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今週の出来事 ●ボージャン ●キケ・コスタス監督の現状総括 ●U17ユーロ大会 ●U16親善試合 ●フベニル国王杯 ダノック・バット/デポル なんだか聞いたこともないようなクラブも参加してきているが、とにかくバルサに幸運あれ! |
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フベニル・カデッテカテゴリー バルサインフェリオールカテゴリーに今シーズン最初の優勝チームが誕生した。4試合を残した段階でリーグ優勝を決めたのはカデッテBチーム。まだ今シーズン負けを知らないチームでもある。優勝おめでとう! ■カデッテB(第26節)■ まだ5試合を残した段階ながら、この試合に勝利すればリーグ優勝が決定するバルサカデッテB。相手は30ポイントも差をつけたコルネヤBというチームを地元に迎えての試合。したがって楽に勝てる試合と予想されたがそうはならなかった。試合開始早々、コルネヤBにゴールを決めらるバルサ。そしてすぐに同点に追いつくものの、前半終了間際に再び得点を許してしまう。普段と違って少々プレッシャーを受けている感じのするバルサだ。 後半に入り、ビクトル・サンチェス監督は思いきった決断をする。それまでの4−3−3というシステムを3−4−3に変えてしまうのだ。デランテロセントロにセバージョスを配置し、左右にスピードのあるパブロとアランダというエストレーモを起用。これが功を奏し、バルサの強烈な攻めが続く展開となる。 まず、コーナーキックからのセバージョスのセンターリングに合わせて、デフェンサ選手セルジ・ゴメスのゴールが決まり同点。そしてすぐさま右エストレーモのアランダが逆転のゴールを決める。これが勝利につながる貴重なゴールとなり試合終了。4試合を残してバルサカデッテBの優勝が決まった。これまで26試合を消化し22勝0敗4分け、73ゴール・16失点という成績。 ■FC BARCELONA ■フベニルA(第30節)■ 第30節の試合、つまりリーグ最終戦だ。優勝はすでに何週間も前にエスパニョールがダントツという結果で決めているが、バルサも前回の試合で2位を決めており、言ってみれば最終戦にして消化試合でもある。そして、勝とうが負けようがどうでもいいこの試合に、各選手のポジションをいろいろ変えて適応テストを試みている。 ピボッテとしてこれまで起用されてきたボルハがセントラル選手として、インテリオール選手のバエナをピボッテ選手に、そしてヤゴをデランテロとしてではなく左インテリオール選手として起用している。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第28節)■ この試合が終了した段階でリーグ戦6試合を残している。2位のエスパニョールとの差は相変わらず6ポイント。首位のバルサを脅かすのことが可能なのはエスパニョールだけだが、今のところ差は縮まらない。難しい試合ともなれば、すでにリーグ戦が終了しているフベニルAから選手をまわすこともできるし、余程のことがない限り最終節まで首位を保ちリーグ優勝を達成することができそうだ。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第32節 これは悔しい!とっても悔しい! バルサBーウエスカ こういう試合を見せられると、はあ〜、もう、たまりません。後半30分ぐらいまでは2点差で勝利し楽勝気分でルンルン観戦。それが何が何だかわからないうちに試合終了間際で同点に追いつかれてしまい、審判の試合終了の笛でハッと我に返ればいつもどおり引き分けという結果。この段階で、3ポイント獲得と1ポイント獲得では雲泥の差がある。それにしても、この失った2ポイントはとてつもなく重たい。 「選手たちの若さがでてしまった試合。」 今シーズンおこなわれた多くの試合で見られたように、そしてこの試合でもはっきりと証明してくれたように、ポルテロのルーベンにはバルサAチームに上がってこられるような器量はない。この試合での2失点は彼の責任ではないとはいえ、彼のつまらないキックミスなどで何回か危険なシーンを作り出している。こういうシーンはこれまでの試合でも必ず見られたし、敗戦につながるような彼の致命的なミスも多くあった。したがって、控えポルテロをカンテラから上げてくるという可能性がない今、もし来シーズンにジョルケラが抜けるとしたら、バルサAチームにとって大問題となるだろう。ルーベンにはバルデスの控えはつとまらない。それがわかっているからこそ、チキ・ベギリスタインがコチョコチョと動き回って控えポルテロの獲得に奔走しているのだろう。強敵となるライバルが存在しないまま、3年間にわたってバルサBの正ポルテロを務めてきたルーベンは、まるで成長が止まってしまっているかのように感じられる。来シーズンこそ、どこかのクラブにレンタルすべき。 バルサBの得点は後半に入ってから出場してきたジェフレンのゴールと、スタメンで出場していたボージャンによるもの。ジェフレンにとってもボージャンにとっても久しぶりのゴールだ。このゴールによりボージャンはバルサBですでに10ゴールを記録しているが、この数字を追いかける選手がいないのが寂しい。彼のゴール数に続く選手は3ゴールを決めているジョバニ。 ボージャンはスペインU17代表合宿に招集されるだろうから、今月24日に予定されているバルサAチームの親善試合には出場しないだろう。せっかくAチームの選手に混ざってプレーするところが見られるチャンスだったので、個人的には非常に残念なことだが、それは時間の問題で可能となると期待。だが、もっと残念なことは、バルサBの試合に3試合欠場となってしまうことだ。 ■FC BARCELONA 第32節 惨めな試合 バルサCーエウロッパ 審判の試合開始の笛が吹かれて60秒後、アッと言う間にゴールを入れられてしまったバルサCはその5分後にも失点。つまり、前半6分というところで0−2というハンディ戦となってしまった。そんなハンディをひっくり返すほどの実力はないバルサCなので、そのままズルズルと試合は続くものの、終わってみればこの6分ですでに試合は決まっていたことが判明。地元でのこのような試合展開は許せません。この敗戦により、カテゴリー降格ラインにまでわずか2ポイントに接近というお仕置きを受けました。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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七転び八起き 週末ともなるとスペイン各地で計算できないほどの試合が開催される。 二部A以下のカテゴリー、つまりバルサBが所属するカテゴリーである二部B,そしてバルサCが所属する三部リーグなどには、超ベテラン選手がいるチームが多い。かつては一部リーグや二部リーグで何試合かプレーしたこともある選手もいるだろうし、一生このカテゴリーでプレーし続けてそのまま現役引退という選手もいるだろう。いずれにしてもこれらのベテラン選手の特徴とすることろ、それは審判の目をごまかしての“ずるいファール”、時間稼ぎをするための“ノンビリプレー”、ここぞという時の“汚いファール”、そしてデビューしてきたばかりの若者選手に対する“ベテランをなめてはいかんぞファール”などだ。 ここ何試合かのボージャンの低迷は、疲労もさることながら相手チームの特別マーク作戦にあっていることだ。バルサBというチームにあって誰よりもヤバイ選手としてその名が知られてしまったボージャンには、少なくても2人の大男のマークが付くようになってしまった。そして厳しいあたりによるファールを喰らい続けている。かつてセルヒオ・ガルシアがバルサBに上がってきた時もそうであったし、最近ではメッシーもそういう洗礼にあっている。 毎試合のようにぶった押され続けているボージャン。将来性ある選手として認められた証だ。来シーズン、すぐさまバルサAチームに上がることはないだろうから、バルサBでプレーし必要に応じてバルサAチーム招集となるか、あるいは思い切って半年間か1年間、他のクラブにレンタルされる可能性もあるようだ。アヤックス、PSVというオランダのチームが今のところ噂として候補に上がっている。 |
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各種杯結果 前にも触れたように、セマーナ・サンタには多くの“ナントカ杯’が各地でおこなわれ、バルサインフェリオールカテゴリーのチームが参加している。その結果を報告。 ■フベニルA ■フベニルB ■カデッテA ■カデッテB ■インファンティルA ■アレビンA ■アレビンB |
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ファンのマナー グランドでプレーしている選手に対して人種差別的な野次が起こるのはプロの世界だけではなく、少年たちがプレーするインフェリオールカテゴリーの試合でも同じだ。それは8歳、9歳の少年たちがプレーするベンジャミンカテゴリーであろうが、20歳近い若者がプレーするフベニルカテゴリーでもまったく同じ現象が生まれる。特に、ライバル同士の試合では、普段以上に醜い応援風景が見られることがあい。愛する息子がプレーする愛するクラブの試合に応援に駆けつける両親たちが、一時的に我を忘れて汚い表現で相手チームの少年たちを野次ったり、あるいは“人種差別”的な野次を飛ばしてしまう。熱くなっている彼らは、事の是非がわからなくなってしまう。 セマーナ・サンタの休み期間を利用して、ペララダという町ではアレビンカテゴリーの大会が催しされていた。参加クラブはバルサ、エスパニョール、ビルバオ、バレンシア、ナスティック、ジローナ、ペララダなどいう国内だけのクラブだ。そして大会前の予想どおり、決勝戦はバルサとエスパニョールの戦いとなった。試合前からバルサ選手の両親・親戚・ご近所の人たちからエスパニョールの少年たちに罵声が送られる。そしてエスパニョール選手の両親・親戚・ご近所の方々も同じだ。特にバルサの黒人選手に対して“クロンボ!”“ウッ、ウッ、ウッ”などという、ありゃまあ、という感じの野次が飛ばされる。 バルサ選手が倒れているのを見て、エスパニョールの選手がボールを外に出す。両方のファンから拍手が送られる。そしてバルサの選手がスローイングで相手チームにボールを返す、と、思われた瞬間、何を勘違いしたか、バルサの黒人9番選手がドリブルで相手ゴール前に走りより、ゴールしてしまった。エスパニョールファンから、当然のことながら、今までの罵声が可愛らしく思えるほどの超罵声がバルサ選手に襲いかかる。たぶん、9番の選手は状況をしっかりと把握していなかったのだろう。それは周りの一部の選手にしても同じようだ。驚いたバルサの監督がライン際まで走り寄り、選手たちに怒鳴っている。 インフェリオールカテゴリーの監督の仕事は、フットボール少年たちの成長を助けることにある。そして同時に一人の人間として成長することを心がけることはもちろんだ。そしてさらに、子供たちを応援するインチャどもに対して、あるべきマナーを教えることも彼らのプラス仕事となっているようだ。 |
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第31節 再び90分間ゴールなし テラッサーバルサB 首位に1ポイント差とつけてカテゴリー昇格プレーオフ参加を狙うテラッサに行っての試合。バルサBにとっては15ポイントも差をつけられているチーム相手の、しかもアウエーの試合であるから非常に難しい試合となるのはしかたがない。だが、順位差やポイント差とは別に、お互いのチームが抱えている状況は似たり寄ったりだ。テラッサはここ7試合勝利知らずという情けない状況であり、バルサBもここ2試合勝利していないしゴールも決めていない状況。そしてどちらのチームも勝利の3ポイントがヨダレが出るほど欲しい試合となった。 チーム状況がイマイチだからボージャンが光らないのか、あるいはボージャンがイマイチの状態だからチームがうまく機能しないのか、いずれにしても両方ともイマイチの感じが続いている。この試合には、メディアプンタのビクトル・バスケスが負傷で出場していない。彼の不在はチームにとってもボージャンにとっても痛い。セントロカンピスタたちとデランテロたちを連係させる役目を果たしてきたビクトル・バスケスだが、彼の不在となったこの試合では見事なまでにボージャンが孤立してしまった。前半の45分、彼にフリーの状態でボールがわたったのは0回。後半に入ってからも1回あったか2回あったか程度のもので、これでは9番に何か仕事を期待するのは無理。そのボールにさえ触れないボージャンに常に2人のデフェンサがピッタリとマークしている。相手チームもそれなりに研究しているのだ。このチームで唯一危険な選手はボージャンしかいないことがバレつつある。 首位を狙うチーム相手のアウエー試合で引き分けたのだから貴重な1ポイント獲得、とはならない。たった1ポイントしか獲得できなかったため、バルサBは再びカテゴリー降格ラインに入ってしまった。そして次の試合は地元に首位のウエスカを迎える。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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セマーナ・サンタ 今週はセマーナ・サンタ、言ってみれば盆と正月がいっぺんにやってきたようなもので、観光地には大勢の観光客が押し寄せ、そして多くの会社や商店が休みに入り学校もミにバケーション状態となる。 この時期には毎シーズンのことながら、ベンジャミンカテゴリーからフベニルカテゴリーの試合は開催されない。彼らの通う学校は休み、両親の務める会社も休み、したがって旅行にでかけてしまう家族もあるからだ。そしてバルサCがプレーする三部リーグも試合はおこなわれない。このカテゴリーともなると仕事を持っている選手も多いから、会社の休みを利用してミニバケーションをとってしまう人たちもいるからだろう。 だが、それでも、エリートクラブでプレーするエリート少年たちにとっては、普段より忙しい時間を過ごすことになる。この期間を利用して各地で催しされる各種“ナニナニ杯”に参加することになるからだ。ベンジャミンカテゴリー、アレビンカテゴリー、インファンティルカテゴリーと、それぞれどこかの大会に出張しているが、ここではカデッテ、フベニルカテゴリーだけを紹介しよう。 ■カデッテB ■カデッテA ■フベニルB ■フベニルA そしてプロ選手で構成されるバルサBは、首位を狙うテラッサを相手のアウエーの試合。この試合に勝ってしまうようなことがあれば・・・非常に嬉しいぞい。 |
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超忙しボージャン 5月2日から13日にかけてベルギーで開催されるU17ユーロ大会へのスペイン代表の参加が決定した。まだ招集メンバーは発表されていないものの、これまでの代表招集メンバーがそのまま参加することになりそうだ。バルサからはフベニルB所属のクリスティアン・バージェ、同じくフベニルB所属のダビ・ゴンサレス、そしてバルサBでプレーするボージャン・ケルキック、この3人。 公式試合であるため、代表参加は大会が開催される10日前となるのが普通。5月2日開催となっているから、代表招集日は4月22日となる可能性が大きい。つまり22日間にわたってこの3人はバルサの各カテゴリーの試合に出場できないことになる。それでもすでにほぼグループ優勝が濃厚となっているフベニルBカテゴリーは良しとしよう。だが、ボージャンがプレーしているバルサBはカテゴリー落ちを防ぐ大事な試合が待っている。4月29日バレンシア戦、5月5日オリウエラ戦、そして5月13日アルコヤノ戦に欠場ということになる。したがってバルサB監督のキケ・コスタスが次のように不満を言うのも納得できるというものだ。 だが、バルサが受けるダメージはそれだけにとどまらない。もし、ボージャンが4月22日に招集されたとすると、4月24日に予定されているライカーバルサチームがおこなうエジプトでの親善試合にも彼は参加できないことになる。 そして“ボージャン問題”は夏に入っても続くことになりそうだ。5月27日にバルサBの最終戦を戦った後、彼は7月の最初に予定されているU19の大会に参加するため、その準備に入らなければならない。そう、彼はスペインU19代表メンバーとしても招集されることがほぼ決定している。そして8月からはライカーバルサチームの一員として、プレステージに参加することも内定されているというから、ほぼ夏休みなしに練習に突入しなければならない状況におかれてしまった。期待されている選手の宿命と言ってしまえばそれまでの話となるが、どうにもこうにも困ったもんだ。 |
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フベニル・カデッテカテゴリー ■フベニルA(第29節)■ 前回の試合と同じように、ヤゴがデランテロ・セントロとして、そしてガイが連続してスタメンで起用されている。この試合に勝利すればグループ戦2位決定、それはスペイン国王杯参加権獲得を意味する。 後半30分あたりまで、その目的が達成され2−1で勝利していた。だが、好選手トリビオの思わぬミスにより、相手チームにゴールを許してしまうバルサ。試合終了の笛が吹かれるまで必死に攻めるものの、ゴール獲得にまでは至らず。もう少しのところで2位決定が達成することができるところだった選手たちは、審判の笛が吹かれると同時に“悔しい!”という感じで座り込んでしまった。残念無念。 だがその翌日の日曜日、2位を狙うマジョルカがスッテンコロリン。3位に上ってきたダムとバルサのポイント差は3だが、直接対決ではバルサが勝利しているので、最終戦でどう転ぼうがバルサの2位が決定してしまった。グループリーグ戦ではエスパニョールに大きく離されて2位に甘んじてしまったバルサだが、国王杯で意地を見せてみよう。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第27節)■ 9番のポジションに入ったクリスティアンは、左ラテラルとしてこのチームに在籍しているクリスティアンではなく、フベニルAでプレーしているデランテロの方。そしてそのカテゴリーからワルテルも招集され、左エストレーモとしてスタメン出場している。普段は左インテリオール選手であるアンリックが左ラテラルとして起用されているし、9番起用が多かったアリエロが、左インテリオールに配置されているところあたりが普段とはチョイと違う。 2−1で勝利したものの、何か釈然としないものが残る試合。それはフベニルAから下がってきたクリスティアンとワルテルの存在だ。特に前半終了と共にベンチに下げられたワルテル。彼は2年前にエスパニョールから来た選手だが、来シーズンは古巣に戻るという噂がかなり前からある。何かそこら辺が理由となって、カテゴリー落ちさせられているような気がしないでもない。かつてジェラール・ピケがマンチェスターのオファーを検討中という時にも同じような現象が見られたのを思い出す。 ■FC BARCELONA ■カデッテA(第25節)■ ■カデッテB(第25節)■ *順位表は「試合日程・順位」から |
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第30節 90分間ゴールなし バルサBーグラマネ 土曜日22時バルサ・デポル戦。雨模様、寒い、テレビ放映あり、勝つのはわかっている試合。カンプノウ行かず。日曜日12時バルサB・グラマネ戦。雨模様。寒い、厳しい試合。ミニ行く。 デフェンサ・セントラルのボティアとバリエンテの2人の選手のリハビリが、思った以上に時間がかかっているようで、出場できるかどうか試合直前までわからない状態。そして負傷が理由で出場できない選手がもう1人、それは前回の試合で負傷したジョバニ。U17の大会に出場中のボージャンの代わりに前回の試合にスタメンで出場したシト・リエラは、それほど試合に出ていないというのに5枚目のイエローカードをもらい、この試合は出場できない。それでもバリエンテだけはカピタンマークをつけて登場。久しぶりに見る彼のプレースタイルはやはりエレガント。 ミニエスタディでおこなわれたこの試合は、日曜日の12時試合開始。ボージャンが出場したU17の最終戦は土曜日の17時におこなわれており、彼はバルサBチームに合流するために急いでバルセロナに向かっている。土曜日の深夜にバルセロナに到着し、そしてそれから約12時間後の試合に備えるという、とんでもないことを企てていた。ボージャン以外デランテロなきバルサB、そしてボージャンにかけられている大きな期待、それが如実に表れている。さすがに試合開始から出場することはなかったものの、後半の途中から出場してきている。だが、当然のことながら、動きは普段のようには良くない。そりゃあ、無理っていうもんだ。 シーズンが始まってから3月までの限定期間ながら、予想以上の活躍を見せてくれている“ビックリ組”はボージャンとビクトル・バスケスだろう。そして期待を見事に裏切ってくれている“ガッカリ組”と言えば、それはジョバニとジェフレンとしてよい。バルサBの最近の盛り返しは、攻撃面だけを見ればビクトル・バスケスとボージャンの2人の活躍に絞られる。そのビクトル・バスケスのイマジネーションがイマイチの試合で、ボージャンが完璧な状態でないと、この日の試合のように90分間ほとんどゴールチャンスが見られない試合展開となってしまう。 カタルーニャ2大パンフレット紙ジャーナリストは、バルサBの試合なんか見ていないから、ジョバニがどんな状態だかよく知らない。だが、ミニエスタディに集まるファンからの彼に対する批判はかなりのものだ。そのあまり評判のよろしくない彼の代わりに出場してきたジェフレンも不調だ。シーズンをとおして不調と言って良い。経験豊かなベテラン選手ということだけで出場しているオルランディが左エストレーモ、ボージャンの持つゴールの嗅覚には足下にも及ばないタエルが9番、そして不調続きのジェフレンが右エストレーモというこの日の試合、考えてみれば勝てる要素はあまりなかった。地元での痛い引き分け。 ■FC BARCELONA 第31節 久しぶりの0ポイント サンボイアーバルサC ここ10試合負けることを知らなかったバルサCに、ついにその日がやって来た。勝ち続けてきたわけではないが、負けそうな試合や勝てそうな試合を引き分けに持ち込んできたバルサCが、アウエーの試合でついに敗戦。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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