2006年
2007年
5月

2006−07シーズン終了
(07/05/29)

先週末にバルサB,バルサCの最終戦がおこなわれ、これで今シーズンも終わり。バルサCは中頃の順位となりながらも、バルサBの三部降格により、自動的にカタルーニャ地方リーグに落とされることになる。そして90%程度の確率で、バルサCは解体という処置がラポルタ理事会によってとられることになるだろう。

多くの若手選手がクラブを離れることになるだろう来シーズン。果たして誰が残り誰がクラブを去ることになるのか、8月の最初には再開されるこのラ・マシアHPで逐一報告していこう。今シーズンもつきあってくれた人々に感謝。それでは8月に!

第38節 最終戦

バルサBーフィゲーラス
0−4

■FC BARCELONA
Urko/ Olmo/ Botia/ Valiente/ Orlandi/ Julio/ Crosas/ Victor(Sastre 80')/ Thaer/ Bojan(Dimas 46')/ Giovani(Toni 64')


第38節 バルサCあらゆる意味で最終戦

バルサCービラノバ
4−0

■FC BARCELONA
Pau/ Alonso(Ismael 78')/ Alfred/ Alex/ Folguera/ Heredia( 71')/ Victor/ Blas/ Pedro/ Stefan(Benet 56')/ Puente

*順位表は「試合日程・順位」から


第37節 アディオス!
(07/05/22)

バダロナーバルサB
3−2

二部Aカテゴリーへの昇格を狙うバダロナ相手の試合。三部落ちを防ぐためにはこの試合に勝利し、カテゴリー降格候補仲間の敗戦があって初めて可能となるバルサB。前半のバルサはモチベーション豊かに攻めまくる。そして待望の得点。前半を終了し0−1でバルサB勝利。だがハーフタイム中に、この試合より1時間前に始まっていたオサスナBが勝利、そしてサン・アンドレウーも勝利したニュースが伝わってくる。その意味するものは、バルサBが勝利しようがしまいが同じこと、つまり三部カテゴリー降格が決定してしまったのだ。

そんな状況の彼らにとって、後半の45分間はお葬式参列みたいのもの。悲しいニュースの前にすでに抜け殻となっているバルサB選手に、モチベーションなど要求することはできない。そして結果は見えていた。後半に3点入れられ3−2でバルサBの敗北。ひたすら悲しい敗北。ミニエスタディでおこなわれる今週末の最終戦を残して、すでに来シーズンの運命は決められてしまった。

ちなみに、先週の練習中に右足首靱帯断裂という負傷を負ったジェフレンは全治3か月の重傷。バルサBの残りの試合はもちろん、この夏に予定されているムンディアルU20の大会にも参加できなくなった。アニモ、ジェフレン!

■FC BARCELONA
Ruben/ Olmo/ Botia/ Valiente/ Orlandi/ Dimas / Crosas(Thaer 84')/ Victor(Toni 76')/ Jordi(Julio 68')/ Bojan/ Giovani


第37節 意味のない1ポイント

マスノウーバルサC
2−2

バルサBがハーフタイム中に悲劇を知ったのに比べ、バルサCは試合開始の審判の笛が吹かれる時点ですでに悲報を知らされている。1ポイント獲得するだけでカテゴリー落ちを防ぐことができる大事な試合であるにもかかわらず、そして彼らは見事にその目的を達成したにもかかわらず、バルサBのおかげで彼らは三部リーグからカタルーニャ地方リーグへの降格が決定してしまった。

■FC BARCELONA
Pau/ Fali/ Alfred(Pitu 46')/ Alex/ Alonso/ Heredia( 71')/ Victor/ P.Garcia(Pedro 42')/ Blas/ Stefan/ Benet(Puente 57')

*順位表は「試合日程・順位」から


フベニルカテゴリー
(07/05/18)

■フベニルA(国王杯 1/8)■
バルサーアルバセテ
1−1

ここ最近6試合アウエーの試合に負けていないというアルバセテを地元に迎えての国王杯戦。アルバセテでの試合では2−1というスコアーで敗戦しているバルサだから、1−0、あるいは3−1以上という結果で勝利しなければならない。さい先良く先制点を決めるバルサだが、すぐに同点に追いつかれてしまった。後半に入ってからカデッテカテゴリーのデランテロであるパチェコを投入。彼の惜しいシュートがあったものの、最終的にバルサ点が入らず引き分けのまま試合終了。国王杯最初の試合で早くも敗退というという事態となった。

フベニルAチームとしてはまったくの失敗のシーズンと言える。リーグ戦では首位のエスパニョールに19ポイントも差をつけられたのは異常なことだし、国王杯1回戦で敗退というのもいただけない。しかも例年であれば、下のカテゴリーから上がってきた選手によってチーム構成されるのに対し、今シーズンはカテゴリーを繰り返している選手を主体に戦っている。つまり決して経験不足という言い訳はできない状況と言える。ポルテロのイマノル、デフェンサのロベルト、チャビ、セントロカンピスタのルエダ、トリビオ、そしてデランテロのコト、ウゴ、アブラハムと7人の選手が2年連続してこのチームに居残っている。そして例年になく外部から補強選手を加入させている。デフェンサのフォルカデイとアレックス、セントロカンピスタのペドロとボルハ、デランテロにはルベン、マンテカという具合に。そして残念ながらこれらの新加入選手はほとんど期待通りの活躍を見せてくれていない。

昨シーズンのフベニルAチームはリーグ優勝、そして国王杯を勝ち取っている。すでに一つのカテゴリーで一つの仕事をやり遂げた選手7人を、再び同じカテゴリーでプレーさせるというのは酷な話ではないだろうか。昨シーズンが終わった段階で、シーズンをとおして活躍したこの7人の選手たちは、バルサCあるいはバルサBでのプレーを夢見ていただろう。だが、新しいシーズンが訪れてみれば再び同じカテゴリーチームに所属という辛いニュースがやって来る。彼らに昨シーズンほどのモチベーションがなかったとしても不思議ではない。

不本意なシーズンとなった責任を選手に負わせるのは間違いだ。シーズン前のプランニングの誤りであることははっきりしている。このプランニングの最高責任者は当然ながらアレサンコとなる。そのうちバルサB,バルサCについても触れていこうと思うが、それらのカテゴリーの不振の最高責任者もまた当然ながらアレサンコだ。さて、彼はどのように責任をとるのでありましょうか。

■FC BARCELONA
Min~o/ Robert/ Forcadell/ Xavi/ Jaime(Andreu 80')/ Busque/ Toribio/ Baena(Cristian 69')/ Coto/ Matamala(Pacheco 54')/ Gai


第36節 勝利
(07/05/16)

バルサCーパルフルゲイ
3−2

バルサCの試合を久しぶりにミニエスタディで観戦したが、一生懸命プレーしている彼らを見るのは何か痛々しい感じさえしてくる。カテゴリー落ちを防ぐために勝利を目指して残り少ない試合を戦っているバルサC選手だが、彼らが残す成績とは無関係にカテゴリー落ちという悲惨な事実が迫ってきている。そう、もしバルサBが三部リーグ落ちすることになれば、このバルサCチームの行き先はカタルーニャ地方リーグということになる。

最下位チームを相手にしての試合ながら接戦という感じの試合展開で、どちらが勝利してもおかしくなかった。3−2というスコアーで勝利したバルサCだが、残念ながら良い選手がほとんどいない。かろうじて、ビクトル・サンチェスとペドロがどうにかこうにかバルサBで起用できるのではと思うぐらい。ポルテロのパウもルーベンの後釜候補かも知れない。

■FC BARCELONA
Pau/ Alonso/ Alfred/ Alex/ Josue(Stefan 60')/ Heredia(Benet 71')/ Julio/ Victor/ Fali/ P.Garcia/ Pedro

*順位表は「試合日程・順位」から


第36節 地獄の一丁目まで来たぞ!
(07/05/15)

バルサBーアルコイア
1−2

自信を失った選手たちが、自信のないシュートを放ち、自信のない守備をし、つまるところ90分間にわたって自信のないプレーをし続けるとこんな結果に終わってしまう。いくつかの決定的なゴールチャンスを逃していくうちに、相手チームに先制ゴールを許してしまうと、もうとても追いつけるイメージはやってこない。一人一人の選手の実力を見る限り、首位を狙っている相手チームの選手のそれより優れていると思うものの、自信を失ってしまうことのマイナス面は計り知れないものがある。

キケ・コスタス監督にしては珍しく攻撃的なスタメン構成に出ている。右にジョバニ、真ん中にシト、左にジェフレン、そして彼らの下にはビクトル・バスケスが位置し、ダブルピボッテにはサストレとクロッサス。それでもシトの代わりにボージャンが入り、ジェフレンの代わりにトニー・カルボが入っていれば、現在のバルサBのチーム構成の中にあって最強のものとなっていただろう。

1−2というスコアーを見る限り“接戦”というイメージが漂ってくるが、ほぼ完敗と言って良い。バルサBの得点はロスタイムに入ってからのもであり、とても同点に追いついたり、まして逆転するという雰囲気は伝わってこない試合内容だった。

残り2試合、アウエー1試合・ホーム1試合。2勝し6ポイント稼げば“カテゴリー落ち仲間”の結果次第ではまだ三部落ちを避けることができる。それでもすでに地獄の一丁目までやって来たことだけは確かだ。

■FC BARCELONA
Ruben/ Olmo/ Jeffrey/ Valiente/ Orlandi/ Sastre(Dimas 46')/ Crosas(Toni 56')/ Victor/ Jeffren(Thaer 72')/ Sito/ Giovani

*順位表は「試合日程・順位」から


監督候補
(07/05/11)

バルサB監督のキケ・コスタスは今シーズンで2年目となる。三度目となるバルサB監督を引き受けた昨シーズン、彼とクラブが結んだ契約期間は1年のみだった。もともとキケ・コスタスの強い希望があってバルサBの監督に復帰してきたたわけではなく、いわゆる救世主的な存在としてクラブが彼をとらえ、それほどやる気を見せていなかった彼を監督に就任させてしまった。もちろん彼のアイデアでは1年のみのつもりだったのだろう。だが、シーズンが終了した段階でクラブ側からの延長契約を受諾し、今シーズンもベンチに座ることになった。そして例え、バルサBが快進撃を続けて二部Aカテゴリー復帰となっても、彼は監督業を続ける意思はなかっただろう。

誰もが知っているように、バルサBはどうしようもない危機に陥っている。もし今週末の試合に敗北するようなことがあり、カテゴリー落ちを“争っている”いくつかのチームがすべて勝利したとすると、リーグ戦2試合を残した段階で三部リーグへの地獄の階段を下りていくことが決定してしまう。バルサBにとって結成以来の初の経験となる三部リーグが、そのでかい口を開けて待っている危機的な状態なのだ。

メディアによれば、ペップ・グアルディオラが来シーズンからの監督候補に上がっているという。だが、ラポルタが会長に選出された会長選挙の際にはバサット陣営についていた彼だから、当然ながらクラブ理事会内部で反対の声が上がっているらしい。そしてその反対の声を上げている人々が押す監督候補がルイス・エンリケだという。つまりメディアの発表を信用するとすると、ペップ対ガッツの対決となっていることになる。

ペップだろうがガッツだろうが、面白いことは面白そうだ。確かに面白そうだが2人とも成功しないような気もする。個人的にはシュステル、あるいはラウドゥルップあたりが良いと思うが、年俸が高そうだからこれは無理だろう。というわけで、ここはやはりロホが適任だと思う。フベニルカテゴリーで黄金期を作り、そしてバルサCの監督に就任しているロホがよろしい。でも、そんなことより日曜日の試合だ。今から奇跡の3連勝、奇跡じゃ、奇跡じゃ、奇跡をおこせ!


カデッテカテゴリー
(07/05/10)

■カデッテA(第28節)■
サン・アンドレウーバルサ
0−3

相変わらず変則スケジュールとなっているカデッテAチームは今週の月曜日に第28節サン・アンドレウ戦を戦っている。そして第29節はこの試合から3日後の木曜日に、さらに最終戦となる第30節は日曜日と、何だか知らぬがやたら強行日程となっている。

このサン・アンドレウ戦に勝利すれば、あとは地元で2回続けて戦われる試合のうち1試合だけ勝利すればリーグ優勝が決まってしまう。フベニルAチームに混ざって国王杯を戦ってきたパチェッコやティアゴもこの試合に招集された。そしてその2人がゴールを決める。まずティアゴがコーナーキックからのゴール・オリンピコを決め先制。そして後半に入りパチェッコが2ゴールを決めて勝負を決定づけてしまう。さあ、木曜日のテラッサとの試合に勝利すればリーグ優勝だ。


■カデッテB(第29節)■
イグアラーダーバルサB
0−2

このイグアラーダ相手のリーグ戦の試合はすでにリーグ優勝が決まっているバルサBにとってはまったくの消化試合。だが、今週はこの試合とは別に大事なカップ戦を戦ってきている。

5月の第一週にイビサ島で開催されていたナイキ・プレミアカップ。これまで地方予選を勝ち抜いてきたバレンシア、オサスナ、イビサ、ドン・ボスコ、At.マドリ、そしてバルサの6チームによっての決勝ラウンド。この大会に優勝するとスペイン代表クラブとしてマレーシアで開催されるクラブムンディアルU15の大会に出場することになる。

オサスナ、At.マドリ、バルサで構成されていたAグループを2位で通過したバルサは、準決勝をバレンシア相手に戦っている。そして2−0というスコアーでバレンシアを破り、決勝戦はグループ戦での戦いでは敗北を喫してしまったAt.マドリが相手。だが、決勝戦では3−0というスコアーで勝利しナイキ・プレミアカップ優勝となった。

*順位表は「試合日程・順位」から


フベニルカテゴリー
(07/05/09)

■フベニルA(国王杯 1/8)■
アルバセテーバルサ
2−1

フベニル国王杯が始まった。バルサの相手はアルバセテで最初はアウエーの試合。残念ながらヤゴはU17に招集されているので出場不可能。だが、そのかわりというか、カデッテカテゴリーからガイをはじめ、ティアゴとパチェッコが招集されている。そしてガイはスタメン出場しパチェッコは途中から出場してきている。

試合内容はまったくわからないものの、ほぼ60分間にわたって10人で戦ったアルバセテが2−1でバルサを破り勝利。今週末、地元にアルバセテを迎え、いざ勝負。

■FC BARCELONA
Min~o/ Robert/ Forcadell/ Xavi/ Jaime/ Toribio(Fontas 85')/ Busque/ Puente(Baena 69')/ Cristian(Pacheco 57')/ Coto/ Gai


■フベニルB(第31節)■
バルサBーレイダ
3−1

第34節をもって終了するリーグ戦だから、この試合を含めて残り4試合となってのレイダ戦。2位につけているエスパニョールはこの試合の2時間前におこなわれており勝利の3ポイント稼いでいる。したがって、もしこの試合でリーグ優勝を決めるとするならどうしても勝利が必要となる試合となっていた。

地元の試合とはいえ相手は3位につけているレイダだから、ひょっとしたら難しい試合展開になると予想。だがそれは無用な心配という感じで、バルサが圧倒的優位な試合展開となった。前半にアリエロが先制点を、そして後半にルベンとイエッペスが追加点を決め楽勝と言ってもいい試合展開で試合終了。メデタクメデタク優勝決定。31試合23勝4敗4分け、得点54失点19,2位のエスパニョールに11ポイント差をつけてリーグ優勝。

■FC BARCELONA
Jordi(Oriol 77')/ Blasco/ Andreu/ Bolan~os/ Cristian(Xavi 80')/ Alvarez/ Jonathan/ Enric(Einard 71')/ Yepes/ Arriero(Angi 77')/ Ruben(J.Luis 72')

*順位表は「試合日程・順位」から


第35節 地獄が見えてきた
(07/05/08)

オリウエラーバルサB
3−1

この大事な試合にボージャンはベルギー出張で不在のため出場不可能。そして守備での重要な選手となっているジェフリーとバリエンテ、そしてオルモまでもがカード制裁のため出場不可能。さらに悪いことは続くもので、クロッサスも負傷中で出場できない。そういうわけで、ただでさえ明るい材料のなかったバルサBにさらに否定的な要素が加わっての試合。相手は首位を狙うオリウエラ、しかもアウエーの試合。まったく希望が持てない試合。

試合前の不安がそのままグランドに乗り移ったかのように、試合開始早々相手チームに先制点。そして前半10分には2−0というスコアーでギャフン状態のバルサB。ジョバニがゴールを入れて前半なんとか2−1で終わるものの、後半に入ってからはゴールチャンスもなし。おまけにロスタイムに決定的な追加点まで決められてしまった。

ホームでの残り2試合を勝利し、アウエーの1試合を少なくても引き分けにもっていければ残留の可能性はまだある。だだ、それができるぐらいだったらこの位置にはいないのも確かなこと。ひたすら、ひたすら、奇跡の到来を待つのみだ。

■FC BARCELONA
Ruben/ Dimas/ Botia/ Fran/ Orlandi/ Sastre/ Julio(Thaer 73')/ Victor(Jeffren 61')/ Jordi/ Sito/ Giovani


第35節 完敗

ジローナーバルサC
2−0

バルサCもアウエーでの試合であり、相手はやはり首位を狙っているジローナという苦しい試合。そしてなにも良いことなく終わったようで、無惨完敗の巻き。

■FC BARCELONA
Pau/ Alonso/ Cornella/ Alex/ Josue(Ismael 59')/ Heredia/ Pitu/ Victor(Ramon 70')/ Blas/ Stefan/ Nuno(Benet 46')

*順位表は「試合日程・順位」から


疲労がいっぱい
(07/05/06)

ユーロU17の大会が始まりスペインは快調に2連勝し、ダークホース気味の選手だったヤゴが2ゴールを決め大活躍をしている。ボージャンは2試合で1ゴールも決めていないが活躍していないわけではない。だが、ゴールと合い言葉の彼にゴールがやって来ないのは残念だ。ゴールチャンスがいくつかありながらも、そして普段の彼なら決めていると思われるチャンスもありながら、すべて失敗の巻きに終わっている。いつもの彼と比べるとほんのチョットだけ動きが鈍く感じられるのは疲労がたまっているからではないか。そして、これまでの彼のスケジュールを見てみると、明らかに疲労いっぱいのボージャンということがわかる。

4月21日 移動 バルセロナ→ベニドルム
4月22日 試合 ベニドルム対バルサB 移動ベニドルム→バルセロナ
4月23日 移動 バルセロナ→カイロ
4月24日 試合 アル・アルハイ対バルサ
4月25日 移動 カイロ→バルセロナ
4月26日 練習
4月27日 練習
4月28日 練習
4月29日 試合 バルサB対バレンシアB
4月30日 移動 バルセロナ→マドリッド→ベルギー
5月01日 練習
5月02日 試合 スペイン対フランス
5月03日 練習
5月04日 試合 スペイン対ウクライナ

10日間でバルセロナ→ベニドルム→バルセロナ→カイロ→バルセロナ→マドリッド→ベルギーと移動の旅をし、13日間で5試合をこなしている。いかに若さあふれる16歳の少年とはいえ、これで疲労がたまらなかったらオバケだ。

外野席から見ているファンにもボージャンが疲れていることがわかるのだから、チームを指揮している監督にも当然ながらそんなことはわかっている。この試合でも後半20分を過ぎたあたりで彼をベンチに下げ、休養を与えただけではなく、5月7日に予定されているグループ最終戦となるドイツとの戦いに休ませる可能性もありそうだ。すでにスペインは2試合2勝6ポイントで首位、2位のドイツは2試合1勝1分け4ポイントという成績であり、よほどのことがない限りグループ2位まで進める決勝ラウンドには参加できる状態となっている。準決勝、そして幸運にも決勝戦に進めれば、本来のボージャンのプレーが見られるかも知れない。

それにしてもヤゴの活躍がとっても嬉しい。ボージャン、フランの影に隠れて主役となれなかった彼にも、ようやく幸運の女神が暖かい手を差しのべてくれかけているようだ。


カデッテカテゴリー
(07/05/05)

■カデッテA(第26節)■
バルサーエスパニョール
2−0

4月15日に予定されていながら延期となっていたこのデルビー戦が、5月1日におこなわれている。試合前の時点でわずか1ポイント差でバルサがエスパニョールをおさえて首位。そしてこの試合が終了すればリーグ戦残り3試合となるだけに、勝利した方がリーグ優勝の可能性を大にする大事な試合となっていた。

これまでフベニルカテゴリーに“貸し出し”していたガイやパチェッコ、テロンなどがスタメンに戻ってきて出場している。ただでさえ豊富な選手を抱えるチームだけに、すべての選手が揃うとなると2チーム分ぐらい作れる気がする。この試合でも途中から6人の選手が交代して、しかもスタメン選手と変わらない活躍を見せてくれている。

試合開始早々エスパニョールが攻撃を見せるものの、徐々にバルサペースとなっていく。バルトラのゴールで先制したバルサは、その後すぐにパチェッコのゴラッソで追加点を。この時点で勝負は決まってしまった。カデッテBチームはすでにリーグ優勝を決めているが、この勝利でカデッテAチームも、余程のアクシデントがない限り優勝カップを掲げることができそうだ。

■FC BARCELONA
Alex/ Bartra(Montoya 66')/ Hernandez/ Terron/ Carles/ Oriol/ Thiago(Denis 74')/ Marti(Blanchart 80')/ Carmona(Quimet 66')/ Pacheco(Rochina 74')/ Gai(Tello 80')

■カデッテA(第27節)■
サンタクラウスーバルサ
2−0


■カデッテB(第27節)■
サグレーバルサB
0−5

■カデッテB(第28節)■
バルサBーーバイス
5−0

*順位表は「試合日程・順位


ヤゴ・ファルケ参上!
(07/05/04)

5月2日16時、スペイン対フランスの試合を皮切りとして、ユーロ17の大会がベルギーで始まった。スペインが入っているグループは初戦となったフランスをはじめ、ドイツとウクライナを加えた4チーム。前評判としてはフランスとドイツがかなり良いチームらしく、未知数ながらフィジカル的に優秀なウクライナ、そして常連のスペインが入った“死のグループ”と呼ばれているらしい。だが、初戦のフランスのチームを見た限り、どこが良いチームなのかまったくわからずじまいでスペインの勝利で終わっている。

予選大会では1回も招集されたことのなかったヤゴが、この本大会で初めて招集されただけではなく、いきなり初戦からスタメンとしてプレーしている。メディアプンタのフラン、デランテロのボージャン、そして右エストレーモに入ったヤゴ、この3人が一緒にプレーしているのを見たのは2年前のこと。もちろん彼らが着こんでいたユニフォームはバルサのもので、カテゴリーはカデッテBだった。う〜ん、なかなか感激的なシーンだ。

スペイン代表が2−0でフランス代表を倒しているが、ゴールを決めたのはボージャンではなかった。前半にヤゴのゴラッソ、そして後半に入ってフランがゴールを決めている。これでボージャンがゴールを決めていればバルサカンテラファンとしては言うことナシの試合だったが、それは次の試合で期待してみよう。ここのところボージャンの話題ばかりとなり、ヤゴの影が薄くなっていたが、とりあえず初戦の活躍が嬉しいニュース。やりゃできるんだヤゴは、うん。

ちなみにウエッブページで見た二つのカタルーニャ無内容新聞のU17関係の見出しは次のようになっている。

ムンド・デポルティーボ無内容紙“ボージャン初戦にゴール決められず”
エスポーツ無内容紙
“ボージャン初戦に勝利”

彼らは先制点を決めたヤゴという選手がバルサの選手であるということを知らないかのように、いや、本当に知らないのかも知れないが、とりあえずボージャンの名を出しておこうという安易なパンフレット紙にメラメラした怒りを感じてきたぞ!


フベニルカテゴリー
(07/05/03)

■フベニルB(第30節)■
マンレッサーバルサB
0−1

スペインU17代表に招集と発表されたボラーニョスがなぜか代表漏れとなってしまった。当人としては悔しいだろうが、才能ある選手なのでガッカリせず次のチャンスを待ってみよう。

カテゴリー落ちが濃厚となっているマンレッサに行ってのアウエーの試合。相手が強豪バルサということもあり、マンレッサ関係者がこの試合に選んだグランドは彼らの持っている中でも一番小さくしかも土のグランド。バルサの抱える強力エストレーモ選手を悩ませ、そしてボールのイレギュラーさを狙ってのグランド選びだ。だが、そんなこしゃくな策もリーグダントツ首位を保つバルサには通じない。前半にジョバニの弟のジョナタンがゴールを決めバルサ先制。ゴールを決めることにシーズン通じて悩んでいるマンレッサに勝利するにはこのゴールだけでじゅうぶんだった。

リーグ戦残り4試合となった段階で2位のエスパニョールに11ポイントという大差をつけているフベニルB。したがってエスパニョールの試合とは関係なく、もしバルサが次の試合で勝利すればリーグ優勝が決まることになる。

■FC BARCELONA
Masip/ Blasco/ Andreu/ Bolan~os/ Cristian/ Alvarez/ Jonathan/ Enric/ Vergara/ Arriero/ Ruben(Yepes 46')


■フベニルB(第29節)■
バルサCーカステルデフェルス
5−0

■FC BARCELONA
Masip/ Blasco/ Andreu(Einard 66')/ Bolan~os/ Cristian(Xavi 70')/ Alvarez/ Vergara(Arriero 53')/ Ruben/ Gonzalez/ Jonathan(Enric 60')/ Yepes

*順位表は「試合日程・順位


第34節 10人での勝利
(07/05/02)

バルサCーブラネス
3−1

苦しい立場におかれているバルサBが、もし力尽きてカテゴリー落ちしてしまった場合、バルサCは例え今のカテゴリーで首位にたとうが何しようが自動的にカテゴリー落ちとなり、カタルーニャ地方リーグに回されてしまう。残り数試合となったところでそんな状況を迎えているわけだから、選手たちの気持ちも複雑であることが予想される。この試合に勝ってもしょうがない、そういう気分になってしまう可能性もあるかも知れない。だが、それでも一人一人の選手にとって来シーズンはバルサCでプレーするのか、あるいはカテゴリーを上げてバルサBでプレーできることになるのか、そういう個人的な要素も含まれてくるから、いずれにしても力を抜けない試合となるのだろう。

バルサCにとっても一試合の敗北がよりカテゴリー降格ラインに近づくことになる。この試合の相手はブラネス。彼らもまた降格ラインと仲良ししているチームだ。お互いにこの試合での敗北は限りなくカテゴリー降格を臭わせるものとなっている。1−1で迎えた後半、バルサBはペドロの退場により10人での戦いを強いられてしまった。だが、踏ん張るバルサCの選手たち。11人相手の試合展開となりながらも2点をもぎ取ってしまう。

この勝利により、バルサCはカテゴリー降格ラインから外れて14位となった。それでも降格チームの18位とはわずか2ポイントの差しかない。アップアップ状態のバルサBからは強力な助っ人を迎えることも不可能だし、フベニルAチームは国王杯が始まろうとしている。自力で、ひたすら自力でどうにか頑張らないといけないバルサC。ホーム2試合、アウエー2試合、残り4試合となったところで地元ミニエスタディでの勝利がカテゴリー残留のキーポイント。もちろんバルサBのカテゴリー残留が第一条件となる。

■FC BARCELONA
Pau/ Fali/ Alfred/ Alex/ Alonso(Josue 86')/Heredia/ Victor/ Pedro/ Blas/ Stefan(Nuno 76')/ P.Garcia(Puente 92')


第33節 首位と引き分け

レウスーバルサC
0−0

■FC BARCELONA
Pau/ Fali/ Alfred/ Alex/ Alonso/ Julio(Heredia 90')/ Victor/ P.Garcia/ Blas/ Stefan/ Pedro(Puente 90')

*順位表は「試合日程・順位


第34節 貴重な1ポイント?
(07/05/01)

バルサBーバレンシアB
2−2

これまでリーグ戦33試合を戦ってきて、バルサBは15引き分けというとんでもない結果をだしてきている。勝利2ポイントというルールの時代ならともかく、勝利3ポイントというルールにあって、引き分け1ポイント獲得というのはあまりにも効率が良くない。そしてここ5試合、バルサBは勝利知らずの3分け2敗という寂しい結果。カテゴリー落ちを避ける戦いをおこなっているこの大事な時期に、5試合で3ポイントしか稼いでいないことになる。したがってこの試合を含めた残りリーグ戦5試合が、特にミニエスタディでの3試合がすべて決勝戦となるというキケ・コスタス監督の思いは当然のものだろう。

バレンシアBを相手にしての最初の決勝戦。マーク・クロッサスが負傷中で出場できないマイナス面はあるものの、予想外にもボージャンが出場できるところがプラス面。バレンシアBもバルサBと同じように、カテゴリー降格ラインと仲良くしている成績だから彼らも必死だ。

もし、という仮定で語ってもしかたがないものの、前半のはじめにやってきたジョバニの決定的なゴールチャンスが決まっていたら、もし、ボージャンにやって来たポルテロとの一対一の勝負に勝っていたら、この試合はまったく別の展開となっていただろう。だが、この試合の実際の展開はそれらのゴールチャンスをものにすることなく、バレンシアがたった1回のゴールチャンスを確実に決めて、失点を許してしまったことだ。前半終了して0−1の苦しいハンディ戦となってしまった。

後半に入り、9番のタエルに代わってジェフレンが登場。前半は左エストレーモとしてプレーしていたボージャンがトップという自然なポジションにつく。そしてジョバニのゴールで同点に追いつくバルサBだが、再び相手にリードを許してしまう。時間はあっという間に過ぎていき、すでにロスタイムの突入。バレンシアBはポルテロのいないゴール枠にシュートを打ち、これで1−3というシーン。だが、奇跡的にバリエンテがそのボールに追いつき失点を防ぐ。それから5秒後、すでに93分となっている状況でバルサBはこれまた奇跡的なゴールを決めて同点。引き分けという結果は決して望ましいものではないものの、試合展開を見る限り、貴重な1ポイント獲得ということになりそうだ。

■FC BARCELONA
Ruben/ Botia/ Valiente/ Jeffrey(Julio 70')/ Olmo/ Dimas(Orlandi 65')/ Sastre/ Victor/ Bojan/ Thaer(Jeffren 46')/ Giovani


第33節 完敗

ベニドルムーバルサB
3−0

■FC BARCELONA
Ruben/ Besada(Jordi 46')/ Jeffrey/ Fran/ Olmo/ Dimas/ Sastre/ Victor(Sito 86')/ Bojan/ Thaer(Jeffren 56')/ Giovani(Orlandi 73')

*順位表は「試合日程・順位