2006年
2007年
1月

フベニル・カデッテカテゴリー
(07/01/31)

■フベニルA(第21節)■
バルサーオリバル
6−1

久々の大量得点の勝利。1位のエスパニョールには相変わらず14ポイント差と大差をつけられているが、この勝利で3位から2位に上昇。1位になることはまったく不可能だから、少なくてもこのポジションを確保することが最大目標だ。

バルサCの落ち込みぶりを見ていると、なにゆえこのチームから応援選手をかり出さないのか、それが不思議だ。すでにフベニルAカテゴリー2年目となっている選手も何人かいるし、もうこのカテゴリーを卒業してステップアップすべきだ。右ラテラルのアルベルー、左ラテラルのハイメ(バルサB登録選手)、セントラルのチャビ、セントロカンピスタのブスケとバエナ、そしてエストレーモのコトやワルテル、あるいはヤゴ、彼らはこの“2位が目標”という情けないカテゴリーをサッサと卒業して上のカテゴリーに行くべきだと思う。監督からの100%の信頼を得ているとは思えないヤゴが後半から出場、そして2ゴールを決めている。

■FC BARCELONA
Min~o/ Robert/ Forcadell/ Xavi(Alex 63')/ Jaime/ Borja/ Busque/ Baena(Hugo 63')/ Coto(Iago 52')/ Manteca/ Walter(Abraham 57')


■フベニルB(第18節)■
バルサBーテラッサ
1−1

前回の試合でリーグ前半戦が終了、バルサは12勝4敗1分け26得点13失点37ポイント獲得し、2位のエスパニョールに4ポイント差をつけて首位にたっている。そしてこのテラッサ戦からリーグ戦後半に突入。引き分けという結果になったものの首位を保っている。

それにしてもこのチームはゴールを奪うのに苦労するチームだ。4回や5回のゴールチャンスではゴールはやって来ない。少なくても10回ぐらいゴールチャンスが訪れないとゴールが奪えない。キッチリとゴールを決められる優秀なデランテロ選手とは貴重な存在なり、その優秀なデランテロ不在を絵に描いたようなチームだ。

■FC BARCELONA
Masip/ Blasco/ Andreu(Gonzalez 67')/ Bolan~os/ Cristian/ Alvarez/ Enric/ Jonathan/ Ruben/ Arriero( Xavi 89')/ J.Luis(Yepes 59')


■カデッテA(第16節)■
コルネヤーバルサ
試合延期


■カデッテB(第16節)■
グラノジェールスーバルサB
0−1

*順位表は「試合日程・順位」から


第21節 ボージャン2ゴール
(07/01/30)

バルサBーサン・アンドレウ
3−0

前回の試合ではカード制裁で出場できなかったオルモとボティアがそれぞれ左右ラテラルに起用され、負傷しているマーク・クロッサスの代わりにサストレが久々にピボッテ選手として登場。左インテリオールにスタメン起用された天才ビクトル・バスケスも考えてみれば久々の出場。トニー・カルボと共に負傷組の仲間に入っていたが、ようやく復帰してきてくれた。

完敗という感じで負けた前回の試合後、キケ・コスタス監督は非常に怒り気味に次のように語っていた。
「プロ選手としてのメンタリティーに欠けている選手が何人かいたのは残念なことだ。」
もちろん具体的に選手名をあげなかったものの、前回のスタメン選手と今回のそれを比べてみると、何となく批判の対象となった選手名が浮かんでくる。物的証拠はないものの、ジョルディ・ゴメスとシト・リエラの2人が犯人だろう。

この日の試合相手はガスパーさんが会長を務めるサン・アンドレウ。そしてスタメン選手の中には懐かしい顔がチラホラ。ポルテロのハビールイスおじさん、そしてあのサンタマリア。明日のキラキラ星としてカンテラ時代から期待され、バルサAチームでも何試合か出場した彼だが、外見にこそ変化はないものの、プレー自体にはかつての面影がまったくない。まだ26歳というこれからの選手であるにもかかわらず、下降線をたどってしまうのは寂しい話だ。

さてこの試合、今シーズン初めて何もかもうまくいった感じで、3−0というスコアでバルサの圧勝に終わった。前半はボージャンからのパスを受けたオルランディが珍しくゴールを決めて先制。そして後半に入ってすぐにボージャンゴール。コーナーキックからのボールをジョバニが受けてそれをボージャンにパス、そしてそのボールを右足でバシッと決めたセットプレーゴール。このゴールですでに勝負がついた試合となったが、その後相手デフェンサのミスでいただいたペナルティーをボージャンが再び決めて3−0。今シーズン初めてのスッキリ試合となりました。

■FC BARCELONA
Ruben/ Botia/ Valiente/ Jeffrey/ Olmo/ Sastre(Julio 87')/ Dimas/ Victor/ Orlandi/ Bojan(Sito 85')/ Giovani(Jeffren 62')


第22節 ・・・・・

カステルデフェルスーバルサC
0−0

コメントすることもナシ。

■FC BARCELONA
Pau/ Fali/ Alfred(Alex 46')/ Josue/(Ramon 72') Alonso/ Pitu(Cornella 46')/ Victor/ Puente/ Benet/ Nuno(Stefan 83')/ Pedro

*順位表は「試合日程・順位」から


また、おこぼれ頂戴
(07/01/26)

タエル・バワ・ファイエ・ナジョンベ(多分こんな感じ)、1985年3月生まれの21歳のデランテロ選手で、冬のマーケット期間を利用してバルサに移籍してきた選手第二号。タエルもまたジェフリーと同じようにレアル・マドリB在籍選手だったが、第3番目のデランテロだったため、ほとんど出番がなくバルサBに移籍することになった。マドリインフェリオールカテゴリーの責任者にしてマドリBの監督も務めるかつてのマドリ選手ミッチェルの「彼の才能をつぶしたくないので出番があるのなら移籍先はバルサBでも良し!」という粋な計らいで入団が実現した。ミッチェルはよほど太っ腹なのか、あるいは才能のなさを見抜いてしまったのか、そこらへんのところはこれからのタエルの活躍度で計ることができる。

パレスティーナ人の父親とレバノン人の母親の間に誕生したタエルはヨルダン国籍を持つややっこしい選手。父親はすでに何年も前からカタルーニャに住み医師業を営んでいる関係で、彼もまたカタルーニャのクラブで少年時代を過ごしている。最初に入団したクラブはペーニャ・バルセロニスタ・シンコ・コパス、そしてコルネヤというクラブのフベニルカテゴリーでプレーし、レアル・マドリに移籍している。フベニルカテゴリー、マドリCカテゴリーでは貴重なデランテロとしてゴールを奪いまくっていたらしい。だがカテゴリーを上げてマドリB在籍となったものの、あちらにはうらやましいことに優秀なデランテロが何人かおり、彼の出番がないままクラブを離れることになった。最終的にレアル・マドリには4年間にわたって在籍していたことになる。

「自分のプレースタイルはリバルドに似ているとよく言われる。」
そう語るタエルは今週中にはバルサBの選手に混じって練習を始めたいとしている。契約期間は基本的に残りの半年、それでもジェフリーと同じように出場数、活躍度により更に2年間のオプション付き契約となっている。
「バルセロナは自分にとって第二の故郷みたいなもの。マドリで得られなかった出場チャンスをどうにかして獲得して、来シーズンもクラブに残れるようにしたい。」
そんじゃまあ、第二のエトーになれるように一生懸命頑張りなさい。


フベニル・カデッテカテゴリー
(07/01/25)

■フベニルA(第20節)■
サラゴサーバルサ
2−1

試合内容はまったくわからずの第20節。ただ、メンバー表を見てみると後半からジョナタンが登場している。ジョバニの弟である彼はフベニルBカテゴリー登録されている選手で、今シーズン初のフベニルAチーム出場となる。シーズンも折り返し地点を過ぎたあたりで、成長が著しかったり将来性を高く評価される選手が下のカテゴリーから上がってくることが多いが、ジョナタンもまたそのキラキラ星選手の1人となりそうだ。

■FC BARCELONA
Min~o/ Robert/ Botia(Abraham 87')/ Xavi/ Jaime/ Toribio/ Busque/ Rueda(Jonathan 46')/ Coto/ Hugo/ Iago(Walter 55')


■フベニルB(第17節)■
バルサBーダム
1−0

このチームにも、期待される一人の選手が下のカテゴリーから上がってきてプレーしている。カデッテカテゴリーに在籍するガイのフベニルカテゴリーデビュー戦。すでにテロンはこのカテゴリーでデビューしているが、ガイは二番目の選手となった。そして、もちろんこのカテゴリーでプレーするのに相応しい選手だ。個人的には、ボージャンに続くデランテロ選手はガイだと思っている。

そのガイが起用されたポジションは右エストレーモ。試合の流れで左エストレーモに移ったりしていたが、基本的には左に配置されてのスタメン出場。そして前半にいきなり先制点をもぎとっている。ここらへんが他の選手との違いを感じさせてくれるところだ。相手ゴールチャンスでラテラルの位置にまで下がり、そしてボールを奪うと同時にドリブルしながら相手ゴールに向かって一直線に走る。壁パスしたあとに高いボールのセンターリングをもらい、ヘディングシュートが相手ゴールネットに突き刺さる。デビュー戦にして初ゴールを決めた。

■FC BARCELONA
Diego/ Blasco/ Andreu/ Bolan~os/ Cristian/ Alvarez/ Enric/ Gonzalez/ Ruben(Arriero 75')/ Yepes(J.Luis 56')/ Gai


■カデッテA(第15節)■
ジローナーバルサ
1−4


■カデッテB(第15節)■
メルカンティルーバルサB
2−2

*順位表は「試合日程・順位」から


第20節 完敗です
(07/01/23)

オスピタレーバルサB
3−1

前回の試合で退場となったオルモと、カード累積で試合に出場できないボティアを欠いてのバルサB。フリオ・デ・ディオスが右に、ジョルディ・ゴメスが左に入りラテラルのポジションを埋め、セントラルにはバリエンテとジェフリーが起用されている。もし、この試合に勝つようなことがあれば、2連勝ということでかなり波に乗れるのではないかと楽観視していたが、現実はチョイと厳しかった。

相手のオスピタレにはフェリッペという、小さい身体ながらもスピードを武器とするエストレーモ選手がいる。かつてセルヒオ・ガルシアがまだバルサBでプレーしゴールを量産してきた時代に、左右エストレーモ選手としてよくセンターリングをだしていた選手だ。その彼がかつて在籍していたバルサとの試合で、モチベーション豊かなプレーをしてくれてハットトリックを決めてしまった。

ほぼ完敗と言っていい試合内容ながら、唯一の救いはボージャンがゴールを決めたことか。2−0というスコアーで沈みかけていたバルサBに、反撃を予感させるかのような1点差と迫るゴールを決めたボージャン。だが、残念ながらすぐに追加点を入れられてしまい、しらけたゴールとなった。ジョバニは相変わらずながら、少しずつ良くなってきているような気がする。ちなみに、17歳のジョバニをマークしていたオスピタレの左ラテラル選手は31歳だから14歳の年齢差、そして16歳のボージャンをマークしていた右ラテラルの選手は29歳と言うから13歳差。この年齢差だけを考えれば、彼らはよくやっていると評価して良いかも知れない。さて、来週はミニエスタディでの試合。この試合に勝利し、カテゴリー落ちラインを抜け出してみよう。

■FC BARCELONA
Ruben/ Julio(Sastre 67')/ Valiente/ Jeffrey/ Jordi(Fran 45')/ Crosas/ Dimas/ Orlandi/ Bojan/ Sito(Jeffren 66')/ Giovani


第21節 2ポイント失う

バルサCーマタロ
1−1

バルサCが最後に勝利したのは去年の10月28日におこなわれたペララダ戦。それ以来10試合を消化し、引き分け3回による3ポイントしか獲得していない。そして、久しぶりにミニエスタディを使用することを許されたバルサCは、マタロ相手に引き分けという結果。つまり11試合で4分け7敗、4ポイント獲得という悲惨な状態となっている。

前半40分近くにバルサC先制ゴール。普通であれば、というかバルサCが普通の状態であれば、残り5分間を適当に流し前半リードのまま終了するところだが、そこはそれ、絶不調にあるチームにつきものの不運というものが襲ってくる。前半ロスタイムでつまらないミスからの失点を許し同点にされてしまうバルサC。焦り、自信のなさ、勝利に対する焦燥感、いろいろなものがごちゃ混ぜとなってチームがうまく機能しなくなる。それが今のバルサC。再び地元で2ポイント失った。

■FC BARCELONA
Pau/ Fali/ Alfred/ Josue/ Alonso/ Pitu/ Victor/ Puente/ Benet/ Nuno(Stefan 83')/ Pedro

*順位表は「試合日程・順位」から


カピタン・バリエンテ
(07/01/20)

これまでバルサBのカピタンであったフラゴッソがつい最近クラブを離れている。したがって次は誰がカピタンを務めるのか、果たして23歳の出戻りフランか、あるいは22歳のルーベンか・・・。そしてキケ・コスタス監督が選んだカピタンはフランでもルーベンでもなく、19歳のマーク・バリエンテだった。

1997年、9歳でアレビンカテゴリーをスタートとしてバルサインフェリオールカテゴリーに入団してきたバリエンテは、バルサBのカピタンを任されたことにより、これまで彼が所属してきたすべてのカテゴリーでカピタンマークを付けることになった。アレビンB・A、インファンティルB・A、カデッテB・A、フベニルB・A、バルサC、そして先週からバルサBのカピタンとなったバリエンテ。これは珍しいことだと言える。まず、アレビンカテゴリーからバルサに入団してきていて、バルサBにまで上がってこられる選手はほんの一握りしかいないこと。そして各カテゴリーで連続してカピタンマークを付けられる選手となると、それはまさに希少価値と言えるからだ。

そして、かつてのトルトレーロもまた、その希少価値と呼んで良い選手だった。10歳で入団してきて、ほぼすべてのカテゴリーでカピタンマークを巻いていた。奇妙なことに、そのトルトレーロとバリエンテの“ツキのなさ’がダブって見えてしまうところも同じだ。明らかに才能的にはオラゲールより優っていると言われていたトルトレーロは、ツキのなさもあって最終的にバルサAチーム定着を逃してしまう。そして、これまでのところ、バリエンテもまたツキのなさでライカー・バルサとの縁が薄い選手となっている。ライカーバルサ招集のチャンスが生まれそうになると、スペインアンダー代表に招集されていたり、あるいはバルサBの大事な試合と重なったり、あるいはまた負傷していたりという原因でそのチャンスを逃してきている。その彼のツキのなさをうまく利用したオルモが、今ではバリエンテを抜いてライカーの信頼を勝ち取っているようだ。

もうじき22歳となるオルモも10歳で入団してきた“古い選手”であり、着実にカテゴリーを上げてきた選手だ。バリエンテと共にカンテラ中のカンテラ選手と呼んで言い。その彼にチャンスが回ってきていることは、それはそれで嬉しいニュースとなる。だが、オラゲールより将来性があったトルトレーロのように、バリエンテもまたオルモよりは将来性のある選手。彼にもまた再びチャンスが訪れることを期待。


カデッテカテゴリー
(07/01/19)

■カデッテA(第14節)■
バルサーサン・アンドレウ
5−0

バルサインフェリオールカテゴリーの中にあって最もスペクタクルで最強を誇るチーム、それがこのカデッテAチームだ。20人近い選手の誰がスタメンで起用されてもおかしくない実力が伴った選手によって構成されている。この試合ではティアゴとパチェッコが軽い負傷中で試合そのものに招集されていないが、それでも圧勝という結果で勝利している。ちなみに、ティアゴ、パチェッコ、テロンはスペインU−16に招集されている。

フベニルカテゴリーとカデッテカテゴリーを行ったり来たりしているテロンだが、この試合ではセントラル選手としてこのチームに参加。そして後半には左ラテラルのポジションでテスト、そしてそれを何の問題もなくこなしている。後半に入ってからバルトラ、エルナンデス、セジャーレス、マルティ、テージョ、カモナと6人の選手が交代してプレーしているが、選手層の厚さを示した試合だ。

■FC BARCELONA
Torres/ Montoya(Bartra 41')/ Blanchart/ Terron/ Carles(Hernandez 41')/ Carlos/ Oriol(Sellares 41')/ Denis(Marti 61')/ Quimet(Tello 41')/ Rochina (Quimet 61')/ Gai(Camona 51')


■カデッテB(第14節)■
バルサBーイグアラーダ
0−0

バルサBが押しに押した内容の試合だったようだが、0−0の引き分けという結果で終わっている。ちなみにセバージョスは先週から1ミリも背が伸びていないようだ。

*順位表は「試合日程・順位」から


フベニルカテゴリー
(07/01/18)

■フベニルA(第19節)■
バルサーサン・フランシスコ
2−0

右エストレーモとして毎試合起用されているコトは、今シーズンもっとも快調に飛ばしている選手であり、もちろんかなりの成長をとげてきている選手だ。テクニック、カリスマ性、将来性、これらのものは左エストレーモ選手となっているヤゴにはかなわないが、安定性という意味では大きくヤゴを引き離している。

ヤゴの最大の問題は精神面にある。納得できないプレーが続くと自滅していってしまうタイプ。インファンティルカテゴリーからこの坊やを見てきているが、その性格は今も変わっていないようだ。試合中に頭を下げ始めると悪い兆候。それは何やってもうまくいかない時の癖だ。そのヤゴが前半に代えられてしまった。負傷上がりということもあったし痛みが再発したのかも知れないが、調子が悪くて代えられたとしても不思議ではない感じで、まったく良いところなしの前半30分だった。そして彼の代わりに久しぶりにウオルテルが登場。2年前にイングランドの大会でジョバニと共に活躍し、サー・ファーガソンが欲しがったという選手だが、ここのところ負傷続きでまったく冴えないシーズンをおくっている。そして後半30分過ぎにアブラハムが登場。記憶に間違いがなければ約1年ぶりの復帰だろう。例のいわゆる半年病にかかってしまった彼だが、思いのほかリハビリに時間がかかったようだ。

この試合に勝利し、3位の座をさらに強固にしている。そのうち2位にまで上がっていくだろうが、現実的に考えて首位には遠い。最強エスパニョールはこの日も勝利し、バルサに14ポイント差をつけて首位を突っ走っている。

■FC BARCELONA
Min~o/ Robert/ Piter/ Xavi/ Jaime/ Toribio(Forcadell 85')/ Busque/ Rueda(Abraham 76')/ Coto/ Hugo(Baena 57')/ Iago(Walter 36')


■フベニルB(第16節)■
エウロッパーバルサB
0−3

決定力に欠けるこのチームにしては珍しくゴールチャンスを確実のものにし、3点も得点している。なぜかこのカテゴリーではエスパニョールは弱く、シーズンが開始されてからほぼ首位を走り続けているバルサ。

■FC BARCELONA
Masip/ Blasco/ Andreu/ Bolan~os/ Cristian/ Alvarez/ Enric/ Gonzalez(Arriero 87')/ Ruben/ Rodri/ J.Luis(Jonathan 58')

*順位表は「試合日程・順位」から


ラウドゥルップの息子たち
(07/01/17)

まだ先の話とはいえ、なかなか興味ある話題ではある。4月におこなわれるカンテラ入団テストにラウドゥルップの2人の息子が招待されているという。アレサンコではなくチキ直々にラウドゥルップへ、そして彼の代理人であり息子たちの代理人も務めるバリランという人物に、直接招待状を送っているとメディアが伝えている。

「チキから私とラウドゥルップにそれぞれ電話連絡が入ってきた。もし可能なら、ラウドゥルップの2人の息子にテストを受けさせるようにして欲しい、そういう内容の連絡だった。バルサがかなり前から2人の成長度を見守っているのは私自身もラウドゥルップも知っていたから突然とはいえ、不思議な誘いでもなかった。レアル・マドリのミッチェルからも同じような誘いを受けているが、まだ先の話なので結論は出していない。まあ、彼らたちはロナルディーニョの大ファンだから、バルサの方を優先する可能性は大きいかも知れない。」
そう語る代理人のバリラン氏。

●マッズ・ラウドゥップ、17歳のセントロカンピスタでデンマークU−18代表選手。コペンハーゲンの下部組織でプレーしているが、すでに一部チームでデビューをかざっているという。すでにコペンハーゲンとはプロ契約を結んでいるものの、今シーズン終了と共に契約が切れる状態。父親とは違い、フィジカル面とキャラクターの強さで勝負する選手だと評判。

●アンドレアス・ラウドゥップ、16歳のセントロカンピスタでU−17代表選手。リンビーというクラブのフベニルカテゴリーでプレーしている。彼のプレースタイルは父親のそれと似ているようで、ボールテクニックの素晴らしさを評価されているらしい。

バルサでプレーしていた時期がラウドゥルップの全盛期と言える。クライフとの確執からクラブを去ることになったが、移籍先がバルセロニスタには最悪だった。マドリの選手としてカンプノウに初めてやって来た時の彼に対するブーイングを、彼は決して忘れないと語っているが、個人的にもあのブーイングの強烈さは忘れられない。だが、その後発生する怪獣ペセテロとは決定的に異なるところは、引退後にカンプノウにやって来た時(1999年、クライフ壮行試合)には、大いなる拍手で迎えられていることだ。怪獣ペセテロは引退しようが何しようがカンプノウに登場することはないだろうし、例えあったとしても更なるブーイングの嵐が起きることは間違いない。

もし、彼の息子がバルサに入団することができれば、再びラウドゥルップとバルセロニスタの関係が誕生することになる。それは、かつてラウドゥルップに魅せられた人間にとって、とてつもなく嬉しいことだ。


第19節 ジェフリー!!!
(07/01/16)

フィゲーラスーバルサB
0−1

1週間前にやってきたジェフリーがゴール。コーナーキックに頭を合わせての貴重なゴールでバルサB初のアウエー勝利。まったく、何が起きるかわからんもんだ。マドリBの落ちこぼれ選手がバルサBを救ってくれている。

そして、さらにこの“何が起きるかわからんもんだ”シリーズ第二弾が誕生する可能性があるらしい。マドリBから計算外となったジェフリーを獲得し、そして思わぬ活躍を見せていることに気をよくしたのか、バルサカンテラ組織が再びマドリの落ちこぼれ選手の獲得を狙っているという。その選手の名はタエル・ファイエ、22歳のヨルダン人のデランテロセントロをポジションとする選手で、4年前からマドリカンテラとなっている。今シーズンはマドリBの選手として登録されながら、すでに計算外選手として通告されているという。もっとも、クラブとの契約は2009年まであるようだから、移籍するとなるとそれなりの移籍料が必要になることは間違いない。

来る選手もいれば去る選手いる。今シーズンのはじめにナスティックからレンタルでやって来ていたナノというエストレーモ選手が、まったく良いところなしにクラブを去っている。行き先はアンダルシア地方にあるコルドバというクラブで、ナスティックからバルサ経由でレンタルされることになった。そしてダニ・フラゴッソもすでにいない。彼に関してはそのうち“スエルテ!”コーナーで。

■FC BARCELONA
Ruben/ Olmo/ Valiente/ Jeffrey(Botia 82')/ Jordi/ Crosas/ Dimas/ Orlandi/ Bojan(Jeffren 90')/ Sito(Julio 72')/ Giovani


第20節 さらに下降

プレミアーバルサC
1−0

プレミア、バルサともこの試合前には同ポイント(18ポイント)でカテゴリー降格ラインに入っていた。したがって勝利した方がどうにかこうにか一息つける状態を迎えることになる。言ってみれば、“カテゴリー降格逃れ”を争う激烈な下位同士の戦い。そして地元で戦うプレミアは何と8試合ぶりに勝利し、ようやく赤い色がつかない順位に入ることができた。もちろん、負けた方のバルサCは、パッパッパと赤色点滅がなされる順位に閉じこめられた。なさけない。

■FC BARCELONA
Pau/ Fali/ Alfred/ Josue/ Alonso(Ramon 74')/ Pitu(Heredia 64')/ Victor/ Puente/ Stefan(Banet 77')/ Nuno/ Pedro

*順位表は「試合日程・順位」から


フベニルカテゴリー
(07/01/11)

■フベニルA(第18節)■
マナコールーバルサ
0−1

残り12試合程度残した段階ですでにリーグ優勝をあきらめなければならないというのは、ここ何シーズンか常に優勝を争ってきたバルサにとっては辛い状況だ。首位エスパニョールとの差は14ポイント、他のチームならまだしもエスパニョール相手にこのポイント差は埋めることは不可能。したがって、このチームの最終目標は何としても3位以内に入ること。つまり国王杯への参加権を得ることだけがシーズン終了までの目標となっている。

だが、もちろんバルサインフェリオールカテゴリーの基本的な課題は、リーグ戦での順位も大切だが、カンテラ選手の育成にある。総体的には小粒の選手が多いとはいえ、少なくともミニエスタディ出場を期待される選手が何人かいる。トリビオ、ブスケ、ルエダ、コト、クリスティアン、そしてカンプノウ出場を目指すヤゴ。残りの試合は、彼らがどれくらい成長してくるか、それだけが楽しみだ。

■FC BARCELONA
Imanol/ Robert/ Piter/ Xavi/ Alex/ Toribio/ Busque/ Rueda/ Coto(Cristian 83'/ Hugo(Manteca 82')/ Iago


■フベニルB(第15節)■
バルサBーグラマネ
2−1

ポルテロにはマシップという素晴らしい選手がいる。デフェンサにはブラスコやクリスティアン、ボラーニョスというスペインU−17代表選手がいる。セントロカンピスタにもアンリックとかゴンサレスという良い選手がいる。ただ残念なことにデランテロに特別目立つ選手がいない。毎シーズン、選手たちは一つずつカテゴリーを上げてくるのが普通だが、このカテゴリーにいるはずのヤゴとかボージャンたちは、すでにホップ・ステップ・ジャンプして更に上のカテゴリーに行ってしまっている。それらが、このチームには良いデランテロがいない理由だ。

イエッペスとかルベンとか、面白いエストレーモ選手がいるにもかかわらず、これといった9番の選手がいない。この試合で9番を務めていたホセ・ルイスは決して悪い選手ではないものの、いわゆる9番の選手ではない。右ラテラルを務めたり、事情によってはセントロカンピスタとしてプレーしたり、あるいは9番として起用される器用な選手。でも、やはり、9番ではないんだな。上位6チームの中で20ゴールと最もゴール数が少ないにもかかわらず、失点数が12とこのグループの中で最も少ないことが首位にたっている理由となっている。

前半、相手チームは2回あったゴールチャンスのうち1回はものにし、バルサに方は5回あった決定的なゴールチャンスをものにすることができなかった。

■FC BARCELONA
Masip/ Blasco/ Bolan~os/ Cristian/ Xavi(Jonathan 67')/ Alvarez/ Enric/ Gonzalez(Castillo 80')/ Ruben/ J.Luis(Andreu 91')/ Yepes(Rodri 46')

*順位表は「試合日程・順位」から


第18節 年は明けても結果は暗い
(07/01/09)

バルサBーバダロナ
0−0

1月7日日曜日17時ヘタフェ・バルサ戦試合開始、そして同じ時間にバルサB・バダロナ戦がミニエスタディで試合開始。まったくもってファンの気持ちを無視した試合スケジュールだ。ヘタフェ・バルサ戦をテレビ観戦するか、はたまたミニエスタディに行くか、さて、どちらを選ぶか・・・もちろん、ミニエスタディ行きを選択。

オルモ、クロッサスはライカー組に誘拐されてしまったので、この試合には出場できない。フラゴッソはカード制裁で新年早々出場停止処分中。そして、でましたでました、噂のジェフリー選手、それもスタメンで堂々とデビュー。バリエンテとコンビを組んでセントラル選手として起用。“夜の帝王”が夕方にはどのような活躍を見せてくれるのか、チョイと気になるところだったが、予想以上に良い。186センチというから少しばかりバリエンテより背が高い。利き足は左という感じで、ほとんどミスもなく90分間プレー。デビュー戦としては大合格だろう。

この試合に観戦に来た暇な人々の数は約200人。先日のバルサAチーム公開練習もここでおこなわれたが、その数はなんと1万2千人。観客数の少なさと比例するように試合内容も非常に地味で、唯一沸いたシーンはチャビのゴールが決まった瞬間だ。そう、みんな耳にイヤホーンをつけて、ヘタフェ・バルサ戦のラジオ実況中継を聞きながらの応援。

右にジョバニ、左にジェフレン、そして真ん中にボージャン。名前だけを見ればとてつもなく魅力的なエストレーモとプンタのバルサBデランテロ。だがボージャンをのぞき、左右エストレーモの覇気のなさには目を覆いたくなる。ジョバニはバルサBで今シーズンテレテレやって終わったとしても来シーズンはバルサAチーム入りだろうが、ジェフレンはもう少しやる気を見せないといけません。

■FC BARCELONA
Ruben/ Botia/ Valiente/ Jeffrey/ Jordi/ Dimas/ Julio/ Orlandi/ Jeffren(Luciano 46')/ Bojan/ Giovani(Sito 85')


第19節 バルサAも,バルサBも、そしてここも引き分け

ビラノバーバルサC
2−2

どういう試合内容だったかまったくわからないものの、二つのことが注目に値する。一つは、セントロカンピスタのピトゥがセントラルのポジションに入ってスタメン出場していること。もともと器用な選手だということは知っていたが、セントラルをやっている彼は見たことがない。このピトゥという選手は地味な存在だけれど、昔からチャビ似の頑張り屋選手。どこのポジションでもいいからスタメンを勝ち取れるようになるといい。

そしてもう一つは、スタメンに今シーズン加入してきた選手が6人しかいないこと。つまり5人は下から上がってきた本来のカンテラ選手。シーズンスタート直後はほとんどが新加入選手ばかりでスタメンを埋めていたことを考えると、ロホ監督のアイデアも少々変わってきたようだ。

■FC BARCELONA
Pau/ Fali/ Pitu/ Josue/ Alonso/ Cornella/ Victor/ Ramon(Stefan 84')/ Puente/ Nuno/ Pedro

*順位表は「試合日程・順位」から


バルサBにジェフリー選手入団
(07/01/06)

Jeffrey Hoogervorst、発音のややっこしそうな苗字の方は無視することにして、簡単な名前の方を選んでジェフリーと呼ばせてもらおう。1984年10月23日アムステルダム生まれの22歳オランダ人選手ジェフリー、この人が冬のマーケット期間を利用してバルサBに入団してきた。どうやらセントラルの選手のようで、バルサとの契約は今シーズン残りの半年のみ、ただし2年間のオプション契約もついているとクラブオフィシャルページは発表している。

アヤックスのカンテラ選手として少年時代を過ごし、10代後半に入ってスペインのスポルティング・ヒホンに移籍入団。このクラブでは25試合出場しただけで、その後は二部Bカテゴリーのクラブにレンタルされたまま去年の6月に契約終了。と、スポルティング・ヒホンのオフィシャルページが発表している。そこで、どうしたわけかレアル・マドリBチーム監督のミッチェルが彼の獲得に乗りだし、二部カテゴリーでプレーしているマドリBチームに入団したのが今から半年前。だがシーズン開始当初に負傷したこともあり、去年の12月が終了するまでにほとんど試合に出場することもなくわずか半年間で計算外選手となったようだ。正確に言えば出場時間は1分、しかもこの短い時間内でタルヘッタまでもらうという奇跡を演じている。これもマドリオフィシャルページが申していること。

さて、じゃあ、実際はどういう選手なのだろうと、スポルティング・ヒホンやマドリの非公式サイトやカンテラファンサイトをのぞいてみると、どうやら遊び好き坊やのようで、ファンからはあまり評判が良くない。去年の6月にヒホンが契約延長を申し出なかったのは、度重なる“夜のスキャンダル”が理由だとか噂されているようだし、マドリBが半年で彼を追い出したのはその“夜のスキャンダル”に嫌気がさしたという噂まであるようで・・・こりゃあ、リトル・クルービーだ。

というわけで、噂をいっぱい抱えた楽しみな選手がバルサBに加入。それもオルモ、バリエンテ、フラゴッソ、ボティアと4人もいるセントラルのポジションの補強をはかり、一人も良い選手がいない左右ラテラルを補強しないという、不思議なアレサンコ・コスタス路線であります。