2006年
11月
2007年

バモス、バルサB!
(06/11/30)

デフェンサ選手たちの度重なるミス、デランテロ選手たちのゴール効率の悪さ、若手選手が多いこと、多くの審判のミス、不運、エトセトラ、エトセトラ・・・バルサB低迷状態を招いている原因はこれらのどれかかも知れないし、あるいはすべてかも知れない。例えば、地元ミニエスタディでベニドルムを相手に戦い、2−4というスコアーで敗戦したバルサB監督キケ・コスタスは、試合後に次のように語っている。
「今シーズンの典型的な試合内容だったと言っていい。すべての選手がやる気満々モチベーション高く試合にのぞんでスタートする。だが試合開始すぐにデフェンサ選手のミスにより相手に先制点を与えてしまうと、経験の少ない若手の選手たちは焦ってしまう。デランテロに良いボールがわたっても普段のプレーができず、効率の悪いシュートの連続。明らかなペナルティーを審判が見逃したというような不運もあるが、それでもゴールチャンスが何回もあったことは確かなこと。我々は非常に難しい状況を迎えてしまった。解決策?これからも新しいことを試みていくしかないだろう。チームがうまく機能していくように、これまで常時起用してきた選手と新しくやってきた選手をミックスして現状を乗り越えていくしかない。」

バルサAチームの一員としてプレステージで派手なゴールを決めようと、メディアが“期待の星”として大げさに持ち上げようと、ジョバニがこのチームに貢献しているかと言われれば明らかにノーだ。かつて短い間ながらこのカテゴリーでプレーしたメッシーのような輝きはこの選手には見られない。少なくても今のところ見られない。それはチームそのものが機能していないことが大きな原因だと思うが、それでも沈んでいるチームを引っ張っていくタイプの選手ではないことも確かだ。もちろん彼がバルサAチームで活躍できる可能性がないわけではない。まわりの選手はまったくバルサBとは違うレベルの選手たちだし、モチベーションも違うものとなる。ムンディアリートに招集されたジョバニがもし試合に出場するチャンスを得るとすれば、これまでのバルサBでの彼とはまったく異なる可能性も大だと思う。

さて、ミニエスタディでキラキラ星ボージャンがデビューし、多くの人々の期待通りゴールを決めている。彼が登場した後半、チームの雰囲気は前半とはまったく違うものになった。
「こういう否定的なチーム状況でああいう子を起用するのは可愛そうな気がするが、16歳とは思えないような、決してプレッシャーに負けることなく45分間プレーしてくれた。今後も徐々に徐々にプレー時間を増やしていきたいと思う。」
キケ・コスタス監督の理想的なアイデアとしては、チームの調子が上がってきた段階でボージャンを起用することだったようだ。だが、もうそんなことは言っていられない。彼に必要以上の期待をかけるのは酷というものだが、チームそのものの雰囲気を変えてしまう何かを持った選手であることは間違いない。予想以上に早くバルサBカテゴリーに登場してきたボージャンだが、いつかはカンプノウでプレーすることを期待される選手。プレッシャーなんかには負けないだろう。


第14節 これ以上は下がらないぞ!
(06/11/28)

バルサBーベニドルム
2−4

ボージャンのミニエスタディデビューが予想された試合ということもさることながら、カンプノウでのビジャレアル戦3時間前に試合時間が設定されていたこともあり、後半が始まる頃には多くのファンが集まってきている。だが、その人々が席についたハーフタイム時には、つまり前半が終了した段階では1−2というスコアーでバルサBは負けている。そして90分間の試合が終わってみれば、なんと2−4という惨めな結果で再び地元での敗戦となった。

これまで最下位にいたフィゲーラスが勝利したため、バルサBは一番下のランクへと落ち込んだ。長いあいだこのカテゴリーのチームを見てきているが、二部Aカテゴリーでプレーしている時代にもなかった現象だと記憶している。誰がどう考えても危機的な状況を迎えているバルサB。だが、少なくても1人だけ、このチームを気に入り将来的にも楽観的に見ている人物がいる。これを書いている当人だ。

今シーズンのバルサB登録選手の中に、このカテゴリーには決して相応しくないと思っている選手が何人かいる。ポルテロのウルコ、左ラテラルのフラン、そしてデランテロのルチアーノ、少なくてもこれらの選手はこのチームには似合わない。その彼らを起用し続けつけるキケ・コスタス監督。ポルテロのルーベンが負傷中なら、バルサC正ポルテロのパウを抜擢すれば良い。フランの代わりにフベニルから上がってきたハイメを起用すれば良い。どういう理由かわからないもののパージ状態にあるシトの代わりにルチアーノを起用するのではなく、ビクトル・バスケスかボージャンを使ってみれば良い。つまるところ、今シーズンの外部補強作戦は見事に失敗中ということだ。ウルコもフランもレンタル先から戻すべきではなかったし、ルチアーノなどいうデランテロも必要なかった。バルサが大事に育ててきた下のカテゴリーの選手をもっと信頼すべきだった。

ミニエスタディでのデビュー戦となったこの日、ボージャンは後半に入って出場してきている。そしてこれまでの多くのデビュー戦でもそうであったように、この試合でもゴールを決めている。後半に入ってからのバルサBデランテロは、左エストレーモにトニー・カルボ、右エストレーモにジョバニ、そしてデランテロにボージャン。さらにセントロカンピスタにビクトル・バスケスとマーク・クロッサス。カデッテカテゴリーでそしてフベニルカテゴリーで、それぞれ注目を浴びてきた選手たちがミニエスタディでプレーしている。彼らが徐々にこのチームの主役となっていけば、最下位にいるバルサBとて躍進のチャンスはまだまだある。チョイと心配なのはジョバニがまるで期待通りの活躍を見せていないことか。この日はPKを決めているが、プレー自体はお粗末と言っていい。名前が一人歩きしていってしまい、根拠のない期待を一身に受けている感じがしないでもない。

■FC BARCELONA
Urko/ Julio(Victor 55')/ Botia/ Fragozo/ Fran/ Crosas/ Dimas/ Sastre/ Giovani/ Luciano(Bojan 46')/ Nano(Toni 46')


第14節 地元初敗戦

バルサCーレウス
0−2

ここ何試合かシウダー・デポルティーボで試合をやっていたバルサCだが、この試合はミニエスタディに戻ってきて開催されている。あんな田舎でやっていたんでは100人も人が集まらないから戻ってきたのか、あるいはまた今回が特別なのか、どうなんでしょう。いずれにしてもそれほど魅力のないチームだからどうでもいいか。

■FC BARCELONA
Pau/ Fali/ Josue/ Cornella/ Alonso(Folguera 63')/ Pitu(Stefan 75')/ Victor/ Puente/ Banet(Heredia 46')/ Blas/ Pedro

*順位表は「試合日程・順位」から


カデッテカテゴリー
(06/11/24)

カデッテBチームに在籍するセバージョスが今シーズンは期待通りの活躍を見せている。すでにチームのピチッチとなっているし、選手末の試合ではハットトリックまで決めてしまった。

■カデッテA(第8節)■
バルサーダム
7−2

いつか触れたように、このチームは2年前の“史上最強のインファンティルチーム”を構成していた選手が、そのままカテゴリーを上げて編成されている。カデッテAチームで昨シーズン在籍していた選手は一人もこのチームには残っていないし、新加入でやって来た選手も二人きり。そして誰もがスタメンで出場してもおかしくないレベルの高い選手が揃っているし、もし負傷者が一人もいなければ二つの強力なチームを作ることも可能だ。才能あふれる選手がゴロゴロといるチーム、それがカデッテAチーム。

これまで7戦全勝でリーグ戦を戦ってきているが、この試合も7−2というスコアで圧勝。これで8戦全勝35得点7失点という成績。つまり一試合につき4点以上は得点を上げていることになる。だが、それでも今のところ首位にはたっていない。このチームより更に得失点差で優っているチームがいる。それはエスパニョール、彼らはバルサと同じように8戦全勝で41得点5失点という成績。つまりバルサを上回る得失点差で同ポイントながら首位を走っている。

この試合に限らずティアゴとガイの活躍が光る。元セレソン選手ににして同時にセルタで活躍したマジーニョを父に持つティアゴは、今シーズンで二年目となる。その彼はチームの大黒柱として活躍し続けている。そして負傷から戻ってきたガイはかつての光を取り戻し、貴重なデランテロとして活躍している。多くのオファーが来ながらもバルサに残ることを最優先したガイ、更にキラキラと光って将来が期待される選手となっている。

■FC BARCELONA
Alex/ Bartra/ Adria/ Montoya/ Hernandez/ Oriol(Carlos 52')/ Marti/ Thiago(Sellares 52')/ Quimet(Camona 55')/ Gai(Zahavi 60')/ Pacheco(Tello 60')


■カデッテB(第8節)■
バルサBーレイダB
5−0

セバージョスが負傷もせず第8節まで来たことは、一つのニュースと言っていい。彼が抱える最大の悩みは負傷とフィジカル面の成長の遅さだ。ひょっとしたら1センチも身長が伸びていないのではないかとも思わせる彼は、他のどの選手よりも小さい。両親と一緒のところを見たことがあるが、心配なのは彼らもまた小さいこと。果たして突然変異があらわれるかどうか、そんなことまで願ってしまうセバージョスは本当にまだ小さい。だが、それでもこの試合でハットトリックを決めてしまう彼は、このチームのピチッチでもある。この恵まれない体を持った少年に、ユニセフは援助の手をさしのべてくれませんでしょうか?

*順位表は「試合日程・順位」から


ボージャン、16歳と2か月
(06/11/23)

レオ・メッシー16歳と9か月、アンドレス・イニエスタ16歳と9か月、そしてボージャン・ケルキック16歳と2か月、それぞれバルサBにデビューした時の年齢だ。彼らよりも更に少ない年齢でバルサBデビューをかざった選手が1人だけいる。ハルナ・ババンジーダ、彼の場合は16歳と43日、わずかながらボージャンを超えている。もっとも、16歳43日だろうが、16歳2か月であろうが、あるいは16歳9か月であろうが、それほど大した差はない。ただ、16歳という年齢でバルサBチームに出場するということは余程のことがない限りあり得ないことも確かだ。

ボージャンがバルサB選手としてデビューした2006年11月19日からピッタシと11か月前のこの日、彼はそれまでプレーしていたカデッテAチームを離れフベニルBチーム選手としてデビューしている。つまり1年前はまだカデッテカテゴリーでプレーしていた少年だった。そしてカデッテAからフベニルBに昇進した彼は数試合このチームで活躍したあと、フベニルAチームに上がってプレーしている。

これまで彼が在籍したすべてのチームで期待通りの結果をだしてきている。決して“セレモニー的”なカテゴリー昇進ではなく、彼のゴールを必要としての試合招集だったと言える。カデッテAチームでゴールを決めまくり、そして少ない試合数であったにもかかわらず、フベニルBでも数多いゴールを決めている。シーズン後半には最終的に彼の落ち着き先となったフベニルAチーム、そこでもリーグ優勝を決める貴重なゴールを奪っているし、国王杯でも優勝につながる大事なゴールを決めている。

彼の父ボージャン・ケルキック(息子と同名というか、息子が父親と同名というべきか、とにかく同名)はバルサのスタッフテクニコの1人であり、バルサTVの解説者でもある。その彼にこの夏いくつかのオファーが届いているのは過去に触れている。アーセナル、チェルシー、マンUという、お決まりのイングランドクラブからオファーが来ているが、彼らはいっさい対応していないと語っている。8歳から入団しているバルサで成功をおさめること、それが彼ら2人の夢であり希望であるからだ。そしてその夢はシーズンを重ねるごとに現実に近づきつつあるし、一歩一歩カンプノウへの道を切り開きつつある。

身長はすでに170センチを超え、体重も65キロ程度。フィジカル面の成長を助ける特別メニュー(食事療法からジムトレーニングを含める)を毎日消化してきているから、更なる成長を遂げることは間違いない。そして特別な事情がない限り、今週末のバルサBの試合にも招集されるだろう。バルサB選手としてミニエタディでデビューをかざるであろうボージャン、セニョーレス・セニョーラス、この試合はぜったい見逃せませんぞ。


フベニルカテゴリー
(06/11/22)

■フベニルA(第13節)■
バルサーオスピタレ
5−0

前回の試合ではスタメン出場となっていたボージャンとボティアがバルサBの試合に招集されたため、この試合には出場していない。かつて、インファンティルカテゴリー、カデッテカテゴリーではボージャン、フラン、アンリック、そしてヤゴという4人の際だった選手が同じラインに並んでいたが、アーセナルに“暴力的に”飛んでいったフラン、バルサBに招集されたボージャン、彼ら2人が他の2人にチョイと差を付けてきている感じ。アンリックは今シーズンはフベニルBチームの絶対スタメン選手として、そしてヤゴは度重なる負傷に泣きながらも、体調さえ良ければこのフベニルAチームにスタメン選手として定着しつつある。そしてこの試合もスタメン選手として出場。

前半。ヤゴが普段になくやる気を出しているのがわかる。
「俺もバルサBに呼べ!」
そんな感じで燃えているヤゴ。前半の前半、右エストレーモでプレーしていた彼からのセンターリングを、ブスケ・ジュニアが頭で合わせて先制点。そして前半の後半には左エストレーモに移ったヤゴから、再びセンターリングがゴール前に送られてコトがゴール。ヤゴはもともとゴレアドールではない。彼の持ち味は独特のテクニックでデフェンサを抜いていき、絶妙なラストパスをだすこと、そしてもう一つは精度の高いフリーキックだ。フリーキックのチャンスこそなかったものの、彼の持ち味が100%発揮された前半。

後半。乗りに乗っているヤゴはゴラッソまで決めてしまう。バエナからのパスを受けてゴール前でポルテロと一対一となったヤゴは、強烈なシュートと言うよりはポルテロとゴールポストの間にあるわずかな隙間を見つけてその空間への正確なシュート。これで3−0となりヤゴの仕事は終わり、ゴールを獲得したあとにワルテルと交代。

スコアーは最終的に5−0という大差でバルサの勝利。デランテロ・セントロのボージャンが抜けた穴を、左右エストレーモ選手とゴール前に詰め寄るセントロカンピスタでカバーし、デフェンサ・セントラルのボティアが抜けた穴はチャビを主体にした強固なブロックでカバー。ひょっとしたら今シーズン最高の試合だったかも知れない。

■FC BARCELONA
Min~o/ Robert/ Piter/ Xavi/ Jaime(Alex 55')/ Toribio(Forcadell 55')/ Baena/ Busque/ Iago (Walter 59')/ Hugo/ Coto(Cristian 59')


■フベニルB(第9節)■
ナスティックーバルサB
2−1

先制点を許したバルサBはアンリックのゴラッソで同点に追いつくものの、どうやら試合終了間際で2点目を入れられ負けてしまったようだ。痛い、悔しい敗戦ながら、首位の位置をキープ。

■FC BARCELONA
Masip/ Blasco/ Bolan~os/ Terron/ Cristian/ Alvarez/ Gonzalez(Jonathan 57')/ Enric/ Yepes/ Arriero(Rodri 46')/ Ruben(Castillo 84')

*順位表は「試合日程・順位」から


第13節 ボティアとボージャンのデビュー
(06/11/21)

ウエスカーバルサB
0−0

ウエスカというチームの本拠地エル・アルコラス・スタディアムでは、かつてギリシャ代表を相手にしてスペインU−20代表が試合をしている。その試合でのスタメンは次のようなもの。
バルデス、アンヘル、デル・オルノ、パブロ、トルトレロ、アルス、バルド、アルテッタ、トーレス、レジェス、そしてリエラ。バルデスとトルトレロ、リエラはバルサの選手だったが、アルテッタはすでにバルサを離れていた。そして今現在バルサに残っているのはバルデスだけとなってしまった。

さて、キケ・コスタス監督はこのウエスカ相手の試合を前にして、思い切ったことをしている。パコ・モンタニェス、ジョルディ・ゴメス、シト・リエラという、これまで絶対スタメンだった選手たちを招集さえしていない。右ラテラル、左インテリオール、そしてプンタとしてスタメンで出場してきた3人の選手の非招集。監督からの“使えない”選手としての宣告というよりは、彼らを含めたすべての選手に対しての非常警報というイメージが強い。
「これからは思い切った手段を行使するぞ!」
それがキケ・コスタス監督のメッセージだったのだろう。そして先週から3回ほど合同練習に参加してきていた2人のフベニル選手の招集。バルサCからではなく、その下のフベニルカテゴリーに在籍する選手の招集もビックリすることだ。フベニルAチームでプレーしていたボージャン、そしてボティアが初めてバルサB選手として招集された。

アルベルト・ボティアの招集。個人的にはフベニルAチームのセントラルは、彼よりもチャビ・マルケスの方が優っていると思うが、もちろんボティアの招集は気まぐれからではないだろう。ボージャンと共にU-17代表に招集されたりしている選手なのだから、実力があることは間違いない。その彼が何といきなりスタメンとして起用されている。バリエンテのリハビリはまだまだ時間がかかりそうなので、これからも彼の出場はありそうだ。そして期待のボージャンは後半途中から出場し、ゴールこそ奪えなかったものの彼らしい活躍をしたらしい。

0−0という結果で引き分けとなった試合だが、これまで13試合戦って7試合が引き分けのバルサBだから、順当な結果と言えば順当な結果。アウエーでの貴重な1ポイント獲得とも言えるかも知れないが、それは地元で勝てるチームが言うこと。まだ地元で1勝しかしていないバルサBだから、アウエーでの引き分けとは言え貴重な1ポイントでもない。次のミニエスタディでの試合、頑張ってみよう。

■FC BARCELONA
Urko/ Olmo/ Botia/ Fragozo/ Fran/ Crosas/ Dimas/ Orlandi/ Giovani(Toni 88')/ Luciano(Victor 75')/ Nano(Bojan 58')


第13節 負け

エウロッパーバルサC
1−0

毎年のように思うことながら、この三部カテゴリーに在籍するバルサCというチームは不思議な存在だ。バルサBの下にあるカテゴリーだから、バルサBチームが何かの理由で選手が必要となったときの“控え選手”たちによって構成されているチームかと言えば、そうでもない。

例えば、この節のバルサBの試合にはバルサCからデフェンサのジョスエが招集されている。そしてフベニルAチームからボティアとボージャンが招集。バルサB監督キケ・コスタスがスタメンに起用した選手はバルサC・ジョスエではなく、フベニルA・ボティアだった。今シーズンは他のクラブから多くの選手を獲得し補強したチームであるし、決して悪い選手が集まっているわけではない。年齢的にすでにフベニルカテゴリーではプレー不可能な選手たちであり、そして残念ながらバルサBでプレーするほどの実力はまだ持ち合わせていないという選手たちが集まってのチーム。果たしてこういうチームの将来はどうなるんでありましょうか・・・。

■FC BARCELONA
Pau/ Alonso/ Alfred(Heredia 20')/ Cornella/ Ramon/ Pitu/ Victor/ Puente/ Banet(Blas 46')/ Stefan/ Pedro

*順位表は「試合日程・順位」から


ボージャン、バルサB初練習
(06/11/18)

2006年11月16日、この日ボージャンが初めてバルサBの合同練習に招集された。これから彼を待ち受けているであろうもっと大事で記念となる日、例えばバルサB選手デビュー、例えばバルサA選手としてカンプノウデビュー、そして例えばクラシコでの初ゴール、そして、そして、例えばチャンピオンズの決勝ゴール、エトセトラ、エトセトラ・・・。記念すべきそれらの日とくらべれば大して意味のない“記念日”ながら、それでも多くのスタッフテクニコの期待に応えて、確実に一歩一歩成長し続けていることを意味する日。

練習に招集されたものの、次の試合に招集されるかどうかは別問題だ。バルサB監督キケ・コスタスはどちらかと言えば慎重派の監督。
「チームの状況が状況だけに、若い選手をいきなり起用するというのは少々冒険だと思っている。彼らに余計なプレッシャーがかかるのは監督として不本意なこと。もしチームがうまく機能していれば、ボージャンだけではなくバルサCの何人かの選手も、すでにバルサBチームでデビューしているだろう。」
しかも今週末はアウエーでの試合。かつてメッシーがバルサB選手としてプレーし始めたころ、地元ミニエスタディだけの試合に招集されアウエーではしばらく呼ばれなかったことを考慮すると、ボージャンのデビューも来週以降となる可能性の方が強そうだ。ちなみにリハビリに精を出していたマーク・クロッサスはすでに合同練習に参加してきている。彼の場合もまた、ひょっとしたらジェフレンと共にマジョルカ戦へのお誘いがかかるかも知れない。

ボージャンはまだ16歳になったばかり。この年齢でバルサBでデビューする選手は数少ない。最近の例を見るならば、イニエスタとメッシーぐらいなものだ。少なくとも今シーズン中にはバルサBデビューをかざるであろうから、ボージャンもまた彼らの歴史を受け継ぐ選手となる。


キケ・コスタス監督、初の危機状態
(06/11/16)

「長い監督経験の中で、今のような危機的な状況を迎えたことは一度もない。不運が続いていると言えば確かにそれはある。負傷者が続出したり、試合内容は決して悪くないのに不運による敗戦があったり・・・。若い選手によって構成されているチームだけに、いきなり良い結果がでるとは期待していなかったが、それにしてもこれほど苦しむとはまったく予想していなかった。ただ、それでも将来に向けての希望は持っているし、各選手たちも決して悪いプレーをしているわけではない。精神的に落ち込んでいる可能性はじゅうぶんあるが、こういう状況の時こそ、皆が一つになって毎日の練習に励まねば。」
バルサBが若い選手によって構成されているのは毎年のことであり、それは決して言い訳にしてはいけないことだとは思うが、不運がつきまとっているというキケ・コスタス監督の言葉に嘘はない。これまでの試合を見てきた限り、バルサBの試合に幸運の女神が訪れたことは、一度たりともなかったことは確かだ。

ようやくバルサAチームデビューをかざることができたマーク・バリエンテは、約1か月の負傷に倒れている。同じようにカンプノウデビューしたマーク・クロッサスも軽い負傷中。ジョルディ・ゴメスも約1か月程度の負傷で試合出場できなかったし、期待のフリオ・ディオスはプレステージの段階での負傷が長引き、いまだにリハビリ中。そして絶対スタメンポルテロのルーベンもまた負傷中の身となっている。

良い試合結果がでないとはいえ、唯一の救いは試合内容が決して悪くないことだろう。ホーム、アウエーに限らず、バルサらしいボール支配率の高いフットボールを展開しているが、肝心のゴールが決まらないという決定的なマイナス要素を持つチーム。それにゴール数よりゴールポストに当たった回数の方が多いという不運も抱えている。

バリエンテの代わりにバルサCからジョスエが呼ばれることになりそうだ。そしてあくまでも噂の域を超えないものの、ボージャンがそのうちバルサB選手として登場する可能性もあるという。もし、フラン・ライカーがジェフレンやジョバニの招集をおこなう日が来るとすれば、ボージャンのバルサBへの招集も非現実的な話ではなくなる。エトーやメッシー、サビオラの負傷が、そしてバルサBの不成績がボージャンのミニエスタディデビューを誕生させるかも知れない。良い選手には得てして幸運の女神がやって来る。


フベニル・カデッテカテゴリー
(06/11/15)

グジョンセンの金髪息子がベンジャミンBカテゴリーでデビュー、さっそくゴールを決めている。子供たちは新しい環境に慣れるのも新しい仲間ととけ込むのも早い。お父さんも早くバルサフットボールになじむと良いであろう。

■フベニルA(第12節)■
マジョルカーバルサ
0−1

バルサB所属となっている左ラテラル選手ハイメが、相変わらずこのチームでプレーしている。なにゆえ将来性のないフランを起用し続けて、若手の有望株であるハイメを使わないのか。このチームのカピタンであるロベルをなにゆえバルサC,あるいはバルサBチームで試さないのか。トリビオ、バエナ、ブスケ、コトというような選手はこのカテゴリーではなく、なにゆえもっと上のところで起用しないのか。このチームを見ているといつもそういう疑問がわいてくる。

最終的に、バルサCの補強作戦が気にくわないというところに落ち着く。ほぼ一チーム分の選手補強をしてしまったことにより、下のカテゴリーにいた選手たちが、それも将来性ある選手たちが上のカテゴリーに上がれず糞詰まり状態となってしまった。それだからこそフベニルカテゴリーを繰り返すことになっている選手が多くなってしまっている。これははっきり言って気にくわない。まったく気にくわない。

ボージャンは相変わらず左エストレーモとして起用されているが、試合ごとに動きが自然になってきている感じがする。このまま順調に試合を重ねていき、負傷という不運に見舞われることがなかったら、今シーズン終了間際にはバルサBで試されるだろう。急ぐことなく確実に一歩一歩新しい環境になじんで行くのがよい。バルサインフェリオールカテゴリー最大のキラキラ星である彼を大事に育てなければ。

ちなみに、国王杯でバルサAチームデビューをかざったバリエンテが軽い負傷をしてしまったが、先週末のバルサBの試合では、クロッサスまで負傷してしまっている。したがってU19代表に招集されていたにもかかわらず、残念ながら病院に招集され治療中の身となっている。どこもかしこもケガだらけ。

■FC BARCELONA
Imanol/ Robert/ Piter/ Botia/ Jaime/ Toribio/ Baena/ Busque/ Coto(Forcadell 95')/ Hugo(Manteca 75')/ Bojan(Xavi 92')


■フベニルB(第8節)■
バルサBープラッツ・ブラウグラーナ
2−0

上でも触れているが、試合開始3分でゴールを決めた右ラテラルのブラスコも、上カテゴリーの糞詰まり現象でフベニルBを切り返すことになった犠牲者。そんな煮詰まったチーム状態にあって、シーズン途中から下のカテゴリーから上がってきているテロンは評価していい。この試合もスタメン出場し、これで3試合連続出場。

■FC BARCELONA
Diego/ Blasco/ Bolan~os/ Terron(Xavi 46')/ Cristian/ Alvarez(Guzman 73')/ Jonathan/ Enric/ Yepes(J.Luis 54')/ Arriero(Gonzalez 70')/ Ruben


■カデッテA(第7節)■
オソーナーバルサ
0−5


■カデッテB(第7節)■
カンブリルスーバルサB
0−5

*順位表は「試合日程・順位」から


第12節 春は遠い
(06/11/14)

バルサBーテラッサ
0−2

先週の試合に引き続き、この試合もポルテロにはウルコが入っている。どうやらルーベンはベンチにも入っていないから負傷中のようだ。そして先日の国王杯の試合で念願のバルサAチームデビューを果たしたバリエンテも負傷中の身となってしまった。国王杯と言えば、このバダロナ相手の試合にはジョバニは招集されていなかった。去年のメッシー事件がまだ記憶に新しいため、EU国籍を取得していない彼を何もバダロナ相手の試合に招集する必要もナシという判断からだろう。予定どおりマルケスが年内にEUパスポートを取得することができれば、ジョバニ問題は解決することになる。

この試合の対戦相手は首位を入るテラッサ。アウエーの試合を5試合戦ってきているが、何と4試合勝利しているというチームだ。地元ミニエスタディで彼らを迎えるバルサBは地元でこれまでわずか1勝、というかシーズンが始まってからこの1勝しかしていないチーム。しかもバルサBチームを構成するメンバーの中で最も期待されていない2人の選手、つまりウルコとフランがスタメンで出場していることも含め、試合前から楽観視なんかどんな楽観主義者でも許されない嫌な雰囲気。

ピッタシ、不吉な予感が現実なったのは試合開始早々。なんだかわからないうちにカウンタアタックが決まり、銅像ウルコはまったく動くことなしにゴールを許してしまう。前半の相手ゴールチャンスはこれっきり。たった1回のゴールチャンスをものにしてしまう幸運と効率性を持っているからこそ、彼らは首位にたっているチームなのだ。そしてそれを許してしまうチームだから、バルサBはほぼ最下位近くにいるチームなのであった。後半もまったく同じトーンで、試合終了間際にやって来たこの日2回目のゴールチャンスを見事に決めてテラッサにとっては楽勝試合。う〜ん、春は遠いぞ!

■FC BARCELONA
Urko/ Montan~es/ Olmo/ Fragozo/ Fran/ Crosas/ Dimas/ Jordi(Jeffren 46')/ Giovani/ Sito(Luciano 87')/ Orlandi(Victor 69')


第12節 わからんもんだわい!

バルサCーサンボイア
2−2

後半43分まで0ー2で負けていたバルサC。まあ、常識的に考えれば、残り2分とロスタイムを含め、どんなに頑張ろうが勝ちはおろか引き分けという結果も期待できない状況。そして44分、フリーキックから1点を決めた。よくある“明日につながるゴール”あるいは“誇りを示したゴール”という感じで、ここでも普通に考えれば引き分けという結果を期待するにはチョイと辛い状況。だが、このゴールから2分後に再びフリーキックを得たバルサCは奇跡的と言ってもいいゴールを決めてしまう。後半46分、それまでの試合経過からは嘘のように、何とまあ、2−2というスコアーの引き分けという結果となった。これが、まだ地元では一敗もしていないという選手たちの、何だかわからない自信がなせるワザなのだろう、と解釈。相手の2点、そしてバルサCの2点、これらの4ゴールがすべてフリーキックから生まれているという珍しい試合。

それにしても、と、このチームの試合を見ていつも思うのは、新加入選手ばかりでどうもイマイチなじむことができない。この試合でもスタメン選手のうち6人が今シーズンどこからかやって来た選手、そして途中交代で入ってきた3人のうち2人も新加入選手、何か違和感を感じるチームだ。

■FC BARCELONA
Pau/ Alonso/ Alfred/ Cornella(Folguera 81')/ Ramon/ Heredia/ Victor/ Puente/ Blas/ Stefan(Pitu 65')/ Pedro(Banet 31')

*順位表は「試合日程・順位」から


ダニ・フラゴッソ
(06/11/11)

バルサカンテラ組織に入ってきてからまだ3シーズン目ながら、すでに24歳というダニ・フラゴッソ。バルサBというチームにあってはベテランと言える彼は、セントラルやピボッテというポジションを器用にこなす選手だ。昨シーズンが終了した段階でクラブとの契約も期限切れとなっていたこともあり、二部Aカテゴリーに属するチームからいくつかのオファーが来ていたという。だがバルサB監督キケ・コスタスのたっての願いで、もう1シーズンだけバルサに残ることにした。今シーズンも若手選手が多いだけに、監督としてはどうしても彼が必要だったのだろう。

シーズンが開始されてから3か月目に入ろうとしている11月。チームの成績はまったく予想できなかったほどひどいものとなっているが、試合内容そのものはそんなに捨てたものでもない。そのチームを引っ張っているのは、やはり監督の期待通りダニ・フラゴッソだった。その彼に冬のマーケット期間での移籍オファーがすでにやってきているという。スペインの二部Aカテゴリーチームだけではなく、一部チームからのオファーもあり、そしてそれに加え、クーマンの率いるPSVからもオファーがやって来そうな雰囲気だ。

先日おこなわれたエスパニョール相手のデルビー戦に、クーマンが信頼を寄せるPSVのコーチが試合観戦に来ている。偵察目的の選手はダニ・フラゴッソ、しかもこれが最初の試合観戦ではないらしく、すでに6週間近く彼のプレーを追っていると言う。もし、本当にオファーがやって来てバルサ側がグダグダ言わずにスッキリと彼をだしてやれば、それは、それは素晴らしいことだ。

ライカーが監督就任以来、20人以上のカンテラ選手をデビューさせてきているが、そのことをもってこの監督がカンテラ選手に期待を持っているということにはならない。デビューした選手の半分以上はすでにバルサを去ることを余儀なくされているし、バルサAチームに定着した選手はわずか2人、ジョルケラとメッシーしかいないのが実情。しかも、このフラゴッソに至っては一度も招集さえされたことがない選手だ。もし他のクラブで活躍するチャンスが訪れたのなら、その時はバルサBなどサヨナラだ。その日が彼にやってくると良い。


セルジ・ロペスの死
(06/11/09)

セルジ・ロペス、やりたいと思ったことを即実行する行動力があり、誰の干渉も受け付けず、自分の思いつくままに、そして思いっきり自由に生きた人だったようだ。元フットボール選手だったジュリアンを父に持ち、ジュリ、ジェラールというフットボール選手を弟に持つ彼もまた元フットボール選手だった。それもラ・マシアから誕生した、将来を最も期待された選手の一人だったと言う。その彼が、まだ39歳という若さだった彼が、つい先日この世を去った。ロペス家の実家があるグラノジェルス駅の近くで電車にひかれて亡くなっている。それも自殺という可能性が大らしい。

1980年代のなかば、レアル・マドリを相手にログローニョで戦われたフベニルカテゴリー国王杯決勝戦、バルサは6−3という派手なスコアーで勝利しカップを手に入れいている。監督はカルラス・レシャック、カピタンはセルジ・ロペス、このシーズン、バルサフベニルチームはリーグ戦で107ゴールを記録し、そしてカピタンにしてデフェンサだったセルジが37ゴールを決めている。その彼を最もよく知る人物の一人にジョセップ・ムソンスという、ヌニェス時代にバルサインフェリオールカテゴリーの責任者を長い間務めた人がいる。
「私はミニエスタディが作られて以来ほとんどの試合に立ち会ってきていたが、私が見た選手の中では最も優秀な選手の一人だったと言える。セントラルをやらせても良いし、ピボッテをやらせても良い選手であり、ロングシュートの強烈さは今でも目の裏に焼き付いている。バルサのカンテラとして育ち1980年代の後半にはバルサB選手としてミニエスタディでプレーしていたが、このスタディアムが誕生して以来の最大のキラキラ星だった。」

そのキラキラ星がなにゆえ大活躍することなく、バルサというクラブの歴史に名を残すことなく消えてしまったのか。それは負傷という不運につきるだろう。3シーズンにわたってバルサAチーム選手として登録されながらも、わずか26試合にしか出場していない。サラゴサ、マジョルカへとプレー場所をかえていった彼だが、そこでも負傷という不運と別れることができなかった。それも2回や3回の長期負傷ではない。何と8回の負傷という不運に見舞われ、8回の手術をしている。試合に出場する時間がないのは当然だ。

現役引退後、セルジは選手代理人業をしている。だが、それほど長い間この仕事を本職としてはいないようだ。なぜならジェラールのバルサ入団以来、彼はアルゼンチンへと本格的に引っ越していくことになるからだ。
「この仕事で最も印象に残るビジネスとなったのは、ジェラールをバルサに戻したことだ。これで自分の肩の荷が下りた感じがした。自分のことのように本当に嬉しかったし、もうこれでこの種の仕事はする必要もないと思った。」
アルゼンチンに飛ぶ前に、セルジは彼の友人にこう語っている。

アルゼンチン人の奥さんと子供が一人、それがセルジの家族構成。だが、ここ何か月か、離婚問題や子供の養育問題で悩んでいたと言われる。鬱病にかかっていたらしく、精神科にも通院している。それを知った弟のジュリがアルゼンチンまで行き、セルジをロペス家の実家があるグラノジェルスまで連れ戻したのは10月の初めのことだ。だが、実家に帰ってきても彼の精神的な病は癒えることがなかったようだ。

2006年11月6日、グラノジェールスにある教会で葬儀がおこなわれている。セルジ・ロペスと一緒にカンテラ時代を過ごしたアモールやミージャ、そしてクライフ時代の多くの選手やジェラールの同僚であるモナコの全員の選手が参列し、生前自由に生きたセルジに最後の別れを告げている。

Descanse en paz.


フベニル・カデッテカテゴリー
(06/11/08)

■フベニルA(第11節)■
バルサーラサージェ
4−1

実に久しぶりにヤゴが登場。監督に干されていたわけでもなく、彼女と旅行に出ていたわけでもなく、もちろん白い粉漬けになっていたわけでもなく、やはり負傷中だったらしい。同じようにワルテルも何試合かぶりに後半になってから登場。彼もまたリハビリを終えての再登場だ。そしてボージャンは相変わらず左エストレーモ選手としてスタメン出場。

左にボージャン、右にヤゴという風景、これは彼らが一緒にプレーしているところを3年も4年も見ているファンにとっては不思議な感じがする。ボージャンはあくまでもデランテロ・セントロというポジションの選手であり、ヤゴは左エストレーモかメディアプンタというポジションで長いあいだプレーしていたからだ。それでも凄いことには変わりがない。順調に、順調に、そして順調に成長していけば、この2人が将来ミニエスタディはもちろん、カンプノウに登場する日が来ても何の不思議もない。特にボージャン、彼のゴールの嗅覚と、そして運動量の多さは並大抵のものではない。メッシーのあとに出てくるのはジョバニとなるだろうが、個人的に最も期待されるのはこのボージャンだ。これ、信じていい。

この試合、ボージャンのアシストでブスケジュニアが先制点を決め、そして9番ウゴ、ボージャンの6人抜きゴラッソ、ヤゴのPKで最終的に4点をもぎ取っている。

■FC BARCELONA
Min~o/ Robert/ Piter/ Botia(Forcadell 63')/ Jaime/ Toribio/ Baena/ Busque(Borja 55')/ Iago/ Hugo(Manteca 55')/ Bojan(Walter 46')


■フベニルB(第8節)■
ジャバックーバルサB
0−1

カルロス・テロンが再びスタメン出場してきたのがこの試合でのビッグニュース。もうこの段階でカデッテAチームを卒業したということかも知れない。今週か来週にでも“キラキラ星”に登場予定。

■FC BARCELONA
Masip/ Blasco/ Bolan~os/ Terron/ Cristian(Xavi 70')/ Alvarez/ Gonzalez(Jonathan 58')/ Enric/ Yepes(Rodri 60')/ J.Luis(Castillo 85')/ Mertinez


■カデッテA(第6節)■
ジャバックーバルサ
0−7


■カデッテB(第6節)■
プラッツーバルサB
1−1

*順位表は「試合日程・順位」から


第11節 負け
(06/11/07)

グラマネーバルサB
3−2

ポルテロにウルコが入っている。ルーベンが負傷でもしたのか、あるいは単に雰囲気を変えるためのウルコ起用なのか、そこらへんはわからないが、いずれにしてもウルコの今シーズンデビュー戦となった。

バルサの2点はバリエンテとジョバニによるもの。結果的にバルサBは再び敗戦の巻きとなったものの、明るい材料が二つ。一つはジョバニがここのところ、徐々にではあるが調子を上げてきていること。そしてもう一つはこれまで絶対スタメンだった左ラテラルのフランが起用されなかったこと。これは非常に明るい材料だと言っていい。このチームの最大の弱点の一つに左ラテラルの人材不足というのを何回も指摘してきたが、これまでスタメンで出場してきたフランはどう見ても最悪。攻撃に馳せ参じることなど滅多にないのに、それでも簡単に左サイドを抜かれてしまうのを何回も見てきた。バルサBの左サイドは通り抜け自由の高速道路と化し、相手の攻撃選手にスースーと好きなように走り回られてしまっていた。エストレーモ選手としての限界がはっきりとしたオルランディをラテラルとして起用するのは正しい発想だとしよう。

さて、次節当たりからそろそろ勝ち続けてみますか。

■FC BARCELONA
Urko/ Montan~es(Sito 31')/ Olmo/ Valiente/ Orlandi(Crosas 46')/ Fragozo/ Dimas/ Jordi/ Giovani/ Victor(Nano 73')/ Jeffren


第11節 負け
(06/11/07)

プラッツーバルサC
2−0

ボージャンのいるフベニルA,何人かの才能あるデランテロがいるカデッテAをのぞき、他のカテゴリーのチームに決定的に欠けているのは優秀なデランテロの存在。このバルサCチームも例外とはならないばかりか、まったくその典型的なチームと言える。今シーズンから補強選手として入団してきたエステファン。すでに何試合も彼のプレーを見てきたが、果たして必要な選手だったのかどうか、大いなる疑問符が付く選手だ。でも、まあ、最初のシーズンだから、もう少し時間をあげよう。

アウエーでの敗戦。それほど騒ぐことでもない。11節を消化した段階で中間の順位にいるというのは評価して良いと思う。

■FC BARCELONA
Pau/ Alonso/ Alfred/ Josue/ Ramon/ Cornella(Pitu 46')/ Victor(Banet 72')/ Puente/ Blas/ Stefan/ Pedro

*順位表は「試合日程・順位」から


フベニルカテゴリー
(06/11/04)

■フベニルA(第10節)■
バダロナーバルサ
3−2

第10節はなぜか水曜日におこなわれている。バダロナに行ってのアウエーの試合。ようやくスペインU17代表招集から解放されてボージャンも復帰。だがほとんど合同練習に参加していないようでスタメンには起用されていない。

相手に先制点を許してから常に追いかける状態の試合となったようだ。1−0からブスケのゴールで追いつき1−1。そして再び相手のゴールが決まり2−1。さらに追加点を加えられて3−1。試合終了直前にコトのゴールで3−2まで追いついたものの時間切れ。エンジンがかかるのが毎年のように遅いバルサとはいえ、首位エスパニョールとの差はだいぶ大きくなってしまった。ちなみにフベニルBからホセ・ルイスというデランテロが招集されスタメンで起用されている。

■FC BARCELONA
Ruben/ Robert/ Piter/ Botia/ Alex/ Xavi(Baena 70')/ Toribio/ Busque(Rueda 61')/ Coto/ Manteca(Hugo 61')/J.Luis (Bojan 52')

*順位表は「試合日程・順位」から


フベニル・カデッテカテゴリー
(06/11/01)

■フベニルA(第9節)■
バルサーコルネヤ
4−1

ボージャンはU17に招集されていてこの試合には出場できない。先週末イングランド相手の親善試合で2−3でスペインが勝利しているが、3点のうち2点はボージャン、そしてもう1点はアーセナルにいったフラン・メリダが決めている。

前回の試合ではエスパニョールに敗戦しポイント的に大きく差を付けられたバルサだが、雰囲気的には昨シーズンの今頃とまったく同じだ。毎シーズン新しいメンバーで構成されるバルサだけにチームブロック形成に時間がかかるのは仕方がない。したがって、シーズンの折り返し地点を過ぎたあたりから、タイトルを狙えるような強いチームと変化するのが例年のきまり。一方、エスパニョールの方は毎年のように同じカテゴリーを繰り返している選手が多い。エスパニョールにはバルサと違ってCチームが存在しないから、フベニルの上のカテゴリーはBチームとなる。したがってフベニル選手がカテゴリーを上げようとしても数に限りがあることになる。それが19歳ギリギリまでエスパニョールフベニルチームに居残ることになる原因でもあるだろう。今年の両チームをみても、年齢的にエスパニョールの方が圧倒的に上となっている。

さて、地元でのコルネヤ戦。前回の敗戦など忘れてしまったかのように快調にとばしたバルサは、ほぼ前半で勝負を決めてしまった。エスパニョールも勝利したから1位とのポイント差に変化はないものの、とにかく勝負は始まったばかり。試合ごとに“強いバルサ”が見られることを期待。

■FC BARCELONA
Ruben/ Robert/ Piter(Forcadell 46')/ Botia/ Alex/ Toribio(Hugo 60')/ Rueda(Borja 73')/ Busque/ Coto/ Manteca(Baena 46')/Cristian


■フベニルB(第7節)■
バルサBーバダロナB
1−0

この試合で注目の的(個人的に、という意味で)となったのは、カデッテAチームから招集されてきたカルロス・テロンがどのようなプレーを見せるかということ。サンタンデールからやって来てインファンティルAチームをスタートに、順調にカテゴリーを上げてきている期待のデフェンサ選手。次の“キラキラ星コーナー”に登場する一番候補選手だ。まだ15歳ながら将来を期待されている選手の一人であり、このまま順調に成長すればミニエスタディはもちろんカンプノウ登場もじゅうぶん期待できる選手。そしてこの試合、それほどデフェンサ陣に仕事が多かったわけではないものの、彼の活躍が目立つ試合となった。まず合格。

後半20分に左エストレーモのルベンからのセンタリングに合わせてゴンサレスがゴール。けっこうバランスのとれた試合で、バダロナもアウエーの試合であるにもかかわらずけっこう攻めてくる良いチームだ。この勝利でフベニルBは首位にたっている。

■FC BARCELONA
Masip/ Blasco/ Bolan~os/ Terron/ Xavi/ Alvarez/ Gonzalez(Jonathan 72')/ Enric/ Yepes(Castillo 87')/ Arriero(Rodri 60')/ Ruben(J.Luis 80')


■カデッテA(第5節)■
バルサーグラマネ
2−1


■カデッテB(第5節)■
バルサBーサンタ・クラウスB
3−0

*順位表は「試合日程・順位」から