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フベニル・カデッテカテゴリー ■フベニルA(第28節)■ この試合に勝利することができたら、2位の座をほぼ確定づけることになりそうな大事な試合。と言うのも、この次の試合は10位にいるマタロを地元に迎えての試合。そして最終戦はアウエーの試合ながら、まだ3勝しかしたことのない最下位のチームとの戦い。どちらかの試合に勝利すれば、3位以下のチームが全勝でやって来ても2位の地位は守れることになる。そして90分の試合が終了してみれば、圧勝という感じで勝利し目的を達成した。 この大事な試合にカデッテAカテゴリー所属のガイがスタメンとして起用されている。彼に対する期待度の大きさがわかるというものだが、それに応えてしまうのもやはり期待通りの選手ということか。63分にアブラハムと交代してベンチに下がった時には、すでに2ゴールをマークしている。ちなみに3つのカテゴリーでゴールを決めることができたのは、バルサインフェリオールカテゴリー選手がいかに多いとはいえ彼だけ。カデッテA、フベニルB、そしてこのフベニルAでシーズンを通じてそれぞれゴールを決めるという大仕事をしている。1ゴールを決めたヤゴはいつもながらのまあまあの出来。2ゴールを決めたコトは、シーズンを通じてこのチームの最優秀選手賞をあげたい。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第26節)■ カテゴリー降格ラインにどっぷりと浸かっているプラッツというチーム相手のアウエーの試合。かつて同じチームでプレーしていたフランやボージャンに少々遅れをとってしまっているアンリックが先制点になるゴールを決めている。彼は地味ながら成長しているような気がする。そして後半に入って期待のエストレーモであるイエッペスが追加点を決めて勝負はいただき。 今シーズンに入ってからメキメキと大きくなってきたジョナタン・ドス・サントス。テクニックはもともとある選手だから、フィジカル面をどうにかすれば明日のキラキラ星選手となる要素はじゅうぶんだ。そして今シーズンは、今までとは比べものにならないぐらい試合出場数が多い。すでにこのチームの重要なゲームメーカーの選手として成長していると言ってもいい。才能的には兄のジョバニと超えるという人までいるぐらいだから、来シーズンからのさらなる活躍が楽しみな選手。 ■FC BARCELONA ■カデッテA(第24節)■ ■カデッテB(第24節)■ *順位表は「試合日程・順位」から |
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第30節 何と2連勝! バルサCープラッツ バルサCにとってこれほど楽な試合展開となったのは、今シーズンに入ってから始めての経験かも知れない。地元ミニエスタディに最下位ラインをフラフラしているチームを迎えての試合だし、先週末の試合ではアウエーで勝利していることもあり、バルサCにとっては良い状況で良い相手を迎える試合。そしてそのルンルン気分が功を奏してか、前半早々に先制点を奪取。後半に入ってからもいつものように苦戦することなく、追加点を決めて圧勝。最後に連勝できたのは去年の10月のことだから、この勝利で何と5か月ぶり2回目の2連勝という大記録を達成。 バルサB在籍選手であるトニー・カルボがこの試合にスタメン出場。長い長いリハビリ期間をおくっていた彼だが、ようやくその暗いトンネルを出ることができたようだ。とりあえずバルサCでリズムを取り戻してから、そのうちバルサB復帰となるのだろう。もっともバルサC監督ロホさんにしてみれば、これほどありがたい助っ人はない。フベニルカテゴリー時代からトニー・カルボを知り尽くしている監督であるし、当人もバルサA現役時代、右エストレーモとして活躍した人。このチームにはロホ監督の期待に添う右エストレーモの選手がいないだけに、もし可能ならできる限り留めておきたいところだろう。 さて、たった2連勝しただけで順位はグンと上がり只今12位。カテゴリー降格ラインに入ってしまう18位のチームとは5ポイント差をつけている。リーグ戦残り8試合、のんべんだらりとやって3勝、あるいは4勝程度すればカテゴリー維持は間違いない。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第29節 デルビー戦 エスパニョールBーバルサB ここのところバルサが快調に飛ばし始めている理由の一つに、デフェンサ陣の固さがある。特にセントラルの2人、バリエンテとジェフリーのコンビがゴールを守るルーベンの前に厚い壁を作り、失点を防ぐ働きをしてきている。したがって、冬のマーケットでマドリからバルサにやって来たジェフリーの存在は大きい。だが、それでも気になることがある。相手デランテロに対し容赦ないタックルやあたりをする彼の守備スタイルは、多くのカードをいただくことになる。統計をとったわけではないが、これまで一試合一枚というのがごく普通の“90分ジェフリー”ではないだろうか。この試合でも誰よりも早くイエローカードをいただいている。そして彼の恐ろしくも怖いところは、一枚もらっても同じように激しいプレーを平気な顔をしてやってしまうところだ。そしてこの試合では彼のマイナス面が出てしまった。 アウエーでのデルビー戦。いつものことながら激しい試合展開となったが、前半はお互いにそれぞれゴールチャンスがやって来ている。最初のエスパニョールのゴールチャンスはバルサポルテロのルーベンにはじき飛ばされていたし、シト・リエラのシュートはゴールポストに当たるという不運。そのバランスを壊してくれたのが、バルサゴールエリア内でのジェフリーによる必要のないファールだった。エリア内だから当然ながらペナルティー。それでも幸運だったのはジェフリーに二枚目のイエローカードが出されなかったことだ。このペナルティーをエスパニョール選手が決めて1−0。まだ前半だというのに、このゴールでバルサは沈み込んでしまう。後半に入ってから追加点を決められ、もうだめバルサB。 スペインU17代表に招集されているボージャンを欠いての最初の試合。彼の代わりにはシト・リエラが起用され、それほど悪くなかったにもかかわらず、やはり光り輝いて見える選手と、それなりの選手では大いなる差があることを証明。それにしても、フベニルカテゴリーまでは光り輝いていたジョバニが、このカテゴリーに上がってきてからどうも普通の選手になってしまっている。メキシコのアンダー代表戦とかバルサAチーム親善試合ではそれなりの活躍をしている彼だが、それでもこのカテゴリーでの活躍の約束とはならない。かつてメッシーが半年前後バルサBでプレーしたが、その時を次のように回想している。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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2試合ボージャン欠場 オサスナB戦0−0で迎えた後半40分あたり、ボージャンに決定的なゴールチャンスがやって来る。これまで2回ほどゴールチャンスがあったものの、これほど決定的なチャンスではなかった。だが、いつもの彼なら間違いなくゴールとするところであるのに、ボールは天高く飛んで行ってしまった。頭を抱えるボージャン。 そしてそれから数分たち、すでにロスタイムの世界に入ってしまった。ビクトル・バスケスからのパスがジョバニに飛び、それを左足でゴール前に走り込むボージャンにセンターリング。そして、今度は慎重にボールを打ってゴール。バルサBにやって来て13試合目、そして9ゴールめとなった決勝ゴールだ。 さて、結果だけを見れば快調さを保っていると言えるバルサBの今週末の試合はダービー戦となる。エスパニョールの地元に乗り込んでの大事な試合。だが、残念ながらボージャンは出場できない。いや、今週末だけではなく来週末の試合も出場できない。なぜならスペインU17代表に招集されているからだ。 3月26日〜31日の期間を利用してマラガでおこなわれるヨーロッパのU17ミニ大会。出場国はスペインの他にスイス、スエーデン、そしてポーランドの合計4か国。大会名は“VI Campeonato de Europa Sub-17 Minitorneo de Elite”と言う。この大会準備のために、すでに19日の月曜日から合宿に入っているボージャン。ここでは久しぶりにフラン・メリダと再会していることになる。この大会のスケジュールは次のようなもの。 3月26日 スペイン・スイス |
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フベニル・カデッテカテゴリー スペインU20代表の試合が予定されているため、フベニルAカテゴリーの試合はおこなわれていない。そしてバルサのフベニルBの試合は週末ではなく翌週の火曜日におこなわれている変則スケジュール。 ■フベニルB(第25節)■ 平日の試合となったので、上や下のカテゴリーから何人かの助っ人がやって来ている。フベニルAからデランテロのウゴ、カデッテAからデフェンサのテロン、そしてデランテロのガイがそれぞれスタメン出場している。相手はカテゴリー降格ラインにしっかりと落ち着いてしまっているジャバックというチーム。しかも地元での試合ということもあり楽勝かと思われたが、そうとはならない。試合開始早々、相手チームに先制点を許してしまったバルサは苦しい試合展開となった。 もう何回も言っているように、このチームはダントツで首位を走っているもののゴール数がやたら少ない。ゴールチャンスが多いというわけでもなく、限られたゴールチャンスをいかすのに毎試合苦労しているチームだ。したがって相手に先制点を許す試合展開となるととてつもなく厳しい試合展開となる。この試合も典型的なそのパターンで、最終的にロスタイムに入ってからどうにかこうにかゴールを決め同点で試合終了。 ガイとテロンは90分間プレー。2人とも来シーズンはこのカテゴリーを飛び越えてフベニルA選手登録されるのではないかと思っているが、いずれにしてもカデッテAチームは彼らには器が小さすぎる。今シーズン残りの試合をすべてフベニルBチーム選手として起用していくべきだと思う。 ■FC BARCELONA ■カデッテA(第23節)■ ■カデッテB(第23節)■ *順位表は「試合日程・順位」から |
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ビクトル・バスケスの復活 キケ・コスタス監督がシーズン開始当時から起用してきたシステムを少々いじったのはもう6試合ぐらい前からだ。時期的にはビクトル・バスケスが負傷から戻ってきた頃と言える。そのビクトルをいわゆるメディアプンタというポジションに起用し、4−2−3−1という感じのシステムを試している。そしてそれ以来、バルサBは同じシステムで戦ってきている。 バルサBの復活は、同時にビクトル・バスケスの復活と重なっている。もちろんボージャンの活躍を抜きにしてバルサBの復活は語れないが、彼の多くのゴールはビクトルの活躍から生まれていることも確かだ。このチームの攻撃の要となる重要な選手、ビクトル・バスケス。 インファンティルカテゴリーからスタートし、カデッテ、そしてフベニルカテゴリーまで、メッシー、セスク、ピケ、ソンゴー、バリエンテなどと常に一緒にプレーしたビクトル。どこのカテゴリーであれ、常にチームを引っ張っていく重要な選手として期待されていた。だが、長い負傷期間のせいもあったのだろうが、ここ1年半ほど、バルサインフェリオールカテゴリーの期待のキラキラ星の地図から消えてしまっていた。その彼がようやく復活してきた。 「ここ何年かはプンタというポジションをやらされていたが、このメディアプンタというポジションは自分にとって初めてではないし、しかも一番あっていると思っている。プンタと違って動きの自由を与えられるのが、自分のプレーキャラクターに合っているのだと思う。」 個人的には、このビクトル・バスケスもそのような選手の一人となって欲しいと思う。彼の契約は2009年6月30日まで。その頃には是非ともカンプノウでプレーする姿を見てみたい。 |
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第28節 91分、ボージャン! バルサBーオサスナB 後半40分、ボージャンに決定的なゴールシーンがやって来る。相手ゴール前にはポルテロがいなく2、3人のデフェンサ選手だけという状況で、ほぼドフリーの形でボージャンシュート。普段なら間違いなく決まるシュートが、アレアレと上空に飛んで行ってしまった。頭を抱えてうずくまる我らが9番ボージャン・ケルキック。その瞬間、少ないながらもミニエスタディを埋めたバルセロニスタからスタンディングオベーションが彼におくられた。一人の選手におくられる暖かい拍手、こういうシーンはかつてのデ・ラ・ペーニャ、あるいはイニエスタ以来かも知れない。 そしてお互いに無得点のままロスタイムに突入。相手のオサスナBは20分ぐらい前からすでに10人となっている。降格ラインに入るオサスナBは、引き分けの1ポイント狙いに入っている。審判が時計を見る。そしてビクトル・バスケスから右エストレーモにいるジョバニに正確なロングパスがおくられた。それを受けたジョバニは相手ラテラル選手を抜き去りゴール前にいるボージャンに絶好のセンターリング。今度はしっかりと決めるボージャン。このロスタイムのゴールでバルサBは貴重な3ポイントを獲得した。 前回の試合に続いてこの日も日曜日の12時試合開始。そして試合内容も前回と同じように、必死に攻めるバルサBながらどうしても決定的なゴールチャンスが訪れない。さらに、待望のゴールがやって来るのはロスタイムに入ってからだった。 ■FC BARCELONA 第29節 勝利! パララダーバルサC アウエーの試合とはいえ、相手は最下位をウロウロするパララダ。それでも不思議なことに勝利数はバルサCより多く6勝で、バルサCはこの試合までに5勝しかしていない。ただ、引き分け数が多いのでパララダより3ポイント多い状態で迎えた試合となった。 バルサCに待望のゴールが訪れたのは後半35分。この試合もバルサCお得意の引き分けかと思われるような試合展開が続いていたが、これでもしかしたら勝てるのではないか、そういう希望がわいてくるような貴重なゴール。そしてそれから5分後に再びバルサCのゴールが決まり久しぶりのアウエー勝利。下位の方は混み合っているから1回勝つとグ〜ンと順位が上がる。と言うわけで、バルサC14位に浮上。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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これは冗談に違いない 3月7日付けニュース“新しいキラキラ星候補の入団”というテーマで、若干12歳のトルコ人少年がバルサインフェリオールカテゴリーに入団してくることに触れたが、その続き。 ムハメッド・デミルチ、通称“ムハ”と呼ばれることになりそうなこの少年は、イスタンブールにあるガジオスマンパサという、毎日の生活にも困るような貧しい人々が多い村で生まれたという。9人や10人もの子供たちを抱える大所帯が多い村らしいが、彼が住む小さい家にも10人ぐらいの兄弟がおり、両親は2人とも失業中の身であるという。この貧しい人々が住む村の狭い通りでは、朝から子供たちがフットボールで遊んでいて、ムハももちろんそういう少年だったという。だが、彼が周りの多くの少年たちと違ったことは、ベシクタスというクラブにカンテラ選手として入団できたことだ。そして同い年の少年たちとプレーしていくに従い、そのピカピカと光る才能を他のクラブのスカウトマンたちからも認められていくことになる。そして、その中にバルサのスカウトマンもいた。 まあ、ここまではよくある話だ。ラ・マシアに入寮してくる外国籍の少年たちの過去もだいたい似たようなものだ。ただ、メディアによって発表されている入団契約がらみの数字を見るとチョイと異常な世界の話となる。ベシクタスへ支払う移籍料が100万ユーロから300万ユーロ、そして月給が3000ユーロ。 「これはひょっとしたら、もっと金を稼げるんじゃないだろうか?」 |
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フベニルカテゴリー ■フベニルA(第24節)■ 約1か月前に前半30分だけ戦われ、突然降ってきた大雨のために延期となっていた試合が、今週の火曜日に再開されている。週中の試合ということもあり、バルサは全勢力を結集しての戦いを準備。フベニルカテゴリーだから19歳の選手まで出場できることから、バルサBでプレーしている若手選手を3人ほどみつくろってコルネヤ相手に戦った。 前半残り15分と後半45分の試合だが、スタメンにジョバニとジェフレンをそれぞれエストレーモに配置し、トップにはヤゴと、カンテラに興味を持つ人ならヨダレの出そうな感じでスタート。そして後半に入ってからヤゴに代わってボージャンがデランテロ・セントロとしてプレーしている。メリディアン・カップ以来2試合目となるボージャンだが、気になるのは疲労しているのがはっきりとわかること。右足筋肉の調子もイマイチのようで、前の試合と同じように瞬発力がまったく見られない。それを知っている監督だからこそ、この試合にはスタメンとして起用しなかったのだろうが、少しオーバーワークだ。試合の結果はバルサが圧倒的に押しまくるものの、コルネヤの固いデフェンサにあって0−0の引き分け。 さて、話は変わってバルサAチームのこと。チャンピオンズの戦いから解放されてしまったバルサだが、その空いたスケジュールを利用して親善試合をおこないユーロ稼ぎに入る。もちろん相手は石油のいずる国のクラブとなると予想されるが、いずれにしてもボージャンとジョバニの2人の選手の招集が実現しそうだという。だが、彼はここのところハードスケジュールをこなしてきており、しかも3月26日から31日までは、5月におこなわれるユーロU17の大会出場をかけての予選が待っている。そしてこの予選を突破すれば、5月2日から13日までトルコでおこなわれるユーロU17の本戦に、スペインU17代表として出場するであろうボージャン。もちろんバルサBの試合には毎週出場することになるから、これからも超ハードスケジュールが待っていることになる。 ■FC BARCELONA |
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カデッテカテゴリー ■カデッテA(第22節)■ 前半20分を過ぎたあたりには、すでにパチェッコのハットトリックなどで4−0とリードしていたバルサは、今シーズン最高の試合という感じでブッチギリの勝利をかざっている。何と言ってもバルサ9番パチェッコの活躍が目立った試合だが、前半さらに自ら4点目を入れて後半はベンチに下げられている。これまで何回も触れているように、選手層が最も厚いチームだけに、前半に勝負が決まってしまうと、後半はガラッと変わったメンバーとなることが多い。この試合でも後半スタートから5人の選手が交代して入っている。 バルサは22試合消化し21勝1分け、そして2位につけるエスパニョールは20勝2敗という成績で4ポイント差でバルサを追っている。 ■FC BARCELONA ■カデッテB(第22節)■ 21試合を消化した段階でまだ2勝しかしていない最下位チームを地元に迎えての試合。かなり楽な試合展開となることが予想された試合だが、8点をもぎ取って勝利してしまった。残り8試合となったところで2位のメルカンティルに14ポイント差と大差をつけている。 *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニルカテゴリー ■フベニルA(第27節)■ このカテゴリーは第30節を持って終了するから、この試合を含めてもう4試合しか残っていない。グループ優勝はすでにエスパニョールが決めてしまっているので、バルサが狙うのは国王杯出場権を得ること。そしてそのためには、どうしてもグループ2位に入る必要があり、このマジョルカ戦は2位バルサと3位の戦いという重要なものとなった。これまでバルサは大雨で延期となっている試合があり、消化試合がマジョルカより1試合少ないがポイント差はわずか2ポイント。したがってこの地元で戦われる試合にどうしても勝ちたいところだ。 他のカテゴリーから誰も招集せず、フベニルAチームに所属する選手の中からベストメンバーを選んだのがこの日のスタメン11人。ただ、バルサB登録されていて一度も招集されたことがないラテラルのハイメがこの試合に呼ばれていないが、負傷でもしたのかも知れない。それでも、ベストメンバーと言って良い。 マジョルカの選手はみんな大きい。ほとんどが今シーズン限りでこのカテゴリーを出て行かなければならない19歳の選手なのだろう。フィジカル的にはとても勝てないバルサだが、そこはテクニックとスピードとチームプレーで相手を圧倒する。が、ゴールはやって来ない。後半に入ってここのところ調子のでてきたヤゴが先制点を獲得。だが、すぐに同点にされてそのまま試合終了。2位という位置を確保したものの、ポイント的には差をつけられず、残り3試合がすべて決勝戦という感じになった。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第24節)■ カデッテAチーム所属のダビ・ゴンサレスがどうやらこのカテゴリーに落ち着きそうな雰囲気。前回の試合同様、この試合でもスタメン出場している。このチームは非常にバランスがとれてまとまっているものの、残念ながらゴレアドールがいない。この試合で9番を付けたのはアリエロ、決して9番の選手ではないが他にいないのだからしかたがない。そして、セントロカンピスタとしてもデランテロとしてもそれなりの仕事をするところが彼の魅力だ。 残り10試合を残して2位のエスパニョールを8ポイント差と大きく離している。まあ、よほどのことがない限り、グループ優勝は間違いないだろう。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第27節 これも貴重な1ポイント! バルサBーエルデンセ 前回の試合では2人の退場者が出しながらもジッと我慢のバルサB役を演じ、どうにかこうにか引き分けという結果を勝ち取り、貴重な1ポイントを獲得している。そして今回はミニエスタディの試合ということもあり、勢いに乗るためにも勝利の3ポイントが欲しいところ。しかも相手はバルサBより順位が下位のチームだから少々の悲観主義者でも勝利が期待できる試合。そういう感じでスタートした試合ながら、前半5分程度にフリーキックから先制点を奪われてしまい、なんだかおかしな雰囲気の試合となってしまった。 カンプノウでのクラシコが終わってから12時間後の日曜日昼12時に試合開始。12時間前のモヤモヤとした気分を、ぶっ飛ばしてくれそうなバルサBの爽快な試合展開を期待してミニエスタディに。だが、結果的にはロスタイムに同点ゴールを決めてどうにかこうにか引き分けに持ち込むという、まるで12時間前の試合のリメーク版となってしまった。 ジェフリーが前回の試合で退場となっているのでこの試合には出場できない。1月にやって来た選手だというのに、これで2回目のカード制裁。バルサBデフェンサ陣の好調さの原因の1人となった選手だが、このカードの多さには問題がありそうだ。そして、この試合では彼の代わりにフランが入っている。 バリエンテ、クロッサス、ボージャン、この3人の出来が恐ろしく悪い。バリエンテ、クロッサスともミスパスオンパレードという試合だったし、ボージャンはどうやら足の筋肉に問題を抱えているらしく、普段の瞬発力がまったく見られない。ここのところ調子を戻していたジョバニもまったく良いところなく終わっているし、途中から出てきたジェフレンに至ってはミスの連続という感じ。それでも、このかったるい試合を救ってくれたのが、ビクトル・バスケスとタエル選手。ビクトルからの絶妙のゴール前へのセンターリングに頭を合わせてタエルが同点ゴール。これが不思議なことに貴重な1ポイントとなって、バルサBは15位へと前進。 ■FC BARCELONA 第28節 引き分け病再発 バルサCーバラゲル 試合開始直後にエステファンがゴラッソを決める。これが今まで苦しんできたバルサCかという雰囲気で、前半は猛攻撃を展開していく。こりゃあ久しぶりに楽勝じゃわい、と思われたものの、今ひとつのところで追加点が決まらない。そしてそのまま後半に入り、今度は相手チームが1分もたたないうちに同点のゴールを決めてくれちゃう。よくあるパターンだが、試合を決められる時にキッパリと決めておかないと、こういうことになりますよ、そういう典型的な試合展開。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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カデッテカテゴリー ■カデッテA(第21節)■ ポルテロのアレックス(スペインU16代表)、21ゴールを決めているパチェッコ(スペインU16代表)、そしてマルティという3人の重要な選手をスタメンに加えていないものの、その他はこのチームで最も優秀な選手を配置してスタートしている。右エストレーモにポルトガル人のサハビ(ポルトガルU16代表)、左インテリオールにデニス・クロール(ドイツU16代表)、そして左ラテラルにテロン(スペインU16代表)といった具合。これまで20試合を消化してきて19勝1分け、81ゴール15失点という内容で2位のエスパニョールに大きな差をつけて首位。バルサインフェリオールカテゴリーの中で最も楽しみな人材が揃っているチームと言える。 相手はカテゴリー降格ラインに地味にたたずむジャバック。地元での試合ということもあり楽な試合展開と思われたがそうとはならない。やたらフィジカルだけは強く、バッタバッタとバルサの選手をなぎ倒していく前半40分間の試合展開。そしてゴールは後半にやっとやって来る。後半20分を過ぎたあたりでコーナーキックからのゴール。そしてその5分後に相手チームの初めてのシュートが見られた。先制点を獲得してからはバルサにとって楽な試合展開。相手ゴール前にもスペースが見られるようになり、試合そのものを決める追加点をセジャーレスが決めた。この試合に勝利し、バルサ20勝目。 ■FC BARCELONA ■カデッテB(第21節)■ 今シーズンから入団してきた選手が多いこのチームにも、ようやく馴染みが出てきた。顔と名前が一致するのに半年以上はかかったが、だいたいどの選手がどの位置でどのようにプレーするのか理解できるようになってきた。セバージョス、ピボッテのイバンやオリオルは別としてそれほど目立つ選手はいないものの、それでも面白そうな選手が何人かいる。 21戦17勝4分け負け知らず。2位のチームに13ポイント差をつけてダントツ首位。カデッテA・Bカテゴリーはバルサが圧勝しそうだ。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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新しいキラキラ星候補の入団 トルコのスポーツ新聞の片隅をほんのちょっとだけではあるものの賑わしていた小さい子供がいる。ベシクタスというクラブのカンテラ育ちで、来シーズンからスペインのビッグクラブに入団するのではないか、その噂がスポーツ新聞の片隅を賑わしていた。ムハメッド・デミルチ、まだ12歳のセントロカンピスタ。レアル・マドリ、バレンシア、エスパニョールなどのクラブが獲得を狙っていたようだが、最終的に我がバルサに入団することになった。 「5年以内にロナルディーニョのような選手になれる素材を持った天才少年。」 2月の中旬にベシクタスのお偉いさんと両親を伴ってバルセロナ入りしてきたムハメッド少年。約10日間の滞在を終えてすでにトルコに帰国しているが、バルサとの契約も済ましたようだ。13歳となる来シーズンからバルサインフェリオールカテゴリーのチームに所属することになる。さて、どんな少年か、この目で見るのが楽しみだ。 |
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フベニルカテゴリー ■フベニルA(第26節)■ 今シーズンはヤゴに関してあまり明るい話題がなかった。同僚だったボージャンはバルサBチームで活躍しているし、フラン・メリダはアーセナルと4年間のプロ契約を結んだというニュースまで入ってきている。彼らの存在に比べて少々地味な感じとなってしまった彼だが、この試合では珍しく主役選手となっている。試合終了間際に勝ち点3ポイントを稼ぐ貴重な決勝ゴールを決めたからだ。来シーズンはボージャンに半年遅れてバルサBチーム構成メンバーとなるのは間違いない。まだ17歳、チョット不振だった今シーズンをしっかり総括して、来シーズンは頑張ってみよう。 この時期ともなると、下のカテゴリーから将来を期待される選手が何人か上がってくるが、この試合にもパチェッコという選手がフベニルAチームデビューをかざっている。カデッテカテゴリーから来た選手としてはガイに続いて二人目。その二人ともデランテロというところが嬉しい。ボージャンというデランテロはすでに特別な存在であるが、その彼を追いかける2人の優秀なデランテロがすくすくと育ってきている。 ■FC BARCELONA ■フベニルB(第23節)■ まだシーズンが終了するまで11試合残しているとはいえ、2位のエスパニョールに8ポイントも差をつけて首位を走っているこのチームのリーグ優勝は間違いなさそう。ポルテロのマシップをはじめ、右ラテラルのブラスコ、エストレーモのイエッペスなどは、すでにこのカテゴリーではなく、フベニルAチームでプレーしているのが自然な成り行きながら、不思議なことにまだチームに残っている。そして、デフェンサのテロンは土曜日におこなわれたカデッテAの試合に出場していたが、翌日おこなわれたこのフベニルBチームの試合にも出場してきている。なかなかタフな選手だ。 やはりカデッテAチームから上がってきたダビ・ゴンサレスがこの試合での先制点をもぎ取った。インテリオールの選手でフィジカル的に強い選手であり、ゴール前に絡んでくる上がりが特徴の若者。それにしても、かつては“史上最強のインファンティルチーム”と呼ばれていたチームに在籍していた選手によって構成されている今シーズンのカデッテAチームには、本当に才能ある選手がいるようだ。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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第26節 これぞ貴重な1ポイント! ビラホヨッサーバルサB ボージャンがバルサBにデビューしてから12試合目にして初の非招集となった試合。別に調子が悪いわけでもなく、負傷しているわけでもなく、CM撮影が立て込んだというわけでは当然なく、単に疲労が原因。この週はミニエスタディを本拠地としてメリディアンカップがおこなわれており、彼はヨーロッパU18チームの代表選手として、火曜日と木曜日にそれぞれ試合出場。そこで、キケ・コスタス監督の判断で休養をとらせることになった。と言うわけで、ゴレアドールなしのアウエーの試合。だが、良くしたもので、ジョバニはすでにバルセロナの戻ってきており、この試合から出場できることになっていた。 数試合前から4−2−3−1システムになっているので今回からそのように選手配置図に変更。そのうち元の4−3−3システムに戻るだろうと思っていたが、その読みは見事に外れこのシステムが継続されている。このシステムへの変更が、バルサBが上昇気流に乗り始めた原因の一つと言える。チームを構成する選手のキャラクターにあっていたのだろう。特にビクトル・バスケスがメディアプンタの位置に落ち着いたのが大きい。ボージャンの代わりにはシトが久々に9番としてスタメン出場となった。そしてカード制裁で出場できないオルランディの代わりにはジョルディ・ゴメス。彼もまた超久しぶりの出場だ。 前半早々オルモが、後半早々ジェフリーがそれぞれ赤紙一発退場となった派手な試合展開。つまりバルサBは前半のほとんどを10人で、後半のほとんどを9人で戦っていることになる。ペナルティーを止めたルーベンはもとより、デフェンサ、セントロカンピスタが全力を挙げて守る試合展開となったのは仕方がない。そしてその目的は見事に達成し、両チーム無得点のまま試合終了。この引き分けという結果だけは良しとしなければならないし、まさに貴重な1ポイントを獲得したと言える。 ■FC BARCELONA 第27節 勝利! バルサCーサバデル 1試合で、そう、たったの1試合で、これまで少なくても3試合は必要だった“3ポイント稼ぎ”をしてしまうという大挙を達成したのは、実に4か月ぶりのこと。ここ6試合連続引き分け6試合で6ポイント獲得という、ノンビリ亀さんの歩みをしていたバルサCだが、わずか90分で3ポイント獲得している。 地元ミニエスタディに迎える相手はカテゴリー昇格ラインに入っているだけではなく、もしこの試合に勝利すればグループ首位の可能性さえあるサバデル。バルサCと言えば、カテゴリー降格ラインと仲良くして半年ほどたつチームであり、いかに地元での試合とはいえ勝ち目はあまりない感じだった。良くて、得意の引き分け、そんな感じの試合前の予想。そしてその予想を覆すように、まずバルサCが先制。だが、予想が正しかったのだとばかり、すぐにサバデルが同点に追いつく。これからは明らかにサバデルペースで試合が進み、首位を狙うチームの選手らしくモチベーション豊かに試合展開を試みる。だが、そこに突然現れたビクトル・サンチェス。試合終了1分前に彼のゴラッソがサバデルゴールネットに突き刺さり、予想外のバルサC勝利。まあ、たまには、こういうこともないと楽しくありません。 ■FC BARCELONA *順位表は「試合日程・順位」から |
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フベニル・カデッテカテゴリー ■フベニルA(第25節)■ スタメンで出場したヤゴはそれほどの活躍を見せなかったものの、デランテロのウゴやコト、そしてワルテルが久々に活躍した試合。一方的にバルサが攻める試合展開となったこの試合、4−1という圧勝で終了。だが、残り5試合を残したところで、すでにエスパニョールがこのグループのリーグ戦優勝を決めている。さみしい〜! ■FC BARCELONA ■フベニルB(第22節)■ 地元にエスパニョールを迎えてのデルビー戦。地元の試合ながら引き分けでも悪い結果とはならないバルサに対し、アウエーでありながら勝ちにいかなければグループ優勝から遠のいてしまうエスパニョール。そいう背景があってか、試合開始早々からエスパニョールが攻め続ける試合展開となった。 デルビー戦ということ以上にバルサにとっては2位との直接対決となった試合だから、珍しく下のカテゴリーから誰も招集していない。フベニルB在籍の最強メンバーでのぞんだこの試合、デルビー戦らしく当たりの激しい展開となった。そしてゴールチャンスを有効にいかしたバルサが先制し、必死に攻めてくるエスパニョールの攻撃をしのぐ展開となる。そして90分、バルサはエスパニョールを沈め、優勝に一歩近づいた。 ■FC BARCELONA ■カデッテA(第20節)■ ■カデッテB(第20節)■ *順位表は「試合日程・順位」から |
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