優勢に90分間戦っているらしい。シトを初めてとしてデランテロやセントロカンピスタに多く訪れたゴールチャンスを活かせなかったのが、勝利できなかった原因だとメディアは伝えている。まあ、それはいつものことだな。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第7節 う〜ん、もったいない! バルサCーマンレッサ 今週はどういうわけか木曜日に第7節の試合が、そして週末にも普通に試合が予定されている三部リーグ。もっとも、三部リーグでプレーしている選手が代表に招集されることもないだろうから問題はないし、スペインではこの日は祭日だから仕事を持っている選手にも影響を与えない。 試合開始2分でバルサが先制点を獲得。それでもしっかりと守ってカウンターアタックを狙うマンレッサの方針は変わらず、バルサCが常にボールを持ち攻撃しまくるというシーンが続く。そして後半途中で相手選手にタルヘッタ・ロハが出て人数的にも優位になったバルサC。もう勝利の3ポイントは間違いなくいただき、そういう感じで試合が進んでいくが、こういうときに怖いのが自陣ゴール近くでファールをおかし、人数的優位とは関係ないフリーキックからの失点をしてしまうこと。そしてこの試合、まるで絵に描いたように、そのフリーキックからのゴールを許し引き分けという結果になってしまった。う〜ん、もったいない! ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニル・カデッテカテゴリー スペインU17代表のミニ合宿が来週マドリッドでおこなわれるが、バルサからはボージャンが招集されている。そしてかつて彼と同僚だった現アーセナル選手フラン・メリダも招集されているようだ。 今年の3月に16歳の誕生日をむかえたフランは4月からアーセナルのカンテラ選手に混じって練習しており、いわゆるオフィシャル的にアーセナル入団をしたのは今シーズンの初め。今ではアーセナル二軍でプレーするようになっているようで、先週もアルムニアやバティスタに混ざってチャールトン戦に出場し、勝利を決めるゴラッソを放っているらしい。 ■フベニルA(第6節)■ ボージャンがこの試合でもスタメン出場、前回の試合に続いて2試合連続スタメン選手となった。1か月ちょっと前に16歳になったばかりの彼だが、このカテゴリーでプレーしている選手の多くは18歳から19歳というところ。彼をマークするデフェンサ選手の体格と比べるとやはり貧弱なデランテロという感じがしないでもないが、それはあくまでも表面的なことに過ぎない。この試合で90分間プレーしたボージャンはハットトリックを決めている。フベニルカテゴリーでプレーするようになってから初のハットトリックながら、これまで毎シーズンのように10回を超えるハットトリックを記録してきている彼だから、それほど珍しいことではない。 ちなみに今から6年前のこと、フベニルBカテゴリー在籍でシーズンスタートした弱冠16歳のイニエスタはこのシーズンが終了する頃にはバルサBでプレーしている。そして3年前の2003−04シーズン、レオ・メッシーもフベニルAカテゴリーをスタートとし、シーズン終了が近づく頃にはバルサCを経てバルサBでプレーするようになった。当時の彼らと同じようにボージャンも16歳。そして期待通りの選手であるならば、彼もまたシーズンが終了する頃にはバルサBでプレーしているだろう。 フベニルAチームにとって今シーズン初のアウエーでの勝利。だが少し気になるのはヤゴが2試合続けて欠場していることだ。負傷でもしたのか、不調なのか、監督とケンカでもしたのか、あるいは女でもできて旅にでてしまったのか・・・。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第4節)■ ■カデッテA(第2節)■ ■カデッテB(第2節)■ *順位表は「試合日程・順位」から |
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ラテラル選手を育成中! ここのところカンテラ組織からラテラル選手が育ってきていない。かつてクライフ時代には右にチャッピー・フェレール、左にセルジ・ベルジュアンという、それぞれ小柄ながらも足の速いラテラル選手がいた。二人とも下のカテゴリーから上がってきて、いつの間にかバルサAチームの絶対スタメン選手として活躍するようになっていた。だが、彼らがクラブを去って以来、途中にプジョーという右ラテラル選手が登場した以外、下のカテゴリーからのラテラル選手が活躍したためしがない。ベルムード、オクノボ、ナバーロ、オスカー・ロペス、ダミアと、記憶にあるだけでもこれだけのラテラル選手が誕生したものの、バルサAチームに残って活躍した選手は皆無だ。 その現象が現在のバルサBチームに現れている。左ラテラル選手・ペーニャが抜け、右ラテラル選手・ダニフェルナンデスが抜けた今シーズン、彼らの穴を埋める選手が今のところ見つかっていない。 彼らが抜けた穴を埋めるもっとも自然な方法、それは彼らの控えだった選手、あるいはバルサCでスタメン出場していた選手たちにチャンスを与えることだろう。だが昨シーズンのバルサBに、彼らの控えラテラル選手は一人もいなかった。状況次第でオルモとかロドリ、フラゴッソというセントラルの選手をコンバートしていた。そしてバルサCでスタメン出場していたカサード、ジャーマスという両ラテラル選手は今シーズンに入ってから放出されてしまっている。 左ラテラルにはフランが絶対スタメン選手として今シーズン起用されている。彼の控えには昨シーズン、フベニルAで活躍したハイメがいるが、今のところキケ・コスタス監督は一度もチャンスを与えていない。ではフランが期待に応える素晴らしい選手かと言うと、個人的にはまったく期待していないし、間違ってもバルサAチームに上がる選手でもない。そもそもこのカテゴリーでプレーしていること自体が似合わない選手だ。もうすでに7試合を消化しているにもかかわらず、攻撃参加したシーンを一度も見たことがない。それでは守備が固いかというとそれもない。なにゆえキケ・コスタス監督が信頼し続けているのかまったく理解できない。 右ラテラル選手はシーズン開始当初から一人もいない。したがって他のポジションの選手をコンバートして“発明”するしかない。プレステージでの発明選手はフリオ・デ・ディオス、もともと右インテリオールを自然なポジションとする選手。だが不幸なことに、彼は昨シーズンと同じように長期負傷に倒れてしまった。二番目の発明選手、フリオの控えとして右インテリオールとなるはずだったビクトル・ベサーダ。開幕戦と第3節・4節の試合にスタメン出場している。そして第2節の試合にはオルモが、第5節の試合にはフラゴッソがそれぞれ右ラテラルを担当している。 そして第6節から面白いことになっている。この試合からパコ・モンタニェスが右ラテラルに起用されているのだ。エストレーモというポジションなら左右どちらでもこなし、スピードと攻撃力を武器とするモンタニェスが、ラテラルという新たなポジションにおかれている。かつてのチャッピー・フェレールと同じように、デランテロ選手がラテラル選手に変身、非常に攻撃的な雰囲気がするところが魅力的だ。そして第7節の試合、後半に入ってから左インテリオールにいたオルランディがフランに代わり左ラテラルを務めている。つまり左ラテラルには左エストレーモ選手であるオルランディが、右ラテラルには右エストレーモ選手であるモンタニェスがそれぞれ入っているゾクゾクしてくるような配置となっている。いいぞ!いいぞ! |
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第6節 負けても驚かない ガバーバルサC ファリという選手が右ラテラルのポジションに入っているが、これまで聞いたことも見たこともない選手で、先週あたり突然入団してきた選手と推測するなり。プレステージの試合でもシーズンに入ってからの試合でもスタメンはおろかベンチ入りした形跡もない選手だ。それにしてもスタメンの90%近くの選手が今シーズン加入してきた選手だから、どうもいまだに馴染みが少ないチームという感じ。 先週の試合でウルバーノが負傷退場。タンカで運ばれたわけではないものの、ほとんど歩けない状態だったので心配だったが、何とまあ例の半年病ということで今シーズンはほぼ終わってしまった感じだ。これまで最も快調に飛ばしてきた選手の一人だし、右エストレーモとしてキレの良いプレーを見せてくれた選手だけに残念。それでも不幸中の幸いというか、ウルバーノの代わりに登場してきたブラスという選手は、小柄ながらもなかなかスピードがあっていかにもエストレーモという感じがする。反対側エストレーモのペドロもいつになく調子が良さそうだ。それでもやはりウルバーノが抜けた穴はでかい。 元バルサB、元バルサC選手が多いガバというチームを相手のアウエーでの試合。前半はゼロゼロで終了。後半に入りガバが先制点を奪ってからすっかり相手ペースとなり、若手が多いバルサCチームはしっかり経験不足を露呈してしまうといういつもの負けパターン。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第7節 劇的な初勝利! バルサBービジャホヨサ マーク・クロッサスはU19代表に招集されていてこの試合には出場不可能。彼の代わりにルイス・サストレが右インテリオールとして入っており、それ以外は前回の試合のスタメンとまったく同じで、ビジャホヨサを迎えての地元ミニエスタディでの試合。もうシーズンが始まってから7試合目でありながら、いまだに勝利の味を知らないバルサBだから、この試合は勝たなければならなかった、それも絶対勝たなければならなかった。プレーしている方も見ている方もそういう“必勝祈願”気分でありながら、だが、相手チームが先制点を決めてしまうという嫌な展開となってしまう。ヤバイ! 前半はゼロゼロで終わり、後半3分に入れられた相手先制ゴール。シーズンが始まってから6試合で2ゴールしか決めていないバルサBなので、相手にゴールを入れられてしまうとヤバイ! とってもヤバイ! これまでの6試合分のゴールを残り42分のうちに決めないと勝利できない試合となってしまった。そして嫌な雰囲気が続くなか、ジェフレンが相手のボールを中盤で奪ってそのまま走り込み、強烈なシュートをぶち込んで同点。こりゃあ、ひょっとしたら勝てるんでねえかい! だが、それがとんでもない誤解だと知らされたのは、試合終了5分前に再び相手ゴールが決まり1−2というスコアーになったときだ。ヤバイ、ヤバイ、また勝てない、引き分けにもならない、ヤバイ! ゴールを決めた選手を囲み大喜びしているビジャホヨサの選手どもが自陣に戻り、ようやく試合が再開されたときにはすでに時計は42分を回っていた。試合終了を待たず大勢(といっても観客総数400人前後)の人々が席を離れ、家路に向かってしまったのはしかたがない。そしてその中には一人の東洋人も含まれていた。これで7試合戦って1回も勝利できず、誰しもがそう思いながら家路に向かう。だが、居残りバルサB選手は頑張った。そして、この試合をひっくり返してしまう。 91分、相手陣内でファールを得たバルサB。ルイス・サストレが蹴ったボールをバリエンテが頭で合わせ同点。そしてそれぞれの選手がそれぞれの陣内に戻り試合が再開。審判の笛が鳴りビジャホヨサの選手がボールを蹴る。それを途中から出場していたトニー・カルボが奪い、相手ゴール前に走り出していたシト・リエラにパス。相手ポルテロと一対一となったシトがこの勝負に勝利し、逆転となる劇的なゴールを決めた。時間は94分、スコアーは3−2。奇跡的にも、こうしてバルサBは今シーズン初の勝利をあげたそうな。そうか、よかった、よかった! ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニル・カデッテカテゴリー 10月に入りカデッテカテゴリーのシーズンもスタートした。カデッテA,カデッテBとも地元でのシーズン開幕戦となり、それぞれ問題なく勝利しているようだ。 ■フベニルA(第5節)■ 先週のアウエーの試合では完敗を喫したフベニルA、今週はボージャンが初めてスタメンで9番を付けている。試合開始早々、このボージャンが先制点を獲得。試合のペースはバルサの圧倒的なボール支配という感じのまま前半終了。だが、後半に入ってこれまで一度たりともゴールチャンスがなかったサラゴサが、フリーキックで同点に追いつく。 その後バルサもコーナキックからチャビがゴラッソを決めて有利に試合が展開されていくものの、審判しか見なかったペナルティーがロスタイムに。これをサラゴサの選手が決めて試合終了。結果的に2−2という引き分けとなってしまったが、チームそのものの感じは非常に良さそうに見えた。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第3節)■ ■カデッテA(第1節)■ ■カデッテB(第1節)■ *順位表は「試合日程・順位」から |
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第5節 勝利! バルサCーパラモス タルヘッタ・ロハをもらったため出場停止処分を喰らっていたエステファンが前の試合から復帰、そしてその試合でいきなり同じ色のカードをもらって退場となっていたが、この試合にスタメンとして顔を出している。ナントカ協議委員会に提訴して取り消しということになったのだろう。だが、それほどのことをしてまで出場させる選手でもないことが再びこの試合ではっきりした。バルサCは全体的に見れば例年になく良いチーム。だがコレッというデランテロが不足している。早いところボージャンの登場が望まれるところだ。だが彼はまだ16歳、しかもこのまま順調に成長したとすると、このカテゴリーをジャンプしていつかバルサB直接コースをたどることになるだろう。 相手はしっかりと最下位を保っているパラモス。100年以上の歴史を持つ古いクラブだが、その歴史に押しつぶされてしまってるかのように今では弱小チームとなってしまった。この試合を見る限りスタメンで出てきている選手の平均年齢は、30歳近くではないだろうか。長い経験を積みながらも決してスポッツライトを浴びることなくフットボール人生を終える選手たちだ。だがそれでも、時間稼ぎやダイブ、挑発行為などはさすがベテラン選手たちという感じで、20歳前の選手が多いバルサCの経験不足の坊やたちはなんなくひっかかってしまうところがおかしい。アウエーの試合だから引き分けで良しとするパラモスは、バルサCがゴールを奪う前半終了間際まで足が痛いのなんだのとやたらと倒れてしまったり、接触プレーがあると見事なダイブをしてくれたり、スローイングなどになると3分は時間をたっぷり使ってくれる。さすがにハンディ戦となった後半にはダイブもおとなしくなっていた。 開幕戦から順調に飛ばしているウルバーノが試合開始そうそう負傷してしまう。そして彼の代わりに今シーズン初登場の新加入選手ブラスが初ゴール。結果的にこのゴールが決勝点となりバルサC地元での勝利。もちろんリーグ優勝を決めるほどのチームではないにしろ、順位表の中盤から上あたりにはいてもおかしくないチームだ。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第6節 勝てないのよね〜ん・・・は続く レバンテBーバルサB 相手のレバンテBは、昨シーズン最後の最後までバルサBとカテゴリー昇格権を得るために4位以内に入るとことを争ったチーム。そのチーム相手のアウエーでの試合だから、難しいっちゃあ難しい。したがって引き分けという結果は一般的に言って決して悪いものではない。だがこれまでバルサBが作り上げてきた状況が、アウエー引き分け=良い結果とはしてくれない。シーズンが始まってからまだ1勝もしていないバルサBだから、アウエーでの1ポイント獲得は、あまりザマアミロと大喜びするという感じではないのだ。 バルサBメンバー表を見ればわかるように、他のどこのポジションよりもデランテロが多くなんと9人もいる。左右エストレーモとプンタという3人のところに、9人の選手が登録されている。これを見ただけでも非常に攻撃的なチームメンバー構成となっていることがわかる。ジョバニとビクトルは負傷中だから実際のところは7人。そしてこの試合ではその7人がすべて出場している。 前回の試合で右エストレーモとして出場していたモンタニェスが、試合途中で負傷選手がでたことで右ラテラル選手に変身。フベニルカテゴリーに上がってきた頃から見続けてきている選手だが、デフェンサ選手としてプレーするのを見たのはこの試合が初めてだった。そして今回はスタートから右ラテラルとして起用されている。左エストレーモ選手の色男オルランディは、ジョルディが負傷して以来左インテリオール選手に変身。ナノとジェフレンがそれぞれエストレーモ選手として先発し、途中でトニーとルチアーノと代わっている。プンタとしてはシトが90分プレー、これでデランテロ登録選手が1試合で7人も出場したことになる。したがってどう考えても攻撃的なメンバーであることは間違いない。それにもかかわらず、これまでのところどうもその特徴をいかされていないのはどうしたことか。6試合を消化してまだ2ゴールだけ。最初のゴールこそプンタのシトが入れたものだが、この試合ではデフェンサのオルモがセットプレーでゴールしている。 さて、来週は地元ミニエスタディでの試合。そろそろ期待通りの活躍を見せてくれるバルサBスタートとなりそうな予感。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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